2019年09月24日更新
iPhoneの復元時間の目安は?時間が長い・終わらないときの対処法も解説!
新しいiPhoneを購入し機種変更をする際に、以前のiPhoneで行ったバックアップを新しいiPhoneに復元しますが、時間はどれくらいかかるのでしょうか。時間がかかりすぎて終わらないこともあるのでしょうか。この記事でiPhoneの復元時間を詳しく解説します。

目次
- 1iPhoneのバックアップからの復元にかかる時間はどれくらい
- ・iPhoneのデータ使用量の確認方法
- ・データ使用量が16GB以下の所要時間
- ・データ使用量が40GB以上64GB以内の所要時間
- ・データ使用量が128GB以上の所要時間
- ・異常時は終わらない
- 2iPhoneの復元が終わらない・時間が長い時の対処のしかた
- ・復元を一旦諦める
- ・以前のバックアップデータを復元する
- ・iTunesにバックアップし再度復元する
- ・バックアップを一時中止し連絡先のみを復元する
- ・復元を何度も試みる
- 3iPhoneでiCloudのバックアップからの復元の時間が長い時の対処の仕方
- ・Wi-Fi環境を変えてみる
- ・iPhoneの最新のiOSにアップデートする
- ・過去のバックアップデータの復元をしてみる
- 4iPhoneでiTunesのバックアップからの復元の時間が長い時の対処の仕方
- ・lightningケーブルを新しい純正のものに変えてみる
- ・iPhoneとバックアップのバージョンが共に同じか確認する
- ・iTunesをアップデートし最新のものにする
- ・過去のバックアップデータの復元をしてみる
- ・他のPCにバックアップを取り復元を再度試す
- 5iPhoneの復元がどうしてもできない時の対処の仕方
- ・Appleサポートに連絡する
- 6iPhoneの復元時間の長さを効果的に対処しよう!
iPhoneのバックアップからの復元にかかる時間はどれくらい
古くなったiPhoneを下取りに出し、少し奮発して、最新機能を備えた最新モデルのiPhoneを購入し、あらたな人生の1ページを刻みたい、そんな新入生や新社会人は多くいます。これまで何年も使い続けた愛着のあるiPhoneを手放すことに、抵抗感を感じることもあるかもしれません。
これまでたくさんの友達や仕事仲間と出会い、今では「連絡先」に入りきれないほどの情報が詰め込まれています。数え切れないLINEでのメッセージ交換、想い出いっぱいの写真、動画、音楽はすべて貴重な財産です。
たとえ新しくiPhoneを購入しても、そうした貴重な「財産」は古いiPhoneという1つの世代から、新しいiPhoneという次の世代に引き継がれていかなければならなりません。そのために不可欠なのがバックアップと復元です。iPhoneのバックアップからの復元には、どれだけの時間がかかるのでしょうか。
復元のスピードは、iPhoneに保存されたデータの量やバックアップの仕方によって変わります。iPhoneの復元はiTunesとiCloudの2つの方法で行います。iTunesの場合は、使用するPCのスペックによって、iCloudの場合は使用するインターネットのスピードによって、復元のスピードが変わります。
iPhoneのデータ使用量の確認方法
iPhoneのバックアップからの復元にかかる時間は、iPhoneのデータ使用容量によって変わってきます。使用容量とは、iPhoneのストレージで使用されている容量のことです。使用容量の対義語は空き容量です。ではどのようにiPhoneのデータ使用容量を確認するのでしょうか。これから手順を説明します。
iPhoneを開き、「設定」を開きます。「設定」画面にある「一般」を選択し、その後「iPhoneストレージ」に進みます。「iPhoneストレージ」画面上にある使用済みのところが、現在使用中のiPhoneの容量です。
データ使用量が16GB以下の所要時間
ではこれから、iPhoneのデータ使用容量を3つに分けて、iPhoneのバックアップから復元をするのに、それぞれどれだけの時間がかかるのかを考えます。まずデータ使用容量が16GB以下の場合の所要時間です。結論から言うと、30分くらいで復元が完了します。iPhoneのバックアップからの復元方法は、iTunesとiCloudの2つの方法があります。
iTunesでの復元には40分ほど、iCloudでの復元には45分ほどかかります。両者とも、PCのスペックやインターネットのスピードによって復元の早さは変わりますが、長くても1時間で復元が行えます。かりに復元所要時間が2時間と表示されたら、復元時間がかかりすぎていることを意味します。
データ使用量が40GB以上64GB以内の所要時間
次にiPhoneのデータ使用容量が40GB以上64GB以内の場合、復元所要時間がどれくらいなのか考えます。条件としては、iPhoneの最大ストレージが64GBの機種で使用容量がマックスの状態で復元をした時の復元所要時間です。iTunesでの復元の場合は40分以内で完了し、iCloudの場合は40分から1時間かかります。
かりに復元にかかる所要時間が2時間以上、と表示されるなら、時間がかかりすぎであるということになります。
データ使用量が128GB以上の所要時間
最後にiPhoneのデータ使用容量が128GB以上の場合、iPhoneのバックアップから復元するのにどれだけの時間がかかるのかを考えます。iTunesで復元する場合1時間から1時間30分くらいかかります。iCloudの場合は1時間30分から2時間30分くらいかかります。
かりに復元所要時間が4時間と表示されたら、時間がかかりすぎであることを意味し、復元が終わらない可能性もあります。
異常時は終わらない
異常時の場合は、復元が終わらない可能性が高くなります。異常時とは以下の3つの症状を指します。
- 表示される復元にかかる所要時間が普通の3~4倍以上かかる
- 表示される所要時間は普通なのに時間が明らかにかかりすぎで遅い
- 復元進行時間があきらかに遅い
通常、異常時が生じる要因はiPhone本体にはありません。考えられるのはiTunesを起動させているPCに問題がある、インターネット環境が悪く速度が遅い、あるいはデータ自体に問題があると考えるべきです。

