2011年に登場したWindowsのデスクトップ環境をUSBメモリで持ち運べるWindows To Goが注目を浴びはじめました。そこで今日は、Windows10を持ち歩けるWindows To Goについて、起動させる方法やエラー時の対応など解説します。
Windowsといえば、Windows10やWindows8など誰しも知っているOSで、PCのHDDやSDDにインストールして起動させます。Windows To Goとは、外付けデバイスからWindows10を起動させることができる機能のことを言います。
Windows To Go機能を使えばPCを持ち歩くように自分のWindows10をUSBに入れて持ち歩くことが可能です。
PCがWindows To Goに対応できるスペックであれば、Windows To Goを使って自分仕様のWindows10を起動させることができます。普段自分が使用していないPCの場合OSはWindows10でも自分用にカスタマイズされてはいませんし、データにPCが対応していない事もあります。
Windows To Goを使えば、例えば出張先のホテルにあるビジネスセンターに設置されているPCでも、自分で設定したWindows10を起動させてPC作業ができるというわけです。さらにはWindows To Goを使うとPCへは何も保存されないため、セキュリティ面の心配がありません。
Windows10をWindows To Goを使って起動させるためには用意が必要です。ここではそのWindows To GoでWindows10を持ち歩くために用意するものを紹介・説明していきます。
Windows To Goを作成できるのは、Windows10のEnterpriseもしくはEducationのディスクです。PC用のWindows10には大きく分けて4つのエディションがありますが、「Windows10 Enterprise」とは大規模な企業向け、「Windows10 Education」とは教育機関向けのWindowsです。他には個人・一般家庭向けの「Windows10 Home」、企業向けの「Windows10 Pro」があります。
すべてのWindows10がWindow To Goに対応していないのと同様に、USBメモリも普段データの持ち運びに使っているUSBメモリではWindows To Goに対応できません。用意するUSBは32GB以上のUSB3.0で、Windows To Go対応のものです。また、USBメモリ以外にもHDD USBやSSD USBもWindows To Goに対応しています。Windows To Go対応のUSBメモリは値段が高いので、それよりも安いSSDをUSB接続しているユーザーも多くいます。
Windows To Goの作成には、Windows Enterpriseエディションのディスクイメージ(ISOファイル)が必要です。わざわざ購入する必要はなく、Microsoftの公式ページからダウンロードできます。Windows10のISOファイルのダウンロード方法はISOファイルとは何かの解説も含め下記リンクで説明していますので参照して下さい。
実際にWindows10をWindows To Goで起動させる方法を説明していきます。
PCのタスクバーにある検索ボックスに「windows to go」を入力し、検索結果に表示された「Windows To Go」をクリックするか、コントロールパネルよりハードウエアとサウンド>デバイスとプリンタの順にクリックし、「Windows To Go」を開きます。
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