Instagramのショッピング機能(ShopNow)の設定/審査方法と導入事例！

現在、全世界で10億人以上が利用していると言われているInstagramですが、その大人気SNSであるInstagramにショッピング機能（ShopNow）が設定できるようになったことはご存知でしょうか。日本でこのショッピング機能（ShopNow）が導入されたのは2018年になってからですが、海外では2017年から導入されている国もありました。

このショッピング機能（ShopNow）とは、InstagramユーザーがInstagramに投稿されている写真から商品を購入できるという大変便利な買い物機能です。現在多くの人がインターネットを通して買い物をする中で、ECサイトを運営している事業者にとって役立つショッピング機能（ShopNow）の設定のやり方についてわかりやすく解説します。

Instagramには「タグ付け」という機能があり、投稿した写真に他のユーザーのアカウントをタグ付けすることでそのユーザーのアカウントページにアクセスができ、写真やストーリーなどが見れるというのはみなさんご存知でしょう。

Instagramの買い物機能であるShopNowは、ユーザーのタグ付けと同様で投稿された写真に買い物バッグのボタンがあり、そこをタップすると商品の価格や詳細を確認後に購入できるというものです。一度、目にしたことがある人も少なくないのではないでしょうか。

わざわざ、購入したい商品のホームページやECサイトにアクセスしなくても、Instagramでよく買い物をする企業やブランドのアカウントをフォローすることで欲しい商品をスムーズに購入できるので大変便利な機能です。

買い物ボタンとはどのような表示なのか、実際にショッピング機能を導入しているMUJI無印良品（＠muji_global）のアカウントで購入画面まで見ていきましょう。

1. ショッピング機能を利用して投稿された画像の左下に表示されている「買い物バッグ」のボタンをタップします。

2. 「買い物バッグ」のボタンをタップすると、商品名と値段が表示されるのでタップします。

3. 商品が大きく表示されるので画面下の「説明」ボタンをタップします。

4. 次の画面で商品説明が表示されます。

5. 画面下の「ウェブサイトで見る」のボタンをタップします。

6. 「ウェブサイトで見る」をタップすると、ECサイトに画面が切り替わり商品を購入出来る画面に移ります。

画面が切り替わったら、通常のECサイトでの商品購入と同じ流れで進んでいきます。

Instagramのショッピング機能のShopNowは、画像の投稿だけでなく動画を投稿するストーリーズでも利用可能です。通常投稿と同じく、ショッピング機能を利用して投稿した動画にも「買い物バッグ」のボタンが表示されるので買い物バッグ部分をタップすると、商品が購入出来るECサイトへアクセス出来ます。

Instagramのショッピング機能であるShopNowは、タグ付け設定のように誰でも簡単に設定できるものではなく、ショッピング機能を導入するにあたって条件を満たしているかどうかInstagram側で審査があります。

要するに、ショッピング機能を導入したいアカウントがInstagramの審査に通らないと、ShopNow設定自体できないということです。では、ショッピング機能導入の審査に必要な条件などを見ていきましょう。

Instagramでショッピング機能（ShopNow）を導入するには、以下の条件を満たす必要があります。

まず、販売が禁止されている商品（危険な栄養補助食品、成人向け製品やサービス、アルコールなど）があります。Instagramでショッピング機能を導入する前にコマースポリシーを必ず確認する必要があります。

ビジネスアカウントの設定のやり方やFacebookとの紐付けとFacebookカタログの設定のやり方については、後ほど説明します。

また、Instagramでショッピング機能を導入する際にECプラットフォームから申請するというやり方もあります。ショッピング機能導入の審査条件に関しては、上記で説明したものと同じです。既に、ECサイトを利用して商品を販売している人などは、このやり方でもショッピング機能の申請が可能です。

上記で説明したInstagramでショッピング機能の審査に必要な条件のInstagramのビジネスアカウント設定やFacebookとの紐付けのやり方について以下で解説します。

まずは、ショッピング機能導入に必要なFacebookページ作成のやり方から解説します。Facebookページとは、ビジネスを行っている企業などが投稿した情報に対してコメントや拡散、メッセージのやり取りをすることで集客が期待できるものです。Facebookページは無料で作成できます。

Facebookページを作成せずに、個人で利用しているアカウントを使ってビジネスとして投稿することは違反となるので注意しましょう。

1. 「Facebookページを作成」ボタンをクリックします。

2. 次の画面で、ビジネスまたはブランドの項目の「スタート」ボタンをクリックします。この際に、Facebookの個人アカウントが必要となるため、個人アカウントを持っていない場合は事前に作成が必要です。

3. ビジネスまたはブランドのページに切り替わったら、ページの名前とページのカテゴリを入力して「次へ」のボタンをクリックします。

上記の1から3までの設定の後は、プロフィール写真とカバー写真のアップロード画面に移ります。この写真のアップロードはスキップで後から設定することも可能です。以上でFacebookページの設定が完了です。

ショッピング機能の導入に必要なInstagramのビジネスアカウントの設定も、Facebookのビジネスページ設定と同様で無料で切り替えができます。Instagramのビジネスアカウントでは、企業の情報や問い合わせ先を設定できる他、ストーリーにECサイトのリンクを追加できます。Instagramのビジネスアカウントへの切り替えるやり方は以下の通りです。

