2019年06月28日更新
iPhoneの写真や動画が読み込めない/見れない/表示されない原因と対処法!
iPhoneの写真・画像や動画が読み込めない、見れない場合の原因と対処法について解説します。iPhoneの写真・画像や動画が読み込めない、見れない原因を特定して適切な対処法を施せば、写真・画像や動画が見れない状況を解消できます。
目次
- 1iPhoneで写真が読み込めない原因
- ・iPhoneで写真が表示されない状態とは
- ・iPhoneで写真が読み込めないのは6つの原因がある
- 2iPhoneで写真が読み込めない時の対処法
- ・容量不足の場合
- ・iPhotoに問題がある場合
- ・USBケーブルに問題がある場合
- ・HEIF
- ・OSバージョンを直す場合
- ・通信環境を直す場合
- ・iCloud上の画像設定に問題ないかも確認
- 3iPhoneの中の写真をパソコンに読み込めない時の対処法
- ・専門の画像管理ツールを使う
- ・iCloudの設定を見直す
- ・画像をJPGに変更する
- 4iPhoneで動画を読み込めない原因
- ・ダウンロードした動画が見れない場合
- ・カメラロールの動画が見れない場合
- 5iPhoneで動画を読み込めない時の対処法
- ・拡張子を正しいものに直す
- ・メモリ不足を解消する
- ・回線接続を改める
- 6iPhoneの写真や動画が見れない時も原因究明が大事!
iPhoneで写真が読み込めない原因
今回は、iPhoneで写真が読み込めない場合の原因と対処法を解説します。
まず、iPhoneで写真を読み込む方法としてiPhoneとiCloudを同期して写真をネットワーク経由で読み込む方法とiPhone上の写真をUSBケーブル経由でiPhotoを使ってMacに読み込む方法があります。
iPhoneで写真を読み込めない原因を考えるときは、それぞれの方法に分けて原因を考えなくてはいけません。
iPhoneとiCloudを同期して写真をネットワーク経由で読み込む場合は、iCloud同期の設定とネットワーク環境を、iPhone上の写真をUSBケーブル経由でiPhotoを使ってMacに読み込む場合は、iPhotoのソフト環境とUSBケーブルの状態を、それぞれ確認する必要があります。
iPhoneで写真が表示されない状態とは
iCloudと同期して写真をネットワーク経由で読み込む場合は、iPhoneで写真が読み込めない状態になると、画面上に「!」マークが表示されます。もしくは写真画像がぼやけて表示されます。
iPhone上の写真をUSBケーブル経由でiPhotoを使ってMacで読み込む場合は、Macで写真が読み込めない状態になると、通常の操作を行ってもiPhoneの写真がiPhoto上で表示されません。
iPhoneで写真が読み込めないのは6つの原因がある
次に、iPhoneで写真が読み込めない場合の原因について解説します。
容量不足
まず、iPhoneとiCloudを同期して写真をネットワーク経由で読み込むときに、写真がうまく読み込めない場合は、iPhoneのデータ容量不足が影響している可能性があります。
iPhoneが写真設定でiCloud同期を行っている場合は、写真を表示する際にiCloudから写真をダウンロードしないと表示できません。そのため、iPhone自体がデータ容量不足の状態で写真を表示しようとすると、「!」マークが表示されるか、もしくは写真画像がぼやけて表示されるようになります。
iPhoto
iPhone上の写真をUSBケーブル経由でiPhotoを使ってMacで読み込む際に、写真をうまく読み込めない場合は、iPhoto自体のソフトに不具合がある、もしくはバージョンが最新でない可能性があります。iPhotoのソフト環境を確認する必要があります。
尚、macOSの10.10.3から、iPhotoと並行して、iPhotoと同様の機能を持つ「写真」アプリが標準装備されています。「写真」アプリを利用する際も、同様のことが言えます。
パソコンにつなぐUSBケーブル
iPhone上の写真をUSBケーブル経由でiPhotoを使ってMacで読み込む際に、写真をうまく読み込めない場合は、iPhotoとパソコンにつないでいるUSBケーブルの不具合が影響してる可能性もあります。
USBケーブルが消耗して損傷をおこしている、もしくは使用しているUSBケーブルがApple純正ケーブルでないため不具合が発生していると、MacがiPhoneの写真を正常に読み込めません。
HEIF
iPhone上の写真をパソコンで読み込んだときに、読み込んだ写真をパソコン上で表示できないときは、写真のファイル形式が原因の可能性があります。
iPhoneはiOS11から、写真のファイル形式として「HEIF」というファイル形式を採用しています。この「HEIF」はファイルの圧縮率が高く容量を効率的に利用できる便利な写真ファイル形式ですが、パソコンでは通常対応していない形式です。
OSのバージョン
iPhoneで写真が読み込めないという不具合に限った原因ではありませんが、パソコンやスマホなどのデバイスの不具合全般に関して、原因として想定されるのがOSバージョンが古いという点です。
OSバージョンが古いまま新しいデバイスサービスを利用しようとすると、古いOSが新しいデバイスサービスのスペックをフォローしきれないため、不具合を起こします。
