2020年09月17日更新
エクセルの文字間隔や行間を詰める方法!セルの幅で変更する方法も解説!
EXCEL(エクセル)でセルの内側の文字間隔や行間の幅を変更したい場合には、どのような操作をしたらいいのでしょうか。この記事では、エクセルで文字間隔や行間を詰めたり広げたりする方法について、いくつかの方法をご紹介します。
目次
エクセルの文字間隔をワードみたいに変更する方法は?
エクセルと同時に使うことが多いワードには、文字間隔や行間隔を微調整できる機能があります。同じように、エクセルで文字を入力した時に、セルの内側の文字間隔や行間隔を微調整出来たら、もっと見た目がよくなるのに、と感じている方もたくさんいます。この記事では、エクセルで文字間隔や行間隔を調整する方法について詳しく解説します。
ワードのように文字間隔を設定する方法はない
残念ながら、ExcelではWordの様に文字間隔を細かく設定する機能はありません。ワードでは「フォント」の設定から文字間隔や行間隔を、ミリ単位や文字の大きさを表すポイント単位で設定できます。
文書作成をワードではなくExcelで行う方も少なくないので、エクセルにもワードと同じような文字間隔や行間隔を設定する機能があればいいと考える方もいるでしょう。しかし、残念ですが、エクセルにはワードのような文字間隔の設定機能は付いていません。
Excelでは配置の設定などで文字間隔を調整する
しかし、全くエクセルで文字間隔や行間隔を調整できないかと言うとそんなことはありません。細い工夫を施すことで微調整することは可能です。この記事では、エクセルで配置の設定などで文字間隔を調整する方法などについて詳しく解説します。

エクセルでセル内の文字間隔を調整する方法
文字の配置の設定で文字間隔を設定する
それでは、Excelでセル内の文字間隔を調整する方法について詳しく解説します。セル内の文字間隔を調整する方法とは、文字の配置の設定を駆使する方法です。
基本的な操作方法
セル内の文字間隔を調整する基本的な方法を解説します。
まずは、上記の画像のように作成したセルがあります。このセルの文字の配置を変更していきます。セル内の文字の文字間隔を調整したいセルを選択して右クリックして「セルの書式設定」をクリックします。
「セルの書式設定」の「配置」のタブを開いて「横位置」のブルダウンを開きます。すると上記の画像の様に、セルの中でどのように文字を配置するのか選択できます。
「標準」では文字列として認識されるテキストなどは左詰めに、数値として認識されるデータは右詰めになります。「左詰め」を選択すると、データも左詰めになります。
「右詰め」を選択するとテキストも右詰めになります。
「中央揃い」では、入力されているデータやテキストを全て中央に寄せます。
「均等割り付け」では、選択したすべてのセルをセル内いっぱいに文字を配置します。「インデント」とカッコで付いているのは、先頭にスペースを付けられるという意味です。スペースも一文字として数えられるので、スペースを入れた分だけ文字の位置がずれます。
スペースやインデント・セル幅を駆使して文字間隔を微調整するテクニック
セルの中で文字の配置を変更する方法は上記の通りですが、これだけでは文字間隔を調整しているとは言えません。文字間隔を揃えたい場合などは、インデントが使える配置を選択して、スペースを駆使したり、セル幅や文字の大きさなどを変更して微調整します。
セルの幅を変更したい場合には、エクセルの表の一番上の列番号をアルファベットで振っている部分にマウスカーソルを持っていきます。列番号のセルの幅を変更したい列の右側の線の上にマウスカーソルを持っていくと、マウスカーソルの形が変わります。マウスカーソルの形が変わったら、カーソルを左右に動かすとセルの幅が変わります。
もしくは列番号の上で右クリックします。すると、表示されるメニューの中に「列の幅」があるので、そちらから数値での変更もできます。
「インデント」が使える場合には、先頭にスペースを入れることで文字の位置を調整できます。上記の画像は、セルごとの文字数が違いますが、「均等割り付け(インデント)」で、それぞれのセルごとに文字数に合わせて先頭にスペースを入れることで、文字の位置を合わせています。

