2019年07月22日更新
iPhoneの計測アプリの使い方!iOS12以降で長さ・面積・角度をAR測定しよう!
iPhoneでiOS12から使えるようになった計測アプリをご存知でしょうか。計測アプリでは、AR機能で長さ・2点以上の距離・四角形・面積・角度を測定できます。今回は、iPhoneの計測アプリの使い方、精度、注意点をご紹介します。
目次
- 1iPhoneの「計測」アプリとは?
- ・計測アプリはiOS12以降の新機能
- ・AR機能で物の長さ・面積・角度を測定できる
- ・AR機能(拡張現実)について
- 2iPhoneの計測アプリの使い方を解説!
- ・計測単位の設定
- ・空間を認識させる
- ・長さを測る方法
- ・2点以上の距離を測る方法
- ・四角形を測る方法
- ・水準器の使い方
- 3iPhoneの計測アプリの精度はどう?
- ・正確な精度を知りたい場合はメジャー・定規がおすすめ
- ・サイズを測るのに適している・適していない場合
- ・どれくらいのサイズまで測定できる?
- 4iPhoneの計測アプリのトラブル解決方法と注意点
- ・計測アプリが見つからない
- ・計測アプリが非対応
- ・アプリを起動した後はiPhoneを動かすこと
- 5iPhoneの計測アプリでAR測定を試してみよう!
iPhoneの「計測」アプリとは?
iPhoneの計測アプリとは、端末のカメラを利用して画面に映し出された物体の長さや面積、角度を測定できます。これまで、定規で測っていた物体をスマホで測ることができるようになりました。
計測アプリはiOS12以降の新機能
iPhoneの計測アプリは、ソフトウェアOSをiOS12にアップデートすると、自動的にインストールされます。2018年9月に「iOS12」が配信されたので、アップデートしていれば、スマホにインストールされて入っています。
AR機能で物の長さ・面積・角度を測定できる
iPhoneの計測アプリは、物体の長さや面積、角度をAR機能を使って測定します。長さは、2点の距離だけではなく、3点以上も繋げた線の長さを測ることができます。また、定規よりも長い距離もスマホを動かすことで測ることができます。
AR機能(拡張現実)について
計測アプリは、AR(Augmented Realityの略)で「拡張現実」機能です。カメラを通して見える現実の情報にデジタル情報を加える技術です。例えば、他にARを搭載したサービスには「ポケモンGO」があります。
iPhoneの計測アプリの使い方を解説!
iPhoneの計測アプリの使い方を説明していきます。計測アプリは、計測では長さを測るだけではなく、面積も測定が可能です。水準器では、角度を測定することができます。測定方法は、定規のように置くだけではなく、スマホを多少操作する必要があるので使い方をお教えします。
計測単位の設定
iPhoneの計測アプリの計測単位はデフォルト設定では「メートル法」です。「ヤード・ポンド法」を使用したい場合は設定から変更しましょう。
- 計測アプリの「計測単位の設定」を変更する方法をご紹介します。
- まず、「ホーム画面」>「設定」>「計測」をタップします。
- 続けて、計測単位で「ヤード・ポンド法」「メートル法」を選択します。
空間を認識させる
iPhoneの計測アプリを起動させると「iPhoneを動かし続けてください」と立方体の図形や六面体の図形など計測する物体の形の基準となる枠を検知して指示が表示されます。空間全体を認識させるために、カメラを大きく全体的に動かします。
iPhoneを平行に動かすように、平面の図形と共に画面に表示されます。認識の精度を高めるために行うので、空間全体と平行に動かす操作を行いましょう。
長さを測る方法
- 計測アプリで「長さ」を測る方法をご紹介します。
- まず、「iPhoneを動かして再開」から「iPhoneを動かし続けてください」の表示がなくなり、円マークが表示されるのを待ちます。
- 続けて、長さを測る位置(始点)に中央にある白い点を合わせて「+」をタップします。
- 最後に、長さを測る位置(終点)に「+」を再度タップします。
長さは、メジャーがない場合は冷蔵庫のサイズも測ることができます。定規よりも長い距離も測れます。
2点以上の距離を測る方法
2点以上の距離を測るには、3本目以降の線の両方もしくは片方が既に引いている線を重なっている必要があります。定規は必要なくスマホでおおよそのサイズを測定できます。
- 計測アプリで「2点以上の距離」を測る方法をご紹介します。
- まず、1本目の始点で「+」をタップします。
- 続けて、終点で再度「+」をタップします。
- 最後に、線が重なるように上記を繰り返します。
四角形を測る方法
- 計測アプリで「四角形」のサイズを測る方法をご紹介します。
- まず、計測アプリを起動して「iPhoneを動かして開始」「iPhoneを動かし続けてください」と指示に従っていきます。
- 続けて、四角形を認識させるように動かします。
円の中の白い点を長さを測りたい物のどこかに合わせると、縦・横・面積を測定してくれます。
水準器の使い方
計測アプリの水準器では、「角度」が何度であるのかを測定することができます。0度は水平です。
- 「水平器」使い方をご紹介します。
- まず、真っ直ぐにしたい物(例えば、額縁など)にiPhoneの端を合わせます。
3.物が中心からズレている場合は、画面に何度ズレているのか数値が表示されます。水準器が0度の緑色が表示されれば水平です。
額縁などの縦長に飾るものの測定方法は、iPhoneの端を測りたい物に合わせるだけです。表面を平らにする方法は、平らにしたい物の上にiPhoneを置きます。水平であれば、0度の緑色が表示されます。
iPhoneの計測アプリの精度はどう?
