2019年09月19日更新
Windows Defenderの性能は?競合のウイルスバスターと比較して解説!
WindowsにはWindows Defenderというセキュリティ対策ソフトがプリインストールされています。有料ソフトのウイルスバスターとどちらが優れているのか?Windows Defenderとウイルスバスターの性能比較や併用時の注意点などをまとめました。
目次
- 1Windows Defenderとウイルスバスターの性能
- ・Windows Defenderについて
- ・ウイルスバスターについて
- ・セキュリティソフトの性能比較
- 2Windows Defenderはウイルスバスターを併用せずに十分な対策ができるの?
- ・個人利用の場合について
- ・法人利用の場合について
- 3Windows Defenderの使い方
- ・有効と無効の設定方法
- ・完全に削除する方法
- 4Windows Defenderとの競合?ウイルスバスターが動かない時の対策
- ・有効になっているソフトを確認する
- ・Windows Defenderのスキャンを止める
- ・Windows Defenderの無効化を試す
- 5ウイルスバスターの影響ではないWindows Defenderトラブルの対処法
- ・誤検出が気になる場合
- ・有効にできなくなった場合
- 6Windows Defenderはウイルスバスターと併用も検討しよう!
Windows Defenderとウイルスバスターの性能
Windowsパソコンでインターネットを楽しむためには、セキュリティソフトのインストールが必要不可欠です。インターネット上には悪意のあるアプリやファイルが少なからず出回っており、セキュリティソフトが無いとコンピュータウイルスに感染してデータの破壊や流出が発生してしまうからです。
Windowsに対応しているセキュリティソフトは豊富に存在しますが、日本国内では「Windows Defender」と「ウイルスバスター」が高いシェア率を誇っています。
Windows Defenderとウイルスバスターはどのようなセキュリティソフトなのか、両者の特徴や性能を比較してみましょう。
Windows Defenderについて
Windows Defenderは、Windowsパソコンを使っている方なら知らない人はいないと言っても過言ではないほど広く普及しているセキュリティソフトです。
ここでは、Windows Defenderの概要や性能などを解説していきます。
プリインストールされているセキュリティソフト
Windows Defenderとは、Windowsを販売しているMicrosoft社が開発・提供しているWindows専用のセキュリティソフトシリーズのことです。「Microsoft Security Essentials」という名称のマルウェア対策ソフトが改良され、Windows 8からWindowsパソコンにプリインストールされるようになりました。
Windows Defenderは、利用申し込み手続きを行ったり公式サイトからダウンロードしたりしなくてもWindows PCですぐに利用することが可能です。何年間使用しても利用料金は無料です。
トロイの木馬に感染しましたが、Windows Defender様が一瞬で抹殺してくれました。
— 60% (@mIaslmgldkl) September 16, 2019
優秀過ぎます。
2017年4月11日に公開された「Windows 10 Creators」のメジャーアップデート(バージョン 1703)を機に、Windows Defenderは「Windows Defender セキュリティセンター」という名前の機能に替わりました。
それまで独立したセキュリティサービスだった「Windows Defender」や「Windows ファイアウォール」等のセキュリティ機能が統合され、Windows Defender セキュリティセンター画面から各種セキュリティ設定を一括コントロールできるようになりました。
なお、現在では「Windows Defender セキュリティセンター」は「Windows セキュリティ」という名称に変更されています。頻繁にサービス名が変わるので非常にややこしいですが、「Windows Defender」と言えば「Windows セキュリティ」のことだと思って構いません。
機能について
Windows Defenderに搭載されている基本的な性能は以下の表の通りです。バックグラウンドで動作し、何らかのアクションが必要になった場合にポップアップなどの手段でユーザーに異常を通知してくれます。
ウイルスと脅威の防止 | コンピュータウイルスに感染していないかリアルタイムスキャンを行い、様々な脅威からPCを保護する |
---|---|
アカウントの保護 | Microsoftアカウントのサインイン・セキュリティ設定を行う |
