Twitterの年齢制限・ロックの解除方法！解除せず使用する方法も解説

Twitterに年齢制限があることをご存知ですか。ここではTwitterにおいて、どのような年齢に対して制限が行われているのかについてみていきましょう。

Twitterの利用規約には13歳未満がサービスを利用することはできないという旨が明記されています。また、すでにTwitterを利用しているユーザーであっても、生年月日を変更または登録した際にこの年齢制限に引っかかってしまい、アカウントが凍結される場合があります。

たとえば企業のアカウントが「今日で設立10周年だから誕生日を設定しよう」となった場合、そのアカウントは年齢制限の規定に触れてしまい、即時凍結となってしまうのです。過去には、LINE公式アカウントが凍結されたという事例もあり、企業アカウントにとってもこの制限は見過ごせない事態になっています。

2017年3月のiOSアップデートにより、Twitterを利用している17歳未満のユーザーのアプリがホーム画面から消える、アプリが開けないといった問題が発生しました。

ツイート制限の対象となった17歳未満ではiPhoneの使用率が高いこともあり、大きな混乱を招きました。Androidや公式以外のTwitterアプリでは17歳未満でも利用できたにもかかわらず、17歳未満すべてがTwitterをこの制限の対象となるといったデマの拡散も見られました。

17歳未満のユーザーにとってTwitterの存在は大きく、中高生であってもツイート制限を受けてしまうということに対して不満の声が多く上がっていました。ツイート制限を受けたものの中には、たくさんのフォロワーを持つアカウントもあり、その影響は瞬く間に広がりました。

インターネットは基本的に誰でも使えるのが大きな利点です。では、なぜTwitterには制限が設けられているのでしょうか。ここでは、Twitterに年齢制限が出来た理由についてみていきましょう。

5月にEUで施行された「一般データ保護規制（GDPR）」によれば、企業が16歳未満のこどもから個人情報を取得する場合には保護者の同意が必要で、加盟国においては13歳未満に引き下げられるとされています。Twitter社は、これに関連して規約を変更したと説明しています。

また、Twitter Japanは17歳未満に対する利用制限をかけた理由について、「場合によっては過激なコンテンツを目にされる可能性があるため、ChromeやYouTubeなどiTunes上の他のオンラインサービスの年齢設定にそろえた」と説明しています。

Twitterの利用規約上は13歳以上であれば利用が可能なのですが、iOSの年齢制限には「13歳以上」がないため17歳未満のツイート制限という結果になってしまったのです。

Twitterは非常に多くの人が利用しているSNSです。その利用者の中には今回の制限の対象となった10代のこどもももちろん含まれています。それだけに今回の打撃は大きかったということが言えるでしょう。

Twitterは情報収集と自己表現のためのツールとして大変優れています。また、日本の若者のTwitter利用率はアメリカなどの他国と比べても高いと言われています。SNSの代表格としてTwitterの名前が挙がることも多いでしょう。

一方で、Twitterを介した犯罪が増えているのも実情です。未成年が被害者になったケースをニュースで見た方も多いのではないでしょうか。そういった脅威はすぐそこに潜んでいるのです。
 

今はこどもが簡単にインターネットに触れられる時代です。個人情報を盗まれる、過激なコンテンツにさらされる危険が身の回りにあふれています。また、インターネットに夢中になりすぎるあまり依存症を引き起こしてしまう可能性もあります。

大量のコンテンツの良い悪いを区別し、選択する能力がこどもには十分に備わっていません。未熟な自己管理能力をサポートする必要があるのです。多感な時期にいるこどもを守る、そのためにこのような制限が設けられているのではないでしょうか。

ここでは、Twitterの年齢制限によってアカウントが凍結されたり、17歳未満に対するツイート制限に引っかかったりしてしまった方のためにロック解除方法をご紹介します。
パスコードによるロック解除方法と、親の身分証明書の提出によるロック解除方法があるので順にみていきましょう。

