2019年09月28日更新
iPhone/iPadをパソコンで初期化する方法!復元の手順を詳しく解説!
iPhone・iPadをパソコンで初期化する方法を解説します。iPhone・iPadの初期化・復元は、Windows・Macのどちらのパソコンでも行えます。WindowsはiTunesをインストールする必要がありますが、Macはデフォルトで用意されています。
目次
- 1iPhone・iPadをパソコンで初期化する必要があるのはどんな時?
- ・iPhoneを売却する時・下取りに出す時
- ・端末を他人に譲るとき
- ・不要になったiPhoneを処分する時
- ・動作に不具合があり直らない時
- 2iPhone・iPadをパソコンで初期化する前の準備
- ・Windowsの場合iTunesを導入する必要がある
- ・iTunesを最新バージョンにアップデートする
- ・iTunesの自動同期機能をオフにしておく
- ・iPhone・iPadのパスワードを控えておく
- ・iPhone・iPadのバックアップを取る
- ・iPhoneを探す機能をオフにしておく
- 3iPhone・iPadをパソコンで初期化する方法
- ・iTunesを使った初期化方法
- ・iCloudを使った初期化方法
- 4iPhone・iPadをパソコンで初期化できない場合の強制初期化方法
- ・強制初期化の手順
- ・リカバリーモード時のパソコンの操作方法
- 5iPhoneをパソコンで初期化する場合はバックアップを取っておこう!
iPhone・iPadをパソコンで初期化する必要があるのはどんな時?
iPhone・iPadを長い間利用していると、初期化が必要になることがあります。普段使いにおいては初期化作業は全く無縁な作業ですが、不具合の対処や端末を譲渡するときなどに必ず必要になる作業なので、iPhone・iPadユーザーは初期化の手順と注意事項を一通りマスターしておくと、いざというときに安心です。
今回は、iPhone・iPadの初期化が必要になる条件や、初期化の手順・注意事項についてレビューします。
iPhoneを売却する時・下取りに出す時
iPhoneを売却する時・下取りに出す時は初期化が必要です。キャリアに下取りに出すときや中古ショップに売却するときは、端末を事前に初期化することを忘れないようにしましょう。初期化を忘れると個人情報の流出のトラブルに巻き込まれたり、売却先でロックがかかったまま使用できないという事故を招く恐れがあります。
基本的には、下取り・買取サービスで店舗が製品を受け取る際は、初期化されていない製品を受け取ることはないので、その点を留意しておきましょう。
端末を他人に譲るとき
iPhoneを他人に譲るときは、初期化を忘れないようにしましょう。iPhoneは基本的にAppleIDで管理されているので、他人が利用する上でAppleID認証を行えないとロックがかかって利用できません。iPhoneを他人に譲るときは、一度初期化してAppleIDをリセットし、譲り受けた相手が新たにAppleID登録・設定する必要があります。
また、AppleIDをリセットするには、初期化する前にiCloudからサインアウトする必要がありますが、詳細は後述します。
不要になったiPhoneを処分する時
不要になったiPhoneを処分する時も、iPhoneを初期化するべきです。本人は廃棄したつもりでも、どこで他人が流用するかわからないので、個人情報流出のリスクを避ける意味で、iPhoneが自分の手元を離れる時は初期化しておきましょう。
動作に不具合があり直らない時
iPhoneの動作に不具合があり、直らないときは、iPhoneを初期化しなくてはいけない局面があるでしょう。システム的な不具合は、初期化することで正常にiPhoneを利用できるようになる場合があるので、「初期化」はiPhone不具合の最終手段の対処法として活用できます。
ただし、初期化した後は改めてデータを復旧する必要があるので、データのバックアップ保存は必須です。
iPhone・iPadをパソコンで初期化する前の準備
iPhone・iPadをパソコンで初期化する際の、事前準備について解説します。iPhone・iPadをパソコンで初期化する際は、iTunesを利用します。
Windowsの場合はiTunesをインストールする必要がありますが、Macの場合はデフォルトでインストールされています。
Windowsの場合iTunesを導入する必要がある
iPhone・iPadを初期化する際に使用するパソコンがWindows PCの場合は、Windows用のiTunesをApple公式サイトからインストールしましょう。
Macの場合は初めからインストールされている
Macの場合は、macOSにデフォルトでiTunesが含まれているので、改めてインストールする必要はありません。
iTunesを最新バージョンにアップデートする
