AR・VR・MR・SRとは?それぞれの違いと活用事例を合わせて解説!

AR・VR・MR・SRの違いを知っていますか?AR・VR・MR・SRのそれぞれの違いと活用事例を解説します。VR技術は現在様々な応用が見られますが、各々の違いを理解することでVR技術を有効に活用できます。技術アプローチの違いが目的の違いにつながります。

目次

  1. 1AR・VR・MR・SRのそれぞれの違い
  2. 2AR(拡張現実)とは
  3. ARを使ってできること
  4. ARの活用事例
  5. 3VR(仮想現実)とは
  6. VRを使ってできること
  7. VRの活用事例
  8. 4MR(複合現実)とは
  9. MRを使ってできること
  10. MRの活用事例
  11. 5SR(代替現実)とは
  12. SRを使ってできること
  13. 実験段階のSRは今後の様々な実験に役立つ可能性が!
  14. 6AR・VR・MR・SRの違いを理解しよう!

AR・VR・MR・SRのそれぞれの違い

近年、デジタルコンテンツ技術として話題を集めているVR(仮想現実)技術ですが、VR(仮想現実)の応用技術として、AR(拡張現実)・MR(複合現実)・SR(代替現実)という技術が存在します。

今回は、VRを含め将来的に注目される可能性が高い仮想現実技術、AR(拡張現実)・MR(複合現実)・SR(代替現実)のそれぞれの違いについて解説します。

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AR(拡張現実)とは

ARとは、現実世界にVR(仮想現実)を埋め込む技術です。ARは日本語では「拡張現実」と訳されますが、AR(拡張現実)はあくまで現実が主体で、現実世界上でVR(仮想現実)を利用することで、新しい機能を生み出しています。

AR(拡張現実)の語源は「Augmented Reality」で、現実世界にVR(仮想現実)を紐づけることで現実世界に便利さをもたらすことを目的としたデジタル技術の総称です。

ARを使ってできること

AR(拡張現実)とは、文字通り、現実世界を拡張する技術です。拡張といっても、物理的に空間を拡張することはできません。しかし、AR(拡張現実)の技術を使って現実世界に情報を負荷することによって、現実世界が拡張したと同様の効果を得られます。

物理空間(現実世界)に存在するものを情報の1つの現れ方・表現の仕方と捉えると、物理空間(現実世界)に設置できる情報はある程度限界があります。しかし、物理空間(現実世界)にデジタル空間(VR・仮想世界)を紐付けると、物理空間でデジタル空間(VR・仮想世界)を利用できるようになります。

デジタル空間(VR・仮想世界)に設置できる情報量はデジタル環境が対処しうる限り無限に拡張できるので、結果的に現実世界が無限に広がることになります。AR(拡張現実)技術とは現実世界を有限の世界から無限の世界に切り替える技術と定義できます。

ARの活用事例

AR(拡張現実)の活用事例はビジネス、エンターテイメントなど分野で様々なARアイデアやARコンテンツが実用化されていますが、中でも目立ったARの実績として知られている例は、ARゲームとARシミュレーションコンテンツでしょう。

ARゲームの分野でいえば、現実世界の遊びの可能性を拡張する機能として利用されています。現実世界の空間・イベントを起点として、VR(仮想現実)の情報を体感できるようにリンクさせることで現実世界の遊びの可能性をさらに拡張させています。

ARシミュレーションコンテンツの分野では、現実世界では実際に試せないリアリティをデジタル空間(VR・仮想世界)で再現し、現実世界にリンクさせることで、実際に現実世界で起こると想定される世界のリアリティを体感できるようになります。医療分野でも検査結果の再現や手術オペレーションイメージなどにARシミュレーション技術が活用されています。

建築・インテリア・アパレルなどの業界ではARで現実に建物・装飾・ファッションを再現した状況を体感することで将来的なビジョンを描くことが可能になり、災害や交通ルール・アクシデントを体感してもらう場合にもARは有用な技術です。

AR(拡張現実)の活用条件によっては、手間とコストを大幅に削減することが可能になります。

ポケモンGO

AR(拡張現実)の顕著な活用事例として挙げられるARゲームアプリが、「ポケモンGO」です。「ポケモンGO」はスマホを片手に近所や通勤・通学のエリアを散策することで、「ポケモン」を集めてARゲームを楽しみます。

もちろん、現実世界には「ポケモン」は存在しませんが、現実世界の「場所」とVR(仮想現実)の「ポケモン」が結び付けられることによって、いうなれば単純な「宝探しゲーム」が大人も夢中にさせる大ブームARゲームになりました。

ARCore

「ARCore」はGoogleが提供しているARアプリで、AR技術を使った、マルチARアプリです。ARゲームを楽しめるほか、AR技術をつかって物の長さを測ったり、実際に物を設置したARイメージを再現したりできます。

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VR(仮想現実)とは

VRとは、仮想世界で疑似現実世界を再現する技術です。VRは日本語では「仮想現実」と訳されますが、VR(仮想現実)はあくまで現実世界ではないもう1つの世界で、人為的に管理できる世界です。VR(仮想現実)で作り上げるもう1つの世界を使って現実世界に機能・利益・価値を還元しています。

VR(仮想現実)の語源は、「Virtual Reality」で、仮想世界で生み出された情報を現実世界に利用することを目的としたデジタル技術の総称です。

VRを使ってできること

VR(仮想現実)とは、文字通り、仮想世界を体験する技術です。仮想といっても、限りなく現実に近い空間・感覚を体験することがVRの目的の1つであり、実際に現実世界で体験した場合と同様の経験を積めるように開発が進められています。

デジタル空間(VR・仮想世界)は人為的に管理可能な世界であり、物理空間(現実世界)は人為的に管理不可能な世界です。

人為的に管理可能なデジタル空間(VR・仮想世界)の体験が、人為的に管理不可能な物理空間に応用できるのかという問題提起が想定されますが、大きな枠組みではやはり現実世界が主体で、VR(仮想現実)はあくまで決められた枠組み・フレームの中で展開される世界と考えるのが妥当です。

現時点ではコンテンツとして体験するVR(仮想現実)の経験を現実世界に生かしていくという発想が基本になります。

現時点のデジタル世界の限界

現時点のコンピューターが作り出すデジタル世界は、現実世界のような管理できない世界を作り出すことはできません。その理由を考える時にキーワードになるのが「ランダム」という概念です。「ランダム」とはルールがない連続体であり、「次になにが起こるか想定できない」という係数を意味します。

現時点のコンピューターには「ランダム係数」と呼ばれるものは存在しますが、これは疑似ランダムで、実際はルールで管理された係数です。パターンがあります。つまり「当てずっぽうに見せるための係数」でしかありません。本当の「当てずっぽう」つまり「偶然」を現在のコンピューター上では再現できないのです。

現実の世界、大げさに言えば我々が生きている宇宙はルールがない「偶然」が存在する世界です。人間の「ひらめき」も突き詰めれば「偶然」です。将来、コンピューターで本当の意味の「ランダム係数」が確立される頃には、AIが人の手から離れ自立しているかもしれません。

VRの活用事例

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この記事のライター
KOUSUKE
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