スマホの充電するタイミングはいつ?電池の劣化を抑えて長持ちさせる!
スマホの充電のタイミングがいつなのか、電池の劣化が気になる人はいませんか。スマホの電池の寿命を長持ちさせることができます。スマホの電池の寿命、充電のタイミング、普段充電しながらスマホ操作することはNGである理由などを解説します。
目次
スマホの充電のタイミングは電池の寿命に関係ある?
スマホの充電のタイミングを解説する前に、充電のタイミングは電池の寿命に関係があるのかを説明します。スマホの電池には何が使われているのかご存じでしょうか。スマホに使われている電池を知ることも電池の寿命を長持ちさせるので覚えて起きましょう。
スマホの電池はなに?
充電池として、よく使用されているのは、「ニッケル水素電池」「ニカド電池」「リチウムイオン電池」です。電圧と性質の違いで使用される場所が異なります。携帯やノートパソコンで使用されるモバイル機器では「リチウムイオンバッテリー(リチウムイオン電池)」が使用されています。
リチウムイオンバッテリー
リチウムイオン電池は、500回以上の充放電に耐性があり、重量も軽く、放電による容量の低下が少ないことが特徴です。ただし、容量を超えた「過充電」と容量を下回る電気を発する「過放電」では、発火や高温、破裂の危険があります。携帯やノートパソコンのリチウムイオン電池は安全回路でコントロールされています。
リチウムイオン電池の充電のタイミングは、電池の寿命に影響します。過充電の状態と過放電をさけた充電がベストタイミングです。リチウムイオン電池は、高温では45度以上で劣化が始まり、5~45度がベストな温度です。保管する場合は極端に高温や低温の場所に置かないようにしましょう。
過放電と過充電とは
過放電とは、電池の残量を「0%の状態」のままで化学変化が起こり電池が劣化することです。最悪のケースでは電池の機能を失います。過充電とは必要以上(過度に)スマホを充電することで、機器の回路がショートしてしまうことです。最悪のケースでは、発火や破裂したり危険です。
リチウムイオン電池を長持ちさせる方法
説明した通り、電池の寿命は、過充電と過放電を避けたタイミングで長持ちします。ここでは、リチウムイオン電池を長持ちさせる方法をご紹介します。
電池を長持ちさせる方法 |
スマホを高温の場所に置かない |
電池の残量は満タンじゃない状態で使用すること |
使用する電池残量の範囲を小さくする |
充電しながら、スマホを使用しない |
1日に何度も充電を行わないこと |
電池残量が0%のまま放置しないようにする |
長時間の充電をしない |
残量が0%(過放電)と100%(過充電)が劣化させる |
スマホの設定を変更して通信を減らす |
定期的に電源を切って電池の負担を減らす |
電池に影響しないこと |
継ぎ足し充電(0%放電になってからはNG) |
スマホの充電には正しいタイミングがある?
スマホの電池がリチウムイオン電池であり、過放電と過充電が電池の寿命を縮めることを説明しましたが、ここでは、スマホの充電のタイミングがあるのかを解説します。公式サイトでは、メーカーごとに電池の見解がありますが、Appleの公式サイトからの表明から充電のタイミングを見ていきましょう。
Appleの公式の表明
以下のリンクからAppleの公式サイトでバッテリーについて解説しています。
充電をもっと簡単に。
Appleのリチウムイオンバッテリーは、いつでも好きな時に充電できます。再充電の前に電力を完全に使い切る必要はありません。またAppleのリチウムイオンバッテリーは、繰り返し充電して使えます。バッテリー容量の100%に相当する電力を使い切ると(放電すると)1回の充電サイクルを完了したことになりますが、必ずしも1回の充電ごとにすべてを使い切る必要はありません。
例えば、バッテリー容量の75%を1日で消費し、夜のうちにフル充電したとします。翌日25%を消費する、すなわち合計100%消費すると、2日で1回の充電サイクルを完了したことになります。1回のサイクルを完了するのに数日かかることもあるかもしれません。どんな種類のバッテリーも、ある程度充電を繰り返すと容量が減っていきます。リチウムイオンバッテリーなら、充電サイクルを完了するごとに減る容量はわずかです。製品によって異なりますが、Appleのリチウムイオンバッテリーは、充電サイクルを数多く繰り返しても本来の容量の少なくとも80%を維持するように設計されています。
Appleのリチウムイオン電池は、2段階の充電方法を使用しています。80%までは高速充電が行われますが、80%以上では電流を弱めて電池の耐用年数を延ばしています。1サイクルで計算されています。リチウムイオン電池のサイクルは300~500と言われています。
充電は好きなときで良い