ただ、Macを利用する際に気を付けるべきポイントは、iTunesのバージョンを確認するということです。最新バージョンでない場合は、アップデートしておきましょう。最新バージョンでないと、iPhone・iPadのiOSのバージョンに対応できない可能性もあるので注意しましょう。
iTunesの自動同期機能をオフにしておく
iTunesで作業を行う前に、iTunesの「環境設定」で自動同期機能をオフにしておきましょう。iPhone・iPadをパソコンに接続したとき、自動同期機能が稼働すると初期化作業をスムーズに行えません。
設定する手順はMacを例にして説明すると、画面情報のメニューバー内の「iTunes」をクリックし、表示された「環境設定」を選択すると「環境設定」のウインドウが開きます。
「環境設定」のウインドウ内で「デバイス」を選び、「iPod、iPhone、およびiPadを自動的に同期しない」にチェックを入れ、「OK」をクリックすれば設定完了です。
iPhone・iPadのパスワードを控えておく
iPhone・iPadを初期化する際はパソコンに接続したときに、ロック画面を解除するパスコードを聞かれます。また、初期化の過程でAppleIDのパスワードも必要になるので控えておきましょう。
iPhone・iPadのバックアップを取る
iPhone・iPadを初期化するにあたって、まず、データをバックアップします。
iTunesを使ってバックアップを行う手順
iPhone・iPadをiTunesに接続し、端末管理の画面に切り替えると、中央画面にバックアップの項目があるので、「このコンピュータ」をバックアップデータの保存先として設定し、「iPhoneのバックアップを暗号化」にチェックを入れると、下方にパスワード設定の画面が表示されるので任意のパスワードを設定します。
パスワード入力後、バックアップデータの作成が開始されます。ここで設定したパスワードは、バックアップデータ復元に必要なので忘れないように保存しておきましょう。
iPhoneを探す機能をオフにしておく
iPhone・iPadをパソコンで初期化する際は「iiPhoneを探す」機能をオフすることも忘れてはいけません。「iiPhoneを探す」機能をオンにしたまま初期化すると、初期化後もアクティベーションロックがかかっているので、端末を譲り受けてた相手が端末を使用できません。
「iiPhoneを探す」機能をオフにする手順は、ホーム画面の「設定」→「Apple ID(ユーザー名)」→「iCloud」と進み、切り替わった画面の下方にある「iPhoneを探す」をタップしてトグルをオフに切り替えれば設定完了です。オフに切り替える際は、Apple IDのパスワードの入力を求められます。
iCloudからサインアウト
また、合わせて、iCloudからサインアウトしておきましょう。iCloudにサインインした状態で、端末を初期化すると、同様に初期化後もアクティベーションロックがかかった状態になってしまいます。iCloudからサインアウトすると、iTunes Store・App Storeでも自動でサインアウトします。
iCloudからサインアウトする手順は、ホーム画面の「設定」→「Apple ID(ユーザー名)」→「サインアウト」と進み、その後Apple IDのパスワードを入力して手順に従えばサインアウトできます。
iPhone・iPadをパソコンで初期化する方法
次に、iPhone・iPadをパソコンで初期化する具体的な方法・手順を解説します。
iTunesを使った初期化方法
まず、iTunesを使った初期化方法を解説します。
USBでPCとiPhone・iPadを接続しよう
初めにパソコンでiTunesを立ち上げ、iPhone・iPadとパソコンを有線(ライトニングケーブル)で接続します。パソコンがiPhone・iPadを認識するとiTunes上で接続した端末のアイコンが表示されるので、そのアイコンをクリックすると、端末の管理画面に切り替わります。
iPhoneを復元しよう
端末の管理画面で、「iPhoneを復元」もしくは「iPadを復元」をクリックすると「バックアップをしますか?」と聞かれます。バックアップをとり忘れている場合はこのタイミングで「バックアップ」をクリックするとバックアップデータを保存できます。
バックアップをとる必要がない場合はキャンセルして、次の確認画面で「復元」をクリックすると初期化が開始されます。
リカバリーモードに入ったら完了
端末の画面にiTunesマークが表示されればリカバリーモードに入っている証拠なので、初期化が終了するまでそのままの状態で待機します。初期化が終了すると自動的に端末が再起動します。
iCloudを使った初期化方法
次に、パソコン経由でiCloudを使った初期化方法を解説します。
パソコンからiCloudにログインしよう
Windows・Macのどちらでも、パソコンでiCloudにログインすることで、iPhone・iPadを初期化できます。この方法であれば、Windows・MacでiTunesを介さなくてもiPhone・iPadを初期化できます。
