2023年02月15日更新
PDFの結合ソフトを使わないで複数のPDFを結合/まとめる方法【無料】
PDFは編集ソフトを使わないと、単票のファイルがたまる一方です。編集ソフトのPDF結合ツールがあるだけでも、関連資料のまとめや、整理ができます。この記事では、PDF結合ツールの中でも、今人気のインストールを使わないブラウザだけで使えるWebアプリを解説します。
目次
- 1結合ソフト「Acrobat」を使わないで複数のPDFをまとめるには?
- ・オンラインPDFサービスやPCの標準機能の利用はインストール不要で利用できる!
- ・オンラインPDF結合サービスを利用するメリット
- ・オンラインPDF結合サービスを利用するときの注意点
- 2PDFの結合ソフトを使わないおすすめオンラインサービス
- ・smallPDF
- ・smallPDFで複数のPDFを結合してまとめる方法
- ・PDF Merge
- ・iLovePDF
- ・CutePDF Editor
- ・PDFCandy
- ・PDF Converter
- ・123APPS
- ・PDF Joiner
- 3拡張機能でPDFを結合する方法
- 4PCの標準機能でPDFを結合する方法
- ・Macでソフトを使わないでPDFを結合する方法
- ・Windowsでソフトを使わないでPDFを結合する方法
- 5PDFの結合ソフトを使わないで複数のPDFをまとめよう!
結合ソフト「Acrobat」を使わないで複数のPDFをまとめるには?
ファイルが単票でPCのフォルダ内に散らばっていると、整理がつかなくなってしまうことがあります。そのような場合には、まとめられるファイルはPDF化して1つのファイルに結合してしまうと、フォルダの中もスッキリと整理できるでしょう。
PDFを結合するためには、PDFの標準ソフトのAcrobatを利用することが一般的です。しかし、Acrobatの無料版では結合できません。有料版Acrobatは高額なソフトなので、購入をためらう方も多いことでしょう。
PDFを結合できるフリーソフトもありますが、会社によっては社員が使っているPCへのフリーソフトのインストールを禁じている場合もあるようです。
Acrobatの購入もフリーソフトの利用もできな場合にはどうしたらいいのでしょうか。
そのような場合には、Webブラウザとインターネット接続環境があれば、インストール不要のオンライン・サービスを使ってドキュメント・ファイルを作ったり、配布したりということが簡単にできます。
オンラインPDFサービスやPCの標準機能の利用はインストール不要で利用できる!
インストール不要のオンライン・ソフトの中でも、ドキュメント・ファイルの配布などに便利なPDF関連のWebアプリは、今人気があり、サービス内容も大変充実しています。
今回はそのPDF関連のオンライン・ソフトの中から、特におすすめのフリーで利用できるオンラインソフトをご紹介します。
また、MacとWindowsそれぞれのPCの標準機能を使って複数のファイルをPDF化して1つのファイルに結合することもできます。その方法もご紹介します。
フォントの表示に関しては、作成時のPDFファイルに、フォント情報を埋め込むことで解決できますが、その分PDFのファイルサイズが大きくなります。
オンラインPDF結合サービスを利用するメリット
フリーソフトやAcrobatを使わないでく、オンラインPDF結合サービスを利用するメリットは次のとおりです。
無料で利用可能
オンラインPDF結合サービスは無料で利用できます。有料版にアップグレードできるサービスもありますが、基本的な結合機能は無料で利用できます。ソフトの購入などは必要ありません。
PCへのインストールなしで利用できる
フリーソフトやAcrobatはPCへインストールしなければ利用できません。しかし、PCのストレージに余裕がない場合もあるでしょう。
オンライン結合サービスなら、PCへインストールしなくても利用できます。PCのストレージを圧迫せずにPDFの結合機能の利用が可能です。
ネット環境とブラウザがあればどこでも利用可能
PDFのオンライン結合サービスはネット環境とブラウザがあればどこからでも利用できます。PDF結合ソフトが入っているPCがなければ利用できない、ということはありません。
Google ChromeやSafari、Microsoft Edgeなどのブラウザが入ったPCがネット環境に接続されていればそれだけで利用できます。ブラウザはほとんどのPCに搭載されているものなので、オンライン結合サービスを使えば、どこでもPDの結合ができます。
