2021年02月28日更新
YouTubeの有料配信は規約違反?やり方はあるのか検証!
YouTubeにアップロードした動画を販売したり、有料のセミナー動画として活用する有料配信は規約違反になるのでしょうか。この記事では、YouTubeで有料配信するやり方はあるのか、動画の有料配信したいときにはどうしたらいいのかを解説します。
目次
YouTubeの有料配信は規約違反?
動画配信やライブ配信で稼ぐ方が増えています。世界最大の誰でも簡単に利用できる動画配信サイトといえばYouTubeです。YouTubeで稼ぐ方も増えているので、YouTubeにアップロードした動画を販売したり、有料ライブを配信したりしたいと考える方もいるでしょう。
しかし、YouTubeでは動画の販売や有料ライブの開催といった有料配信は禁止されていると言われています。この記事では、YouTubeでの動画の販売や有料ライブといった有料配信は規約違反になるのかどうか、有料配信したい場合にはどうしたらいいのかを解説します。
YouTubeの規約はどうなっている?
YouTubeでの動画の販売や有料ライブの配信が規約違反になるのかどうかは、YouTubeの利用規約で調べてみるとわかります。YouTubeの規約には有料配信について次のように書かれています。
本サービスの利用には制限があり、以下の行為が禁止されています。
本サービスまたはコンテンツのいずれかの部分に対しても、アクセス、複製、ダウンロード、配信、送信、放送、展示、販売、ライセンス供与、改変、修正、またはその他の方法での使用を行うこと。ただし、(a)本サービスによって明示的に承認されている場合、または(b)YouTube および(適用される場合)各権利所持者が事前に書面で許可している場合を除きます。
禁止事項の中に「販売」が含まれています。ということは、YouTubeにアップロードした動画を販売したり、有料でのライブ配信を行ったり、といったことは規約違反として禁止されています。
YouTubeの動画を販売する方法はあるの?
実際にYouTubeの動画を販売する方法があるのかというと、YouTubeで販売することはできません。販売するということは、購入者だけが見られるようにしなければいけません。しかし、YouTubeでは「全体公開」「URLを知っているユーザーだけの限定公開」「非公開」の3つの公開設定しか選べません。
限定公開にしても、誰かがURLを公開してしまったら、全体公開と同じことになってしまいます。規約違反にもなりますし、動画を限られた人にだけ確実に販売する方法がYouTubeには全くないので、YouTubeで動画を販売する有料配信やサブスクリプションはできません。
YouTubeで有料配信以外に稼ぐやり方はあるの?
しかし、YouTubeで実際に稼いでいる方々がたくさんいるのも事実です。YouTubeでは動画の販売や有料ライブの配信といった有料配信以外の方法で稼げるやり方が用意されています。YouTubeに用意されている稼ぐ方法をご紹介します。
動画を収益化する
YouTubeで最も多くの動画配信者が収益を上げている方法が、動画を収益化して広告を表示することで広告収入を得るやり方です。年に数億円という単位で稼いでいる人気ユーチューバーもいます。
動画を収益化するためにはYouTubeが定めた次のような条件があります。
- チャンネル登録者数1,000人以上
- チャンネルの年間総再生時間4,000時間以上
- 18歳以上
- 広告配信に適したコンテンツを配信していること
上記の条件をすべて満たしたチャンネルだけが収益化できて、広告を動画内に表示できるようになります。実際にどのようにすれば収益を受け取れるようになるのか、こちらの記事も参考にしてください。
ライブ配信でのスーパーチャット・スーパーチケット
YouTubeではライブ配信や、指定した時間に動画を公開するプレミアム公開ができます。ライブ配信やプレミアム公開で視聴者がスーパーチャットやスーパーチケットを購入できるようにすると、その収益を配信者も受け取れます。
スーパーチャットとは、画面に表示されるコメントを色を付けて目立たせたり上位表示できるようにするためのアイテムです。スーパーチケットとはコメントの代わりに送信できる有料のスタンプです。
視聴者はスーパーチャットやスーパーチケットを100円から5万円で購入できて、配信者の手取りは5割から7割程度になります。
公式アーティストチャンネルでコンサートチケットを販売する
YouTubeは音楽などのアーティスト活動をしている方も少なくありません。YouTubeで公式アーティストチャンネルを開設しているアーティストで、YouTubeに許可されていれば、YouTube内でコンサートチケットの販売ができます。
自社の宣伝用のYouTube動画から自社サイトへ誘導する
YouTubeで動画自体を販売したり、有料セミナーに利用したりすることは許可されていません。しかし、サービスや商品の宣伝にYouTube動画を活用することは許されています。
YouTubeにアップロードした宣伝用の動画から、自社サイトのそのサービスや商品のページへ誘導するリンクを貼ることは構いません。リンク先からサービスや商品の購入を促すことももちろんできます。
YouTubeで許可されている商用利用のやり方はこの方法だけです。
動画を有料配信したいときにはどうしたらいい?
動画の有料販売や、有料のライブ配信、有料のセミナーを開催したときにはYouTubeは利用できません。動画の販売などの有料配信したいときにはどうしたらいいのか解説します。
有料配信可能な動画配信プラットフォームを利用する
動画の販売やオンラインでの有料のライブやセミナーを開催したいときには、YouTubeではなく有料配信が可能な動画配信プラットフォームを利用するしかありません。有料配信可能な動画配信プラットフォームなら、月額課金のサブスクリプションや動画やシリーズごとの販売がしやすいように、課金機能が整備されているものもあります。
また、動画を購入したユーザーしか見られないようにしたり、オンラインでの社内会議や社内セミナーでの機密情報が流出しないように、セキュリティ面での整備が整っている動画配信プラットフォームもあります。
動画の有料配信を検討しているのなら、YouTubeを利用するのではなく、YouTube以外のプラットフォームを利用することを検討しましょう。
おすすめ動画配信プラットフォーム
実際に動画の有料配信を行うのにおすすめの動画配信プラットフォームをご紹介します。
vimeo
まずは無料で動画の有料配信を行いたいのなら、おすすめなのがvimeoです。vimeoには有料プランもありますが、他の動画配信プラットフォームと比較すると有料プランも月額700円からと格安で利用できます。
vimeoがおすすめな点は、特に動画の配信に対しての専門知識などがなくても、自分のサイトに動画を埋め込んで有料配信を開始できる点です。無料の動画サイトの多くが、動画を差し替えるとURLも変更せざるを得ないのに対して、vimeoならURLの変更なしに動画の差し替えも可能です。
動画の視聴時間などの分析機能も充実しています。
Enterprise Video Suite
企業で一般向けの有料動画の配信も、社内向けのオンラインでのセミナーや会議での利用も、どちらも利用を検討するのならEnterprise Video Suiteがおすすめです。Enterprise Video Suiteは世界70カ国以上の3,000社を超える企業で使われているクラウド型動画配信プラットフォームです。
セキュリティ面の機能がとても充実していて、世界中のどこにでも安定した動画配信やライブ配信を安全に届けることができます。
YouTubeでは有料配信はできないので注意を!
この記事では、YouTubeでの有料配信について解説しました。YouTubeは誰でも簡単に動画をアップロードしたりライブ配信したりできるので、有料配信にも利用できるだろうと考えてしまいがちです。
しかし、規約では有料配信は基本的に禁止されています。YouTubeを利用して稼ぎたい場合には、YouTubeで許可されている動画の収益化などの方法を利用しましょう。また、どうしても有料配信をしたい場合には、有料配信を許可されているプラットフォームを選択しましょう。