通信環境
iPhoineとiCloudを同期して写真をネットワーク経由で読み込む際に、iPhoneのデータ容量が十分残っているにもかかわらず写真をうまく読み込めない場合は、ネットワーク環境の不具合が原因の可能性があります。
ネットワーク環境が不安定で、適切なデータ通信速度が確保されない場合は、写真データの転送エラーを引き起こす可能性があります。
iPhoneで写真が読み込めない時の対処法
次に、iPhoneで写真が読み込めない時の対処法について解説します。
容量不足の場合
iPhoneのデータ容量不足のが原因で写真を読み込めない場合は、iPhoneのストレージの空き容量を確保する必要があります。無駄な写真・動画を削除すれば空き容量は増えますが、恐らく削除できる写真・動画は少ないのではないでしょうか。
必要な写真・動画ばかりで削除できる写真・動画が少ない場合は、データバックアップとして別のストレージに写真・動画のデータを保存した後、iPhone内の写真・動画のデータを削除しましょう。
iCloudは、iPhone全体のデータを復元用としてバックアップする場合は利用できますが、写真・動画データだけバックアップを取るには不向きです。
なぜならiCloudと同期して写真を共有するサービス「iCloud写真」は、有効にするとiPhoneで写真を撮るだけで自動的に写真データをiCloudにアップロードしますが、iPhone側で写真を削除するとiCloud上のデータも同期して削除されます。
「iCloud写真」はあくまで、ほかのiOSデバイスと写真共有するための機能なのでデータバックアップには向いていません。また、iCloudの同期写真サービスで「マイフォトストリーム」という別のサービスがありますが、このサービスのデータ保存期間は30日間なので、これもデータバックアップには向いていません。
iPhoneで撮った写真・動画データは比較的大きいファイルであり、データバックアップとなると大容量のデータ移動になるので、とりあえずクラウド経由のストレージ保存ではなく、有線でiPhoneをパソコンに接続して、手動でパソコン内もしくは外付けストレージデバイスにデータ移動するやり方がおすすめです。
有線でiPhoneをパソコンに接続して、手動でiPhoneに保存されている写真・動画データを移動する手順は、まず、iPhoneをパソコンに接続した際に、iPhone画面上にパソコンへの信頼確認のポップアップが表示されるので「信頼」をタップします。
その後パソコン上で「PC」→「Apple iPhone」→「Internal Storage」→「DCIM」まで進むと「100APPLE」などのフォルダが複数表示されます。すべてのフォルダにiPhoneに保存されている写真・動画データが保存されているので、フォルダ内の写真・動画データを任意のストレージに移動しましょう。
iPhotoに問題がある場合
iPhone上の写真をUSBケーブル経由でiPhotoを使って読み込む際にうまく読み込めない場合は、iPhotoのバージョンが最新でなければ、最新バージョンにアップデートしましょう。iPhotoのソフトに不具合がある場合でも最新バージョンにアップデートすることで不具合が解消する場合があります。
USBケーブルに問題がある場合
iPhone上の写真をUSBケーブル経由でiPhotoを使って読み込む際にうまく読み込めない場合は、iPhotoのアップデートに加えてUSBケーブルも入れ替えてみましょう。入れ替えるケーブルはApple純正ケーブルが理想的です。
HEIF
また、パソコン上でiPhoneの「HEIF」の写真を表示するには、専用アプリで一般的な画像ファイル形式(JPGなど)に変換する必要があります。フリーのアプリが多く提供されているので検索してみましょう。
OSバージョンを直す場合
iPhoneのiOSのバージョンを確認して、最新バージョンでなかった場合は、ソフトウェア・アップデートを行いましょう。手順は「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から行えます。iOSのソフトウェア・アップデートにはiPhoneの標準アプリである「写真アプリ」のアップデートも含まれています。
また、前述したMac上のiPhotoのアップデートに合わせてmacOSのアップデートも行いましょう。macOS自体のバージョンが古い場合はmacOSのバージョンアップが必要な場合があります。macOS自体のバージョンが古いと、iPhotoのアップデートできるバージョンが制限されます。
古いバージョンのmacOS上ではiPhotoを最新バージョンまでアップデートできない場合があります。
通信環境を直す場合
iPhoineとiCloudを同期して写真をネットワーク経由で読み込む際に、うまく読み込めない場合は、iPhoineのネットワーク環境の状況を改めて確認しましょう。Wi-Fi環境であることが望ましいですが、アンテナアイコンが十分点灯していない場合は、モバイルデータ通信(キャリアのネットワーク通信)に切り替えるという方法があります。
ただ、留意すべき点は、モバイルデータ通信は野外でも十分通信できる可能性が高いですが、大容量のデータ通信を行うと、キャリアの契約プランによっては料金がかさむことになるので注意が必要です。
iCloud上の画像設定に問題ないかも確認
