ひと頃のゴールドラッシュほどではないもののLINEスタンプの人気は衰えず、LINEスタンプを販売しようとする人も少なくありません。しかしその際に気になるのはLINEスタンプのサイズです。本記事では販売申請を通すための正しいサイズを詳しくお伝えします。
LINEスタンプを販売するつもりなら、忘れてはならないのが画像サイズの規定をしっかりと守ることです。いくらすばらしいスタンプができ上がっても、大きさが規定サイズでなければ審査ではねられてしまいます。それではLINEスタンプの作成に掛けた、あなたの手間暇が無駄になってしまいます。
作成前に、そして作成後の提出前に今一度、あなたの素敵なLINEスタンプが規定のサイズに収まっているのかを確認しましょう。
LINEスタンプのサイズはガイドラインに明確に規定されています。
以下では作成時に勘違いしがちな部分を中心に、LINEスタンプのサイズについて説明します。
LINEスタンプを申請するには「メイン画像」「スタンプ画像」「トークルームタブ画像」の3種類が必要です。
「メイン画像」は、LINEアプリのスタンプショップやLINE STOREでLINEスタンプが売られる際に、表示されるアイコン用画像のことです。マンガで言えば表紙に当たる、商品の顔ですから、一番訴求力のある画像を選んでください。
また「トークルームタブ画像」は、トーク画面でLINEスタンプを使う際のスタンプ選択画面に表示されるアイコン用画像です。そのため一際小さい画像となりますから、スタンプ画像の流用ではなく、専用のわかりやすい画像を作成することをおすすめします。
それぞれのサイズは異なっており、
サイズ | 個数 | 備考 | |
メイン画像 | 縦横240px | 1 | 形式はPNGのみ(以下同じ) |
スタンブ画像 | 最大 縦320px 横370px | 8、16、24、32、40個 | サイズは偶数に限る(301pxなどの奇数は禁止) |
トークルームタブ画像 | 縦74px 横96px | 1 |
スタンプ画像は最大で縦320px、横370pxなので、極論2px四方のドットでもスタンプにはなるはずです(スタンプ画像は偶数pxでなければならないので1px四方のものは問題外なのです)。しかし、「視認性が悪いもの」や「スタンプ全体のバランスを著しく欠いているもの」はNGですので、最低160px程度は必要と見ていいでしょう。
なお、次の章で詳しく説明しますが、これらのサイズは画像本体に周囲の余白を含めたサイズです。スタンプ画像のイラスト本体だけで規定サイズいっぱいに描いてしまうと、審査を通りませんので、気をつけてください。
前節の最後で触れたように、LINEスタンプの画像には余白を付ける必要が明言されています。ただし余白が必須なのは「スタンプ画像」だけです。「メイン画像」や「トークルームタブ画像」に余白をつける必要はありません。
「メイン画像」はLINEスタンプの販売ページを見ればわかる通り、240px四方をフルに使って買い手にアピールしているものがほとんどです。一方「トークルームタブ画像」については、余白をとっているものも少なくありません。このふたつに対する余白の有無、大きさはあなたの判断次第です。
LINEスタンプの「スタンプ画像」には、天地左右に最低10pxの余白をつけることが求められています。ものによっては20px程度に大きめに取る方がいい場合もあります。
上の見本はあくまでもテスト用のスタンプ画像で、実際には風景などは「日常生活で使用しにくいもの」として審査をリジェクトされることにご注意ください。
公開前の自作スタンプが、LINEアプリ上でどう見えるのかは、「LINEスタンプシミュレータ(http://line.g-at.net/)」で確認できます。
これを使うことで、同じ画像であってもサイズや余白を変更することで、見え方が大きく違ってくることがわかります。
この例を見る限りは、天地の余白は抑え目にして、左右の余白は少し多めにした方が見やすくスタンプをアピールしやすいことが理解できます。
したがって、スタンプ画像の最大サイズが、縦320px、横370pxと非対称なのも、LINE CREATORS MARKETが、大元の画像サイズを300px四方と想定して、天地各10px、左右各25pxの画像がちょうどいいと考えていると予想できます。
以上でLINEスタンプの画像サイズと余白についてはご理解いただけたことでしょう。しかし理解することと実行できることはまた話が別です。
そこで以下では、PC上で画像の大きさを変更し、余白をつける方法を、WindowsユーザーでもMacユーザーでも使えるFireAlpacaを使って説明します。
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