2019年06月14日更新
iPhoneのファミリー共有のメリット/デメリットと家族での設定方法や注意点を解説!
みなさんはiPhoneのファミリー共有機能を知っていますか?使い方やメリット・デメリットを覚えておけば、iPhoneのファミリー共有機能は非常に便利な機能です。本記事ではiPhoneのファミリー共有機能の設定方法や注意点を紹介していきます。
目次
iPhoneのファミリー共有とは?
今やiPhoneなどのスマートフォンは、生活を送る上で必需品となりました。そんな中、iPhoneユーザー同士がApple IDを活用し、iPhoneデバイス・コンテンツを共有できる「ファミリー共有」機能が注目を浴びています。
ご家族の中に、自分以外のiPhoneユーザーがいる場合、「ファミリー共有」を有効に使うことで、iPhoneをさらに便利に活用することが可能です。本記事冒頭の本章では、iPhoneの「ファミリー共有」とはどういったものなのか、またどういったコンテンツを共有できるのかをご紹介していきます。
ファミリー共有で家族と共有できるもの
iPhoneだけでなく、iPadなどのAppleデバイスでもファミリー共有機能を利用することができます。Appleデバイスに登録してあるApple IDを紐づけ・連携しておくことで、有料音楽・動画コンテンツや有料アプリコンテンツを共有することが可能です。iPhoneのファミリー共有で共有できるコンテンツは下記の通りです。
- 購入したコンテンツ
- Apple Music
- iCloudストレージ
- 写真
- カレンダーやリマインダー
- 位置情報
- スクリーンタイム
有料コンテンツ以外にも、iPhoneで撮影した写真データや動画データ、カレンダー・リマインダーなどに入力されたスケジュールを共有することができます。また位置情報・スクリーンタイムを共有することで、小さな子供に安心してiPhoneを持たせておくこともできます。上記それぞれの共有可能コンテンツについて個別に詳しく解説していきます。
購入したコンテンツ
前にも述べましたが、iTunesやApp storeなどで購入・インストールしたアプリや音楽ファイル、データファイルをデバイス間で共有することができます。家族内に複数のiPhoneユーザーがいる場合は、それぞれの端末で有料コンテンツを購入するだけで、ファミリー共有中のiPhoneなどのAppleデバイスで有料コンテンツを利用できるようになります。
Apple Music
Apple Musicは、Appleが2015年7月1日より提供している定額の音楽配信サービスです。メンバーシップに加入すると、「ミュージック」アプリを利用して、さまざまなジャンルのアーティストが配信する数千万曲以上を視聴することができます。
Apple Musicでダウンロードした楽曲コンテンツも、ファミリー共有を利用すればiPhoneデバイス間で共有できます。
iCloudストレージ
家族内のiPhoneユーザーが有料のiCloudストレージプラン(200GB以上のプラン)に加入している場合、ファミリー共有機能を使ってiCloudストレージ容量を共有することができます。iCloudの有料ストレージは月額料金のため、家族内の複数人が個別に利用するとコストパフォーマンスはそこまでよくありません。
家族内の誰かがiCloudの有料ストレージプランに加入し、1つのiCloudストレージ容量を共有することで、クラウドストレージサービスの月額料金を節約することができます。
写真
カレンダーやリマインダー
iPhone標準インストールアプリ「カレンダー」や「リマインダー」アプリもファミリー共有を使えば簡単にスケジュールやTo-Doリストを共有することができます。買い物リストや家族イベントを共有することで、都度家族のメンバーにメールやLINEで連絡する必要が不要になります。
位置情報
ファミリー共有は、家族の身に何か起きたときに有効に使えます。ファミリー共有で、家族のiPhoneユーザーを登録しておくことで、現在位置を確認することができます。小さなお子様にiPhoneを持たせるユーザーが増えているのは、ファミリー共有を使って、子供の安否をオンタイムで確認できるというメリットがあるからと言えるでしょう。
しかし、ファミリー共有の位置情報共有機能にはデメリットがあるので注意が必要です。デメリットについては【iPhoneのファミリー共有を設定するメリット・デメリット】の章で詳しく解説しているので、そちらを参照にしてください。
スクリーンタイム
小さな子供にスマートフォンを持たせる時に心配なのが、子供に有害なコンテンツです。iPhoneにはiOS12から搭載された「スクリーンタイム」という機能があり、その機能内にある「ペアレンタルコントロール」を利用すれば、子供の年齢に合わせて有害なコンテンツを制限することが可能です。
このペアレンタル・コントロールもファミリー共有として紐づけしておけば、遠隔操作で子供のiPhoneを制御することができます。
ファミリー共有できる最大人数
ファミリー共有が利用できる人数の上限は、共有するコンテンツによってことなります。
映画・音楽・電子書籍は1つのApple IDに対して、最大で10台のiPhone・iPadデバイスで共有できます。また、10台の内パソコンは5台が共有の条件となるので注意しておきましょう。
また、それ以外のコンテンツをファミリー共有する場合、上限は6台までとなります。
iPhoneのファミリー共有を設定する方法と解除方法
iPhoneのファミリー共有を設定する方法と解除方法を紹介します。Apple IDは13以下の子供にも持たせることが可能です。ファミリー共有設定方法と共に、13歳以下の子供とファミリー共有する方法も合わせて解説していきます。
