2019年09月10日更新
新型iPad ProのUSB-Cポートでできることまとめ!便利な使い方を解説!
新型のiPad Proには、USB-Cポートが装備され、Lightningポートが消えました。LightningとUSB-Cとの違いは?、USB-Cポートの装備された、新型iPad Proでできることは?本記事で疑問に明解にお答えします。
目次
- 1Lightningから変更!新型iPad ProのUSB-Cポートについて
- ・できることや特徴
- ・メリット
- 2iPad ProをUSB-C未対応ディスプレイに出力する方法
- ・DisplayPortケーブルを使用する
- ・USB-Cハブを使用する
- ・USB変換アダプタを使う
- ・USB-C Digital AV Multiportアダプタは使用できない?
- 3【iPad ProのUSB-Cポートの使い方】iPhoneの写真や動画を取り込む方法
- ・iPhoneとの接続に必要なもの
- ・iPhoneから写真や動画を取り込む手順
- 4新型iPad Proにおすすめな6in1USB-Cハブについて
- ・変換アダプターの数が減らせる
- ・Smart Keyboard Folio対応
- 5新型iPad ProのUSB-Cポートの周辺機器について
- ・マウスは使えない
- ・使用できる周辺機器
- 6新型iPad ProのUSB-Cポートでイヤホンを使用する方法
- ・イヤホンジャックの変換ケーブルが必要
- ・おすすめの変換ケーブルについて
- 7新型iPad Proの便利なUSB-Cポートを使いこなそう!
Lightningから変更!新型iPad ProのUSB-Cポートについて
新しいiPad Proから、充電やデータの送、受信に使用されるケーブルの差込口(ポート)が「Lightning」から「USB-C」に変更されました。
Mac PCでは、ケーブルの差込口(以下ポート)に、USB-Cが装備されていましたが、長らく「iPad」や「iPhone」などのモバイル端末には、「Lightning」ケーブルが採用され続けてまいりました。
できることや特徴
iPad Proのポートが、LightningからUSB-Cに変わってできることが増え、従来のLightningケーブルで、できなかったことが可能になりました。ポートがLightningからUSB-Cに変わったことで、できることを下記にまとめてみました。
コンピューターに接続する | iPad ProをMac PCやWin PCに接続して充電や iTunesを使用してコンテンツと同期できる |
|
iPad Proを充電する | USB-CケーブルをiPad Proに接続して付属の18W電源アダプター →コンセントと接続して充電できる |
オプションとして30W電源アダプターも使用可能 |
ディスプレーに接続する | iPad ProはUSB-Cで外部ディスプレーに接続してKey noteのプレゼンテーションやビデオを視聴できる | 他にUSB-Cディスプレー、HDEMIディスプレー、テレビなど |
音声を再生する | iPad ProでUSB-Cポートにヘッドホンを接続できる | |
他のデバイスと接続 | iPad ProのUSB-CポートにSDカードリーダーやデジタルカメラを接続できる | 他にハブとドック、キーボード、オーディオインターフェースとMIDIアダプター、USBイーサネットアダプター |
他のデバイスを充電する | iPad ProのUSB-CポートにUSB-C→Lightningケーブルを接続してiPhone,iPadに充電できる | USB-C→USB-Cを接続してAndroid端末に充電できる |
メリット
LightningからUSB-Cに、iPad Proのポートが変更されたメリットは、急速充電が同梱のケーブルでできることになったことや、他のデバイス(iPhone,iPad)や同じUSB-Cポートを持つAndroid端末にも、充電ができることです。
急速充電が利用できる
iPad Proのポートが、LightningからUSB-Cに変わってできることで、一番恩恵を受けるのは「充電」かもしれません。急速充電には、前タイプのiPad Proも対応していましたが、「USB PD対応USB電源アダプタ」と、「USB-CーLightningケーブル」を別途購入する必要がありました。
新型のiPad Proでは、18W出力の電源アダプターが標準で付属して、前タイプiPad Proの12W出力電源アダプターの1.5倍の速さで、充電ができることになりました。
さらに新型iPad Proには、オプションで30W出力の電源アダプターにも対応して、さらに速い急速充電を実現しています。(写真上)(下にリンクウェブサイト)
サードパーティ製30W電源アダプター