1. Instagramアプリを開き、右下の「自分のアイコン」ボタンをタップし、右上の「三本線のアイコン」をタップします。

2. 次に右から画面が半分切り替わり、下に「設定アイコン」が表示されるのでタップします。

3. オプションの画面に切り替わると、「ビジネスプロフィールに切り替える」という項目をタップします。

4. 次に、ビジネスツールについて案内が表示されるので「次へ」をタップします。

5. ビジネスに合ったプロフィールのカテゴリとサブカテゴリを選択して「次へ」をタップします。

次の画面で、ビジネスメールアドレス等を確認しInstagramのビジネスアカウントへの切り替えは完了です。

InstagramのビジネスアカウントとFacebookページとの紐付けのやり方については以下の手順です。

1. 設定したFacebookページにアクセスします。
2. Facebookページの画面右上に表示されている「設定」の項目をクリックします。
3. 次の画面に表示されているメニューの中から「Instagram広告」をクリックします。
4. Instagramのユーザー名とパスワードを入力してログインします。

以上でInstagramアカウントとFacebookページの紐付けが完了します。
 

Instagramでショッピング機能を導入するためにはFacebookページでショップセクションを設定する必要があります。手順は以下の通りです。

1. Facebookページの「ショップ」のタブをクリックします。
2. 次の画面で「販売者利用規約及びポリシーに同意します」のチェックを入れ、「次へ」をクリックします。
3. 画面が切り替わったら、別のウェブサイトで精算を選択して「次へ」をクリックします。
4. 最後に使用する通貨を日本円に設定し保存します。

ちなみに通貨の変更をしたい場合は、ショップセクションを一度削除しないと通貨の変更はできません。

Facebookページに設定したショップセクションに商品を登録するやり方を解説します。

1. Facebookページの「ショップ」のタブをクリックします。
2. 次に、「製品を追加」をクリックし製品の画像や説明などを入力して「保存」をクリックします。

以上の設定が完了すると、Facebookページと紐付けされているInstagramのビジネスアカウントの審査が始まります。Instagramでショッピング機能を導入するための審査は数日かかると言われています。ショッピング機能の審査が完了するとInstagramが連絡がきて、ショッピング機能を設定できるようになります。

Instagramで商品にタグ付けして投稿した場合と、タグ付けせずに投稿した場合とでは、Instagramのショッピング機能で得られるインサイトの情報は異なります。商品にタグ付けした場合は、製品ビューの件数と購入リンクのクリック件数を確認出来ます。

Instagramのインサイトをご存知でしょうか。Instagramのビジネスアカウントを利用している場合、フォロワーの性別や年齢、Instagramを利用している地域の情報を得ることができます。どのような投稿やストーリーをフォロワーが多く閲覧しているかを確認することができます。

ちなみに、Instagramのインサイトはパソコンから確認することができません。スマートフォンのInstagram公式アプリからのみ、インサイトは確認出来ます。

Instagramのショッピング機能設定で商品にタグ付けして投稿することで、どれくらいの人数が商品タグをタップして商品情報のページを閲覧した後に、「ウェブサイトを見る」をタップしているかの確認が出来ます。ショッピング機能を利用して投稿することで実際に、どのような商品が人気があり、購入されているのかを分析できる便利な機能です。

Instagramショッピング機能を導入する際に注意することを以下で説明します。投稿に工夫して、上手にInstagramのショッピング機能を利用しましょう。

Instagramでショッピング機能を利用して商品にタグ付け投稿しても、パソコンからInstagramにアクセスした場合は、ショッピング設定機能の商品のタグ付けが表示されません。通常の投稿と同じ表示になります。ショッピング機能はあくまでも、スマートフォンの公式Instagramアプリからのみ商品のタグ付けが反映されます。

Instagramにショッピング機能を利用して投稿した場合、一つの画像に付き商品のタグ付けが出来るのは最大で5つまでです。一度に複数枚の画像を投稿する場合も、それぞれ5つずつ商品のタグ付けが可能です。ただ、一度に複数枚の画像を投稿する場合は、後から商品タグの編集が出来ません。

ショッピング機能設定で投稿した 複数枚の画像の編集が必要な場合は、一度削除して再投稿する必要があるため、一度に複数枚の画像に商品タグをつける場合は注意が必要です。一枚の画像のみ投稿する場合は商品タグの編集は可能です。

Instagramのショッピング機能を利用して投稿しても、すぐに商品タグの設定が反映されるわけではありません。ショッピング機能設定後、審査が入ります。審査には数日を要するので、ECサイト利用して商品を販売しているという方でセールを行ったりする場合は、ショッピング機能設定の審査期間も考慮してInstagramに投稿するようにしましょう。

Instagramのショッピング機能（ShopNow）の導入には審査が入ることと審査に必要な条件を満たすためのやり方について案内しました。ショッピング機能の導入には、少し作業が多いですがECサイトを利用して商品を販売している企業などにとってInstagramの投稿でショッピング機能を利用して商品をタグ付けすることは、ビジネスに大変役立つ機能です。

現在、インターネット（ECサイトなど）を通じて買い物をするのが当たり前になっている時代です。Instagramでショッピング機能設定をした際に審査に数日を要することや画像投稿の際には商品のタグ付けに上限があることに注意して、多くの人に商品を購入してもらえるよう投稿に工夫してショッピング機能を上手に活用しましょう。