ファイアウォールとネットワーク保護 | Windows Defenderファイアウォールの設定を管理する |
アプリとブラウザーコントロール | Windows Defender SmartScreenやEdgeの設定をカスタマイズして、悪意のあるアプリ・ファイル・サイトからPCを保護する |
デバイスセキュリティ | PCに組み込まれているデバイスのセキュリティ設定を管理する |
デバイスのパフォーマンスと正常性 | PCの動作に悪影響を及ぼすデバイス・ソフトウェアの不具合がないかスキャンする |
ファミリーのオプション | 同じMicrosoftアカウントを子供と共有している場合、保護者の立場から子供のPC利用制限を行える |
ウイルスバスターについて
ウイルスバスターは、トレンドマイクロ社が開発・提供しているセキュリティソフトです。Windows DefenderはWindows PCに無料で標準装備されていますが、ウイルスバスターは有料ソフトなので利用するためには購入手続きが必要です。
以前のウイルスバスターは、製品名通りウイルス対策に特化したソフトでした。しかし現在では、スパイウェアやフィッシング詐欺など個人情報漏洩につながる様々なインターネットリスクを未然に防ぐことが出来る高性能セキュリティソフトに仕上がっています。
第三者評価機関「AV-TEST」や「AV-Comparatives」などから高く評価されており、日本国内のセキュリティソフトの中でトップクラスの売上を記録し続けています。Windows PCで使用できるウイルスバスタークラウド(ダウンロード版)の料金は、以下の表の通りです。
ウイルスバスタークラウド | ウイルスバスタークラウド +デジタルライフサポートプレミアム |
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ダウンロード1年版 |
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ダウンロード2年版 |
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ダウンロード3年版 |
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使用がオススメな人
ウイルスバスターは、パソコン初心者やネットリテラシーに自信のない人などにおすすめのセキュリティソフトです。
近年ではサイバー犯罪の手口が非常に巧妙化しており、有名企業のサポートになりすまして詐欺メールを送ってきたり、公式サイトそっくりの偽サイトを作ってターゲットの個人情報を盗み出そうとしたりする事件が後を絶ちません。
その点、ウイルスバスターをインストールしておけばフィッシング詐欺の疑いがあるコンテンツに対して警告を発してくれるため、詐欺被害に遭うリスクを大幅に軽減できるメリットがあります。
また、デジタルライフサポートプレミアムに加入すれば、パソコンやスマホなど様々なデジタル機器の操作に関する悩みを専任のスタッフに相談することが出来ます。24時間365日体制で、電話・メール・LINEなどの手段で問い合わせできるので、コンピュータに疎い方でも安心してインターネットを楽しめることでしょう。
セキュリティソフトの性能比較
上記の画像は、第三者機関「AV Comparative」が2019年7月~8月に実施したReal-World Protection Testの比較結果です。
インターネットサーフィン時に出くわす可能性の高い有害なサイトに数百種類以上アクセスし、悪意のあるファイルをダウンロードした際にセキュリティソフトが適切な処置を実行できるかどうか比較テストしています。
青い四角で囲われているのがWindows Defenderの結果、赤い四角で囲われているのがウイルスバスターの結果です。
他の高名なセキュリティソフトの実験結果と比較してみると、Windows Defenderとウイルスバスターの性能には以下のような特徴が見られました。
- ウイルスブロック率は共に100%で、どちらも世界トップレベルのセキュリティ性能を誇っている
- ウイルスバスターの誤検出数は16(平均値よりやや高い程度)
- Windows Defenderの誤検出数は39(全セキュリティソフトの中で最悪の数値)
ちなみに誤検出とは、マルウェアと誤解して正常なファイルを削除してしまったケースのことです。
Windows Defenderの性能はセキュリティソフトとして全く申し分ありませんが、誤検出数の多さは軽視できません。Windows Defenderを使うと、重要なデータまでウイルスと勘違いされてダウンロードを遮断されてしまう恐れがある点に注意が必要です。
Windows Defenderはウイルスバスターを併用せずに十分な対策ができるの?
