Macのキーボードが反応しない・効かなくて入力できない対処法!
Macのキーボードが反応しない、入力が効かないといった突然のトラブル。キーボードが反応しないとなると、Macの作業に影響が出ます。キーボードが故障してしまったと落ち込む前に、今回はその原因と対処方法について一つずつ確認していきます。
目次
- 1Macのキーボードが反応しない・効かない時の原因
- ・Macのキーボードが故障している
- ・MacでBluetoothの認識ができない
- ・システム環境設定で反応しないよう設定されている
- 2【ログイン時】Macのキーボードが反応しない時の対処法
- ・Macの電源コードを抜いて少したってから電源を付ける
- ・ゲストユーザーでログインする
- 3【ログイン後】Macのキーボードが反応しない時の対処法
- ・Bluetoothの接続をし直す
- ・MacのキーボードのUSBを抜きなおす
- ・システム環境設定を確認
- ・マウスキー設定を確認
- ・NVRAMリセットをする
- ・セーフモードで起動してみる
- ・OSの再インストールをする
- ・ほかの端末でキーボードが反応しないか確認
- 4Macのキーボードが反応しないため修理に出す場合の一時的な対処
- ・他のキーボードで入力する
- ・キーボードビューアで入力する
- 5Macのキーボードが反応しない時に試してみよう
Macのキーボードが反応しない・効かない時の原因
Macのキーボードが反応しない。キーボードが突然使えなくなった。どうして効かなくなってしまったのか。それには故障という可能性を含めて、いくつかの原因があります。
Macのキーボードが故障している
一番考えたくはないですがキーボードが故障した可能性です。キーボードが反応しないのは故障してしまったから。その考えは非常にシンプルです。
MacでBluetoothの認識ができない
Bluetoothが何らかの原因で認識しなくなった場合、Macとキーボードが接続されていない状態となるためキーボードが使えません。iMacなどのデスクトップ型のMac、またはノート型のMacでも外付けのキーボードを使用する際で、接続方法をBluetoothとしている場合はその認識に不具合が生じるとキーボードが効かなくなります。
システム環境設定で反応しないよう設定されている
システム環境設定でキーボードが反応しないように設定している場合も、キーボードが使えません。Macにはユーザーごとに使いやすいよう、システム環境設定から多種多様なカスタマイズができるようになっています。
そのため、システム環境設定のアクセシビリティの設定を変えた場合はMacのキーボードが反応せず、入力ができなくなります。詳しい対処方法は後ほど説明します。
【ログイン時】Macのキーボードが反応しない時の対処法
Macの電源を入れ、ログインしようとした際にキーボードが効かないという場合は、Macの電源コードを抜いて少したってから電源を付ける方法と、ゲストユーザーでログインする方法が有効です。
Macの電源コードを抜いて少したってから電源を付ける
ログインする際にキーボードが認識しない場合は、まずMacとキーボードの電源を切ります。Macに電源コードをつないでいる場合は電源コードも抜いてください。
電源コードまで抜いたら数秒〜数分待ちます。
再度電源を入れると、キーボードが元通りきちんと認識され、ログインができます。しかしこの方法でもキーボードが効かない、入力できないという場合があります。その場合は次に説明をする、もう一つの方法を試してください。
ゲストユーザーでログインする
ログイン画面でいつものアカウントではなく、ゲストユーザーでログインする方法です。パスワードの入力もありませんので、クリック一つでログインできます。
ゲストユーザーを表示する方法
なお、ログイン画面にゲストユーザーが表示されていないという方は、Macの電源コードを抜いて少したってから電源を付けるという方法しかできません。キーボードが反応しなくなってからゲストユーザを表示させることができないので、事前に設定しておくとより安心です。
まずはMacの左上にあるアップルメニューから、システム環境設定を選んでクリックします。
続いて、ユーザーとグループをクリックします。
ここから設定の変更をするのですが、通常は鍵がかかって変更できないようになっていますので、まずは左下のカギをクリックします。
カギをクリックするとポップアップが出てきますので、パスワードを入力しロックを解除します。
カギが外れたので、これで設定の変更ができます。
左側にあるゲストユーザを選択し、右側の「ゲストにこのコンピュータへのログインを許可」のチェックボックスにチェックを入れます。
その下のペアレンタルコントロールは自動でチェックが入るので、利用できる権限を設定したい場合はそこから設定します。
設定が完了したらまた左下のカギをクリックしてカギをかけます。これでMacのログイン画面でゲストユーザが表示されるようになりました。
なおMacを探すという設定をONにしている場合は自動的にゲストユーザが設定されるため、この設定はいりません。しかしデスクトップ型のiMacは基本的に持ち歩くことがないため、その設定は外れていることがありますので注意してください。
【ログイン後】Macのキーボードが反応しない時の対処法
ログイン後にキーボードが認識しなくなった場合の対処方法は、Bluetoothの接続をし直す、キーボードのUSBを入れ直す、システム環境設定やマウスキー設定を確認する、NVRAMリセットを行う、セーフモードで起動する、OSを再インストールなど多岐にわたります。
Bluetoothの接続をし直す
キーボードをBluetoothで接続されている方はBluetoothの接続に不具合が出るとキーボードが認識できなくなり、ログインができない状態に陥ります。そういった場合はBluetoothをON・OFFする方法が有効です。
BluetoothをON・OFFする方法
BluetoothのON・OFFは、まずアップルメニューからシステム環境設定を選び、Bluetoothをクリックします。