純正品はお高いのですが、新型iPad Proには、サードパーティ製の30W出力電源アダプターもあります。iPadだけでなくAndroidにも対応していて、入出力ポートはUSB-Cで共通です。Apple純正品ですと、5,580円のものが上のサードパーティ製だと、Amazonで2,180円で購入できます。
逆充電も可能になった
上の画像のように、iPad Proからスマートホンに充電ができるほか、新型iPad Pro同士での充電も自由にできます。この場合、「USB-C(オス)⇒USB-C(オス)」のケーブルが必要ですが、双方のUSB-Cポートに接続すればすぐに充電が始まります。
※iPad Pro(その他のタブレットも含む)から、スマートホンに充電はできますが、スマートホンにiPad Proから充電はできません。(電池の大きさが違うため)
電池残量の多い方から⇒電池残量の少ない方に充電されればOKですが、逆になっている場合はUSB-Cポートから一度ケーブルを抜いて挿しなおせば、反対方向に充電されます。USB-Cの規格で双方向の、充電、データ、の入、出力が可能になったおかげです。
高解像度で出力できる
iPad Proには、Thunderbolt 3(USB-C)という強力な規格に沿った、信号にも対応していて、下図の高機能なディスプレイにも、高解像度で出力できる性能を有しています。
上のディスプレイは高解像度「LG UltraFine 5K ディスプレイ」です。新型iPad Proのポートから付属の、USB-CーUSB-Cケーブルで接続すれば、iPad Proからの画像出力を視聴でき、ディスプレイ本体のボタンを操作せずに、音量」「明度」の調節ができます。
このディスプレイは解像度5120×2880,P3高色域、輝度500nitsの性能があり内蔵としてスピーカー、マイク、カメラを装備しています。充電機能もあり、Mac PCやiPad ProなどにUSB-Cケーブルを通し、ディスプレイ側から充電することができます。
その他、「HDMIケーブル」と「USB-C VGA Multiport(上)」を使用し、テレビやHDMIディスプレイ、にiPad Proから出力することができます。
音声について
上の画像はiPad proで音声(音楽)を楽しむために、ヘッドホン(イヤホン)をUSB-Cポートに接続するための変換アダプターです。「USB-C⇒3.5mmヘッドホンジャックアダプター」という名称でAppleから9ドルで販売されています。
iPad proで他に音声関連でできることは、「Blue Tooth」や「Air Play」に対応した、ヘッドホンやスピーカーを、無線で出力して聞くこともできます。
こちらの画像は、「USB-C⇒3.5mmヘッドホンジャック変換アダプター」です。サードパーティ製でAmazon(下記)で販売されています。ヘッドホンやイヤホンで音声を聞きながら、真ん中のUSB-Cポートの出力で、他のデバイス(スマホ等)に充電できます。
iPad ProをUSB-C未対応ディスプレイに出力する方法
この章では、USB-C未対応のディスプレイへの、出力方法について解説します。
DisplayPortケーブルを使用する
出力するディスプレイにUSB-Cポートがあれば、下図の「USB-C⇒USB-Cケーブル」で直接つないで、iPad Proから映像、音声をディスプレイに出力できますが、未対応の場合は変換アダプターを取り付けて、USB-Cに変換しなければなりません。
映像出力規格には「USB-C」「HDMI」「DisplayPort」とあり、ここでは「USB-C」と「DisplayPort」の変換ケーブルを紹介します。下図が「USB-CーDisplayPort変換ケーブル」っです。
出力先のディスプレイにUSB-Cポートがなく「DisplayPort」の場合、ディスプレイにiPad Proから映像を出力するには、「USB-C⇒DisplayPort変換ケーブル」で、iPad Proとディスプレイ間を接続して、映像、音声信号を出力することができます。
USB-Cハブを使用する
HDMIは家電向けのデジタル規格であり、2002年12月にHDMIの仕様が決定され実用化された。HDMIは非圧縮デジタル規格で、音声や映像を送るため劣化がなく、これがRCA端子やD端子のアナログ系と異なります。
※「HDMI」も標準の規格として、テレビ、ディスプレイ等で多く使用されています。
上のUSBハブには映像、音声を伝えるHDMIポートだけでなく、「USB-A」「USB-C」「SD」「マイクロSD」の各スロットが付き、他のデバイスへの充電など、ディスプレイの視聴と同時に、多彩にできることがあります。
USB変換アダプタを使う
ディスプレイが「USB-C」には未対応だが、「USB-A」の入出力ポートが装備されていれば、「USB-CーUsb-A」の変換ケーブル(下図)を用いて出力することができます。
USB-C Digital AV Multiportアダプタは使用できない?
