Windows10が勝手に再起動を繰り返す対処法！自動修復で再起動ループに入ってしまった時は？

大きな問題も無く動いていたWindows10が、突如ブラックアウトして勝手に再起動を繰り返し、ループ状態におちいるトラブルが発生しているようです。PCも決して安いものではないだけに、壊れてしまったのかと再起動ループをする画面を見て真っ青になる人も多いでしょう。しかし、冷静に対処すれば再起動ループから回復する場合もあります。

まず、ここで間違えて捉えてもらいたくないのが、「Windows10の再起動ループは異常」という見解です。Windows10が再起動を繰り返すのは、もともとWindows10が持っている仕様の一つです。PCが勝手に再起動を繰り返すのは、Windows10を起動する途中で異常を感知すると、プログラムを最初からロードし直し、正常に起動するようにと再起動をかけるようになっているからなんです。

Windows10としては、何とかPCを正常な状態に戻そうと働いているのですが、システムファイルが破損しているとなると、ロードした先に必ず破損したシステムファイルがあるわけですから起動はできません。したがって、勝手に再起動を繰り返すループ状態におちいってしまうわけです。対処法としては、破損しているWindows10内のシステムファイルを回復させ、再起動を終わらせる必要があります。

根本的な原因が特定できず、再起動ループをしている時は、ハードディスク自体に問題があるのかもしれません。ハードディスクはPCを動かすための重要な部分なので、正常に読み込みができないとPCが起動することはありません。ハードディスクの状態を把握し、的確な対処を施す必要があります。

Windows10を正常に動かすためのアップデート後、なぜか勝手に再起動ループを繰り返すというトラブルに見舞われることがあります。主だった原因としては、WindowsUpdateに失敗してしまったことが上げられます。この場合は、システムの復元や問題のあるファイルを見つけて置き換えるなどの対処が必要です。

Windows10が勝手に繰り返し再起動をする時は、慌てずにまずは状態を把握することが大切です。状況を的確に把握することで対処方法を絞れ、短時間でPCを回復へと導けるからです。Windowsが無限ループにおちいる主だった原因は、以下のパターンだと考えられます。

自動修復は全てにおいて万能なわけでは無く、できる作業範囲があります。働きとしては、レジストリの破損、システム・ドライバーファイルの破損、メタデータの破損などPCを動かす上で重要な部分を自動修復してくれます。自動修復が問題なく、全て完了していればPCは正常に起動します。しかし上記画像のように、「自動修復を準備しています」という画面から進まない、何度も再起動を繰り返すのなら自動修復に失敗している可能性があります。

Windows10の自動修復プログラム自体が破損してしまっている場合は、自動修復を完了できず、勝手に再起動がかかりループにおちいってしまいます。この場合は「回復ドライブ」を作成し、Windows10の自動修復プログラムを修正する必要があります。

Windows10が何らかの異常状態を起こしている場合、PCを起動すると「スターアップ修復」という画面が表示されます。スターアップ修復画面には、PCを正常な状態で起動させるため多彩なツールが揃っています。的確に対処を施し、PCを正常な状態にできるよう各システムの働きを知っておきましょう。

可能な限り周辺機器を外してみましょう。周辺機器はそれぞれPCにつなぎ、システムを介して働いています。この周辺機器に異常がみられる場合、システムデータが邪魔をしてPCの起動をさまたげている可能性があります。一度、周辺機器を全て取り除き、それでも再起動がかかるか試してみましょう。

周辺機器を取り外したら、「スタートアップ修復」からシステムの復元を実行してみましょう。スタートアップ修復画面には、シャットダウンか詳細オプションしかありません。

詳細オプションを左クリックして、詳細オプション一覧から「システムの復元」をクリックして実行します。

Windows10が正常に作動をせずとも、ひとまず起動を可能としているならセーフモードを試してみる手があります。「セーフモード」は、Windows10の状態を診断するために用意された起動手段です。Windows10の必要なシステムのみでPCを起動させる効果を持ちます。Windows10の機能は制限されますが、トラブルを調査するだけなら十分な内容です。

スタートアップ修復の詳細オプションをクリックすると、「コマンドプロンプト」があるので選択します。

自分のPCのシステムドライブが「UEFI」というタイプか、「MBR」というタイプかで対処方法が変わってきます。しかし、多くの人は自分のシステムドライブがどちらに属するか分からないでしょう。なので、ここでは2つのコマンドを使って回復を試みてみます。

• >の次に「bootrec /FixMbr」と入力し「Enterキー」を押す

• >の次に「bootrec /RebuildBcd」と入力し「Enterキー」を押す

なお、「bootrec /FixBoot」というコマンドを使う人もいます。たしかに、回復としては有効なコマンドかもしれません。しかし、このコマンドを実行すると初期化ができなくなる場合があります。あまり使用を勧めたくないコマンドです。

数ある手段を試してもなお、Windows10が再起動ループから抜けられないのなら、Windows10やPC自体を調整する必要があるかもしれません。

Windows10のアプリやドライバー、ファイルや個人設定などをそのままに残したい時は、Windows10を上書きインストールして状態を改善する方法があります。ただし、この方法には、上書きインストール用のディスクが必要です。インストールディスクは簡単に作成できますが、作成するためのPCが必要です。再起動を繰り返しているPCでは無理なので、正常なPCで作成しましょう。PCを複数所持していない人は、家族やお友達のPCを借りてインストールディスクを制作してください。

