iPhone7からiPhone12へ機種変更を検討している方がかなり多いようです。この記事では、iPhone7からiPhone12へ機種変更するときの、やっておいたほうが良い事前準備とデータ移行方法、さらにiPhone7と12で大きく違う点について解説します。
iPhone7が登場したのが2016年です。すでに5年がたちました。新機種が出るたびに格安版として販売されるようになったので、実際には5年も使っていないという方もいるでしょう。しかし、iPhone6がiOSの対象外になったことから、iPhone7がいつ新しいiOSの対象外になってもおかしくない状況です。
そこで、iPhone7からiPhone12への乗り換えを検討する方が増えてきました。この記事では、iPhone7から12への乗換方法について解説します。
iPhone7からiPhone12へ機種変更する前には、予め準備しておいた方がいいことがいろいろとあります。iPhone12、iPhone12 mini、iPhone12 Pro、iPhone12 Pro MaxへiPhone7からデータ移行する前の事前準備についてお伝えします。
iPhone7が発売されたのは2016年のことなので、最も長い方では5年も利用しています。現在では使わなくなったアプリや、保存しておく必要のない写真などもあるでしょう。iPhone12に移行しなくても良いアプリやデータは機種変更をきっかけとして整理しておきましょう。
また、滅多にいないとは思いますが、iPhone7よりも容量の小さなiPhone12を購入する場合には、ストレージ利用容量をiPhone12のストレージに収まる量にしなければいけません。
例えば、256GBのiPhone7を使っていた方が、128GBのiPhone12を購入した場合には、iPhone7から転送するデータ量を128GB以下に収めなければいけません。
写真や動画、不要なアプリ等を削除したり、クラウドに転送したりして、データ容量を圧縮しましょう。
iPhoneに限らず、スマホを機種変更するときに最も気をつけたほうがいいアプリがLINEです。LINEは機種変更前にメールアドレスとパスワードを登録しておかないと、新しい機種でログインできなくなります。
また、トーク履歴をバックアップしておかないと、トークルームのデータがすべて消え去ります。ログインできれば友達とのトークルームは使えるようになりますが、以前のトークやアルバムなどはバックアップがないと復活できません。
必ず、機種変更する前に必要な手続きを行っておきましょう。スマホを機種変更するときのLINEの引き継ぎ方法はこちらの記事で解説しています。ぜひ参考にして下さい。
また、iPhone7でモバイルSuicaを利用している場合には、iPhone7のWalletからモバイルSuicaを削除しておきましょう。モバイルSuicaは同時に2台以上の端末で利用できません。
iPhone7に登録されている状態だと、iPhone12に設定できません。機種変更する前に、iPhone7からデータを削除して、クラウドへ残高を移行しておきましょう。iPhoneの機種変更時のモバイルSuicaの残高移行方法は、こちらの記事で解説しています。ぜひ参考にして下さい。
iPhone7にインストールされているアプリはデータ転送でiPhone12にもインストールできます。しかし、iPhoneの自動転送ではログイン状態などは転送できないアプリもあります。ログインが必要なアプリは、ログイン情報を確認しておきましょう。
また、ゲームなどのアプリの中には、機種変更の際に引き継ぎコードが発行されて、変更後の機種への入力が必要なものがあります。引き継ぎコードの発行が必要ならあらかじめ発行しておきましょう。
iPhone7からiPhone12へ機種変更するときには、SIMカードのモバイル通信に接続するために、Wi-Fiへの接続が必要になります。Wi-Fiを利用できる環境を用意して、Wi-FiのSSID(ネットワーク名)とパスワードを確認しておきましょう。
また、クイックスタートで転送されるApple IDは1つだけです。iPhone7で利用しているApple IDが複数ある場合には、どのIDで転送するか確認しておきましょう。
iPhone7からiPhone12へ乗り換えるための事前準備が完了したら、実際に乗り換えをしていきましょう。次の手順で順番に機種変更を進めていきます。
iPhone12の電源を入れる前に、SIMカードの入れ替えをします。SIMカードを抜き挿しするときには、必ずiPhoneの電源を落としましょう。
iPhone12に同梱されているマニュアルにSIMピンが貼り付けてあります。そちらを使って、まずは電源を切ったiPhone7からSIMカードを取り出します。iPhone7とiPhone12は同じサイズのnano SIMなので、サイズ交換せずにそのまま使えます。
iPhone7からSIMカードを取り出したら、SIMピンを使ってiPhone12のSIMトレイを引き出します。SIMカードの金属部分に手を触れないように気をつけながら、iPhone12のSIMトレイに挿入して本体に押し込みます。
次にiPhone12の電源を入れます。iPhone12の右サイドボタンを長押しすると電源が入ります。
なお、電源を入れるときには右サイドボタンの長押しでiPhone7と同じですが、電源を切るときには右サイドボタンに加えて音量ボタンも同時に長押しします。音量ボタンはアップでもダウンでもどちらでも構いません。
電源が入っている状態で右サイドボタンの長押しだけでは、iPhone12ではSiriが起動してしまうので注意しましょう。
iPhone12が起動したら、チュートリアルに従って初期設定を進めていきます。言語と国を選ぶとクイックスタートの画面になります。クイックスタートはiOS12.4以降のスマホで利用できる、Bluetooth接続でデータ転送する、とても簡単なiPhoneのデータ移行方法です。
iPhone7もしっかりとソフトウェアップデートを行っていれば、iOS14になっているはずなので、クイックスタートを利用できます。
クイックスタートでのデータ移行の手順は、まずはiPhone7の電源を入れてiPhone12のそばに置きます。しばらく待つとiPhone7に「新しいiPhoneを設定」と表示されます。データ移行するiPhone7のApple IDが正しいことを確認したら「続ける」をタップします。
すると、iPhone12に青くて円状のアニメーションが表示されます。iPhone7のカメラでそのアニメーションを読み取ります。iPhone7に「新しいiPhoneの設定を完了」と表示されます。
次に、iPhone12でiPhone7で設定していたパスコードの入力を求められるので入力します。Face IDの設定など、iPhone12の指示に従って設定を進めていくと、データ転送が始まります。
iPhone7からの基本情報などのデータ転送が終了したら、いったんiPhone12が自動で再起動します。その後、iPhone7にインストールされているアプリのインストールが開始します。
iPhone12からiPhone7へのデータとアプリの転送には1時間から2時間程度かかるので、時間に余裕のあるときに機種変更を行いましょう。
iPhone7からiPhone12へクイックスタートで移行したアプリは、ログイン情報が引き継がれているものと引き継がれていないものがあります。データ移行時にログアウトしてしまったアプリはログインして、データ移行手続きが必要なものは必要な手続きを行いましょう。
1 / 2
続きを読む