新型iPad ProからHDMIポートのあるディスプレイに音声や映像を出力するには、「USB-C⇒HDMI変換ケーブル」で接続します。Appleには「USB-C Digital AV Multiportアダプタ」という製品があり、公式サイトにも紹介されています。
しかし、ネット上で”Mac PCでは問題なくディスプレイに出力されたが、iPad Proではだめ”との報告が複数挙げられていたようです。Appleでも「鋭意調査中」とのことでした。その後8月(2019年)に入り、新型の「USB-C Digital AV Multiportアダプタ」が、発売されました。下記に記載してあります。
上の画像が新型の「USB-C Digital AV Multiportアダプタ」です。外見、仕様は以前と変わりありませんが、不具合を解消したものと思われます。
【iPad ProのUSB-Cポートの使い方】iPhoneの写真や動画を取り込む方法
iPhoneの写真や動画を取り込む方法では、iPhoneの入出力ポートはLightningで、接続するためには変換ケーブルを用います。
iPhoneとの接続に必要なもの
iPad ProとiPhoneを接続するには下記の「USB-C⇒lightningケーブル」が必要です。Appleストアで1,800円で購入できます。
iPad ProとiPhonを「USB-C⇒Lightningケーブル」で結ぶことにより、iPad ProからiPhoneへ充電ができたり、データのやり取りができます。充電電流は電気の性質上電圧の高い方から低い方へ、またワット数(W)の大きい方から小さい方へ充電されます。
※iPad ProとiPhoneではiPadProのバッテリーの方が大きいためiPhoneがバッテリーが満タンでもiPad Proに充電はできません。
iPhoneから写真や動画を取り込む手順
- iPad ProとiPhoneの接続パターンは、変換器が間に入り何通りもあります。
- 「USB-CーLightningケーブル」
- 「USBハブ」⇒Lightningケーブル
- 「USB-CーUSB-A(メス)」⇒「USB-AーLightningケーブル」
iPhoneから写真や動画を取り込む手順では、画面表示が接続ケーブルの組み合わせにより変わります。必ずしも下図のようにiPhone側に表示されるとは、限りませんが、いずれにしても「アクセスの許可」には「許可する」をタップします。
- ケーブルは「USB-CーLightning変換ケーブル」を使用しています。
- 「このデバイスに写真やビデオへのアクセスを許可しますか?」の表示で「許可」をタップします
すると上図のように、iPad ProとiPhoneが同期されますので、iPad側より操作して画像を取り込むことができます。
新型iPad Proにおすすめな6in1USB-Cハブについて
持っていて損のないアイテム「6in1USB-Cハブ」について解説します。
変換アダプターの数が減らせる
iPad Proと一体になり、変換アダプターの数を減らせる、「6IN1USB-ハブ」です。このアダプターはiPad Proのへりに装着でき、毎度アダプターを探す手間が省け時間の節約にもなります。その分できることが増えて仕事の進捗に多いに貢献するでしょう。
このような「ハブ」は各社販売していますので、ユーザー自身の好みで選択するとよいでしょう。
上の画像は新型iPad Proに対応の「USB-C6-INハブ」です。磁性ホルダーごと本体のUSB-Cポートに、挿し込むことができ、磁性ホルダーがiPad本体の横に吸着して安定します。
挿し込みスロットは各6個所付いておりこの1個のハブをつけることにより、他の変換アダプターを用意する必要がなくなりました。時間が節約できて、できることが増えます。
Smart Keyboard Folio対応
下の画像はAppleストアの、新型iPad Pro用キーボードつきカバー「Smart Keyboard Folio」です。
