2019年07月22日更新
再インストール後の「Windowsはライセンス認証されていません」の対処法!
WindowsPCを使用していて「Windowsはライセンス認証されていません」という表示が出た経験をした方も多いと思います。今回の記事ではWindows10のライセンス認証の仕組みや、ライセンス認証の通知が出た場合の対処方法を詳しく解説します。
目次
Windowsのライセンス認証とは?
WindowsなどのPCソフトは『ライセンス』で管理されています。『ライセンス』とは『ソフトウェアを使用する権利』の事を指します。
PCソフトの所有権は開発者(販売者)にあり、皆さんが店頭やネットで購入したパッケージ版・ダウンロード版のソフトウェアは『使用する権利』だけを購入してる事になります。その為、Windows10もライセンス購入後にMicrosoftに『ライセンス認証』をしてもらう必要があります。
Windows10以前のバージョンでは、OSをそのままの状態で大幅なハードウェアの変更を行うと、OSが起動しなくなる場合がありました。またOS起動後には、電話でのライセンス認証作業が必要でした。しかしWindows10からは、『Microsoftアカウント』を作成してWindows10のライセンスと紐付けする事で、ライセンス認証ができるようになりました。
Windows10を再インストール・ハードウェアを変更したりすると表示される
Windows10のライセンス認証は、インストールするPCのシステム構成に紐付きます。メーカー製のPC(東芝・富士通など)にはあらかじめWindows10がOEM版としてプリインストールされています。OEM版はそのPCのみにライセンスされています。
初期化の作業などによりWindows10を再インストールする事ができても、別のPCにWindows10を再インストールする事はできません。メーカー製PCをメーカーに修理に出してCPU・マザーボードなどの主要のパーツ交換が行われた場合は、メーカー側がライセンス認証の作業までを行ってユーザーに返却します。
自作パソコンはWindowsのライセンス認証が必要
PCを自作する場合、CPU・マザーボード・メモリなどと合わせてWindows10を購入してインストールする必要があります。その為に、Windows10のライセンス認証作業も必要になります。またWindows10には『パッケージ版』と『DSP版』が存在します。それぞれにメリット・デメリットがあります。
Windows10【パッケージ版】
Windows10で一般的なのが、この『パッケージ版』です。パッケージにUSBメモリのインストールメディアが同梱されています。DSP版に比べて価格は高めですが、どのPCにでもインストールできます。PCを新しく自作した際にも使用する事ができます。また、Microsoftストアや各ECサイトからダウンロード版を購入する事もできます。
各ECサイトでも販売されています。Microsoftストアよりも安い価格で販売されている物もあります。
Windows10【DSP版】
DSP版とは『Delivery Service Partner』の略で、PC用組込パーツとセットになったライセンスです。メリットとしては、パッケージ版より価格が安い点です。2019年5月現在、ネット価格をパッケージ版と比較すると3,000円前後の差があります。
しかし、パーツとセットになったライセンスなので、DSP版と同時に購入したパーツが組み込まれていないパソコンでは使えません。また、セット販売されたPCパーツが故障して使えなくなってしまった場合も、Windows10が使用できなくなります。購入前には充分検討して選択してください。
「Windowsはライセンス認証されていません」と表示された場合の対処法
Windowsのライセンス認証手順
『Windowsはライセンス認証されていません』と表示された場合、ライセンスの認証作業を行いましょう。Windows10の『スタートメニュー』から『設定』を選択します。
『Windowsの設定』が開きますので、各項目の中から『更新とセキュリティ』を選択します。
ここで左側の各項目の中から、(1)の『ライセンス認証』を選択します。右側(2)にお使いのPCの現在の状況が表示されますので、必要に応じてライセンス認証を実施します。
購入時に発行されているプロダクトキーも準備しておきましょう。プロダクトキーは25桁の組み合わせで【XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX】という表記でパッケージに記載されています。
こちらがWindows10のライセンス認証が完了した状態の画面です。
Windowsのライセンス認証を設定しないとどうなる?
Windowsはライセンス認証をしていない状態で30日経過すると、基本設定の変更やOSの更新やアップデートなどができなくなる『機能制限』がかかります。
Windows10以前のバージョンのように強制シャットダウンするといった事は無くなりましたが、ライセンス認証を行わないと正式なユーザーとして認められません。思わぬトラブルの為にも、ライセンス認証は必ず行いましょう。
「Windowsはライセンス認証されていません」と表示された場合は落ち着いて対処しよう
今回の記事では、『Windowsはライセンス認証されていません』という表示が出た場合の対処方法などを詳しく解説しました。
PCソフトのユーザーはは開発者から使用する為の権利だけを購入しています。ソフトウェアの使用に際しては開発者が求めるライセンス認証を行う事で、正規ユーザーとして認証されてアップデートなどを受ける事ができます。PCソフトのライセンス認証はしっかり行いましょう。