Windowsパソコンでは、Windows Defenderの他にもセキュリティソフトをインストールして併用することが出来ます。有償ソフトのウイルスバスターと併用することで、Windows Defenderの弱点をカバーすることが可能です。
しかし、必要最低限のセキュリティさえ確保できれば十分と考えているインターネットユーザーの中には、ウイルスバスターを購入せずWindows Defenderのみを利用している方が少なくありません。
はたして、無料セキュリティソフトのWindows DefenderだけでWindows PCのセキュリティを万全にできるのでしょうか?ウイルスバスターと併用しなかった場合のWindowsパソコンのセキュリティ状況を解説していきます。
個人利用の場合について
SNSやショッピングなど、インターネットを趣味として楽しんでいる方でも、不正アクセスやフィッシング詐欺のリスクがあります。
個人利用のWindows PCでWindows Defenderをセキュリティ対策に活用する有効性について見ていきましょう。
マルウェア対策はできる
ウイルス対策ソフトに求められる機能は、有害なコンピュータウイルスに感染していないかパソコンをリアルタイムで監視し、速やかに検疫・駆除等を行うことです。
Real-World Protection Testの比較結果から分かるように、Windows Defenderのマルウェア検出率はほぼ100%。この性能は有償ソフトのウイルスバスターなどと比較しても全く遜色なく、無料ソフトながらマルウェア対策として十分に機能していると言えます。
誤検出が気になる場合がある
ただし、Windows Defenderを利用する際に気になるのが、誤検出(フォールス・ポジティブ)の多さです。フリーソフトをダウンロードしようとしたらウイルスと誤解され、Windows Defenderに削除されてしまうケースが珍しくありません。
ウイルスに感染しているファイルが検出されないことは問題ですが、誤検出によって自分の求めている処理を正常に行えなくなることも同じくらいの大問題です。様々な作業に影響を及ぼすため、結果的にWindow PCの利便性が低下することにつながります。
負荷による処理速度の影響が懸念される
Antimalware Service Executableが暴走してPCの動作が重い | メダデン https://t.co/vzYjEb6rj9 via @eaxjp
— www.U (@wwwU71712905) February 22, 2019
Windows Defenderの問題点として、ソフトの「重さ」も軽視できません。
ウイルス対策ソフトは、バックグランドで動作するツールです。Webサーフィンやファイルのダウンロード・アップロード時などに、水面下でリアルタイムスキャンプロセスが作動します。
その際、ユーザーがストレスを感じないようにPCのパフォーマンスに出来るだけ影響を与えず、なおかつ十分なセキュリティ性能を発揮するという相反する事象を両立させることが求められます。
Windows Defenderは、お世辞にも動作が軽いとは言えないセキュリティソフトです。ソフトの起動時やファイルのコピー時などに「Antimalware Service Executable」というサービスがフル稼働し、CPU使用率が100%近くにまで上昇し続ける現象が起こり得ます。
ユーザーが体感ではっきり認識できるほどPCが重くなるため、複数のアプリを併用する時に作業に支障が出る恐れがあります。
法人利用の場合について
会社に設置されている法人利用のWindow PCの場合、ウイルス対策ソフトにはウイルスの検出・駆除以外に以下のような機能も求められます。
- 各端末のマルウェア検出状況の分析
- 各端末のウイルス定義ファイルの更新状況の表示
- 各端末のオンラインスキャン実行状況の開示
コンピュータウイルスの感染は一台の端末から爆発的に広がるため、複数のPCが使用されている社内では各端末のセキュリティ状況を管理者が一元的に把握する必要があります。
その点、Windows Defenderはインストールされている端末1台のみを保護することに特化したセキュリティソフトであり、複数のPCの制御や管理に対応していません。
膨大な台数のパソコンを併用している法人の場合、Windows Defenderではセキュリティ対策の管理面で難があると言わざるを得ないでしょう。
Windows Defenderの使い方
Windows Defenderはバックグラウンドで自動的に動作するソフトであり、基本的にユーザーが何もしなくてもWindow PCのセキュリティが保護されます。
しかし場合によっては、重すぎるWindows Defenderのスキャンを手動で停止させたい時もあるでしょう。ここでは、Windows Defenderの基本的な使い方について解説していきます。
有効と無効の設定方法
Windows Defenderの設定は、以下の手順により簡単に有効化・無効化することが可能です。
- Windowsロゴキー+Iキーを押す
- 「Windowsの設定」で「更新とセキュリティ」を選択する
- 左のメニューから「Windowsセキュリティ」を選択する
- 「ウイルスと脅威の防止」を選択する
「ウイルスと脅威の防止の設定」で「設定の管理」をクリックしましょう。
なお、もしも「ウイルスと脅威の防止の設定」が画面上に表示されない場合は、「Windows Defender ウイルス対策のオプション」で「定期的なスキャン」をオンにしてください。