「Smart Keyboard Folio」とは、iPad Proのキーボード付きカバーのことで、キーボードを使用して、ノートパソコンのように入力操作ができ、たたんでしまえば本体に密着したカバーとなり、iPad Pro本体を傷から保護します。
この「6IN-1ハブ」は上の図のように装着でき、使用後には、コードを抜けばSmart Keyboard Folioをたたんでもカバーが浮くこともなくそのまま持ち運べますので便利です。
新型iPad ProのUSB-Cポートの周辺機器について
LightningポートがUSB-Cポーとに変わったことで、周辺機器の選択支も増加して、できることが増えました。Lightning端子はApple独自の技術ですので、Androidとこれまで接続できませんでしたが、少なくとも充電では、共用できることになりました
マウスは使えない
現在iPad Proでは「Smart Keyboard Folio」と別のキーボードを使用することは可能ですが、「マウス」は使用できません。噂では近日中に使用できることになりそうですが、複数のユーザーの試みは失敗しています。
使用できる周辺機器
次にUSB-Cポートを備えてiPad Proで活用できる機器について解説しましょう。
Appleストアで購入できるディスプレイは、Appleが比類のない高画質と謳う「UltraFine 5K Display」は27インチIPSパネルの大画面で、P3広色域、500ニトの輝度を持つディスプレイです。Thunderbolt 3(USB-C)で通信することにより、最大限美しく映しだされます。
新型iPad Proは、USB-Cポートを介してデジタルカメラに接続して、写真をインポートできます。または「SDカードリーダー」を接続して写真を取り込めます。(SDカードリーダーの付いた「6in1USB-Cハブ」でも良いです)
ヘッドホンもUSB-Cに対応していて、USB-Cポートのあるヘッドホンならば、直接接続して音声を聞くことができます。未対応ならば「Lightning-3.5mmヘッドホンジャックアダプター」か、「6IN1USB-ハブ」を、別売りで購入してケーブルを接続します。
その他にUSB-Cポートに変わり、”できること”を下にまとめてあります。参考にしてください。
- ハブとドック
- キーボード
- オーディオインターフェースとMIDIデバイス
- USBイーサネット
- その他USB-Cポートのあるデバイス
- デバイスにUSB-Aポートがある場合変換アダプターを使用
新型iPad ProのUSB-Cポートでイヤホンを使用する方法
オーディオ音声(音楽)を周囲を気にせず楽しむには、ヘッドホン、イヤホンが音声がもれずに最適です。今は無線の「BlueTooth」対応のイヤホン、ヘッドホンがありますが、音(音声)にこだわりのある人は有線の方を好むようです。
イヤホンジャックの変換ケーブルが必要
無線(Bluetooth)のイヤホンでない場合、iPad ProのUSB-Cポートに「USB-C - 3.5 mmヘッドフォンジャック」か「6IN1USB-ハブ」を取り付けてイヤホンジャックを挿し込みます。
イヤホンジャックを直接本体に挿し込むほうが、抜けにくく安定するのですが、Appleの「iPad」「iPhone」では、イヤホンジャックポートは残念ながら撤廃されました。
上のイヤホンジャックアダプターを使用すると、音声(音楽)を聞きながら、他のデバイスを充電することもできます。※イヤホンジャックのあるiPadの場合、充電だけできます。イヤホンジャックを接続しても、音声を聞くことはできません。
おすすめの変換ケーブルについて
オススメはやはりApple純正の、「USB-C⇒3.5mmヘッドホンジャックアダプター」です。Appleで厳しく検査された製品は信頼できます。
新型iPad Proの便利なUSB-Cポートを使いこなそう!
iPad Proの入出力ポートが、「Lightning」から「USB-C」に変化したわけですが、Appleらしい「Lightning」に、愛着のある方も多いのではないでしょうか。しかし未来への発展性で、「USB-C」を選択したAppleは正しいようです。