2019年03月25日更新
Windows10のエクスプローラの便利な使い方・設定を解説!
Windows10を使っている方のほとんどは無意識にエクスプローラーを使っているかと思いますが、実はWindows10のエクスプローラーには便利な使い方があります。エクスプローラーとは何か、起動方法や表示設定、便利な使い方などを紹介いたします。
目次
- 1Windows10のエクスプローラーを起動させる方法
- ・Windows10のショートカットキー
- ・Windowsシステムツールから
- 2Windows10のエクスプローラーの設定
- ・起動時の場所の設定
- ・拡張子を表示設定
- 3Windows10のエクスプローラーの便利な使い方
- ・クイックアクセス
- ・リボン
- ・クイックアクセスツールバーをカスタマイズする
- ・フォルダーオプション
- 4Windows10にはファイルエクスプローラーにタブ機能が付いている?
- ・QTTabBarをインストール
- 5Windows10のエクスプローラーで日付を絞り込むこともできる
- ・エクスプローラーで目的のフォルダーを開く
- ・表示方式を【詳細】にする
- ・日付時刻のフィールドをクリック
- 6Windows10のエクスプローラーを活用しよう
Windows10のエクスプローラーを起動させる方法
Windows10に標準で装備されている「エクスプローラー」は、WindowsPC内のファイルやフォルダーを検索したり閲覧したりできる管理機能のことで、実は知らないうちに使っているものになります。そんなWindows10のエクスプローラーを紹介していきます。まずは、エクスプローラーの起動方法について見ていきましょう。
Windows10のショートカットキー
Windows10のエクスプローラーの一番手っ取り早い起動方法はショートカットキーかと思います。「Windowsキー+E」でエクスプローラーを起動できます。Windowsキーと「Explorer(エクスプローラー)」の頭文字の「E」のキーなので、覚えやすいですね。
Windowsシステムツールから
ショートカットキーで起動する以外には、「Windowsシステムツール」から起動する方法が一般的でしょう。まずは、Windows10のデスクトップのタスクバーにある「Windowsマーク」のアイコンをクリックします。
すべてのアプリが表示されますので、「W」の項目を探します。
「W」の項目の中の「Windowsシステムツール」をクリックします。
「エクスプローラー」をクリックします。
エクスプローラーを起動できました。
Windows10のスタートにピン留めする方法も
Windows10のスタートメニューの機能を使うと、簡単に起動することも可能です。
Windows10のスタートメニューを開き、「エクスプローラー」を右クリックします。するとサブメニューが表示されるので、「スタートにピン留めする」をクリックします。
スタートにエクスプローラーが追加されました。今後はこちらをクリックするだけで起動が可能です。
Windows10のエクスプローラーの設定
Windows10のエクスプローラーを起動で来たところで、次はエクスプローラーを使いやすいように設定しておきましょう。初期設定のままだと使いづらいところもあるかと思います。自分好みに設定しましょう。
起動時の場所の設定
まずは、Windows10のエクスプローラーを起動したときの場所の設定について紹介します。初期設定のままだと、「クイックアクセス」が表示されます。これをデバイスやドライブの表示に変更できます。最初に、エクスプローラーを起動し、上部にある「表示」のタブをクリックします。
次に、画面上部のリボンのバーの右側ある「オプション」をクリックします。
すると、フォルダーオプションが開きますので、「エクスプローラーを開く」の横のプルダウンを選択します。
プルダウンを開くと、「クイックアクセス」か「PC」かを選択できます。
ここで、「PC」を選択して「OK」または「適用」をクリックします。
このように「PC」に設定すると、次回エクスプローラーを起動したときには、上の画像のように初期表示が「PC」に変わります。
