2019年06月21日更新
iPhoneのリカバリーモードのやり方と解除方法!ループから抜け出すには?
iPhoneを使っていて不都合が生じたときに手助けになるのがiPhoneのリカバリーモードです。iPhone本体のみではどうにもならないラブルも、リカバリーモードでPCのiTunesに接続すればiPhoneを初期化・復元できるのです。
目次
iPhoneのリカバリーモードとは
iPhoneが壊れた
— だるるん@2月2日書籍発売!(裏メニュー評論家) (@darurun_com) February 15, 2017
白い画面から進まずリカバリーモードでなんとか直してます。
アップデートはこれだからしたくない🤥 pic.twitter.com/pI7160KHqT
iPhoneを使っていると、iPhoneがフリーズして起動しなかったり、Appleのリンゴマークが表示されたままになったりして、どうにもならなくなる時があります。iPhoneのリカバリーモードとは、iPhoneのiOSを最新バージョンへとアップデートしてこうした状態の解消を試みるモードで、iPhoneがうまく動作してくれない時の最終的な対処法のひとつです。
リカバリーモードは通常の起動モードとは異なり、iPhoneの起動時にまずiTunesとの接続を試みます。したがってPCやMacをお持ちでないとリカバリーモードを利用できませんし、最新バージョンのiOSにアップデートしてもうまく動作しない場合もあります。これらの場合にはリカバリーモードのループを解除して別な方法を試さなければなりません。
以下では、リカバリーモードが必要な場合、リカバリーモードのやり方、リカバリーモードから抜けられない場合についてそれぞれ説明します。もし現在リカバリーモードに入ってしまって対処法に困っている場合は、まずは目次から「iPhoneのリカバリーモードの解除方法!ループから抜け出す対処法」を選択し、先を急いでください。
iPhoneのリカバリーモードはどういう時に使うの?
では実際に、iPhoneでリカバリーモードが使われる時とはどんなときなのかを、以下で説明します。
リンゴマークがループする
iPhoneの防水カバーに入れたけどちょっと空いてた→浸水→電源落ちる→米の中に突っ込む→お菓子の中から乾燥剤見つける→圧縮袋に乾燥剤と一緒に入れる→それを冷蔵庫に入れる→2日経つ→アップルマークが出た!!!→アップルマーク出っぱなし pic.twitter.com/OBSRWWmjF7
— ハジメ (@kotetu0129) January 8, 2017
iPhoneの起動時にはAppleのロゴマークであるリンゴマークが表示されます。しかし時にはアップルマークが表示されっ放しになったり、アップルマークが表示されては再起動というループを延々と繰り返したりして、いつまでたってもホーム画面が表示されない場合があります。たいていは、以下のような原因によるものです。
- iPhoneが水没などしたため、内部に液体が浸入して基盤や回路がダメージを負ってしまった
- iOSのアップデートの最中にWi-Fiが切れたり、本体に異常が生じたりして、正しくアップデートできなかった
- iPhoneにインストールしているアプリとiOS,もしくは複数のアプリ同士で不具合が発生した
リンゴマークがループすると、通常の再起動での正常化というやり方ではループの解除できませんので、まずはリカバリーモードを試してみるのが一番です。
iPhoneが起動しない
iPhoneのバッテリー減りがおかしかったから電池交換してそれでも治らないかった。その数日後に側面が浮き上がり画面立ち上がらないからデータ消去できない状態に… pic.twitter.com/xeMWtiUh7U
— をかむらたー@とり好きCRUELWORLD (@woca00) October 20, 2018
前節のようにリンゴマークがループする場合とは違い、しっかり充電されているはずなのにそもそもリンゴマークが表示されない、iPhoneが起動すらしないという場合も、リカバリーモードは有効な対処法です。最低限の充電さえできていれば、iTunesに接続して強制的にリカバリーモードに持ち込むことが可能です。
ほかの、まずiPhone側がリカバリーモードになる場合とは異なり、PCやMacにつなぐことでPC・Mac側からiPhoneをリカバリーモードに導くやり方ですが、iPhoneがリカバリーモードになるという結果においては変わりありません。
勝手にiPhoneがリカバリーモードになることも
起きて見たら
— ひだか (@naokunnnnnn) July 1, 2016
iPhoneこの状況、、
リカバリーモードってのになってて
どうしたらいいん、、 pic.twitter.com/fazm35Tlyd
iPhoneが、突然iTunesのアイコンとLightningケーブルを表示してリカバリーモードに入ってしまう時もあります。夜間にiOSを自動アップデートしたり、自動でアプリをアップデートさせたりすると、その段階でiPhoneに不都合が生じてリカバリーモードとなり、朝目覚めてiPhoneを見てびっくり、ということもあります。