ファミリー共有を利用するのに必要な環境
ファミリー共有を利用するのに必要な環境を確認しておきましょう。ファミリー共有を利用するのに必要な環境は下記のリストを参照してください。
・iPhone、iPad、iPod touchの場合は、iOS 8以降のバージョンがインストールされていることが条件
・Macパソコンの場合は「OS X Yosemite」以降のOSバージョンであることが条件
・MacにインストールされているiTunesのバージョンが「Ver. 12」以上であることが条件
・Windowsパソコンの場合は、Windows専用のiCloudをインストールする必要あり
・家族それぞれが利用しているApple ID
・ファミリー共有管理者はクレジットカード・デビットカード要
上記必要な環境条件が揃っていなければファミリー共有は利用することができないので注意してください。事前にiOSのアップデート、OSのアップデート、クレジットカードを用意しておきましょう’。
ファミリー共有の設定手順
iPhoneからファミリー共有を設定する方法は、iPhoneの「設定」>「Apple ID」をタップして選択し、表示されるメニュー一覧から「ファミリー共有」を選択してください。
「ファミリー共有」画面が表示されます。ファミリー共有に家族のメンバーを追加する場合は「ファミリーメンバーを追加」をタップして、Apple IDを入力してください。また、ファミリー共有で利用したいコンテンツを「共有機能」項目で機能の有効化・無効化の設定を実行してください。
13歳以下の家族の場合
13歳以下の子供とファミリー共有をする場合は、「お子様用のアカウントを作成」をタップしてください。「お子様のApple IDを作成する」という画面が表示されるので「次へ」をタップし、「誕生日」の入力、及び「保護者プライバシー同意書」を確認して「同意する」を選択してください。
最後に子供の保護者を確認するために、クレジットカードのセキュリティ番号(CVV)を入力してください。この際「承認と購入のリクエスト」を有効にしておくことで、子供がアプリなどのコンテンツを勝手にインストールできないようになるので、設定しておくことをおすすめします。
「承認と購入のリクエスト」を未設定のままにしておくと、子供が有害なアプリコンテンツをインストールしてしまう可能性があるので注意してください。
ファミリー共有の解除手順
ファミリー共有を解除する場合は、ファミリー共有画面から、解除したいユーザーをタップし「〇〇さんを削除」をタップしてください。
iPhoneのファミリー共有を設定するメリット・デメリット
本章ではiPhoneのファミリー共有を設定するメリット・デメリットについて紹介してきます。ファミリー共有は便利でメリットが多い機能ですが、デメリットにもあるので十分に理解しておいてください。
メリット
ファミリー共有のメリットは、子供安全を配慮することができる、またiCloudのストレージを共有できるなど様々なメリットがありますが、もっとも大きなメリットは有料アプリや有料音楽などのコンテンツを共有できる点であるといえます。
同じ有料コンテンツを共有することで、家族間のコミュニケーションを図ることも可能で、有料コンテンツを購入するコストも抑制できます。次の章でも紹介しますが、不要なコンテンツの共有は、個別に共有しないように設定することができます。
デメリット
しかし、デメリットもあるので注意が必要です。位置情報を共有しておくことで、子供安全を確保できますが、保護者や思春期の子供にとってプライバシーは非常に重要です。家族それぞれの居場所を確認できることで、プライバシー管理が難しいというデメリットがあるので注意して設定しておきましょう。
iPhoneのファミリー共有を設定する注意点
iPhoneのファミリー共有を設定する注意点を紹介します。事前に注意点を確認しておかなければ、家族間のプライバシー問題に発展してしまうので、十分に注意してください。
家族内でもプライバシーは守ろう
ファミリー共有を利用することで、利便性・安全性を高めることができますが、その分それぞれのiPhone情報が筒抜きになってしまいます。ここでおすすめしたいのが「位置情報の共有機能のオフ」と「購入したコンテンツを表示にする」という点です。
ファミリー共有画面では、共有するコンテンツを有効・無効にすることができます。「位置情報の共有機能」をオンにしておくことで、子供の安否を確認するなど、安全性を高めることができますが、家族全員の居場所が管理者に分かってしまう仕組みになっています。
家族といってもプライバシー侵害の権利はありません。不要な場合は「位置情報の共有機能」をオフに切り替えておきましょう。また、「購入したコンテンツを表示にする」しておくことで、有害なコンテンツを子供が見てしまう可能性があるので、同じ理由で不要な場合は機能をオフに切りけておくと良いでしょう。
iPhoneのファミリー共有を設定して家族と共有しよう!
本記事ではiPhoneで利用できる便利なファミリー共有機能の設定・解除方法を紹介しました。非常に便利で、小さな子どもにiPhoneを持たせるときは、ぜひ設定しておきたい機能となります。しかし、本章でも紹介した通り。ファミリー共有を設定することで、家族のプライバシーを侵害してまう可能性があるので十分に注意する必要があります。
本記事では紹介したファミリー共有機能のメリットとデメリット、及び機能の解除方法をしっかりと理解した上で、ファミリー共有機能を利用していきましょう。