iPhoneの復元が終わらない・時間が長い時の対処のしかた
iPhoneのバックアップをiTunesやiCloudで行ったものの、表示時間が長い、復元速度が異常に遅いと感じたらどうすべきでしょうか。対処法はあるでしょうか。これから5つの対処法を紹介します。
復元を一旦諦める
1つ目の対処法は、iPhoneのバックアップからの復元を一旦諦めることです。復元が終わる気配が全くないほど時間がかかるなら、復元を諦めるのが得策です。もし古いiPhoneを持っているなら、特に重要で大切なデータのみを別の方法で新しいiPhoneに移すこともできます。
また新しいiPhoneにどのデータを移行したいかを明確にできるなら、バックアップからの復元に頼らなくても別の方法でデータ移行が行えます。どうしてもバックアップからのデータ復元をしたいなら、睡眠時間など日常生活に影響のない時間に行うこともできます。
以前のバックアップデータを復元する
2つ目の対処方法は、以前のバックアップデータを復元することです。バックアップを作成したデータに問題がないなら、バックアップをした以前のデータを復元することができるかもしれません。ただ、どれほど前にバックアップを作成したかにもよりますが、歯抜けのデータ復元になってしまう可能性は除去できません。
iTunesにバックアップし再度復元する
3つ目の対処方法は、iTunesにバックアップし再度復元することです。以前のiPhoneがまだあるなら、iTunesを使ってバックアップを作成し直すことができます。お勧めなのは、作成されているバックアップを一度削除し、最初からバックアップを行うことです。
iTunesのバックアップ削除方法を説明します。iTunesを開きます。画面上部のタスクバーから「編集」を選択し、その後「環境設定」を選択します。「環境設定」画面上にある「デバイス」を選択します。以前に行ったバックアップの日時が表示されるので、最新のバックアップを見つけ削除します。
バックアップを一時中止し連絡先のみを復元する
4つ目の方法は、バックアップを一時中止し連絡先のみを復元することです。iPhoneのデフォルテで標準インストールされている写真、動画、連絡先、スケジュールやリマインダーは、iCloudに既にデータが保存されています。ですから新しく購入したiPhoneの初期設定を済ませれば、iCloudから自動的にデータが復元されます。
また写真や連絡先などは、iPhoneの別機能であるAirDropで古いiPhoneから新しいiPhoneに手動で移行できます。
復元を何度も試みる
5つ目の対処方法は、復元を何度も試みることです。何度も試みることにより、期待通りの結果を得ることができるかもしれません。しかし、これまで考えてきた対処法をすべて試してから行ってください。そうでないと期待した結果が得られることはありません。

iPhoneでiCloudのバックアップからの復元の時間が長い時の対処の仕方
ここからは、iCloudのバックアップ作成したデータの復元をiPhoneで行う時間がかかりすぎて終わらない、時間が長い、復元の進行速度が異常に遅い、という症状にどのように対処できるかを考えます。3つの対処法を紹介します。
Wi-Fi環境を変えてみる
iCloudのバックアップからの復元の時間が異常に長い、終わらないように感じる時の1つ目の対処法は、Wi-Fi環境を変えてみることです。iCloudとは、インターネット上でデータを保存し、iPhoneなどの端末からデータにアクセスできるようにするサービスです。ですからWi-Fiが不安定だったり遅かったりすれば、当然長い復元時間を予期せねばなりません。
自宅のWi-Fiが不安定なら、安定し回線速度が速い友達の家で復元の作業を行わせてもらうこともできます。公衆のWi-Fiは不特定多数の人が一度にアクセスするので、通信速度は遅くなります。お勧めはできません。
iPhoneの最新のiOSにアップデートする
iCloudのバックアップからの復元の時間が異常に長い、終わらないように感じる時の2つ目の対処法は、iPhoneの最新のiOSにアップデートすることです。iCloudでバックアップからの復元を行う際、新しいiOSでないと互換性がないため、新しいiOSにアップデートするように求められます。
ですから前もって新しいiOSにアップデートしておけば、復元の際にiOSのアップデートの時間早く復元ができ、長い時間待たずにすみます。
過去のバックアップデータの復元をしてみる
iCloudのバックアップからの復元の時間が異常に長い、終わらないように感じる時の3つ目の対処法は、過去のバックアップデータの復元をしてみることです。iCloudのバックアップから復元する場合、2つ前までのデータを戻すことができます。
iCloudへのバックアップは、iCloudのバックアップ作成をオンに設定していれば、24時間に1度、自動でバックアップが作成されます。iCloudのバックアップからの復元も、以前のiPhoneを持っているなら、バックアップを削除し、新たにバックアップを作成し、その後新しいiPhoneで復元を試みることができます。
復元の時間が長い、終わらないように感じることなく、通常の時間で復元ができるかもしれません。バックアップの削除手順は以下の通りです。「設定」→「ユーザー名」→「iCloud」→「ストレージを管理」と進みます。
そして「バックアップ」と進みます。「バックアップ」画面下にある「バックアップを削除」を選択し完了です。