いずれにせよiPhoneがリカバリーモードでの対処を求めているのですから、素直にiPhoneをPC・MacにつないでiTunesを立ち上げてください。
iPhoneのリカバリモードで復元(初期化)するやり方
それではトラブルに陥ったiPhoneをリカバリーモードで初期化して、データを復元するやり方をお教えします。なお、この一連の作業には10分から数十分必要ですので、時間に余裕がある時に作業してください。
事前準備
必要なものは、問題のiPhone本体と接続用のLightningケーブル、それにインターネットに接続してあるPC・Macです。充電用に売っている安いLightningケーブルは付属品に比べると品質が劣り、充電はできてもデータのやり取りに不安がある場合があるので、接続用のLightningケーブルはiPhoneの付属品を用意してください。
もしPC・Macをお持ちでなく、どこかで利用できるあてもない場合は、次の章の「Apple Store・Apple正規サービスプロバイダに持ち込む」を参考にしてください。
iTunesの設定確認
iPhoneとPC・MacのiTunesを接続する前に、iTunesを最新バージョンにしておくことと自動同期を切っておくことが必要です。
iTunesを最新バージョンにするには、PCの場合は一度iTunesを立ち上げ、メニューバーの「ヘルプ」から「更新プログラムを確認」を選択して、画面の案内に従ってiTunesをアップデートします。一方、Macでのやり方はApp Storeを立ち上げ、「アップデート」を選択、「ソフトウェア・アップデート」をクリックしたのち、やはり画面の案内に従います。
iTunesがアップデートできたら、自動同期をオフにします。やり方は、まずiTunesを立ち上げ、PCの場合はメニューバーの「編集」から、Macの場合はメニューバーの「iTunes」から、それぞれ「環境設定」を選択します。
環境設定の画面がポップアップしたら、「デバイス」タブを選び、「iPod、iPhone、およびiPadを」自動的に同期しない」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
ここまで設定したところで、いったんiTunesを終了します。
iPhoneの設定確認
続いてLightningケーブルでiPhoneとPC・Macを接続したら、再びiTunesを立ち上げてください。この状態で、すでにリカバリーモードモードになっているのではければ、以下のやり方でiPhoneをリカバリーモードにします。
- iPhone8以降……音量を上げるボタン→音量を下げるボタンの順に押して、最後にサイドボタン長押し
- iPhone7/7 Plus……音量を下げるボタンとスリープボタンを同時に長押し
- iPhone6以前……スリープボタンとホームボタンを同時に長押し
いずれもAppleのリンゴマークが出てもボタンを離さず、リカバリーモードの画面が出るまで押し続けてください。うまくいかない場合は、改めてiPhoneとPC・Macとを接続するところからやり直してください。
リカバリーモードの使い方
iPhoneがリカバリーモードに入ると、iTunesで復元画面がポップアップしますので、「アップデート」を選択して画面の指示に従います。
「アップデート」を選んでもiPhoneのデータは削除されません。しかし「アップデート」でも事態が改善しない場合は、改めて接続するところからやり直して「復元」を選ぶことになります。とはいえ、「復元」を選択すると、iPhoneのすべてのデータが削除されて初期化されてしまい、バックアップがない場合は、元のデータは失われてしまいます。
また、iOSのダウンロードなどで時間がかかりすぎると、iPhoneのリカバリーモードが解除される場合もあります。そのときは、また最初からやり直すことで対処してください。何度か繰り返すことで最後まで到達できます。
iPhoneのリカバリーモードの解除方法!ループから抜け出す対処法
iPhone6がリカバリーモードになりました、LINEくれても見れないです( ^ω^ )
— 睦月 (@swr_0903) February 11, 2018
とりあえず別のiPhoneでログインしたけどデータの危機。おやすみなさい。 pic.twitter.com/4JIY50FZgh
リカバリーモードにすることでiPhoneを復旧できる場合がほとんどですが、逆にリカバリーモードに陥ったままリンゴマークループのように、リカバリーモードループに陥る場合もあります。そんな時は以下の対処法を試みてください。
強制終了する
リカバリーモードのループを解除できるかもしれない一番手軽な方法が、iPhoneを強制終了させることです。機種ごとに以下の方法を採って、最後の長押し部分をAppleのリンゴマークが出るまで押し続けます。
