2019年05月11日更新
なぜWindows9は存在しないのか?Windows10に飛ばした理由は?
Windows8とWindows8.1に続き、Microsoft Windows10がリリースされています。順当に考えれば、次はWindows9だと思った方は多いのではないでしょうか。なぜWindows9は存在しないのか?その理由を調べてみました。
目次
【Windows9】なぜ存在しないか理由を調べてみる
Windows8の次にWindows9がなく、Windows10が存在します。なぜWindows9がないのかを調べてみました。
Microsoftジョーク:seven ate nine【セブン・エイト・ナイン】?
有名なアメリカンジョークがあります。
質問:Why is 10 afraid of 7? (どうして10は7を怖がっているの?)
答え:Because 7 ate 9. (なぜなら7は9を食べてしまったからだよ)
7 ate 9 = 7 8 9.つまり英語の8=eightの発音が、eatの過去形ate”食べた”であるため、7が9を食べたという意味です。そのためにWindows9が消えてしまったということです。実際にMicrosoftの開発者がこのジョークを発言したようです。
内部バージョンの系統には【Windows9】が無かった?
それぞれのWindowsには製品名とは別に内部バージョンというものがあります。この内部バージョンから推測したときに、Windows9がスキップされてしまったのではという話があります。
内部バージョン6.4からWindows10になった?
Windowsには大きく分けて、業務用に開発されたWindows NT系と、家庭用のWindows9x系が存在します。Windows9x系はWindows MEを以て終了し、Windows XPからWindows NT系に一本化されました。そのため、最近のWindowsの内部バージョンは”Windows NT + 数字”になっているようです。
この表から、Windows 10はvistaの機能を受け継いでいることがわかります。Windows 7からの内部バージョンの数字を見ていくと、Windows 7は6+1=7、Windows 8は6+2=8など、一定の法則があるように見えます。そのために、Windows10の内部バージョンはWindowsNT 6.4ですから、6+4=10でWindows10 にしたという説が存在するのです。
製品名 | 内部バージョン |
Windows 2000 | Windows NT 5.0 |
Windows XP | Windows NT 5.1 |
Windows Vista | Windows NT 6.0 |
Windows 7 | Windows NT 6.1 (6+1=7) |
Windows 8 | Windows NT 6.2 (6+2=8) |
Windows 8.1 | Windows NT 6.3 (6+3=9?) |
Windows10 | Windows NT 6.4 (6+4=10) |
しかし、ここで疑問なのはWindows 8.1です。法則的には6+3=9でWindows9になる箇所ですが、Windows 8.1と名付けられています。Windows 8.1がWindows 8からの仕様変更・大幅改良版としてリリースされたため、Windows9にはならず8.1となったようです。
これによってWindows9が製品名となる可能性がなくなってしまったとも言われています。
余談ですが、Windows 3から7がリリースされる間に発売されたWindowsは様々あります。たとえば、Windows95, Windows98, Windows NT, Windows Me, Windows 2000, Windows XP, Windows Vistaという名前が付けられていました。そのため、製品名が数字というのもずっと続いている法則ではないのです。
システム誤動作防止から【Windows9】は無かった?
Windowsには1990年代に作られたOSとして、非常に人気のあったWindows95とWindoes 98が存在していました。いわゆるWindows9x系と呼ばれるものです。これらが、Windows9と最初の数字が一致するため、誤作動を懸念したという説があります。
Windows95やWindows98に似てる9を飛ばした?
例えば、Windows9x系のOSが時代遅れになった頃に、業務の根幹にかかわるような重要なプログラムが作られたとします。仮にそのプログラムが、”Windows9”で始まる古いWindows95やWindows98のバージョンはサポートしません、というようにプログラミングされていた場合を考えてみてください。
その後時代が流れ、もし"Windows9"という新しいOSが開発され、それがインストールされたパソコン上で例のプログラムを実行させたら、その結果は容易に想像できるでしょう。
このプログラムは新しいWindows9を古いOSだと認識し、止まってしまうでしょう。実際にこのような、Windows9で始まる文字を拾って、Windows95かWindows98かを判定するようなプログラムが今でも多く残っているらしいのです。そのような誤作動を避けるために、Windows9を飛ばしてWindows10にしたという尤もな説が存在します。
とにかく【Windows9】は無かった!
Microsoftが公式の回答をしていないため、なぜWindow 9がないのかという理由は、実際にははっきりとはわかりません。しかし実際にWindows9は存在しません。Windows8からWindows9だと飛躍的なイメージが足りない、そのため一気にWindows9ではなくWindows10にしたという話もあるようです。