まず、パソコン上のブラウザでiCloud公式サイト(iCloud.com)にアクセスし、AppleIDとパスワードでサインインします(2ファクタ認証を利用している場合は、端末に表示されたコードを続けて入力してサインインします)。
iPhoneを探す機能から復元したいiPhoneを選択しよう
iCloud公式サイトにサインインしたら、画面上の「iPhoneを探す」をクリックします。
切り替わった画面で「すべてのデバイス」のプルダウンをクリックすると、サインインしたApple IDに紐づいた端末が一覧で表示されるので、その中から初期化する端末を選びます。
iPhone・iPadを消去しよう
初期化する端末を選ぶとメニューが表示されるのでその中の「iPhoneを消去」をクリックしすると、「このiPhoneを消去しますか?」というメッセージが表示されるので、続けて「消去」をクリックします。
次にApple IDとパスワードを入力し、手順に従って進めると初期化が開始します。初期化が終了すると画面上に「消去済み」のメッセージが表示されます。
iPhone・iPadをパソコンで初期化できない場合の強制初期化方法
次に、iPhone・iPadをパソコンで初期化できない場合の強制初期化方法についてレビューします。
強制初期化の手順
iPhone・iPadを通常のパソコン操作やicloud.com経由で初期化できない場合は、強制初期化する方法があります。強制初期化は「リカバリーモード」を利用します。「リカバリーモード」を利用する方法は、パソコンでiTunesを立ち上げた状態で、端末を有線(ライトニングケーブル)でパソコンにつなぎ、再起動します。
ただし、再起動の方法が各端末のバージョンによって若干異なるので、それぞれの端末の再起動の手順について下記にまとめました。
iPad Pro 11inch・iPad Pro 12.9inchで初期化する手順
iPad Pro 11inch・iPad Pro 12.9inchを強制初期化するために再起動するには、音量ボリュームの上げボタンを軽く押してはなし、続けて音量ボリュームの下げボタンを軽く押してはなします。最後に、停止ボタンを長押しし、端末の画面にiTunesマークが表示されたらはなします。
iPhone 8以降で初期化する手順
iPhoneの場合、iPhone 8以降を強制初期化するために再起動するには、同様に、音量ボリュームの上げボタンを軽く押してはなし、続けて音量ボリュームの下げボタンを軽く押してはなします。最後に、停止ボタンを長押しし、端末の画面にiTunesマークが表示されたらはなします。
iPhone 7・iPhone 7Plusで初期化する手順
iPhone 7シリーズを強制初期化するために再起動するには、音量ボリュームの下げボタンと停止ボタンを同時に長押しし、端末の画面にiTunesマークが表示されたらはなします。
iPhone 6s以前・iPad・iPod touchで初期化する手順
iPhone 6s以前・iPad・iPod touchを強制初期化するために再起動するには、ホームボタンと停止ボタンを同時に長押しし、端末の画面にiTunesマークが表示されたらはなします。
リカバリーモード時のパソコンの操作方法
上記の手順で各端末で再起動して、端末画面にiTunesマークが表示されたら、パソコン上のiTunesでリカバリーモードによる強制初期化を行います。
まず、端末画面にiTunesマークが表示されると、パソコン上のiTunesで「アップデートまたは復元を必要としているiPhoneに問題があります」というメッセージが表示されるので、そのメッセージポップアップ内の「復元」をクリックします。
「復元」をクリックすると注意事項が表示されるので、内容を確認して「復元とアップデート」をクリックし、次にアップデートの確認メッセージが表示されるので「次へ」をクリックし、最後にアップデートの注意事項が表示されるので、内容を確認して「同意します」をクリックすると、強制初期化が始まります。
iPhoneをパソコンで初期化する場合はバックアップを取っておこう!
iPhone・iPadをパソコンで初期化する場合はバックアップを取ることを忘れないようにしましょう。バックアップを忘れて初期化すると、後からデータの復元はできません。
iPhoneの初期化は、Windows・Macのどちらのパソコンでも行えます。Windowsで初期化する場合は事前にiTunesをインストールする必要がありますが、MacはOSにデフォルトでiTunesがふくまれているので、インストールする必要はありません。
また、Windows・Macのどちらのパソコンでも、ブラウザでiCloudの公式サイトにアクセスすれば、iTunesを介さなくてもiPhone・iPadの初期化を行えます。その際はApple IDでサインインする必要があります。