[iOS12.3]iPhoneのApple TVアプリでホームビデオ(動画)が消えた不具合の対処法を解説！

これまで、音楽をiPhoneで聴きたい時は「ミュージック」アプリを使い、ビデオを視聴するときは「ビデオ」アプリを使っていたはずです。ところがAppleのアップデートプログラムをインストールして、突然「ビデオ」アプリが消えてしまい、驚かれたのではないでしょうか。

もう、iPhoneでビデオの視聴はできなくなってしまったのでは、とガッカリされたかもしれません。一体何が起こったのでしょうか。これから検証します。

問題の原因は、AppleがiPhoneのアップデートプログラムとして無料で提供したiOS12.3をインストールしたことです。iOS12.3がインストールされて「ビデオ」アプリは消えましたが、その代わりに出現したのが「Apple TV」でした。「Apple TV」アプリに「ビデオ」アプリは乗っ取られてしまったのでしょうか。

そうではありません。AppleはiPhoneの最新iOS12.3のアップデートプログラムに、「ビデオ」アプリに変わる新しい「ビデオ」アプリである「Apple TV」が組み込まれただけです。つまり「Apple TV」アプリが、新しい「ビデオ」アプリだ、と言うことです。しかしこの切り替わりにより問題や不具合が生じているのも事実です。

例えば、保存していたホームビデオが消えてしまったり、ライブラリの動画が勝手に連結されてしまったりして、多くのユーザーが頭を抱えています。対処法はあるのでしょうか。これから考えます。

では、iOS12.3にアップデートした結果、消えてしまったホームビデオを取り戻すことは不可能なのでしょうか。取り戻すことは可能です。

ただ、失ったホームビデオを取り戻すことは、iPhoneだけではできません。iTunesをインストールしたパソコンが必要です。それでこれから具体的に、iPhoneのApple TVアプリでホームビデオが消えた対処法を解説します。

iPhoneのApple TVアプリでホームビデオが消えた時の対処法は、iTunesをインストールしたパソコンにiPhoneを接続し、同期させ、再転送することです。しかしそのためには、iOS12.3のアップデート前に、iTunesでバックアップを作成していなければなりません。

もしiPhoneのバックアップをiTunesで行っていれば、パソコンとiTunesをUSBケーブルで繋ぎ、同期させ、バックアップを復元し再転送すれば、消えたホームビデオは「Apple TV」アプリのライブラリに保存されます。

アプリケーションやアップデートに伴う不具合は、いつ何時生じても不思議ではありません。不具合が起きたときに対処法を考える前に、今から起きるかもしれない不具合に備える方が勝っています。「Apple TV」アプリに上手く切り替えることができ、今は特に問題や不具合はなくても、今後何も生じないという保証にはなりません。

「予防は治療に勝る」という言葉の通り、不足の事態に備えることは大切です。これからiPhoneのApple TVアプリでホームビデオが消えた時のために行える2つの「予防処置」を紹介します。

1つ目の「予防処置」は、iTunesにバックアップすることです。バックアップさえ小まめにしていれば、不測の事態が生じても、慌てふためくことなく、冷静に対処できます。iTunesがインストールされているPCと同期し、指示に従ってバックアップをするだけなので、手間はかかりません。定期的にバックアップしましょう。

2つ目の「予防処置」は、iPhoneのカメラロールに保存することです。iPhoneで撮影された動画は、自動的にカメラロールに保存されますが、iPhone以外で撮影した動画を他のアプリなどを使ってiPhoneに保存しているなら、その動画データをカメラロールに移し、保存する必要があります。

「Apple TV」アプリは新しい「ビデオ」アプリであって、「カメラロール」に取って代わるものではありません。ですから安全なカメラロールに、大切なホームビデオを保存しましょう。

iOS12.3にアップデートし、iPhoneのApple TVアプリでホームビデオが消えてしまったら、iTunesでPCと同期させ、再転送して対処しましょう。家族のアルバムとも言うべきオームビデオを失わないためにも、バックアップを取り、不測の事態に備えましょう。