オンラインPDF結合サービスを利用するときの注意点
オンラインPDF結合サービスを利用するときにはいくつか注意点があります。特に注意したい2つの注意点について解説します。
情報流出の危険性がある
PDFのオンライン結合サービスを利用するときには、情報が流出する危険性があることを認識しておきましょう。PDF結合オンラインサービスを利用するときには、サービスの運営元のサーバーにファイルをアップしなければいけません。
ネット上にPDFファイルを流す必要あることから、万が一サーバーがハッキングされてしまうとファイルの情報が流出する可能性があります。
オンラインサービスを利用するときには、その危険性を認識した上で利用しましょう。また、機密性の高いファイルでは利用しないように気をつけましょう。
フォントが変更されてしまう可能性がある
PDFファイルは、WordやExcelのバージョンや設定に左右されずに、ほぼ作成者の意図に近いスタイルで表示できます。
ただ、作成者が使用したフォントが、オンラインPDF結合サービスにないときは、作成者の意図したフォントで表示されないので、注意が必要です。
PDFの結合ソフトを使わないおすすめオンラインサービス
ソフトを使わないで、PDFの結合ができるおすすめのオンラインサービスをご紹介します。
smallPDF
先ずは、オンライン・サービスのsmallPDFについて説明します。
smallPDFで複数のPDFを結合してまとめる方法
smallPDFの有料プランには、現在、2週間のトライアル期間がついています。料金は、月額1,013円のプロプランと、月額825円のチームプラン2つのプランが用意されています。
また、完全無料でも制限付きで使えるようになっていますので、試してみてください。
トライアル登録のアカウント作成は2段階に別れています。第一段階でメールアドレスとパスワードを登録して、アカウントを作成します。次に、実際にトライアル使用を開始すると、クレジットカードなどの追加情報の入力が求められます。
インストールを使わないオンライン・ツールとしての利便性を考えると、オールインワン型のPDFツールとしては、充実した内容になっています。
価格的には本家Adobe Acrobat有料版の半額以下といった感じになっています。Acrobatはパッケージソフトやライセンス購入、オンラインで契約するAcrobat DCなど色々な種類があってわかりにくいのですが、最安値のAcrobat DCのサブスプリクションメニューの一年毎契約で月額\1,380です。
PDFの結合には、ブラウザいっぱいにWebアプリが表示されますので、初心者の方でもわかりやすい設計になっています。また、他の機能を実行するときも、基本操作は同じような仕組になっています。
smallPDFにはPDFからOfficeファイルへの変換、PDFの単ページ~複数ページの指定削除、PDFのテキスト編集、結合、分割など18の機能が備わっています。
不要でやシステム変更を使わないWebアプリですので、自分のアカウントでログインするだけですぐに使えます。また、通常のPDFの編集ソフトのように、OSのバージョンアップで使えなくなったり、ライセンス数によるインストール制限も使わない仕組ですので、PDFファイルの作成頻度が高いユーザーには、smallPDFは便利でトラブルの少ないツールだといえます。
さらに、アカウント登録やログインをせずに、無料でスポット的に使用することもできます。その場合は、利用時間、取扱ファイル数などに制限が付きますので、ご注意ください。完全無料で使用する場合は、トップページから、ログインせずに使用するだけです。
PDF Merge
smallPDFに続いて、次はPDF Mergeの解説です。
PDF Mergeは、PDF結合のオンライン・サービスです。オフラインでも利用できるPDF編集ツールの販売も行っています。
smallPDF同様、インストールやシステム変更を使わないWebアプリとして、PDFの結合をするときは、上の画像の赤枠内だけを使います。トップページの「ファイルを選択してください」をクリックして結合したい順にPC内のPDFファイルを指定して行きます。
結合ファイルを追加するときは、「ファイルを追加」をクリックして追加するファイルを選択します。「Reset form」は、入力フォームの内容を全部クリアするときに使います。結合するPDFファイルの登録が終わったら、「ファイルを結合」をクリックして、結合を実行します。