エクセルでセル内で改行して行間を詰める方法
エクセルでは、セル内での改行して文章などを作成することもあります。こちらでは、Excelでセル内で改行した場合に、行間を詰めたり、変更したりする方法についてお伝えします。
セル内で改行する方法
まずはセル内で改行する方法をお伝えします。
セルの中で改行したいところで、キーボードの「Alt+Enter」を押します。すると上記の画像の様に、セルの中からはみ出してしまった文章も、1つのセルの中にきれいに改行されて収まります。
行間を微調整する方法
セルの中で改行した行間を微調整する方法は次の通りです。
セルの高さを変更する
行間を調整する前に、セルの高さを調整する必要がある場合には、先に高さを変えておきましょう。
セルの高さを変える方法は、Excelの右端にある行番号の、高さを変えたいセルがある行の下側の線にマウスカーソルを合わせます。マウスカーソルの形が変わったら、上下にスライドすると、セルの高さが変わります。
もしくは、行番号の上で右クリックすると「行の高さ」を変更できるメニューがあるので、そちらから数値で変更することも可能です。
文字の配置で行間を調整する
セルの高さを変更したら、行間を変更していきましょう。行間を変更したいセルを右クリックして「セルの書式設定」の「配置」を開きます。
「縦方向」のプルダウンを開くと、行の配置を設定できます。セルの高さの設定と、縦方向の配置の設定で、行間を微調整しましょう。
エクセルのテキストボックスで文字間隔を調整する方法
ここまでは、エクセルのセルの中の文字の配列を微調整することで、文字間隔や行間隔を調整する方法をお伝えしてきました。
しかし、厳密な数値では設定できないために、思うように文字間隔や行間隔を設定できないこともあります。そのようなときにおすすめなのが、テキストボックスを利用することです。
テキストボックスとは、ワードやエクセルの中に、本文やシートの内容とは別に、文章を挿入したいときに、自由に配置できる文字入力できるエリアです。
テキストボックスであれば、エクセルでも文字間隔や行間隔を厳密に設定できるのでおすすめです。
テキストボックスの作成方法
テキストボックスをエクセルに作成する方法をお伝えします。
エクセルの最上部のメニューバーの「挿入」をクリックして、「テキストボックス」をクリックします。すると、マウスカーソルが十字になるので、テキストボックスを作成したい場所でドラッグして、四角を描きます。マウスのクリックボタンから指を離せば、テキストボックスが作成されています。
テキストボックスで文字間隔を調整する方法
テキストボックスで文字間隔を調整する方法は次の通りです。まずは、文字間隔を設定したいテキストボックス内のテキストを選択して、右クリックし「フォント」を選択します。
するとフォントと文字の大きさを変更する「フォント」のタブの他に、「文字幅と間隔」があります。こちらをクリックして開きます。「文字と間隔」のタブの中に間隔の種類(標準、狭く、広く)と幅をポイント単位で数値で設定できます。文字間隔を設定したい数値を入力すると、その文字間隔で設定されます。
テキストボックスで行間隔を調整する方法
テキストボックスに入力したテキストは、行間隔も設定できます。行間隔を設定する場合には、テキストボックスの中の行間隔を設定したいテキストを選択して右クリックして「段落」をクリックします。
「インデントと行間隔」のタブを開いて、「間隔」の「行間」のプルダウンを開きます。すると、行の幅に対する行間隔や、固定値での行間隔の設定ができます。固定値では、ポイント単位で行間隔の設定ができます。

エクセルでも工夫次第で文字間隔を変更できる!
この記事では、エクセルで文字間隔や行間隔を調整する方法についてお伝えしてきました。エクセルで文字間隔や行間隔を設定するのは、ワードと比べると少し手間が掛かりますし、コツが必要なので難しいと感じる方もいるでしょう。
しかし、やり方はそれほど難しくないので、ぜひトライしてみて下さい。また、どうしても厳密に文字間隔や行間隔を設定する必要がある場合には、テキストボックスを活用することも検討してみましょう。