2019年03月25日更新
iPhoneのペアレンタルコントロール!スクリーンタイムで子供の利用を制限!
iPhoneのスクリーンタイム機能を利用し、iPhoneをペアレンタルコントロールすれば、子供の利用を制限することができます。子供にスマホ依存症になってほしくない、子供の利用範囲を管理したい方は、iPhoneでペアレンタルコントロールをしてみましょう。
目次
- 1iPhoneのペアレンタルコントロールとは?
- ・「iOS 12」から追加された新機能「スクリーンタイム」を活用
- ・子供のスマホ依存を抑制する機能も
- 2iPhoneの「スクリーンタイム」の設定でペアレンタルコントロールする
- ・ペアレンタルコントロールする方法
- ・iPhoneの利用時間・状況を確認する方法
- ・スクリーンタイムにパスコードを設定する方法
- ・「休止時間」を設定して子供の利用を制限する方法
- 3iPhoneの「機能制限」の設定でペアレンタルコントロールする
- ・「コンテンツとプライバシーの制限」でアプリ利用制限
- ・「Webコンテンツ」でネット閲覧制限
- ・ファミリー共有機能で一括管理
- 4iPhoneの「アプリの利用時間制限」の設定でペアレンタルコントロールする
iPhoneのペアレンタルコントロールとは?
老若男女問わず、様々な方がiPhoneを手にし、色々な用途で活用しています。仕事用に使っている方、知人との連絡用に使っている方、主にゲームを利用するために使っている方など、ユーザーによって千差万別です。
そんな様々なユーザーの中には、まだ幼い子供のユーザーも存在します。昨今では珍しいことではありませんが、まだ自己責任能力が低い子供に持たせるというのは心配の種でもあります。ネットを通じておかしな詐欺にあってしまったら、もしくは成人向けのコンテンツを目にしてしまったらなど、心配の種は絶えないでしょう。
しかし、なにより心配なのはスマホ依存症です。子供の頃からiPhoneと接している時間が長すぎるために、iPhoneを見ていないと落ち着かない依存体質になってしまう場合があります。スマホ依存症は健康障害を引き起こす可能性もあり、視力の低下など子供の頃から不健康の沼に足を踏み入れてしまうかもしれません。
だからといってiPhoneそのものを取り上げてしまうのは、強引な方法ですし、子供の好奇心や知識欲を妨げる可能性があります。大切なのは、依存しない程度にiPhoneを利用することです。ですが、本人に自己管理を任せるにはまだ幼すぎます。子供がiPhoneに依存しないように、親が責任をもって子供を守ることが重要なのです。
では、iPhoneに依存しないように子供を見守るにはどうしたらいいのか。それを解決するために、iPhoneのペアレンタルコントロールを利用しましょう。
「iOS 12」から追加された新機能「スクリーンタイム」を活用
iPhoneのペアレンタルコントロールとは何か、を確認する前に、ペアレンタルコントロールをするためのスクリーンタイム機能とは何か、から確認をしましょう。
スクリーンタイム機能は、iOS 12から搭載された利用時間などの管理用機能です。アプリの利用頻度、利用時間などをグラフにして可視化し、自分がどの程度iPhoneを利用しているか確認することができます。
意外と自分が思っているよりiPhoneを使用している時間は長いものです。気づかないうちにスマホ依存症予備軍になっていた、なんてこともあり得ます。スマホ依存症になってからでは、克服するのは非常に困難です。ですので、依存体質にならないためにも、スクリーンタイムを活用し、iPhoneと上手く付き合うことが大切です。
子供のスマホ依存を抑制する機能も
自分のiPhoneを確認するだけでなく、子供のiPhoneを確認し、コンテンツやプライバシーの制限なども行うことが可能です。これがペアレンタルコントロールです。
子供のiPhoneとペアになり、子供が誤っておかしなサイトに入ったり、高額の課金をしないようiPhoneをコントロールします。
子供が勝手に親のクレジットカードを利用し、高額な課金をするというケースは、実は珍しいことではありません。親が気づいた時には、もう返金もできず、崩れ落ちるしかないという悲しい結果になることもあります。しかし、それを対処するために子供からiPhoneを取り上げてしまのは、根本的な解決にはなりません。
加えて、子供の事を四六時中見ることはできませんし、それでは子供を監視しているようで気分も良くないでしょう。見守ることが監視に繋がってしまうのはとても悲しいことです。しかしスクリーンタイム機能でペアレンタルコントロールすれば、子供からiPhoneを取り上げることなく、離れたところから子供の安全が守れます。