結合が完了すると、ブラウザの表示が上の画像のようになります。使うのはの「ファイルをダウンロード」ボタンだけです。ここをクリックすると、結合ファイルがダウンロードされて、使用中のブラウザーで、結合したPDFファイルが表示されます。
iLovePDF
続いて「iLovePDF」をご紹介します。
「iLovePDF」は完全無料で利用できるオンラインPDFツールです。PDFの結合はもちろんのこと、PDFファイルの分割や、PDFファイルから画像ファイル、PDFファイルからWord、PDFファイルからExcelといったファイル形式の変換も無料でできます。
PDFの結合を行う場合には、トップページで「PDF結合」をクリックします。
「PDFファイルを選択」をクリックして、結合するPDFファイルを選択します。「PDFを結合」をクリックします。
「結合されたPDFのダウンロード」をクリックすると、オンライン上からファイルのダウンロードできます。
CutePDF Editor
次にご紹介するのは「CutePDF Editor」です。
海外製のPDFツールで、以前からWindows向けのフリーソフトとして配布されていました。無料でも多くの機能が利用でき、使いやすいことから多くのユーザーから高い評価を得ています。こちらのツールはそのCutePDF Editorのオンライン版で、PCの種類を問わずブラウザから利用可能です。
PDFを結合する方法は次のとおりです。
右ペインを下にスクロールして「Merge PDFs」をクリックします。すると結合するファイルを追加する画面が開くので、「Add Files」をクリックしてファイルを追加します。ファイルが追加できたら画面下の「OK」をクリックします。
結合が完了したら、PDFファイルが画面に表示されます。画面の右上の「Save」をクリックすると、結合したPDFファイルをダウンロードできます。
PDFCandy
続いて「PDFCandy」をご紹介します。
PDFCandyはPDFの結合や分割、ファイル変換などの47ものツールを無料で利用できるオンラインツールです。無料では1時間に1回利用できます。
PDFの画像ファイルやWord、Excelなどへの変換も可能です。PDFCandyでPDFを結合する方法は次のとおりです。まずはトップページで「PDF結合」をクリックします。
「ファイルを追加」をクリックして、結合するPDFファイルを選択します。ファイルを選択したら画面に表示される「結合」をクリックします。
PDFが1つのファイルに結合されると上記の画面に切り替わります。「ダウンロード」をクリックすると結合されたPDFファイルをダウンロードできます。
PDF Converter
次にご紹介するのは「PDF Converter」です。
PDF Converterは無料で利用できるオンラインPDFツールです。このツールは通信が暗号化されているので、安全に利用できるでしょう。
PDFを結合する場合には、上記のリンクにアクセスして「PDFファイルを選択してください」をクリックします。結合するPDFファイルを選択したら「結合する」のボタンをクリックします。すると結合処理が開始します。
PDFファイルの結合が完了したら上記の画面に切り替わります。「ダウンロード」をクリックするとファイルをダウンロードできます。
123APPS
次にご紹介するのは「123APPS」の「PDF結合」です。
「123APPS」は、動画やオーディオ、PDF、ファイル変換など、さまざまな種類のオンラインツールを無料で利用できるサイトです。こちらに用意されているPDFツールの中に、PDFを結合するためのツールもあります。
123APPSでPDFを結合する方法は次のとおりです。まずは上記のリンクにアクセスして、「ファイルの選択」をクリックします。結合するPDFファイルを選択したら、「結合」をクリックします。
ファイルの結合処理が完了したら画面が切り替わります。「ダウンロード」をクリックすると結合したファイルをダウンロードできます。
PDF Joiner
次にご紹介するのは「PDF Joiner」です。
PDF Joinerはドラッグアンドドロップするだけで簡単にファイルをアップロードしたり、結合するファイルの順番を変更したりできるオンラインツールです。