iPhoneでiTunesのバックアップからの復元の時間が長い時の対処の仕方
ここからは、iTunesのバックアップ作成したデータの復元をiPhoneで行う時間が異常にかかりすぎて終わらない、時間が長い、復元の進行速度が極端に遅い、という症状にどのように対処できるかを考えます。5つの対処法を紹介します。
lightningケーブルを新しい純正のものに変えてみる
iTunesのバックアップからの復元の時間が異常に長い、終わらないように感じる時の1つ目の対処法は、lightningケーブルを新しい純正のものに変えてみることです。毎日使っていればlightningケーブルも古くなり劣化します。またApple純正のlightningケーブルではない、模倣品を使用している場合、品質が劣るので復元の速度に影響を与えることがあります。
それで復元速度が遅いなら、lightningケーブルをApple純正のものに変え、復元をもう1度試しましょう。
iPhoneとバックアップのバージョンが共に同じか確認する
iTunesのバックアップからの復元の時間が異常に長い、終わらないように感じる時の2つ目の対処法は、復元をする新しいiPhoneとバックアップした時のiPhoneのバージョンが共に同じか確認することです。興味深いのは、新しい新モデルのiPhoneを購入したのに、以前のiPhoneの方が最新のiOSを搭載している、という状況が生じることです。
その理由は、工場出荷時は最新でも、消費者の手に届くときには既に新しいiOSがリリースされている場合があるからです。復元するiPhoneのiOSとバックアップを作成した時のiPhoneのiOSが異なれば、復元はできません。
iTunesをアップデートし最新のものにする
iTunesのバックアップからの復元の時間が異常に長い、終わらないように感じる時の3つ目の対処法は、iTunesをアップデートし最新のものにすることです。iTunesが最新のものにアップデートされていないと、復元の際の時間に影響が及びます。またiTunesがインストールされているPCにも影響します。ですから復元作業をする前に、しっかり確認しましょう。
過去のバックアップデータの復元をしてみる
iTunesのバックアップからの復元の時間が異常に長い、終わらないように感じる時の4つ目の対処法は、過去のバックアップデータの復元をしてみることです。ただ注意すべきことがあります。iTunesでバックアップを作成すると、基本的に上書きされて保存されます。ですから過去のバックアップデータはかなり古いものになってしまいます。
他のPCにバックアップを取り復元を再度試す
iTunesのバックアップからの復元の時間が異常に長い、終わらないように感じる時の5つ目の対処法は、他のPCにバックアップを取り復元を再度試すことです。復元の速度が遅い原因には、PCのスペックも関係していることは、この記事ですでに考えました。さらにインストールしているセキュリティソフトが干渉して影響を及ぼしている可能性もあります。
それで家族の他の成員、また信頼できる友人のPCを借りて、復元の作業を試してみることができます。

iPhoneの復元がどうしてもできない時の対処の仕方
ここまでiTunesやiCloudで作成したバックアップをiPhoneに復元する際に、長い時間がかかる、終わらないように感じるほど速度が遅いときに、どんな対処法を試みることができるか考えてきました。すべてを試しても状況が改善しないならどうすべきでしょうか。
Appleサポートに連絡する
AppleにはAppleの製品についてテクニカルなサポートを専門で行う人たちが常駐しています。電話でも、メールやチャットでも相談できます。電話番号はフリーダイヤル(0120-277-535)です。Appleに相談する際には、自分がこの記事で考えたすべての対処法を試したものの改善が見られなかった、と言う点を伝える必要があります。
そうしないと同じ対処方法を勧められてしまうからです。

iPhoneの復元時間の長さを効果的に対処しよう!
iPhoneにデータを復元する時間が異常に長い時は、そのまま放置するのではなく、考えられるすべての対処法を試し、積極的に改善を図りましょう。大切な「財産」とも言うべきデータを以前のiPhoneという「古い世代」から、新しいiPhoneという次の「世代」に引き継がせるため、効果的に問題に対処しましょう。