「リアルタイム保護」のオン・オフを切り替えることで、Windows Defenderの有効・無効を設定できます。
ただし、ウイルスバスターなど他のウイルス対策ソフトをインストールしている場合、競合を避けるためにWindows Defenderのリアルタイム保護をオンに出来ません。すでにWindows Defenderが自動的に無効になっています。
完全に削除する方法
10月くらいからPCフリーズ頻発して原因色々調べてたけど、Windows Defenderが無理矢理他のセキュリティーソフトと競合しようとしてるのが原因だったみたい(´・ω・`)
— みどりん (@_aomidori2015) November 16, 2018
レジストリ書き換えて止めてやったらフリーズしなくなったわ(*´ω`*)
Windows PCにウイルスバスターなどのウイルス対策ソフトをインストールすると、Windows Defenderは競合を避けるために無効化されます。
しかし、ごくまれに何らかの不具合が原因で競合が発生し、Windows Defenderが他のウイルス対策ソフトの動作を妨げてしまうことがあります。
その場合は、以下の手順でWindows Defenderを完全に無効化しましょう。
- Windowsロゴキー+Iキーを押す
- 「Windowsの設定」で「更新とセキュリティ」を選択する
- 左のメニューから「Windowsセキュリティ」を選択する
- 「ウイルスと脅威の防止」を選択する
- 「ウイルスと脅威の防止の設定」で「設定の管理」をクリックする(もしも表示されていない場合は「Windows Defender ウイルス対策のオプション」で「定期的なスキャン」をオンにする)
- 「改ざん防止」をオフにする
- Windowsロゴキー+Rキーを押す
- 「ファイル名を指定して実行」の「名前」欄に「regedit」と入力して「OK」を押す
レジストリエディターのアドレスバーに「コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows Defender」という文字列をコピペしてEnterキーを押してください。
右側のエリアを右クリックし、「新規」→「DWORD(32ビット)値」を選択してください。
- 名前を「DisableAntiSpyware」に変更する
- 「DisableAntiSpyware」をダブルクリックし、「値のデータ」を「1」に変更して「OK」をクリックする
- 右上の×ボタンを押してレジストリエディターを閉じ、Windows PCを再起動する
無防備な状態に注意
なお、上記の方法はWindows PCのレジストリを変更するため、設定を間違えると最悪の場合パソコンが起動しなくなるなどの深刻なトラブルが発生する恐れがあります。
また、他のセキュリティソフトがインストールされていない時にWindows Defenderを完全に無効化してしまうと、Windows PCが無防備な状態になり大変危険です。ウイルスバスターなどのウイルス対策ソフトをインストールした後で作業を行ってください。
Windows Defenderの完全無効化は、本来推奨されない作業です。他のウイルス対策ソフトの併用時に競合が発生してどうにもならない場合に限り、自己責任で行いましょう。
Windows Defenderとの競合?ウイルスバスターが動かない時の対策
せっかくウイルスバスターを購入してインストールしたのに、Windows PC上でウイルスバスターが有効にならないことがあります。
通常、他のウイルス対策ソフトをインストールすれば、競合を避けるためにWindows Defenderが自動で無効化されるようになっています。しかし、ごくまれに競合が発生してWindows Defenderが勝ってしまうことがあるようです。
Windows Defenderとの競合のせいでウイルスバスターが有効にならない場合の対策について解説していきます。
有効になっているソフトを確認する
Windows PC上でウイルスバスターが動かない場合、本当にその原因がWindows Defenderとの競合のせいなのか確認しましょう。
- Windowsロゴキー+Iキーを押す
- 「更新とセキュリティ」を選択する
- 「Windowsセキュリティ」を選択する
- 「ウイルスと脅威の防止」を選択する
現在有効になっているウイルス対策ソフトが画面上に表示されます。ウイルスバスターが有効になっているのか、それともWindows Defenderが有効になっているのか、チェックしてみてください。
Windows Defenderのスキャンを止める
もしもWindows Defenderが無効化されていない場合は、Windows Defenderのスキャンを手動で止めましょう。
- 「ウイルスと脅威の防止の設定」の「設定の管理」をクリックする
- 「リアルタイム保護」と「クラウド提供の保護」をオフにする
Windows Defenderの無効化を試す
スキャンを止めても競合が改善されずウイルスバスターが有効にならない場合は、最後の手段としてWindows Defenderを完全無効化しましょう。すでに説明したレジストリエディターを編集する方法を実行して、Windows Defenderを完全に停止させてください。
それでも競合が続く場合、一旦ウイルスバスターをアンインストールしてから再インストールしてみてください。
ウイルスバスターの影響ではないWindows Defenderトラブルの対処法