PDF JoinerでPDFを結合する方法は、まずは「ファイルをここにドラッグ&ドロップしてください」とクリックします。ファイルのアップロードが完了すると「ファイルを結合」のボタンが表示されるのでクリックします。
ファイルの結合が完了したら、自動で結合したPDFファイルがダウンロードされます。
拡張機能でPDFを結合する方法
PDFをソフトを使わないで結合する方法には、ブラウザの拡張機能を利用する方法もあります。拡張機能とは、ブラウザにさまざまな機能を追加できるものです。PDFを結合するための拡張機能も用意されています。
おすすめなのは、Google Chromeで利用できる「PDFを結合」という拡張機能です。
Google Chromeで上記のリンクにアクセスして、「Chromeに追加」をクリックします。するとGoogle Chromeのブラウザに「PDFを結合」の拡張機能が追加されます。
Google Chromeの画面の右上に表示されている拡張機能のアイコンをクリックします。すると追加されている拡張機能が表示されるので「PDFを結合」を選択します。
するとGoogle Chromeに上記の画面が表示されます。「+ Click or Drag to choose PDF Files」をクリックして結合するPDFファイルを選択して、画面の指示に従って進むとPDFの結合ができます。
PCの標準機能でPDFを結合する方法
MacとWindowsのPCならPCの標準機能を使ってPDFを結合することもできます。PCの標準機能でPDFを結合する方法もみておきましょう。
Macでソフトを使わないでPDFを結合する方法
PDF結合ソフトを使わないで、Macの標準機能でPDFを結合する方法は次の2つの方法があります。
プレビューを使う方法
Macのプレビューを使ってPDFを結合することができます。Macでは画像やPDFをダブルクリックするとプレビューというアプリでファイルを開くことができます。このプレビューを利用すれば、複数のPDFを結合することができます。プレビューを使ってPDFを結合する方法は次のとおりです。
- 1つのPDFファイルをダブルクリックしてプレビューで表示する
- 上部のメニューバーの「サムネイル」をクリックする
- 結合したい他のPDFファイルも開いて「サムネイル」を表示する
- 「サムネイル」に表示されている画像をドラッグして1つのファイルの「サムネイル」にまとめる
これでサムネイルをまとめたPDFが1つに結合できます。サムネイルをドラッグしてファイルの順番を入れ替える事もできます。
クイックアクションを使う方法
Macのクイックアクションとは、アプリを開くことなくFinderやデスクトップから特定の動作を実行できる機能です。このクイックアクションを利用すると、とても簡単にPDFを結合できます。クイックアクションを利用したPDFの結合方法は次のとおりです。
- 結合したいPDFファイルを1つのフォルダにまとめる
- フォルダ内のファイルをすべて選択した状態で「control」キーを押しながらクリックする
- 「クイックアクション」から「PDFを作成」をクリックする
すると同じフォルダの中に、すべてのファイルが結合された状態のPDFが新しく作成されます。
Windowsでソフトを使わないでPDFを結合する方法
Windowsでは、標準の印刷機能でPDFを結合することができます。Windowsの印刷機能を使ってPDFを結合する方法は次のとおりです。
- 結合したいPDFファイルを1つのフォルダにまとめる
- エクスプローラーでPDFをまとめたフォルダを開く
- 結合したいファイルを「Ctrl」キーを押しながら順番にクリックして選択する
- 右クリックして表示されたメニューから「印刷」を選択する
- プリンターの選択で「Microsoft Print to PDF」を選ぶ
- 「印刷」をクリックする
すると、選択したファイルが1つのPDFファイルに結合されて保存されます。
PDFの結合ソフトを使わないで複数のPDFをまとめよう!
最近の20年間でPDFはすっかり定着しました。PDFなら、先方のOfficeソフトのバージョンを気づかう必要もなくメールに添付できます。
PCの中に単票のPDFファイルが散らかっているようなら、インストールやシステム変更を使わない今回取り上げたsmallPDFやPDF Mergeなどのオンライン・サービスを利用して、PDFを結合して情報をまとめあげて行きましょう。そして今日から、これ以上紙を増やさない「ゲーム」を始めてみませんか。