2019年11月13日更新
Linux userdelコマンドでユーザーを削除する方法!オプションの使用例も簡単に解説
本記事では「Linux」の「userdelコマンド」を使ってユーザーを削除する方法を紹介していきます。「Linux」の「userdelコマンド」を利用してユーザーを削除する必要性から、オプション使用例など基本的な部分を解説するので参考にしてみましょう。
目次
- 1Linuxのユーザーとは?削除する必要性は?
- ・ファイルに登録されたユーザー情報のこと
- ・ユーザー情報の削除が必要な場合がある
- 2Linux userdelコマンドでユーザーを削除する方法
- ・オプション未使用でアカウントのみの削除方法
- ・オプション使用でホームディレクトリごと削除する方法
- 3Linuxのユーザー関連のコマンドを紹介
- ・ユーザーを作成するコマンド
- ・ユーザーを変更するコマンド
- ・グループを作成するコマンド
- ・グループを変更するコマンド
- ・グループを削除するコマンド
- ・ファイルの所有者を変更するコマンド
- ・ファイルにアクセスできるグループ情報変更コマンド
- ・ファイルのアクセス権を変更するコマンド
- ・パスワードの設定・変更をするコマンド
- ・ユーザー情報を確認するコマンド
- 4Linuxのユーザーをuserdelコマンドで削除してみよう
Linuxのユーザーとは?削除する必要性は?
SNSやWebサイトで会員登録した後に、退会する場合はユーザー登録情報や会員登録情報を削除する必要があります。「Linux」でも同様に追加されたユーザーを削除する必要性が出てきます。
「Linux」で管理しているグループ内から削除したいユーザーが発生した場合や、ユーザーを間違えてしまった時にのために、ユーザーの削除方法をマスターしましょう。
ファイルに登録されたユーザー情報のこと
そもそも「Linux」のユーザーとはどういったことを指すのかわからない人もいるでしょう。「Linux」のユーザーとはファイルに登録されたユーザー情報のことを指します。サーバー管理者などに必要なユーザーを登録し、不要になった場合はユーザーアカウントを削除しておかなければ、サーバー管理チームから抜けたあとも操作が可能になってしまいます。
ユーザー情報の削除が必要な場合がある
ユーザー情報の削除の必要性は頻繁には訪れない人もいるでしょうが、いざというときのために覚えておきたい手順の1つです。
削除にはuserdelコマンドを使用する
ユーザー情報・アカウントを削除する場合は、「Linux」の「userdelコマンド」を利用して削除します。オプションを利用することで、管理者ディレクトリも同時に削除できるので、本記事で紹介する「userdelコマンド」のオプションも確認しておきましょう。
手動で削除する方法もある
「vipwコマンド」「vigrコマンド」を利用して手動でユーザーアカウント情報を削除することも可能です。ユーザーのアカウント情報は、下記のファイル名に設定・保存されているので、それぞれ編集コマンドも覚えておきましょう。
ユーザー情報が設定されているファイル | 編集コマンド |
---|---|
/etc/passwd | 「vipw」 |
/etc/shadow | 「vipw -s」 |
/etc/group | 「vigr」 |
/etc/gshadow | 「vigr -s」 |
Linux userdelコマンドでユーザーを削除する方法
「Linux」の「userdelコマンド」でユーザーアカウント情報を削除する方法を紹介していきます。注意点として、「userdelコマンド」の「-r」オプションを使って削除したユーザーアカウント情報は、一度削除すると復元できないという点です。
完全にユーザーアカウント情報を削除しないためには、「-r オプション」を使用せずに削除することでホームディレクトリ・メールスプールなどの情報は削除されないまま残った状態になります。一定期間が過ぎて、完全に削除が必要になった時に「userdelコマンド」+「-r」オプションを利用すると良いでしょう。
また、削除したいユーザーがアカウントにログインしている状態では、ユーザー情報が削除できないという点も覚えておいてください。
オプション未使用でアカウントのみの削除方法
「-r」オプションを使用せず、アカウント情報のみを削除する方法から紹介します。
userdelの書式の使用例
userdel ユーザー名 |
オプション使用でホームディレクトリごと削除する方法
「-r」オプションを使用して、ホームディレクトリごと削除する方法を紹介します。
userdelオプションの書式の使用例
userdel -r ユーザ名 |
Linuxのユーザー関連のコマンドを紹介
最後に「Linux」のユーザー情報に関連するコマンド紹介します。一覧と使用例に分けて紹介していくので、覚えておきましょう。
説明 | コマンド |
---|---|
ユーザーを作成するコマンド | useradd:adduserコマンド(使用例は後半で明記) |
ユーザーを変更するコマンド | usermod 【オプション】ユーザー名 |
グループを作成するコマンド | groupadd 【オプション】 グループ名 |
グループを変更するコマンド | groupmod【オプション】 グループ名 |
グループを削除するコマンド | groupdel 【オプション】グループ名 |
説明 | コマンド |
---|---|
ファイルの所有者を変更するコマンド | chownコマンド(使用例は後半で明記) |
ファイルにアクセルできるグループ情報変更コマンド | chgrpコマンド(使用例は後半で明記) |
ファイルのアクセス権を変更するコマンド | chmodコマンド(使用例は後半で明記) |
パスワード設定・変更コマンド | passwdコマンド(使用例は後半で明記) |
ユーザー情報確認コマンド | idコマンド(使用例は後半で明記) |
ユーザーを作成するコマンド
useradd【オプション】ユーザー名 |
ユーザーを変更するコマンド
usermod【オプション】ユーザー名 |
グループを作成するコマンド
groupadd 【オプション】 グループ名 |
グループを変更するコマンド
groupmod【オプション】 グループ名 |
グループを削除するコマンド
groupdel 【オプション】グループ名 |
ファイルの所有者を変更するコマンド
コマンド | $ chown 所有者名 ファイル名またはディレクトリ名 |
STEP1 (所有者の確認) |
$ ls -l config.dat |
STEP2 (所有者の変更) |
$ chown 【ファイル所有者に変更するユーザー名】 config.dat |
※chownコマンドは【管理者ユーザー権限】で実行してください。
ファイルにアクセスできるグループ情報変更コマンド
コマンド | $ chgrp グループ名 ファイル名またはディレクトリ名 |
STEP1 (所有者の確認) |
$ ls -l config.dat |
STEP2 (所有者の変更) |
$ chgrp 【ファイル所有者に変更するユーザー名】 config.dat |
ファイルのアクセス権を変更するコマンド
$ chmod アクセス権限 ファイル名 |
パスワードの設定・変更をするコマンド
$ passwd ユーザー名 |
ユーザー情報を確認するコマンド
$ id ユーザー名 |
Linuxのユーザーをuserdelコマンドで削除してみよう
本記事では、「Linux」のユーザーアカウント情報を削除できる「userdelコマンド」の使い方や、ユーザー情報の編集・管理に必要なコマンド関連を一覧で紹介しました。「userdelコマンド」を使えばユーザー情報を削除することができます。
「-r」オプションを利用する場合は、削除のデータ復元ができないので、十分に注意して「userdelコマンド」と「-r」オプションを利用してください。