iPadでExcelアプリを使う手順!無料で使える端末や編集・保存の使い方を解説!
外出中や出先に赴いた際に、iPhoneやiPadでExcel(エクセル)データを、確認したり修正したりできるのはすこぶる便利です。しかし、それが無料でできることは意外に知られていません。そこで本記事ではiPadでのExcel(エクセル)の使い方をお教えします。
目次
- 1iPadでOfficeのExcel(エクセル)が使えるの?
- ・Word/PowerPoint/Outlookも使える
- ・アカウントは無料で作成できる
- ・無料版では使えない機能がある
- 2無料でOfficeを使えないiPadとは?
- ・画面サイズで料金が無料か有料かに分かれる
- 3iPad版のExcelを使うメリット・デメリット
- ・iPad版のExcelのメリット
- ・iPad版のExcelのデメリット
- 4iPad版Excelの編集方法
- ・サインインの方法
- ・サインインしていないと新規作成と編集ができない
- ・ファイルの印刷方法
- ・iPadのエクセルの保存方法
- 5Office for iOS版Excelとデスクトップ版Excelの違い
- ・ファイル保存と共有
- ・追加できない機能
- 6iPadでOfficeのExcel(エクセル)を使おう!
iPadでOfficeのExcel(エクセル)が使えるの?
Word/PowerPoint/Outlookも使える
iPadで使えるMicrosoft Office for iOSアプリは、Excel(エクセル)だけではありません。WordやPowerPoint、Outlook、OneNoteといったOfficeで良く使うアプリはもちろん、以下の各アプリがOffice for iOSとして提供されています。
OneDrive……オンラインストレージ
Skype……ファイル共有機能も備えた音声・ビデオ通話アプリ
Office Lens……ホワイトボードや書類の写真のゆがみを取り除き文字認識して、OneDriveや写真アプリなどで共有できる画像アプリ
Yammer……企業内での情報共有のためのSNSサービス
Delve……Office上でのデータ共有・検索ツール
Teams……Officeアプリと連携するタブ機能付きのビジネスチャットツール
対応デバイス
Microsoft Officeは、一般にWindowsやmacOSで利用されていますが、上にも記したようにAndroidやiOSにもアプリが用意されています。したがって、iPhoneや無印iPadからiPad Proまでの各種iPad、それにiPodでもExcel(エクセル)を始めとするMicrosoft Officeが使用できます。
また、Office 365とOffice 2019は、Safari、Chrome、Firefox、そして当然のことながらMicrosoft Edgeの最新バージョンでも利用できます。ブラウザからで良ければ、Linuxでの使用も可能です。
アカウントは無料で作成できる
上に記したように、Office for iOSの各種アプリをインストールさえすれば、Excel(エクセル)などのOfficeデータが、すぐに無料で閲覧可能となります。しかし、その段階ではOfficeのデータを編集したり作成したりはできません。編集・作成といった使い方をフルに行うためには、Microsoftアカウントが必要です。
Microsoftアカウントは、専用のoutlook.comのメールアドレスを取得してもOKですし、Gmailなどのメールアドレスを充てることも可能です。どちらも無料で設定できますが、Xboxユーザーだったり、マインクラフトをプレイしたりしていると、すでにMicrosoftアカウントを持っている場合がありますので、その場合はそちらを利用してください。
無料版では使えない機能がある
iPadでも無料でExcel(エクセル)などが使えます。しかし、残念ながらExcelなどのすべての機能が使えるわけではありません。Excelなら「グラフの追加や編集」「ピポットテーブルのスタイルやレイアウトのカスタマイズ」「図形機能への作成した色の追加」「ワードアートの利用」「画像への影や反射スタイルの追加」ができません。
同様に、WordやPowerPointなどでも、Office for iOSの無料利用では使えない機能があります。Excelの場合は、基本の関数機能などはすべて利用できるので、無料版でも十分に使い物になりますが、グラフを追加できないのは文書の見栄えの面で少々問題ですし、場合によってはピポットテーブルのスタイルを変えられないと見づらくて困る場合もあります。
そしてなにより問題なのは、無料版では商用利用が許可されていないことです。商用利用といってもこのExcelデータを販売するわけではないから大丈夫、と思ったら大間違いです。会社の仕事で使うのであれば、そのiPadが会社のものであろうが個人のものであろうが、立派な商用利用です。
Office365を購入すると使える
こうした機能を使えるようにしたり、商用利用を可能にしたりするには、会社でまとめてOffice365に加入するか、個人でOffice365に加入しなければなりません。個人向けのOffice 365 Soloであっても、無料版では利用できない機能や商業利用が可能になります。安心してExcel(エクセル)の全機能を使え、商業利用もできるようになるわけです。
無料でOfficeを使えないiPadとは?
