iPhoneの画面左上の電波マークがいつまで経っても「検索中」のままで圏外にすらならない不具合が発生することがあります。放置していると携帯電話の通信機能が作動せず、大変面倒なことになります。iPhoneの電波が検索中のままになる原因と対処法をまとめました。
通常、iPhoneを起動すると画面の左上に現在の通信状態を表す電波マークが表示されます。電波の検索は数秒程度で完了し、アンテナが立ったり「圏外」と表示されたりするはずですが、何故か「検索中」の表示のままストップしてしまう不具合が発生することがあります。
もしも電波が届かない場所にいるのであれば、iPhoneの画面の左上には「圏外」と表示されるはずです。しかし、「検索中」で止まってしまうと「圏外」表示すら出ません。
何分待ってもiPhoneは電波を検索し続けたままなので、今いる場所が携帯電話のサービスエリア内なのか圏外なのかすら分からない状態になってしまいます。
何より厄介なのは、「検索中」の状態では電波を掴めていないため、iPhoneで電話やモバイルデータ通信機能を利用することが出来ないことです。
その場でテザリングやWi-Fi接続を行えればかろうじてインターネットを利用できる可能性はありますが、非常に不便極まりありません。iPhoneの各種機能を使用できる環境が限定されてしまい、携帯電話の魅力が大きく損なわれてしまいます。
特に、出張や遠方への旅行など見知らぬ土地で「検索中」の不具合が発生したら、無事に帰宅できるかどうかも怪しくなってきます。
iPhoneの電波アイコンが「検索中」のままフリーズしてしまうのは、何らかの原因によってiPhoneの通信機能に異常が発生している証拠です。最悪、iPhoneが故障している可能性もあるので、早急に原因を突き止めて適切な対処法を取る必要があります。
「検索中」の不具合が発生する主な原因をご紹介しましょう。
一つ目に考えられる原因は、ソフトウェアの不具合です。iPhoneを長時間連続で使用していると、不要なキャッシュデータが溜まって動作がおかしくなることがあります。
また、iOSのバグによって一時的に電波を掴めない状況になっている可能性もあります。特に、アップデートした直後の携帯電話は非常に動作が不安定な状態になっているので注意が必要です。
二つ目に考えられる原因は、iPhoneにセットされているsimカードの不具合です。
simカードには「IMSI(International Mobile Subscriber Identity)」と呼ばれる識別番号が付与されており、これと携帯電話の電話番号を紐付けることで通信機能が使えるようになります。
simカードは消耗品なので、長期間使い続けていると故障して電波を掴めなくなることがあります。「圏外」表示にすらならず、永久に「検索中」のままiPhoneが固まってしまいます。
三つ目に考えられる原因は、simトレイの不具合です。
simカード自体は無事でも、simカードを格納するsimトレイが破損していればsimカードがきちんとiPhone内にセットされません。これではsimカードが故障している時と同じ状態になってしまいます。
四つ目に考えられる原因は、simカードリーダーの不具合です。
iPhone内部には、simカードのデータを読み取るsimカードリーダーがあります。もしもsimカードリーダーが故障していると、simカードのデータが正常に反映されず電波を掴めない状態が続きます。携帯電話本体の故障なので非常に厄介です。
五つ目に考えられる原因は、水没です。携帯電話のような精密機器は非常に水に弱く、本体内部に水が入るとショートして故障の原因になります。特に、simトレイ周りに付着した水滴は、すぐにiPhone内部に入りやすい傾向にあります。
iPhoneの本体側面には「液体侵入インジケータ(LCI)」というパーツがあり、水や水を含む液体が接触すると赤く反応します。もしも自分のiPhoneの液体侵入インジケータ(LCI)が赤く反応していたら、どこかで水没させてしまったと判断できます。
六つ目に考えられる原因は、本体の湾曲です。
最近の携帯電話は持ち運びやすさを追求するあまり極端な薄型形状になっており、些細な力を加えただけでも本体が歪みやすくなっています。iPhone本体が湾曲すると内部の基盤が損傷し、電波を掴めなくなる故障の原因になります。
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