ホーム画面上の設定を開いて「スクリーンタイム」を選択します。

「コンテンツとプライバシーの制限」を選択します。

スクリーンタイム・パスコードを入力します。
スクリーンタイム・パスコードの初期設定値はありません。もし設定されている場合は保護者に入力してもらいましょう。

「コンテンツ制限」を選択します。

「App」を選択します。

「17歳以上」または

「すべてのAppを許可」を選択します。

以上がパスコードによるロック解除方法になります。

まず、凍結またはロックされたアカウントにログインします。その後ブラウザで新しいタブを開き異議申し立てのフォームを送信します。
 

この時、公的機関から発行された顔写真付き身分証明書が必要になります。現在は年齢要件を満たしている場合でも、Twitter登録時に年齢要件を満たしていなかった場合は自分の身分証明書ではロック解除ができないので、親に協力を依頼して運転免許証などの身分証明書を提出しましょう。

保護者同意書のフォームから送る場合は、親の身分証明書とともに親子関係を証明する書類が必要になります。同居している場合は住民票の写し、同居していない場合は戸籍謄本が望ましいでしょう。

この方法を参照していただければ、凍結やツイート制限は解除できたことでしょう。
それでは再びTwitterの世界に足を踏み入れることにしましょう。あなたのツイートを心待ちにしている人がきっといるはずです。

上記のように、年齢制限の解除には親の承諾が必要になることがあります。パスコードでのロック解除であれば、わざわざ親に伝えなくとも解除できますが、パスコードを設定されている場合はやはり確認する必要があります。その工程を飛ばしたいという人もいることでしょう。

実は年齢制限がかかったままでもTwitterを使用できる方法があります。ここからは年齢制限を解除せずに使用する方法を見ていきましょう。

実は、年齢制限の機能が適用されるのはTwitterのアプリを使用するときのみとなります。そのため、Safariなどのブラウザで開いた場合は、年齢制限のかかっているアカウントも使用できるようです。

既に年齢制限が掛かっている場合は上で述べた方法が有効ですが、Twitterがユーザーの年齢を認識しているのはアカウントを作る際の生年月日設定となります。冒頭で述べたように、企業が創業記念日を入力してうっかり規制を受けた事例もありました。

言い換えれば、生年月日を入力する際に13歳以上の年齢になるよう生まれ年を調整すれば、年齢制限を回避できるということです。しかしこの抜け道は褒められる方法ではありません。また、こどもに不正をさせたくないと考える場合、生年月日の設定は親が行うなどの工夫が必要です。

Twitterの年齢制限解除方法についてここまで見てきましたが、上でも述べたように年齢制限があるのには理由があります。ここでは年齢制限を解除するときの注意点についてみていきましょう。

パスコードはこどもに教えるのではなく、必ず自分で入力するようにしてください。Twitterの年齢制限はこどもを守るために設定されているものです。こどもが自由に解除できるようになってしまったのでは意味を成しません。

また、パスコードは暗証番号などと同じように厳重に管理しましょう。こどもが見つけられるようなところにメモを置いているようではいけません。頭の中に記憶しておくのが最も有効でしょう。それくらい徹底した意識が必要です。

年齢制限がきちんと機能するためには保護者の意識と行動が重要です。日本は外国に比べるとこどもに対するインターネット使用制限率が低いと言われています。保護者はこどもに納得のいく説明ができるように知識を身につけましょう。

また、保護者の方はTwitterの年齢制限を解除することがこどもにどのような影響を与えるかを今一度よく考えてみましょう。成長過程のこどもにとって何が与えられ、何が制限されるべきなのかを共に考えることがこどもの明るい未来につながっていくのではないでしょうか。

ここまでTwitterの年齢制限とロック解除方法について紹介してきました。パスコードの管理の重要性についてもご理解いただけたでしょうか。Twitterについて改めて学ぶことができたのはないでしょうか。

Twitterの年齢制限に引っかかるということは、まだTwitterを安全に使用できる年齢に達していないということです。Twitterを利用したいけれどまだできないという方は、情報リテラシーについてしっかりと学習し、Twitterを快適に利用できるように準備しましょう。

Twitterは非常に有益なものですが、時に危険が潜んでいることもあります。年齢制限を解除する時は、本当にそれが必要なのかどうかよく考えてから行うようにしましょう。