- iPhone8以降……音量を上げるボタン→音量を下げるボタンの順に押して、最後にサイドボタン長押し
- iPhone7/7 Plus……音量を下げるボタンとスリープボタンを同時に長押し
- iPhone6以前……スリープボタンとホームボタンを同時に長押し
iTunesで復元する
アップルマークが表示されたら、どうなるか?チェック!やっぱり!「iPhoneは使用できません。ituneに接続。」が表示されます。#アクティベーションロック #Apple #アップル #アクティベーションロンク解除 #iPhone #iPhone5 pic.twitter.com/ZdjbkJFS8P
— 気まぐれkero (@kimagurekero) April 11, 2019
単に強制終了下だけではリカバリーモードのループを解除できない時には、普通にリカバリーモードにした場合同様、PC・MacのiTunesに接続して前章「iPhoneのリカバリモードで復元(初期化)するやり方」で説明した方法で、iPhoneを復元・初期化します。
DFUモードで復元する
8時間かけてiPhone2台謎のリンゴループから復帰( ͐◡ુ⁰ )♡
— たいつん (@tai_CYALUME) January 2, 2017
1台は海外ソフトで解除
もう1台はdfuモードから初期化
メイン機種の写真が全て消えてしまったけどしょいがない、、、。 pic.twitter.com/gs7BVj5peO
リカバリーモードが表示されているのにiTunesでリカバリーできない場合は、より深い部分でiPhoneにアクセスできるDFUモードを利用します。DFUモードでiPhoneを復元するやり方は以下の通りです。
- iPhoneとPC・MacをLightningケーブルで接続する
- iTunesを立ち上げる
- iPhoneの電源を切る
- 機種により以下の方法でDFUモードに入る
- iPhone 7以降……音量を下げるボタンとスリープボタンを同時に約10秒押し続けたのち、音量を下げるボタンのみを長押し
- iPhone 6以前……ホームボタンとスリープボタンを同時に約10秒押し続けたのち、ホームボタンのみを長押し
- iPhoneの画面が真っ暗な状態で、iTunesがiPhoneをリカバリーモードとして認識する
- リカバリーモード同様の手段で、iPhoneを復元・初期化する
もしAppleのリンゴマークが出たり、あるいはリカバリーモードに突入したりした場合は、もう一度最初からやり直してください。
端末を完全放電する
iPhone調子悪いから頑張って放電させようとしてるけどなかなかこの画面までは消えない pic.twitter.com/jHqqCnAJBs
— h@yac.//︎︎︎︎︎︎︎︎︎︎︎︎ (@72Hfumiya) July 2, 2017
ここまでお伝えしたやり方でもリカバリーモードがループし続けるようでしたら、ひとまずiPhoneを完全に放電させてください。リカバリーモード状態のiPhoneではバッテリー残量が確認できませんが、1〜数日放置することで完全放電されます。その時間が待てない場合は、次の節に進んでください。
完全放電してスリープボタンを長押ししてもiPhoneに電源が入らなくなったら、PC・Macと接続します。これでiTunesからiPhoneが認識できれば、iPhoneが復元・初期化可能となります。もし完全放電してもリカバリーモードのループが止まらないようでしたら、次の節に進んでください。
Apple Store・Apple正規サービスプロバイダに持ち込む
以上の方法でもリカバリーモードのループを解除できなかったり、そもそも使えるPC・Macがなかったりする場合は、Apple Store、またはApple正規サービスプロバイダに持ち込んでリカバリーモードの復元・初期化、あるいはリカバリーモードのループからの脱出を依頼できます。特にiPhone自体の故障でなければ、無料で復元・初期化してもらえます。
App Store・Apple正規サービスプロバイダの持ち込み修理の方法は、以下のリンク先の記事の「iPhoneのバッテリーを無料で交換する方法【店舗へ持ち込み】」の章を参考にしてください。
iPhoneに異常がある時はリカバリーモードを試そう
iPhoneが普通のやり方では正しい状態に戻らなくなった場合には、本記事で記した数々の手段を用いてリカバリーモードでiPhoneを初期化・復元してください。そして、そうなっても慌てなくて済むように、日頃からiPhoneをバックアップしておいてください。
通常のバックアップでは写真や動画が取り戻せない場合もありますので、iCloudやYahoo!かんたんバックアップなども併用して、万が一に備えておいてください。最新のバックアップがあるということは、最悪、リカバリーモードでも復旧できず、iPhoneが交換になっても、大きな問題は起きないということですから。