2022年11月22日更新
Excel(エクセル)文字間隔の調整方法を分かりやすく解説!行間を詰める方法もご紹介
Excel(エクセル)の文字間隔や行間が調整できずお困りの方へ。エクセルのセル内の文字間隔や、テキストボックスの行間を詰めたり広げたりする方法を解説します!また行間を自動調整する方法や、図形の行間を詰めるやり方もご紹介するので、参考にしてみてください。
目次
- 1エクセルの文字間隔や行間を調整する方法は?
- ・エクセルでは配置の設定等で文字間隔を調整する
- 2エクセルでセル内の文字間隔を調整する方法
- ・エクセルで文字間隔を詰める(狭くする)
- ・文字間隔を広くする
- ・縦書きの文字間隔を調整する方法
- 3エクセルでセル内で改行して行間を詰める方法
- ・セル内の行間を詰める(狭くする)
- ・セル内の行間を広くする
- ・セル内の行間を自動調整する方法
- 4エクセルでセル自体の行間を調整するやり方
- ・セルの高さを変更する
- ・セルの横幅を変更する
- 5エクセルでテキストボックス内の行間を調整するやり方
- ・テキストボックス内の行間を詰める(狭くする)
- ・テキストボックス内の行間を広くする
- 6エクセルで図形内の行間を調整するやり方
- ・図形内の行間を詰める(狭くする)
- ・図形内の行間を広くする
- 7エクセルでも工夫次第で文字間隔を変更できる!
エクセルの文字間隔や行間を調整する方法は?
エクセルで文字を入力した時に、セルの内側の文字間隔や行間隔を微調整出来たら、もっと見た目がよくなるのに、と感じている方もたくさんいることでしょう。
エクセルの文字の間隔とはセルやテキストボックスに入力された文字の横の間隔のことです。エクセルの行間とはセルやテキストボックスに入力された文章の行と行の間のことです。セルやテキストボックス内で文字を折り返し入力して2行以上になった時に行ができます。
この記事では、エクセルで文字の間隔や行間隔を調整する方法について詳しく解説します。
エクセルでは配置の設定等で文字間隔を調整する
エクセルと同時に使うことが多いワードには、文字間隔や行間隔を微調整できる機能があります。ワードでは「フォント」の設定から文字間隔や行間隔を、ミリ単位や文字の大きさを表すポイント単位で設定できます。同じように、エクセルでは行間を調整するにはどうしたらいいのでしょうか。
残念ながら、ExcelではWordの様に文字間隔を細かく設定する機能はありません。
文書作成をワードではなくExcelで行う方も少なくないので、エクセルにもワードと同じような文字間隔や行間隔を設定する機能があればいいと考える方もいるでしょう。しかし、残念ですが、エクセルにはワードのような文字間隔の設定機能は付いていません。
しかし、全くエクセルで文字間隔や行間隔を調整できないかと言うとそんなことはありません。細い工夫を施すことで微調整することは可能です。エクセルで配置の設定などで文字間隔を調整する方法などについて詳しくみていきましょう。
エクセルでセル内の文字間隔を調整する方法
それでは、Excelでセル内の文字間隔を調整する方法について詳しく解説します。
エクセルで文字間隔を詰める(狭くする)
エクセルで文字間隔を詰めて狭くする方法は次のとおりです。
- 文字間隔を詰めるセルを右クリックする
- 「セルの書式設定」をクリックする
- 「配置」のタブを開く
- 「横位置」のプルダウンをクリックして「均等割り付け」以外の項目を選択する
- 「OK」をクリックする
「均等割り付け」では、セルの幅いっぱいに文字が配置されます。「均等割り付け」以外の書式に選択すると文字間隔が詰まって狭くなります。
文字間隔を広くする
逆にエクセルのセルで文字間隔を広げる方法は次のとおりです。
- 文字間隔を広げたいセルを右クリックする
- 「セルの書式設定」をクリックする
- 「配置」のタブを開く
- 「横位置」のプルダウンで「均等割り付け(インデント)」を選択する
- 「OK」をクリックする
「均等割り付け」ではセルの幅いっぱいに文字間隔を広げて文字が配置されます。セルの幅を広げると文字間隔を広げることができます。