iPhoneの計測アプリを使う場合は、精度が気になると思います。AR機能は性能は向上してきていますが、実用性があるのかどうかですが、まだ精度は正確ではないのでざっくりしたサイズを測るのに利用することができます。
正確な精度を知りたい場合はメジャー・定規がおすすめ
計測アプリは、約1㎝以上の誤差があります。測定する場合は、出来るだけ正面から測りましょう。小さすぎるものは、測定できないのと、高層ビルなどは測定できないです。仕事などのミスの許されない物・荷物など正確なサイズが必要な物を測る場合は、メジャーや定規を使用しましょう。
サイズを測るのに適している・適していない場合
iPhoneの計測アプリは、まだ正確なサイズを測るのに向いていないです。ここでは、どんなサイズを測るのに適しているのか・適していないのかご説明します。
例 | |
適している |
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適していない |
|
どれくらいのサイズまで測定できる?
計測アプリが測定できるサイズは、身近な物では、家具のサイズを測ることができます。ビルの大きさは測ることはできないです。精度も多少の誤差が出るので、正確な情報が必要なものには使用しないでおきましょう。測定できるサイズは、室内のものであれば冷蔵庫やエアコンを測定出来ます。テレビなどは反射すると測定できない場合があります。
iPhoneの計測アプリのトラブル解決方法と注意点
iPhoneの計測アプリを使用しようとすると、トラブルが起こる場合があります。iOS12から対応していますが、iOS12にアップデートしても計測アプリが非対応の機種であることもあります。ここでは、計測アプリのトラブル解決方法と注意点をご紹介します。
計測アプリが見つからない
iPhoneの「計測」アプリは、iOS12にアップデートすると自動的に「便利ツール」フォルダに入っています。しかし、「iOS12」にアップデートしても計測アプリは見つからない場合があります。その場合の解決方法は、iPhoneで検索をするか、AppStoreから検索をして見つけます。
計測アプリが非対応
iPhoneの「計測」アプリはiOS12にアップデートすれば自動的に便利ツールに入っているとご説明しましたが、iPhoneが計測アプリが非対応である機種があります。計測アプリが非対応機種は「iPhone 5s」「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」です。
計測アプリはAR測定するため、iOS12に搭載されたARKit(立体を認識できる機能)を利用する必要があります。このARKitが非対応機種が上記の機種です。iPhone6以降の機種が対応機種です。
アプリを起動した後はiPhoneを動かすこと
iPhoneの計測アプリは起動した後、空間認識するために画面を動かす必要があります。画面の指示に従って操作をしましょう。少しアプリを動かして反応がない場合は、もう少し画面を動かすことで、円マークが表示されるので使用できるようになります。
iPhoneの計測アプリでAR測定を試してみよう!
iPhoneの計測アプリで、AR機能とは何か、アプリの使い方、精度はどれくらいか、使用する際の注意点などをご紹介しました。
計測アプリは、現実世界にデジタル情報を付け加えるAR機能が使われています。アプリを使用するためには、空間全体をカメラで映してから計測する必要があります。物体を認識できれば、2点間の距離や3点以上の距離、四角形、水準器で角度を測定できます。
精度は正確ではないですが、おおよそのサイズを把握することができます。仕事や荷物など正確な情報が必要な場面では、メジャーもしくは定規を使用しましょう。身長を測ったり、家具の大きさを測ったり、届かない位置を測ったりするのに向いています。場合は、明るいところで反射しない物を選びましょう。