LinuxPCやMacPCのディレクトリを管理するうえで、便利なコマンドに「df」があります。「df」コマンドは、ディスクの使用量や、空き容量を集計算出してくれます。オプションスイッチも豊富で、「Linux df」と組み合わせると多彩な処理をしてくれます。
本記事でLinuxの「df」の、使い方について解説します。ディスクやディレクトリの空き容量を確認するための、「アプリケーションソフト」も市販や無料配布されています。
しかし今回は、LinuxやMacに付属する、コマンドコンソール(ターミナル)から「df」を使用してディスクの空き容量を確認します。
Linuxで「サーバー」を運用していると、ディスクの「使用量」「空き容量」の把握が、日常業務での重要な課題になります。そこで、ディスクの「空き容量」を調べるためにコマンドコンソールから「df」と入力して実行してみます。
Linuxコマンドの「df」は、ディスクの空き容量を調べたいときに、重宝するコマンドです。「df」にはオプションスイッチも豊富に用意され、「df」にいろいろ条件をつけて検索し、一覧表示できます。
はじめに「一般ユーザー」と「rootユーザー」について、簡単に説明します。Linuxでコマンドコンソールを使用する際、「一般ユーザー」「rootユーザー」で、できることが変わってきます。
簡単に説明すると、「rootユーザー」は、PCの設定等何でもできて、「一般ユーザー」は「システム関連」は除かれ「ユーザーが普通していること」に制限されます。
「rootユーザー」になるには、コマンドプロンプト($)の横に「su -」と入力し、「Enterキー」を押します。次に「パスワード入力」を求められますので、「Linuxインストール時」のパスワードを入力します。
このときLinuxの画面に、パスワードは見えませんが、かまわず入力し、入力が済んだら、「Enterキー」を押します。パスワードは何回間違えても大丈夫です。これで「rootユーザー」になります。
コマンドプロンプトが「$」か「#」かで、”一般ユーザー”か”rootユーザー”か区別できます。「一般ユーザー」にもどるには「exit」と入力して「Enter」を押せば戻れます。
ここからは、具体的にLinuxコマンド「df」の使い方を、実際に入力して見ていきましょう。まず「df」コマンド単体で「$」の後にdfと入力してみます。
******** $ df
すると、上記のようにLinuxのターミナル画面に項目別に表示されます。一覧の中で確認すべきは「Available」で、「ディスクの空き容量」を示しています。
単位は「キロバイト」で、膨大な桁数になりますが、後述する「-h」オプションを追加すると、サイズ単位が分かりやすく変更されます。※上段の赤枠内は、お使いの「環境」により変わります。
下に項目の説明を記載してあります。参考にしてください。
「df」コマンドを実行すると、基本的に上記のような項目が、一覧で表示されます。一覧の項目の中で「1k-blocks」だけ、「Size」に変わりますが、コマンド「df」にオプションで「-h」を、追加したときに表示が変わります。
それは、容量を表す単位が、「キロバイト」から「MB」や「GB」に変わるからです。すなわち、「Size」が表示されたときは、数字の「単位」が「MB」「GB」だということです。
つづいてdfのあとに半角スペースをあけ、「ディレクトリ名」を指定してみましょう。ディレクトリを指定すると、Linuxターミナル画面に、所属しているファイルシステム(ディスク)の空き容量が表示されます。
$ df home
Linuxターミナル画面のコマンドプロンプト「$」のあとに「df home」と入力すると「home」の格納されているディスク(ドライブ)の空き容量が表示されます。
Linux dfのオプションとして「home」のディレクトリ名を記入しますと、homeディレクトリの格納されているディスク(ドライブ)のサイズ、空き容量(単位キロバイト)を知ることができます。
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