Windows Defenderを利用していると、様々なトラブルに出くわすことがあります。Windows Defenderの不具合が発生した場合の対処方法を見ていきましょう。
誤検出が気になる場合
Windows Defenderによって正常なファイル・ソフトウェアがマルウェアと誤検知され、ダウンロードした直後に自動的に削除されてしまうことは比較的よくある現象です。重要なデータをWindowsパソコンに保存することが出来ないため、大変困ってしまいます。
その場合は、一旦Windows Defenderを無効化して自動削除を回避する他に、該当ファイルをMicrosoft社に提出して分析を依頼するという対策があります。Microsoftが安全だと判定したら、Windows Defenderがそのファイルをマルウェアと見なさなくなります。
Microsoftに誤検出ファイルを提出する手順を見ていきましょう。
- Windowsロゴキー+Iキーを押す
- 「更新とセキュリティ」を選択する
- 「Windowsセキュリティ」を選択する
- 「ウイルスと脅威の防止」を選択する
- 「ウィルスと脅威の防止の設定」の「設定の管理」をクリックする
- 「サンプルの自動送信」の「サンプルを手動で送信する」をクリックする
「Submit a file for malware analysis」というページがブラウザで表示されたら、「Home customer」をクリックして「Continue」ボタンをクリックしてください。
「Sign in to track your submissions」というメッセージが表示されたら、Microsoftアカウントをお持ちの方は「Sign in」を、持っていない方は「Skip」をクリックしてください。
「Company Name」は空欄のままにしておき、「Select the file」で分析してもらいたいファイルをアップロードしましょう。(ファイルの上限は50MBまで。)
- 「Do you believe this file contains malware?」で「No」を選択する
- 「Select the Microsoft security product used to scan the file」で「Windows Defender Antivirus(Windows 10)」を選択する
- 「Detection name」に誤検知されたマルウェアの名前を入力する
- 「Definition version」にウィルス定義ファイルのバージョンを入力する(入力は任意)
- 「Additional information」に、該当ファイルをダウンロードしたURLなど分析に役立ちそうな情報を英語で入力する
- 「Continue」ボタンをクリックして送信する
有効にできなくなった場合
Windows Defenderが有効にならない場合、他のセキュリティソフトを併用していることが原因である可能性が高いです。
同一のWindowsパソコンに複数のセキュリティソフトをインストールすると、機能が競合してパソコンの動作がかえって不安定になってしまいます。したがって、Windowsでは他のセキュリティソフトがインストールされている場合、自動的にWindows Defenderを無効化する仕様になっています。
他のセキュリティソフトを併用していないにもかかわらずWindows Defenderが有効にならない場合は、すでに説明した手順でレジストリエディターを起動し、「DisableAntiSpyware」をダブルクリックしてみてください。
「値のデータ」が「1」になっていると、Windows Defenderは永久に無効化されたままです。「0」に変更してWindows PCを再起動すれば、Windows Defenderが正常に稼働するはずです。
なお、その際Windowsセキュリティの「改ざん防止」の項目をオフにしておくことを忘れないようにしてください。
Windows Defenderはウイルスバスターと併用も検討しよう!
今回は、Windows Defenderとウイルスバスターの性能比較やWindows Defenderを単体で使う際の注意点などをご紹介いたしました。最後に本記事の要点をまとめると、以下の5点が挙げられます。
- Windows Defenderとは、Microsoftによって開発されているWindows用の無料セキュリティソフトシリーズのこと
- Windowsパソコンにプリインストールされており、Windows 10では「Windowsセキュリティ」という名称で設定アプリと統合されている
- 国内でトップクラスの人気を誇る有料セキュリティソフト・ウイルスバスターと比較すると、マルウェア対策面では同レベルのセキュリティ性能を有している
- しかしWindows Defenderには、誤検出数が多すぎる・Windows PCの動作が重くなりやすい・複数の端末を集中管理できないなどのデメリットがあり、他の有償セキュリティソフトとの併用が推奨される
- もしもWindows Defenderとウイルスバスターが競合する場合、Windowsセキュリティの設定やレジストリエディターからWindows Defenderの無効化が可能
単なる趣味の範囲でWindowsパソコンを使うのであれば、Windows Defenderだけでもセキュリティ管理を行えます。しかし、インターネットのヘビーユーザーや仕事目的でPCを使っている方の場合、有償セキュリティソフトを併用した方が賢明です。
Windowsのセキュリティ対策に興味のある方は、ぜひ本記事を参考にウイルスバスターの導入を検討してみてください。