自分や子供がスマホ依存症にならないように、そして子供の安全を守るためにも、スクリーンタイム機能でペアレンタルコントロールすることは非常に大切なことなのです。
iPhoneの「スクリーンタイム」の設定でペアレンタルコントロールする
もし、まだスクリーンタイム機能を使ったことがない、もしくはスクリーンタイム機能からペアレンタルコントロールをしたことがないという方は、試しにスクリーンタイム機能を利用してみましょう。時間や利用範囲に制限をかけ、しっかり管理することでiPhoneに依存しないよう対処することができます。
ペアレンタルコントロールする方法
まずは、iPhoneの設定アプリを開きましょう。設定の「スクリーンタイム」をタップし、「スクリーンタイムをオンにする」を選択します。
スクリーンタイム画面に移るので「続ける」をエネルギー選び、スクリーンタイムを設定するiPhoneが誰のものか設定しましょう。自分のiPhoneで設定したい場合は「これは自分用のiPhoneです」にタップし、子供iPhoneで設定し、ペアレンタルコントロールをしたい場合は「これは子供用のiPhoneです」をタップしましょう。
これでスクリーンタイム機能とペアレンタルコントロールの設定は完了です。
iPhoneの利用時間・状況を確認する方法
スクリーンタイムでは、iPhoneの利用時間と利用状況を確認することができます。確認方法は非常に簡単で、スクリーンタイム画面の「○○のiPhone」をタップするだけです。これだけでアプリの利用頻度や、iPhoneを持ち上げた回数、時間などが分かります。
当日の利用状況だけでなく、過去7日分の利用状況が確認でき、何に対して依存的になっているのか把握することができます。可視化することで、客観的に管理できるため、iPhoneの利用時間や利用状況が曖昧な方にこそおすすめの機能です。
スクリーンタイムにパスコードを設定する方法
子供のiPhoneでスクリーンタイムをオンにし、ペアレンタルコントロールをしようとしても、子供がスクリーンタイムをオフにしてしまえば何の意味もありません。子供は危険性を無視して自由を追い求めてしまうため、言葉だけの注意ではどうしても止められません。
そんな時は、スクリーンタイムにパスコードを設定しましょう。端末のパスコードとは別のパスコードを設定するため、子供が端末を使えたとしても、ロックしたアプリなどの利用や、スクリーンタイムの解除を勝手にすることはできません。事前に鍵をかけることで、依存や危険から遠ざけることができるのです。
スクリーンタイムの画面から「スクリーンタイム・パスコードを使用」を選択し、パスコードを設定すればいいので、試しに設定してみましょう。
ちなみに、スクリーンタイムのパスコードを忘れてしまうと再発行はできないため、iPhoneを初期化してデータを全て消さなければいけません。初期化して、真っ白な状態で再設定することで、再度スクリーンタイム機能を管理することができます。
バックアップデータを戻してしまうと、スクリーンタイムの設定が戻ってきてしまうため、パスコードがなければオンオフの切り替えができません。バックアップを戻すことも叶わないので、本当に真っ白な状態にしなければならないのです。
Apple公式に相談したとしても、パスコードはあくまでユーザーが決め管理するものなので、Apple公式ではどうすることもできません。そうならないためにも、設定したパスコードは忘れないようにしましょう。
「休止時間」を設定して子供の利用を制限する方法
スマホ依存の一番の原因は、スマホと向き合う時間の長さです。深夜遅くまでiPhoneを使用し、朝には起きられない子供というのは多数存在します。iPhoneの利用時間を設定して、子供が長時間iPhoneを利用しないように注意しましょう。
スクリーンタイムの画面から「休止時間」をタップし、開始時間と終了時間を設定します。そうすることで、終了時間後はアプリなどの利用ができないようになります。通話やメッセージなどの基本的な機能は利用できるので、何かあった時でもiPhoneは問題なく使えるためご安心ください。
ちなみに、時間制限を超えてしまった時、スクリーンタイムにパスコードを設定していないiPhoneには、「制限を無視」という文が表示され、それをタップすることで時間外でも使うことができるようになります。パスコードを設定しているiPhoneには、「時間延長の許可を求める」という文が表示され、親が許可を出さないと使えない状態になります。