スマホの充電のタイミングは、好きなときで良いのですが、例外のタイミングがあります。リチウムイオン電池は充電の繰り返しで充電の容量が減ります。使用しない場合は電源を切るなど電池の負担を減らせます。一番スマホののリチウムイオン電池の性能が良いのは電池残量が20~80%のときです。
充電が100%を除く
好きなタイミングで充電して良いのですが、充電のタイミングは100%は避けましょう。就寝時に充電したまま寝ている人も注意が必要です。過充電の状態です。充電ケーブルに繋いだままでは電池の寿命が短くなります。
残量で違う?スマホの充電のタイミング
スマホの充電は好きなとき(充電が100%以外)に行えることを解説しましたが、残量別で違いがあるのか、それぞれのタイミングではどんなメリットデメリットがあるのか、寿命にどんな影響があるのかを説明します。
100%
説明した通りに、スマホの充電が100%は電池に負担がかかります。電池の劣化に繫がりますので、充電が100%になったら、充電ケーブルから取り外しましょう。また、ケーブルの繰り返し外して充電することも、スマホの端子を損傷させる場合があります。繰り返しの充電で、ケーブルが切れかかって新しく購入することになります。電池は100%を使い切ると1サイクル完了します。リチウムイオン電池のサイクルは300~500回です。1日に1回の充電と1日に10回の充電では、電池とケーブルにも劣化が10倍にもなります。
50~80%
残量が50~80%は、充電のタイミングではありません。しかし、リチウムイオン電池の性能が一番良い範囲です。もし、充電が必要な場合は100%にならないように充電しましょう。不必要な充電をすると、電池の劣化させます。充電回数が増えることで、電池の寿命は短くなります。充電する時間があったり、電池が少し減ったとしても注意が必要です。
20~50%
スマホの充電では、残量が20%以下が充電のベストタイミングです。20~50%の残量で充電することは、電池の劣化が速くなります。この時点では、よほどの充電しなければならない予定がないなら、スマホを充電をしないようにしましょう。
0~20%
スマホが0(放電)~20%の残量になった場合は、残量20%以下は充電のベストタイミングです。ただし、0%では過放電となり電池の劣化の原因になります。20%以下で充電して、0%の放電状態にしないことが電池を長持ちさせるポイントです。100%から0%への電池の使い切りは負荷がかかり劣化の原因です。
充実のタイミングでスマホの電池を劣化させない方法
スマホの充電のタイミングを解説してきましたが、充電のタイミング以外にもスマホの電池の劣化させる使用方法があります。スマホの充電中に避けたい注意点を解説します。
充電しながらアプリを操作しない
スマホの充電のタイミング以外にも、充電中でもスマホの電池を劣化させるのが、充電しながらスマホを操作することです。スマホを充電しながら使用すると、熱が発生して高温になります。これは、最初に説明しました通りに、スマホが高温になることは電池の劣化(寿命が減る)ことに繫がります。どうしても充電しながら使いたい場合は、スマホが熱くならいような簡単な操作をしましょう。
不必要な充電をしない
充電しながら以外にも、スマホの過充電は電池の寿命が長持ちしません。電池の寿命は2年ほどですが、その期間であれば電池を好きに使っても電池の劣化は問題になりません。しかし、2年を超えると、スマホの電池の劣化に注意が必要です。3年以上使用していて、さらに充電しながら動画やゲームを繰り返し、電池を使用し続けることは寿命が長く持たない可能性があります。長く使用したいなら、不必要な充電と充電しながら操作はやめましょう。
正規の充電器を使用する
スマホの充電器は、正規の充電器を使用しましょう。充電器の品質が悪いと供給される電気が不安定となり、電池を劣化させる原因であるスマホが高温になってしまいます。電池は消耗品ですが、正しい充電をすることで電池の寿命が延びます。
正規の充電器とは、スマホを購入したときに付属されている充電器や携帯ショップで購入できる充電器のことを指します。スマホと電池の関係では、電池の充電器はスマホです。スマホは外部の充電器から流れてきた電圧を電池用にコントロールして、電池に供給しています。電池の最大充電電圧が決まっているので、正しい充電器(電池ではスマホが充電器)がコントロールして電流を流しています。
スマホの充電のタイミングを知って電池を長持ちさせよう!
スマホの電池の寿命はどれくらいなのか、充電のタイミングとはいつなのか、残量で違いはあるのか、充電中にしてはいけないことなどをご紹介しました。充電のタイミングは20%以下が正しいですが、0%の放電には注意が必要です。
ついやってしまう人がいると思いますが、充電しながら操作も高温劣化に。電池のサイクルや充電のベストタイミングを知って電池の寿命を長持ちさせましょう。定期的に電池を休ませることも大切です。