LinuxのOSやカーネルのバージョンの確認方法をディストリビューション別に解説!
本記事では「Linux」のOSバージョンやカーネルのバージョン確認方法をディストリビューション別に解説します。パソコンの買い替え時期など、「Linux」のOSバージョンの確認が必要な場面に備えて、その方法と手順を覚えておきましょう。
目次
LinuxのOSを確認する方法
「Linux」のOSバージョンを確認する方法は、大きく分けて2パターンあります。冒頭の本章では、「Linux」OSのバージョン確認方法のオプションを詳しく紹介していきます。
「Linux」OSのバージョン確認方法1 | ファイルで確認する |
「Linux」OSのバージョン確認方法2 | コマンドを使って情報を表示させる |
上記それぞれの「Linux」OSのバージョン確認方法を個別に紹介していきます。
ファイルで確認する
「/etc/issue」のコマンドを利用することで、「Linux」のOSバージョンを確認することができます。残念ながら「CentOS7」ではOSバージョンが表示できないため、その他の「Linux」OSにのみ有効な確認方法となります。
コマンドを使って情報を表示させる
続いて「Linux」のOSバージョン確認方法として、下記の2つのコマンドを紹介します。
コマンドを使って情報を表示させる場合1 | unameコマンドを使う |
コマンドを使って情報を表示させる場合2 | grepコマンドを使う |
unameコマンドを使う
$ uname -a |
Linux localhost.localdomain 3.6.7-4.fc16.x86_64 #1 SMP Tue Nov 20 20:33:31 UTC 2012 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux |
grepコマンドを使う
$ grep -H "" /etc/*version ; grep -H "" /etc/*release |
grepコマンド・unameコマンドを利用することで、「Linux」のOSバージョンを確認できます。次の章からは、「Linux」カーネルのディストリビューション別のOSバージョン確認方法を個別に紹介していくので参考にしてみてください。
ディストリビューション別のバージョン確認方法
本記事では「Linux」カーネルのOSバージョンをディストリビューション別に紹介してきます。本記事で紹介する「Linux」カーネルのディストリビューションは下記の通りです。
- CentOSのOSバージョン確認方法
- UbuntuのOSバージョン確認方法
- DebianのOSバージョン確認方法
- FedoreのOSバージョン確認方法
「Linux」はOSでなくカーネルと呼ばれ、カーネルに付随しているOSバージョンがなければ「Linux」は起動しません。それぞれのOSバージョン毎の確認方法を確認していきましょう。
CentOS
「Linux」CentOSのOSバージョン確認方法を紹介します。
ファイルで確認する
$ cat /etc/redhat-release |
$ cat /etc/issue |
lsb_releaseコマンドで確認する
$ lsb_release -a |
Ubuntu
「Linux」UbuntuのOSバージョン確認方法を紹介します。
ファイルで確認する
$ cat /etc/issue |
$ cat /etc/lsb-release |
※lsb-releaseパッケージのインストールが必要
lsb_releaseコマンドで確認する
$ lsb_release -a |
コード | 対応情報 |
---|---|
DISTRIB_ID | ディストリビューション名 |
DISTRIB_RELEASE | バージョン |
DISTRIB_CODENAME | コードネーム |
Debian
「Linux」DebianのOSバージョン確認方法を紹介します。
ファイルで確認する
/etc/debian_versionファイル |
$ cat /etc/issue |
lsb_releaseコマンドで確認する
lsb_releaseコマンド
$ lsb_release -a |
【Ubuntu】【CentOS】と同じコマンドでOSバージョンの確認ができます。
Fedore
「Linux」FedoreのOSバージョン確認方法を紹介します。
ファイルで確認する
$ cat /etc/fedora-release |
lsb_releaseコマンドで確認する
$ lsb_release -a |
カーネルのバージョン確認方法
続いて「Linux」カーネルのバージョン確認方法を紹介します。
ファイルで確認する
$ cat /proc/version |
/proc/versionファイル部分にバージョンが表示される |
unameコマンドで確認する
$ uname -r |
2.6.32-573.3.1.el6.x86_64(表示例) |
バージョン確認に使用するunameコマンドについて
本記事最後の本章では、「Linux」のバージョン確認に使用するunameコマンドについて紹介します。
Linuxのシステム情報を表示する
unameコマンドは「Linux」のシステム情報を表示する際に使用するコマンドです。
$ uname |
オプションと併せて使うのが一般的
$ unameコマンドはオプションと合わせて利用するのが一般的です。下記の表は$ unameと併せて利用するコマンドと対応表になるので確認しておきましょう。
コマンドオプション | 表示される情報 |
---|---|
オプション -a【オプション--all】 | すべてのシステム情報を表示 |
オプション -v【オプション--kernel-version】 | カーネルのバージョンを表示 |
オプション -r【オプション--kernel-release】 | カーネルのリリース情報を表示 |
オプション -p【オプション--processor】 | CPU情報を表示 |
オプション -m【オプション--machine】 | CPUマシンタイプの表示 |
オプション -n【オプション--nodename】 | ホスト名を表示 |
LinuxのOSやバーションの確認方法を覚えておこう
本記事では「Linux」のOSバージョンやカーネルのバージョン確認方法をディストリビューション別に解説しました。パソコンの買い替え時期など、「Linux」のOSバージョンの確認が必要な場面に備えて、その方法と手順を覚えておく必要があります。すべてのcommandは覚えられないので、本記事で紹介したcommandを活用していきましょう。