iPhoneを中古で購入する時に、ネットワークの利用制限がかかっている「赤ロム」と呼ばれる機種を買ってしまうリスクがあります。今回は、白ロム・赤ロムの違いや、iPhoneの製造番号からネットワークの利用制限判定を確認する方法をまとめました。
科学技術の進歩に伴い、私たちの生活は便利になりました。しかしその一方で、不正に取得した携帯電話を用いて、他人に成りすましたり振り込め詐欺を行ったりする科学的犯罪が増えていることが問題視されています。
そこで携帯電話のキャリアは、スマホの不正利用を防ぐために「ネットワークの利用制限」を実施するようになりました。
ネットワークの利用制限とは、各キャリアが特定のスマホに対して自社の通信サービスを利用できなくする措置のことを指します。ネットワークの利用制限をかけられたスマホでは、以下の機能を使用できなくなります。
ネットワークの利用制限が行われても音声通話や一部のモバイルデータ通信機能を継続使用できる携帯キャリアもありますが、基本的にはスマホの機能の大半が損なわれると解釈できます。
ネットワークの利用制限は、スマホを中古で購入する方にとって非常に重要な問題です。型落ちした中古スマートフォンには市場価格より安く購入できるメリットがあり、非常に魅力的です。しかし、いざ購入した時にそのスマホがネットワークの利用制限をかけられている機種だったら面倒なことになります。
中古ショップやインターネットオークションサイト等で中古のスマホを購入するのは、それなりにリスクを伴う行為だということを認識しなければなりません。
中古iPhone市場では、「白ロム」・「赤ロム」という用語がしばしば使われています。
白ロムとは、SIMが入っていない一般的な中古スマホのことです。キャリアと契約を交わして取得したSIMを自分で端末に取り付ければ、何の問題もなく継続使用できます。「電話番号を記録するROMが真っ白の状態」と形容されていることが、白ロムという名前の由来になっています。
一方、赤ロムとは、すでにネットワークの利用制限をかけられて販売キャリアの回線が利用できなくなっている中古スマホのことを指します。同じキャリアの別のSIMカードと取り換えても、その端末で通話や通信を行うことは基本的に出来ません。そのキャリアの回線を利用しているMVNOでも同様の現象が起こります。
ネットワークの利用制限をかけられると端末上に赤いアンテナマークが表示されることが、「赤ロム」という名前の由来になっています。
そうとは知らずに赤ロムの中古iPhoneを購入してしまうことはクジで「ハズレ」を引いてしまうようなものですが、赤ロムの中古iPhoneでも以下のような使い方は可能です。
携帯キャリアは一人でも多くのユーザーに利用してもらうためにiPhoneを販売しているのですから、よほどのことがなければネットワークの利用制限をかけることはありません。iPhoneが赤ロム化してしまう原因として、主に以下の3つの理由が挙げられます。
所有者が自分のiPhoneの紛失・盗難被害を携帯キャリアに届け出ると、その時点でそのiPhoneにネットワークの利用制限がかかるシステムになっています。したがって、ネットオークションサイト等で販売されている中古iPhoneに盗品が混じっていると、赤ロムiPhoneを掴まされることになります。
また、現時点では白ロムの中古iPhoneでも、ある日突然赤ロムに変わってしまう可能性があることに注意する必要があります。
例えばその中古iPhoneの前所有者が本体価格の分割払いを行っていた場合、自分が購入した後で分割払いを放棄したら、その時点で中古iPhoneが赤ロム化して現所有者である自分がとばっちりを食うことになります。
そしてiPhoneが一度赤ロムになったらアウト。どうあがいてもその中古iPhoneは、二度と白ロムには戻せません。(SIMフリーなら別キャリアとの契約は可能。)
中古iPhoneを購入する際のネットワーク利用制限問題を回避するためには、以下の2つの点を心掛けることが大切です。
一つ目の赤ロムiPhone対策は、赤ロム保証のある中古ショップで購入することです。購入した中古iPhoneが赤ロムだった場合、または購入後に赤ロム化してしまった場合に、返金や交換に応じてくれる中古ショップが少なくありません。こうした保証が付いている中古iPhoneなら、安心して購入できます。
もう一つの赤ロムiPhone対策は、端末を購入する前にキャリアのサイト上でネットワーク利用制限の有無をチェックすることです。IMEI(製造番号)を入力するだけで、そのiPhoneの白ロム・赤ロム判定を確認することが出来ます。
なお、ネット通販でも大手の販売店なら必ずサイト上にIMEI(製造番号)が記載されていますが、ヤフオクやメルカリのような個人取引サイトではIMEI(製造番号)が記載されていないことがあります。その場合は、購入前に必ず出品者に確認するようにしてください。
iPhoneの15桁のIMEI(製造番号)は、SIMカードではなく本体ごとに割り振られています。SIMを抜き差ししても赤ロム判定が解除されないのはこのためです。
携帯キャリアの公式サイト上でネットワーク利用制限の有無をチェックするためには、まずそのiPhoneのIMEI(製造番号)を確認しましょう。表示されている場所は機種によって若干異なりますが、以下の手順に沿って調べればすぐに見つかるはずです。
iPhoneのアプリでIMEI(製造番号)を確認したい時は、以下のいずれかの方法を実行してください。
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