拡張子を表示設定
次に、Windows10のエクスプローラーの拡張子の表示を設定しましょう。初期設定だと、拡張子は非表示の状態で、たびたび不便な場面が出てくるかと思います。拡張子を表示する設定方法について紹介していきます。
ちなみに、初期設定のままだと、上の画像のようにファイル名の後に拡張子が付いていません。
まず、Windows10のエクスプローラーを起動し、上部にある「表示」のタブをクリックします。
画面上部のリボンのバーの「表示/非表示」の「ファイル名拡張子」のチェックボックスにチェックを入れればOKです。
この設定後は、上の画像のようにファイル名に拡張子が表示されています。
Windows10のエクスプローラーの便利な使い方
ここからは、Windows10のエクスプローラーの便利な使い方についてご紹介していきます。エクスプローラーを使いこなすには必須となりますので、ぜひ覚えておきたいところです。
クイックアクセス
まずは「クイックアクセス」です。これは、Windows10でよく使うフォルダーや最近使用したファイルにすぐにアクセスすることが可能な場所です。お気に入り機能と言えばお分かり頂けるかと思います。そして、クイックアクセスには好きなフォルダーを登録することが可能です。その方法を確認していきましょう。
クイックアクセスへのフォルダーの追加
クイックアクセスに追加したいフォルダーを表示させます。
追加したいフォルダーを右クリックします。
「クイックアクセスにピン留めする」をクリックすると、クイックアクセスに追加されます。
なお、クイックアクセスに追加したフォルダーには、上の画像のようにピンのマークが付きます。
また、エクスプローラーのリボンのバーを表示していれば、もっと簡単にクイックアクセスへの追加が可能です。追加したいフォルダーを選択しておき、ホームタブを選択してリボンの左端の「クイックアクセスにピン留めする」をクリックしてもOKです。
クイックアクセスからのフォルダーの解除
クイックアクセスへフォルダーを追加したのとは反対に、解除する方法についても紹介しておきます。手順は簡単です。
クイックアクセスを開き、解除したいフォルダーを右クリックします。
ここで、「クイックアクセスからピン留めを外す」をクリックすれば解除されます。
リボン
Windows10のエクスプローラーのリボンとは、上の画像の赤枠で囲われた部分のことです。従来のWindowsのツールバーが新しくなったもので、視覚的に操作できるようになっています。タブをクリックすることで、リボンのバーを表示させることが可能です。
このリボンのバーを常に表示させることも可能です。エクスプローラーの上部右端にある「v」のアイコンをクリックすれば常に表示されます。
また、選択しているフォルダーやファイルの種類によって、上の画像のようにリボンのタブの項目が変わります。
クイックアクセスツールバーをカスタマイズする
クイックアクセスツールバーは、Windows10のエクスプローラーの上部左端の部分のことを指します。ここでは、フォルダーの作成やプロパティを開くなどの、よく使う機能のショートカットを登録できます。
ショートカットの追加方法は、まず、クイックアクセスツールバーの右端の「▼」をクリックします。すると、追加が可能なショートカットの一覧が出てきますので、追加したいショートカットにチェックを入れればOKです。
フォルダーオプション
フォルダーオプションは、Windows10のフォルダーに共通した設定を施せる機能のことです。非常に細かい設定も可能になっています。フォルダーオプションは、エクスプローラーの表示タブをクリックし、リボンの「オプション」をクリックすれば表示できます。
フォルダーオプションでは、「全般」「表示」「検索」の3つの設定が可能です。「全般」タブでは、エクスプローラーを起動したときの初期表示の場所を設定したり、フォルダーの参照方法を設定したりできます。
フォルダーオプションの「表示」タブでは、フォルダーの表示方法の詳細を設定できます。
「検索」タブでは、ファイルやフォルダーの検索方法を設定できます。
Windows10にはファイルエクスプローラーにタブ機能が付いている?