機能面と商業利用の面で無料できないOffice for iOSのことをお伝えしましたが、それ以外にもiPad上で無料ではOfficeを使えない場面があります。
画面サイズで料金が無料か有料かに分かれる
Microsoftでは、Officeアプリの無料使用を10.1インチ以下の機種に限って許可しています。逆に言えば、10.1インチを超える機種でExcel(エクセル)を始めとするOffice for iOSを使う以上、マジなのだろうからちゃんとお金を払うべき、と言っているわけです。画面の大小である程度使い方を指定していることになります。
iPadの場合
iPad Excel使えるの知らんかったー!
— 登野原亜実☺︎tonohara ami (@ammi64331872) July 12, 2018
最高ー(^^)!
あっ佐藤さん🖤ケイティーさんは元気ですよ🖤🖤とても助かってます!!
これからが楽しみです(^^)写メ撮ったはずなのに残ってませんでした🙇♂️また次とってのっけます🖤笑笑#新小松→ #イオン那覇 #引っ越しした地域でも #OWNDAYS
で働ける pic.twitter.com/aTwiDlP4XX
iPadの現行モデルの場合、10.1インチを超える機種には、iPad Pro 12.9インチ、iPad Pro 11インチ、iPad Airが相当します。これらの機種ではExcel(エクセル)を始めとするOffice for iOSを無料使用できません。Proを名乗る以上商業利用すると見なされても仕方がないiPad Proはともかく、10.5インチのiPad Airで無料使用できないのは残念です。
逆に、無印のiPadとiPad mini、それにiPhoneやiPodはOffice for iOSの無料使用が可能です。商業利用しない範囲で、存分に無料使用してください。
Androidの場合
PCの方はまだ来てないんだけど、Android版EXCELに令和きた pic.twitter.com/Qc0PuhyO1V
— Akihiro Fujimoto (@akkyron_main) April 18, 2019
Androidの場合も、10.1インチを超える機種ではExcel(エクセル)を始めとするAndroid版Officeアプリを無料使用できません。Androidタブレットではあまり大型のものが話題になりませんので、ほとんどの人には縁がありませんが、大型のAndroidタブレットをお持ち、もしくはこれから購入される方は、使い方に注意が必要です。
Windowsの場合
Windowsにおいても、10.1インチを超える機種ではExcel(エクセル)を始めとするOffice Mobile for Windows 10を無料使用できません。ただし、ディスプレイが10.1インチ以下であればタブレットやWindows Phoneに限らず、PCであってもOffice Mobile for Windows 10を無料で使うことができます。
フルセットのMicrosoft Officeに比べると若干機能が劣りますが、Office Mobile for Windows 10で十分な場面も少なくないので、小型PCをお持ちなら無料での使い方も考慮に入れることをおすすめします。
iPad版のExcelを使うメリット・デメリット
iPad版のExcelのメリット
- 軽くて持ち運びがしやすい
- 起動するまでが速い
- 場所を選ばず使える
iPad版のExcelのデメリット
- モデルによっては、処理が遅い
- ネット環境が必要
- iPad ProはOffice365(有料版)しか使えない
iPad版Excelの編集方法
商用利用でなければ、iPadでExcel(エクセル)が無料使用できます。ただし、Microsoftアカウントでログインしないと、Excelデータを閲覧するだけしかできません。そこで、iPadでMicrosoft Office for iOSにログインする方法と、Excelの基本の使い方をご紹介します。
サインインの方法
はじめに、Excel(エクセル)を立ち上げると、Office365へのサインインを求められます。Microsoftアカウントを持っているのであれば、ここで「サインイン」を選択します。差し当たって、Excelデータを確認したいだけであれば、画面の一番下にある「後でサインイン」を選択すれば、すぐにデータを閲覧できます。
サインインを選択した後は、まずMicrosoftアカウントのメールアドレスを入力し、「次へ」を選びます。
同様に「パスワード」を入力したら、「サインイン」をこれまた同様にタップします。
画面が切り替わって、シートを新規作成、あるいは編集できるようになります。「無料で作成および編集する」、もしくはOffice365に加入しているのなら「ドキュメントを作成および編集する」を選択します。
左の「新規」タブから項目を選べば新規作成が、「開く」タブから適当なシートを選べば編集が、それぞれ可能です。