この「Bluetoothを切にする」をクリックし、一度Bluetoothを切ってから再度同じボタンを押して、再接続します。再接続の際は念のため、キーボードの電源がきちんと入っているかも確認してください。
MacのキーボードのUSBを抜きなおす
Macとキーボードを有線で接続している場合、USBの接触が悪かったり、差し込んだつもりが何かの拍子に抜けかけていたということがあります。そのような場合は一旦USBを抜いて、もう一度入れ直します。
システム環境設定を確認
システム環境設定のアクセシビリティの設定を変えてしまってから文字入力ができなくなったという場合は、設定を確認し修正します。
アクセシビリティの確認手順
確認手順はまず、システム環境設定を開き、アクセシビリティをクリックします。
次に左のメニューからキーボードを選択し、スローキーを有効にするにチェックがついていた場合はそのチェックを外します。
マウスキー設定を確認
システム環境設定でもう一つ「マウスキー設定」も確認してください。この設定が有効になっていると、キーボードだけでマウス操作ができるようになるため文字の入力が効きません。
先程のアクセシビリティからキーボードの下にあるマウス/トラックパッドを選択します。そうすると右側に「マウスキーを有効にする」という項目が出ますので、チェックボックスにチェックがついていないか確認します。
そして「マウスキーを有効にする」の右側、「オプション」をクリックすると、「Optionキーを5回押してマウスキーのオン/オフを切り替える」という項目が現れます。これにチェックがついていて、Optionキーを5回押してしまうとキーボードが効かなくなります。このチェックは外してください。
NVRAMリセットをする
NVRAMリセットをする方法です。Macには設定情報や画像の解像度情報を一時的に保存しておく場所があり、その場所をRAMといいます。その場所をリセットするのがNVRAMリセットです。
NVRAMリセットの方法はまずMacの電源を切り、command+option+R+Pを押したままMacを起動。そして起動音が3回鳴ったらそれらのキーを離すということです。ただし、Bluetoothのキーボードの場合は、Bluetoothが認識されないと反応しないため、キーボードのバックライトがついてから作業を行ってください。
セーフモードで起動してみる
セーフモードで起動をしてから、通常通り再起動する方法です。セーフモードとは、アプリなどの不要なものを立ち上げず、必要最低限の機能でMacを起動することを言います。
セーフモードのやり方
セーフモードのやり方はMacの電源を入れたらすぐにshiftキーを押し、ログイン画面が出るまでshiftキーを押したままにします。そしてログイン画面が出て、shiftキーを離したらMacを再起動させます。注意点としては再起動をするときは何も押さず、通常通りの起動をすることです。
OSの再インストールをする
OSそのものに不具合が出てしまった場合は、少々手間がかかりますがOSの再インストールを行う方法があります。普段からデータのバックアップをしておくと万が一、OS再インストールの際にデータが消えてしまっても復元できるので安心です。
OSの再インストール方法
まずMacの電源を落としたら、commandとRキーを押したまま電源を入れます。アップル社のロゴが表示したのを確認し、commandとRキーを放してください。
次に言語を選ぶ画面が表示されるので好きな言語を選択します。言語選択が終わるとOSユーティリティの画面に変わりますので、ここでOSの再インストールを選んでください。あとは画面の表示に従って進め、最終的な再起動をもってOS再インストールが完了です。
ただしOS再インストールは時間がかかる作業なので、時間に余裕がある時に行ってください。
ほかの端末でキーボードが反応しないか確認
Macで認識しないキーボードが、他のパソコンやタブレットで使えるようであればキーボードが故障した可能性は低いです。もしお手元にそのようなデバイスがあれば、キーボードが反応するかを確認してください。
Macのキーボードが反応しないため修理に出す場合の一時的な対処
いろいろと試行錯誤した上でどれも効かないという際は、故障ということで修理に出すことになりますが、その間もキーボードが使えないと不便を強いられます。そのため、修理を待っている間の一時的な対処方法をご紹介します。
他のキーボードで入力する
幸いなことに、外付けタイプのキーボードはたくさん販売しています。取り急ぎ新しいキーボードを購入し、修理が終わるまで代用品として活躍してもらう方法です。もちろん気に入ったらそのまま使い続けても構いません。
キーボードビューアで入力する
そして入力スピードは落ちますが、キーボードビューアを使う方法です。これは画面上に仮想のキーボードを表示させる方法のため、修理から戻るのを待つ期間のみの利用であれば、キーボードビューアは一番コストがかからない方法の一つです。
キーボードビューアの設定方法
キーボードビューアの設定は、まずシステム環境設定を開き「キーボード」を選択します。
「メニューバーにキーボードビューアと絵文字ビューアを表示」のチェックボックスをクリックします。
そして右上の入力メニューから「キーボードビューアを表示」をクリックすると、このような仮想キーボードが画面に表示されます。これで文字入力ができるようになります。
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Macのキーボードが反応しない時に試してみよう
Macのキーボードが反応しない際の対処方法をいくつかご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。キーボードが認識せずに困った時は、ぜひ今回説明した方法を試してみてください。もしこれらの方法で解決しない場合は故障の可能性を視野に入れ、早めにサポートデスクなど専門窓口に相談してください。