縦書きの文字間隔を調整する方法
エクセルでは文字を縦書きにすることもできます。しかし、縦書きにした文字列の縦の文字間隔が広がりすぎてしまい見栄えが悪くなってしまうことがよくあります。Excelの機能で縦書きにした文字列は文字間隔の調整ができません。そこで、横書きで入力して文字間隔を調整した文字列を縦書きに変更する方法で、縦書きの文字間隔を調整してみましょう。
- 縦書きに入力したいセルに文字列を入力する
- 文字を入力したセルを右クリックする
- 「書式設定」をクリックする
- 「配置」のタブを開く
- 「方向」で「-90°」に設定する
- 「OK」をクリックする
- 「メニューバー」で「ホーム」を選択する
- 「ツールバー」にある「フォント」でフォント名の前に「@」を入力して縦書きにする
- 文字列が左寄せになっていたら「中央揃え」のアイコンをクリックする
これで文字列が詰まった縦書きにすることができます。
エクセルでセル内で改行して行間を詰める方法
Excelのセル内で文字列を改行した場合にはどのように行間を詰めたらいいのでしょうか。エクセルのセル内で行間を調整する方法をみていきましょう。
セル内の行間を詰める(狭くする)
セル内の文字列の行間を詰める方法は次のとおりです。
- 行間を詰めるセルを右クリックする
- 「セルの書式設定」をクリックする
- 「配置」のタブを開く
- 「折り返して全体を表示する」にチェックを入れる
- 「文字の配置」の「縦位置」で「上詰め」もしくは「下詰め」を選択する
- 「OK」をクリックする
- 行間を変更したセルの行の高さを調整して見やすい行間に調整する
「文字の配置」で「上詰め」もしくは「下詰め」に設定すると、文字列がセルの上か下に詰まって配置されます。行の高さを調整することで、見やすい配置に設定できます。
セル内の行間を広くする
セル内で行間を広く取りたいときには次の手順で調整します。
- 行間を詰めるセルを右クリックする
- 「セルの書式設定」をクリックする
- 「配置」のタブを開く
- 「折り返して全体を表示する」にチェックを入れる
- 「文字の配置」の「縦位置」で「両端揃え」を選択する
- 「OK」をクリックする
- 行間を変更したセルの行の高さを広げて見やすい行間に調整する
「文字の配置」で「両端揃え」に設定すると、一番上の行はセルの一番上に、一番下の行はセルの一番下に配置され、その間の行は均等配置されます。セルの高さを広げることでセル内の行間を広げることができます。
セル内の行間を自動調整する方法
エクセルにはセル内の行間を自動調整できる機能があります。行間を自動調整する方法は次のとおりです。
- エクセルのメニューバーで「ホーム」をクリックする
- ツールバーの「書式」のプルダウンを開く
- 「行の高さの自動調整」を選択する
すると、セルの高さが自動調整されるようになり、行間も合わせて自動調整できます。
エクセルでセル自体の行間を調整するやり方
エクセルで行間を調整する方法には、セル自体の調整を行う方法もあります。セルの大きさを調整して行間を調整する方法をみていきましょう。
セルの高さを変更する
セルの高さを先に変更して行間を調整する方法は次のとおりです。まずはセルの高さを調整しましょう。
セルの高さを変える方法は、Excelの右端にある行番号の、高さを変えたいセルがある行の下側の線にマウスカーソルを合わせます。マウスカーソルの形が変わったら、上下にスライドすると、セルの高さが変わります。
もしくは、行番号の上で右クリックすると「行の高さ」を変更できるメニューがあるので、そちらから数値で変更することも可能です。
セルの高さを調整したら次の手順でセル内の文字の行間を調整します。
- 行間を調整するセルを右クリックする
- 「セルの書式設定」をクリックする
- 「配置」のタブを開く
- 「折り返して全体を表示する」にチェックを入れる
- 「文字の配置」の「縦位置」でちょうどいい行間になるものを選択する
- 「OK」をクリックする
セルの横幅を変更する