どちらが合っているか考え、設定してみましょう。
iPhoneの「機能制限」の設定でペアレンタルコントロールする
iPhoneでは様々なコンテンツを楽しむことができます。音楽やニュースや書籍やゲームアプリなど、コンテンツの種類は幅広く非常に魅力的です。しかし、魅力的で広い世界だからこそ、子供にとって不適切なものは至るところに潜んでいます。
新しい知識を蓄えることは良いことですが、知識の内容には段階が必要です。子供の頃に、過激な内容のニュースやサイトなどを見てしまうのは、適切な流れではありませんし、子供にとっても非常にショッキングな出来事になってしまいます。
ですが、子供には自分にとって何が最善で何が最悪なのか、何が適切で何が不適切なのか分かりません。判断する力が未成熟ですし、それを跳ね除けてしまう強い好奇心があります。子供を守るには親の力が必要です。そして、守る手段としてスクリーンタイム機能が存在し、ペアレンタルコントロールがあるのです。
ペアレンタルコントロールは時間に制限をかけることができますが、さらにアプリやWebコンテンツの利用制限を設定することができます。スクリーンタイムの機能制限を設定し、子供にとって良い状態のiPhoneを作りましょう。
「コンテンツとプライバシーの制限」でアプリ利用制限
スクリーンタイム機能のコンテンツとプライバシー制限で、子供にとって不適切なものに対し制限をかけましょう。
スクリーンタイム画面から「コンテンツとプライバシーの制限」をタップし、「コンテンツとプライバシーの制限」をオンにしましょう。コンテンツ制限の画面に移るので、制限をかけたいコンテンツを選び、設定すれば完了です。
iPhoneでは多くのアプリを利用できますが、もちろん適切な年齢で利用するべきアプリもあります。子供が間違って不適切なアプリをしないように設定したい場合は、コンテンツ制限の「App」を選び年齢を設定しましょう。「Appを許可しない」「4歳以上」「9歳以上」「12歳以上」「17歳以上」「すべてのAppを許可」から選ぶことができます。
コンテンツとプライバシーの制限では、Appの課金についても制限をかけられるので、子供が勝手に親のお金を使い、アプリに課金するというのを防ぐことができます。大きな問題になる前に、前もって対処をしておくことが大切です。
「Webコンテンツ」でネット閲覧制限
広大なネットワークには、子供にとって不適切なWebコンテンツもあります。アプリだけ制限しても、Webコンテンツから不適切な情報を目にしてしまうかもしれません。コンテンツのプライバシーと制限では、それも阻止することが可能です。
コンテンツとプライバシーの制限から「コンテンツ制限」をタップし、「Webコンテンツ」を開きましょう。「無制限アクセス」「成人向けWebサイトを制限」「許可されたWebサイトのみ」の三択から選べます。こちらを選択し、子供が誤って不適切なWebサイトを開かないように気を付けましょう。
ファミリー共有機能で一括管理
子供が多い場合や、家族全員でスクリーンタイムを設定したい場合、端末を一つずつ設定するのは手間と時間がかかってしまいます。そんな時に役立つのが、icloudファミリー共有機能です。icloudファミリー共有機能は、AppleIDを利用して家族間で設定を共有する機能の事です。
ファミリー共有に登録することで、家族のiPhoneを遠隔操作で管理することができ、手間と時間のコストカットが可能になります。一括で管理できるため、誰かの設定をし忘れることや、今どんな設定にしているか把握できるメリットもあります。
iPhoneの設定アプリからアカウントを開き、「ファミリー共有」で家族を設定した後、「ファミリー共有」画面の「スクリーンタイム」項目をオンにすることで、一括管理することができます。
ただし、ファミリー共有の設定を管理できるのは、ファミリー共有の管理者のみになるので注意しましょう。
iPhoneの「アプリの利用時間制限」の設定でペアレンタルコントロールする
子供にはなるべく自由にiPhoneを利用してほしいものですが、自由と背中合わせで存在している危険からは遠ざけたいと思うことでしょう。親が安心して子供を見守るためにも、スクリーンタイム機能でペアコントロールをすることが大切です。
時間に制限をかけて依存することを防ぎ、アプリやWebコンテンツなどに制限をかけて危険から防ぐことで、子供も健全にiPhoneを利用することができます。親と子供、お互いのためにも、ペアコントロールを上手く活用し、iPhoneを安心して安全に利用しましょう。