サインインしていないと新規作成と編集ができない
「後でサインイン」を選択すれば、すぐにExcel(エクセル)でデータを閲覧できる旨をお伝えしました。しかし、その場合には新しいシートを作成したり、入手したシートを編集したりはできません。新しいシートを作成したり、すでにあるシートを編集したりする場合には、必ずMicrosoftアカウントでサインインしてください。
ファイルの印刷方法
Office for iOSのExcel(エクセル)におけるシートの印刷機能の使い方は、まずコマンドバーの左にある、書類に「…」がついた「ファイル」メニューを開き、「印刷」を選ぶところから始まります。
そのあと「AirPrint」を選択し、印刷のレイアウトを決めたら「次へ」をタップします。
すると、ファイル変更を求められる場合がありますので、その場合は「許可」を選んでください。
あとは「プリンタを選択」からAirPrintで接続するプリンタを選んで、「プリント」ボタンをタップすれば印刷が行われます。
iPadのエクセルの保存方法
Office for iOSのExcel(エクセル)で作成したシートの保存機能の使い方は、印刷時同様、まずコマンドバーの左にある、書類に「…」がついた「ファイル」メニューを開き、「保存」を選ぶところから始まります。
下図の段階ではグレー表示で選択できませんが、一度保存をすると「自動保存」機能を選択できるようになります。このスイッチをオンにしておくと、いちいち保存作業を行わなくても最新バージョンが保存されるようになりますので、非常に便利です。
「名前」欄にファイル名を記入して、左のタブから保存先を選びます。通常はOneDriveとiPad(もしくはiPhone)が保存先に表示されますので、ほかの端末からも利用できるようにクラウド上に保存する場合はOneDriveを保存先に、ネットにつながっていなくてもシートを扱いたいのであればiPadを保存先に選びます。
保存先を選択したら、最後に「保存」をタップすれば、Excel で作成したシートが保存されます。
Office for iOS版Excelとデスクトップ版Excelの違い
ここまでお伝えしたように、Office for iOSのExcel(エクセル)はPC・Mac用のデスクトップ版のExcelに対し、遜色なく使うことができます。しかし、残念ながらまったく同じというわけにはいきません。iOS版は、機能的にはデスクトップ版のサブセットであり、また逆にモバイル端末ならではの利便性も与えられています。
ファイル保存と共有
iOS版とデスクトップ版では、まずファイル保存の手続きと方法に違いがあります。電源や接続環境が不安定なモバイル環境を想定して、iOS版には自動保存機能が備わっています。そのため、突然の電池切れや、仕事を進めたところでの電波状況の悪化の際にも、被害を最小限に抑えることができます。
ただし、大きなExcel(エクセル)データを使用している場合は、自動保存で少なくないデータをやり取りしますので、思った以上にデータ使用量がかさむ危険があります。さらにDropboxやiCloudへの対応がPC任せになっているデスクトップ版と異なり、iOS版ではExcelが直接これらのクラウドサービスに接続しているのも違いのひとつです。
また、iOS自体に備わった共有機能で、Excelのシートを色々な形で利用したり誰かに送ったりすることが簡単にできます。これもiOS版のメリットとして挙げられます。
追加できない機能
マクロでカウンター作ったらiPadのExcelだとマクロ実行できなかった(なんか文字化けした)
— つつみ (@enjoy2soyjoy) February 11, 2019
ブラウザでカウンター探すか。 pic.twitter.com/47npXo7yTL
iOS版とデスクトップ版のExcel(エクセル)の一番の違いは、マクロやVBAが使えないことです。iPadのシステムを操作しかねない危険性のあるVBAはともかく、簡単なマクロは許可して欲しいものですが、Microsoftの意向なのかAppleの意向なのか、iOS版ではこれらが使えません。iPadで会社のシートを扱う際には、これがネックになる可能性があります。
また、Office365に加入することでピポットテーブルのスタイルやレイアウトのカスタマイズができるようになりますが、ピポットテーブルの作成自体はできません。非常に完成度は高いものの、iOS版はあくまでもデスクトップ版のサブセットであることを忘れないでください。
iPadでOfficeのExcel(エクセル)を使おう!
個人利用であれば、無料でMicrosoftアカウントを獲得してiPad上でExcel(エクセル)を始めとしたOffice for iOSアプリの数々を利用できるのは非常に便利です。
ただし会社の業務や個人でも販売物の管理などに使うと商用利用となりますので、Office365への加入を忘れないでください。