セルの横幅を先に変更して行間を調整する方法は次のとおりです。まずはセルの横幅を調整しましょう。
セルの横幅を変える方法は、Excelの上にある列番号の、横幅を変えたいセルがある列の右側の線にマウスカーソルを合わせます。マウスカーソルの形が変わったら、左右にスライドすると、セルの横幅が変わります。
もしくは、列番号の上で右クリックすると「列の幅」を変更できるメニューがあるので、そちらから数値で変更することも可能です。
セルの横幅を調整したら次の手順でセル内の文字の行間を調整します。
- 行間を調整するセルを右クリックする
- 「セルの書式設定」をクリックする
- 「配置」のタブを開く
- 「折り返して全体を表示する」にチェックを入れる
- 「文字の配置」の「縦位置」でちょうどいい行間になるものを選択する
- 「OK」をクリックする
エクセルでテキストボックス内の行間を調整するやり方
エクセルには文字を入力するためのテキストボックスが挿入できます。エクセルでもテキストボックスは文字入力に特化した機能なので、行間を調整できる機能が搭載されています。エクセルのテキストボックスで行間を調整する方法についてみていきましょう。
テキストボックス内の行間を詰める(狭くする)
テキストボックス内の行間を狭くする方法は次のとおりです。
- 行間を詰めるテキストボックスを右クリックする
- 「段落」を選択する
- 「インデントと行間」のタブを開く
- 「行間」のプルダウンをクリックして「固定値」にして「間隔」の数値を設定する
「間隔」の数値を小さくすると行間を詰めることができます。
テキストボックス内の行間を広くする
テキストボックス内の文字列の行間を広くするためには、上記の方法で「間隔」の数値を大きくすることもできます。しかし、数値を変更する方法以外にも行間をきれいに広くする方法があるのでその方法を見ていきましょう。
- 行間を広げるテキストボックスを右クリックする
- 「段落」を選択する
- 「インデントと行間」のタブを開く
- 「行間」のプルダウンをクリックして「1.5行」もしくは「2行」に設定する
- 「OK」をクリックする
行間を1.5行もしくは2行分に設定することで、きれいに行間を広げることができます。
エクセルで図形内の行間を調整するやり方
エクセルには挿入した図形にテキストを入れることができます。図形内の文字の行間を調整する方法をみていきましょう。
図形内の行間を詰める(狭くする)
図形内の文字の行間を詰めて狭くする方法は次のとおりです。
- 文字が入った図形を右クリックする
- 「段落」をクリックする
- 「行間」のプルダウンをクリックして「固定値」を選択する
- 「間隔」でちょうどいい行間になるように数値を設定する
- 「OK」をクリックする
行間を狭くしたいときには、「間隔」の数値をフォントの大きさよりも少しだけ大きな数値に設定しましょう。そうすれば行間を詰めることができます。
図形内の行間を広くする
図形内の文字の行間を広くする方法は次のとおりです。
- 文字が入った図形を右クリックする
- 「段落」をクリックする
- 「行間」のプルダウンをクリックして「倍数」を選択する
- 「間隔」で行間をフォントの大きさの何倍にするのか数値を入力する
- 「OK」をクリックする
「間隔」で数値を「2」と入力すると、フォントの大きさの2倍の行間になります。フォントが12ptだったら行間は24ptとなります。
もしくは、行間を狭くする方法で「間隔」の数値を大きな数値に設定する方法もおすすめです。例えば「間隔」の数値を「30」と設定すれば、行間を30ptに設定できます。
エクセルでも工夫次第で文字間隔を変更できる!
この記事では、エクセルで文字間隔や行間隔を調整する方法についてお伝えしてきました。エクセルで文字間隔や行間隔を設定するのは、ワードと比べると少し手間が掛かりますし、コツが必要なので難しいと感じる方もいるでしょう。
しかし、やり方はそれほど難しくないので、ぜひトライしてみて下さい。また、どうしても厳密に文字間隔や行間隔を設定する必要がある場合には、テキストボックスを活用することも検討してみましょう。