Windows10でブラウジングするときには、Google Chromeなどのブラウザを使うと思いますが、それらのブラウザでは「タブ機能」がもはや当たり前に標準装備されており、皆さんもタブ機能をなにげなく使用されているかと思います。このタブ機能がなければ、複数のウィンドウを立ち上げなければならず、なかなか不便ですよね。
そして、Windows10のエクスプローラーには、残念ながらこのタブ機能は付いていません。ですので、複数のフォルダーを開いて操作しなければならず、不便に感じる場面が多いかと思います。しかし、「QTTabBar」というオープンソフトウェアがあれば、Windows10のエクスプローラーにタブ機能を追加できます。このQTTabBarを紹介していきます。
QTTabBarをインストール
それでは、QTTabBarをインストールしてみましょう。まずは、QTTabBarをダウンロードします。
ダウンロードは公式サイトがありますので、ここからするのが良いでしょう。
QTTabBarはZIPファイルでダウンロードされます。まずは、このZIPファイルを展開しましょう。ZIPファイルをクリックします。
「展開タブ」を開き、リボンのバーにある「すべて展開」をクリックします。
展開先を選択し、「展開」をクリックしてZIPファイルを展開します。「完了時に展開されたファイルを表示する」は任意でチェックを入れます。
展開できました。次に、展開したフォルダーをダブルクリックして開きます。
展開したフォルダーにはいくつかファイルが入っていますが、「QTTabBar.exe」ファイルをダブルクリックして起動します。
セットアップウィザードが開きますので、「続行」をクリックします。
「スタートメニューに項目を作成する」には任意でチェックを入れます。そして、「アクションの選択」で、「インストール」を選択し、「続行」をクリックすると、インストールが始まります。
インストールが無事成功しました。あとは再ログインまたは再起動をしてインストールが完了です。
最後に、Windows10のエクスプローラーを起動し、表示タブを開き、リボンの「オプションの文字」のところ(アイコンではない)をクリックすると、使いたい機能を選択できます。ここで、「QTタブバー」を選択すると、タブ機能が有効化されます。
タブ機能が有効化されると、上の画像のようにタブが使えるようになります。これでフォルダーやファイルをサクサクと扱えるようになりますね。
タブ機能だけではない
さて、ここまで読んできた方ならお気づきかもしれませんが、QTTabBarはWindows10のエクスプローラーにタブ機能を追加するだけではなく、さまざまな機能を追加してくれています。そのうちいくつかの機能をご紹介します。
まず、画像や動画、ドキュメントファイルにカーソルを合わせるだけで、プレビューを見ることが可能です。これまでは、いちいちファイルを開かなくては中身が分からなかったものが、カーソルを合わせるだけで分かるわけですから、これは画期的ですね。
フォルダーにカーソルを合わせると「↓」のアイコンが出てきますので、この「↓」をクリックすると、そのフォルダーの中のファイルを除くことが可能になります。今までは、フォルダーを開かなくては中に入っているファイルは分かりませんでした。これもかなり画期的なものだと思います。
上の画像の〇で囲んだ部分のように、空白部分をダブルクリックすると、一つ上の階層へ移動することが可能です。今までは、「↑」のアイコンをクリックしなければ一つ上の階層へは移動できませんでした。
上の画像のように、ファイルを選択し、「QTコマンドバー」の「↑」をクリックすると、ファイルを現在のフォルダーから一階層上に移動することが可能です。これまでは、カット&ペーストなどをしなければならなかったものが、ワンクリックでできるようになります。
Windows10のエクスプローラーで日付を絞り込むこともできる
Windows10を使いこなしていると、フォルダーやファイルが増えていきます。そして、エクスプローラーでファイルやフォルダを検索しようとするとき、なかなか目当てのフォルダーやファイルが見つからないということもあるかと思います。そんなときは、日付での絞り込みで目当てのフォルダーやファイルを見つけることが可能です。方法を覚えておきましょう。
エクスプローラーで目的のフォルダーを開く
まずは、目当てのフォルダーやファイルを探すフォルダーを開きます。目当てのフォルダーやファイルをどこに格納したのか覚えていない場合には、初期表示のままでもよいでしょう。
表示方式を【詳細】にする
次に、「表示」のタブをクリックし、「レイアウト」のところで「詳細」を選択します。
日付時刻のフィールドをクリック
エクスプローラーが詳細表示になったら、「更新日時」にカーソルを合わせます。そして、更新日時の右隣りに現れた「v」のアイコンをクリックします。
すると、サブウィンドウが開きます。ここで、日付や日付範囲などをクリックしてチェックを入れます。
チェックを入れると、フォルダーやファイルが絞り込まれました。このようにすれば、目当てのフォルダーやファイルを探しやすくなります。
Windows10のエクスプローラーを活用しよう
いかがだったでしょうか。Windows10のエクスプローラーについてわかりましたでしょうか。Windows10のフォルダーやファイルを管理できる機能ですが、これまであまり意識して使っていなかった方は、これを機に使用してみてください。また、今までも使っていたという方は、QTTabBarをインストールして、さらに快適にエクスプローラーを使用してはいかがでしょう。