PCを複数所持していない人は、家族やお友達のPCを借りてインストールディスクを制作するとよいでしょう。インストールディスクの作り方は、Microsoftの公式サイトに詳しくありますので、上記URLを参考にして制作してください。

インストールディスクが完成したら、さっそくWindows10を再インストールしていきます。この時、キーボードとマウス以外の周辺機器は必ず全て外してください。インストールディスク内に「Setup」が用意されているので、クリックして起動します。「ユーザーアカウント制御」が表示され、アプリがデバイスに変更を与えることの許可を効いてくるので、はいをクリックしてください。

この時、「今は実行をしない」をクリックして次へを進みます。「準備をしています」と表示され、準備が完了するとライセンス条項が表示されるので、同意しましょう。「インストールする準備ができました」という画面が出るので「引き継ぐものを変更」をクリックします。

引き継ぐ項目が表示されます。

• 個人用ファイルとアプリを引き継ぐ（Windowsの設定は後から変更できます）
• 個人用ファイルのみを引き継ぐ（設定とアプリが削除されますが、ファイルは引き継ぎ可能）
• 何もしない（ファイル、アプリ、設定を含むすべてが削除されます）

インストールが完了すれば、ロック画面が表示されるのでいつも通りサインインしてください。サインインができたら、上書きインストール完了です。インストールが完了したら、ドキュメントからPCを選択し、ローカルディスク（C)を開いてください。

Windowsというフォルダと、Windows.oldというファイルがあります。このWindows.oldというのは、上書きインストール前のパソコンのデータです。前のWindowsデータのバックアップデータなのですが、とてつもなく容量が大きいのが問題です。このWindows.oldを残しておくと、容量が大きいためPCに負担がかかるだけです。インストール後、自分のPCに問題がないようでしたら、このデータは削除をしましょう。

自動修復が上手く完了することができず、PCが正常に起動しないという画面が表示されたら「詳細オプション」を押します。すると「オプションの選択」に移るので、「トラブルシューティング」をクリックしましょう。「このPCを初期状態に戻す」という項目があるので、クリックして実行します。

なお、Windows10はWindows7または、Windows 8よりアップグレードしている方が多いと思います。この作業でWindows10から、前のバージョンに戻ることはないので安心してください。

Windows10はとても便利で、PCを初期状態に戻す方法を選べます。「個人用ファイルを保持する」は、アプリや設定は削除されますが、個人用のファイルは保持して残せます。すでにインストールしたソフトウェアは削除されるので、初期状態に戻した後に再インストールが必要です。しかし、個人用のフォルダは守られ残した状態で初期化が完了します。

すべてを削除するは、その名の通り個人用ファイルもまとめて全て削除して、PCが出荷された時の状態まで戻します。これを選択した場合、全ての個人データが消えるので注意してください。どちらでも自分の都合の良い方法で、PCを初期状態に戻しましょう。

どちらの方法でも大切なのは、PCのバックアップを定期的に保存しておくということです。PCのバックアップを定期的に保存することで、再起動を繰り返したり破損トラブルがあった時でも、PCを最善の状態近くまで戻すことが可能です。一ヶ月のこの日にバックアップを取るなど、自分の続けやすい方法でバックアップを取るよう心がけましょう。

さまざまな手段を試しても頻繁にエラーや再起動が起きる時は、回復ドライブを使用してWindows10を回復させましょう。回復ドライブは、USBメモリに作成するものです。そのため、異常があるPCでは作成ができません。PCを複数所持していない場合は、お友達や家族のPCを借りて作ってくださいね。

Windows10のマークをクリックして、歯車マーク（設定）をクリックします。

Windows10の設定が出るので、「回復ドライブ」と入力してください。すると「回復ドライブの作成」と検索に表示されます。

回復ドライブの作成画面が開いたら、PCにUSBメモリを差し込んでください。次へを押す前に、「システムファイルを回復ドライブにバックアップします」のチェックを外しましょう。「USBフラッシュドライブの選択」が表示されるので、次へを押して先に進み、「回復ドライブの作成」で作成を押して実行します。完了されたら、回復ドライブが完成したので問題のあるPCで回復を試みてみましょう。

今まで何の問題も無く使用できていたのに、突然Windows10が勝手に再起動を繰り返すループ状態におちいったとしたら、やはり慌てない人はいないと思います。壊れてしまったのではと慌てる前に、まずは深呼吸をして落ち着いてください。PCが勝手に再起動を繰り返す現象には、理由と解決策がちゃんとあります。

PCが勝手に再起動を繰り返す原因を突き止め、それに見合った的確な対処をしていきましょう。PCや自動修復の問題点を見つけるだけで、再起動を止めてPCを正常な状態に戻せるかもしれません。PCが再起動を繰り返す原因が分からない時は、今回まとめた対処法を一つずつ試してみてください。自分の大切なPCを再起動ループから正常な状態に戻し、快適なPCライフを送りましょう。