念のため、iCloudの写真同期設定が確実に有効になっているか確認しましょう。うっかりオフ設定にしている場合は、そもそもiCloudを経由してiPhoneで写真を読み込めません。
iCloudの写真同期設定の確認手順は「設定」→「写真」まで進んで、「iCloud写真」のトグルがオンになっていることを確認しましょう。
iPhoneの中の写真をパソコンに読み込めない時の対処法
次に、iPhoneの中の写真をパソコンに読み込めない時の対処法について解説します。
専門の画像管理ツールを使う
Appleの標準ソフト(iTunesなど)以外のiPhoneデータ管理専門のアプリを使ってみるという選択肢があります。無料で利用できるアプリがいくつか提供されていますが、Windows用の定評のあるアプリとして、「CopyTrans Shelbee」というアプリがあります。公式サイト(copytrans.jp/copytransshelbee)からインストールできます。
iCloudの設定を見直す
iPhone内の写真をパソコンで読み込めないときは、iCloudの設定を見直すとパソコンで読み込めるようになる場合があります。
「iCloud写真」の項目で「iPhoneのストレージを最適化」を選択しているとiPhoneのデータ容量に負担をかけないように圧縮した写真をiPhone内に残すようになります。
この圧縮した写真はパソコンでは読み込めない場合があるので、「iPhoneのストレージを最適化」ではなく「オリジナルをダウンロード」を選択するとパソコンで写真を読み込めるようになることがあります。
設定の確認・変更手順は「設定」→「写真」まで進み、「iCloud写真」の項目の下に表示されている選択項目で「オリジナルをダウンロード」を選びます。
画像をJPGに変更する
前述した通り、iPhoneはiOS11から、写真のファイル形式として「HEIF」というファイル形式を採用しています。この「HEIF」は専用アプリで一般的な画像ファイル形式(JPGなど)に変換できますが、Mac・PCに写真を転送する際は自動的にMac・PCで読み込める画像ファイル形式に変換するようにiPhone上で設定することもできます。
設定の手順は「設定」→「写真」まで進み、画面を最下段までスクロールして、「MacまたはPCに転送」の項目の下に表示されている選択項目で「自動」を選びます。
iPhoneで動画を読み込めない原因
次に、iPhoneで動画を読み込めない原因について解説します。
ダウンロードした動画が見れない場合
iPhoneにダウンロードした動画が見れないときに、まず確認するべき点が、ダウンロードした動画の拡張子です。拡張子は動画フォーマットの種類を表しますが、iPhoneで再生できる動画の拡張子は「.mp4」「.mov」「.m4v」となっています。これらの拡張子以外の動画はiPhoneで再生できません。
iPhoneで撮影した動画は、当然iPhoneで再生できる動画フォーマットですが、ダウンロードした動画は様々な動画フォーマットが利用されているので、ダウンロードした動画がiPhoneで再生できないときは、まず、ダウンロードした動画の拡張子を確認しましょう。
カメラロールの動画が見れない場合
iPhoneのカメラロールの動画が見れないときの原因として考えられる要因は、iPhoneのデータ容量不足とネットワーク環境の不具合です。写真と同様に動画の場合も、iCloudと同期設定している場合はこの両方の要因を解消しなければなりません。
iPhoneで動画を読み込めない時の対処法
次に、iPhoneで動画を読み込めない時の対処法について解説します。
拡張子を正しいものに直す
iPhoneにダウンロードした動画の拡張子がiPhone未対応でありながら、iPhoneでそのダウンロードした動画の再生を試みる場合は、Mac・PCに一度ダウンロードした動画ファイルを移し、専用の変換アプリで、動画フォーマットをiPhone対応のフォーマットに変換してからiPhoneに戻すという方法があります。
メモリ不足を解消する
iPhoneのデータ容量不足の場合は、写真の場合と同様に、有線でiPhoneをパソコン(Mac・PC)に接続して、手動でiPhoneに保存されている写真・動画データを任意のストレージに移動しましょう。動画データの保存場所は写真と同じです。
回線接続を改める
iPhoineで動画を再生する場合のネットワーク環境も、写真の場合と同様に、Wi-Fi環境であることが望ましいといえます。
Wi-Fi環境が不安定な場合は、モバイルデータ通信(キャリアのネットワーク通信)に切り替えるという選択肢がありますが、動画の場合は写真よりもさらに使用するデータ通信量が多いのでモバイルデータ通信による動画再生は極力避けるべきです。
Wi-Fi環境を確認して不安定な場合は、動画再生は行わず、Wi-Fi環境が整った場所に移動した後に再生するようにしましょう。
iPhoneの写真や動画が見れない時も原因究明が大事!
iPhoneの写真・画像や動画が見れないときは、あせらず原因を特定しましょう。写真・画像や動画が見れない原因を特定できれば、適切な対処法を施すことで、写真・画像や動画が見れない状況を解消できます。
データ容量の不足、コンテンツのフォーマット形式、ネットワーク環境などを1つずつ確認すれば、必ず適切な対処法が見つかるはずです。