iPhoneの画面をミラーリングでテレビに出力して見る方法を解説！

iPhoneには『ミラーリング』という機能があります。これはiPhoneの画面をテレビやモニターの大きな画面に映し出す機能です。このミラーリングという機能は、iPhone以外にもiPadやAndroidスマートフォン・PCなどにも搭載されています。ご利用の環境に合わせて有線で接続する方法と無線で接続する方法があります。

ミラーリングをするメリットとして、iPhoneなどの写真や動画を大画面のテレビやモニターに映して家族や友人と鑑賞ができる点があります。また職場の会議やプレゼン、学校などで授業や講義に使用するといった方法もあります。ご高齢の方がお孫さんの写真や動画を大画面のテレビに映して楽しむといった使い方もできます。

iPhoneの画面をミラーリングする為に有線で接続する場合、専用のアダプタやケーブルが必要になります。HDMI端子のあるテレビやモニターに接続する場合は、Apple純正の『Lightning - Digital AVアダプタ』を用意します。

またApple純正のアダプタには『Lightning - VGAアダプタ』も用意されています。テレビやモニターにHDMI端子がなく、VGA端子が搭載されている場合はこちらを使用します。

アダプタにはサードパーティー製でApple純正品より価格が安い物も多くあります。しかし安定性などを考慮した場合は純正品がおすすめです。

アダプタと一緒に必要になるのが『HDMIケーブル』です。これはアダプタからテレビやモニターを接続する為のケーブルです。VGAアダプタで接続する場合はVGAケーブルを用意します。HDMI・VGAのケーブルはAppleから販売されていませんので、市販の物を使用します。

iPhoneの画面をミラーリングする為に無線接続する場合、おすすめの方法が『Apple TV』を使った接続方法です。iPhoneをWi-Fi経由で無線(ワイヤレス)で接続できます。

自分以外に家族や友人も接続設定する事ができます。またiOS専用の『Remote』アプリをインストールすれば、iPhoneをApple TVのリモコンとして使用できます。音声アシスタントの『Siri』にも対応していて、HD出力版と4K出力版があります。

まずiPhoneの『コントロールセンター』を表示させます。コントロールセンターに登録されている各機能の中から『画面をミラーリング』をタップします。

すると接続対象の機器の一覧が表示されます。この中から自分のApple TVをタップします。この時の注意点があります。マンションなどの集合住宅で隣人の方がApple TVを使っていると、上の画面のように自分のApple TV以外のデバイスも表示される場合があります。

誤作動防止の為にも、Apple TVの設定機能からデバイス名を自分だと分かる名前に変更しておきましょう。

iPhoneとApple TVの接続が完了すると、コントロールセンターの表示が自分のApple TVの名前で表示されて、アイコンが白色になります。

テレビ側でも画面表示が切り替わり、接続完了を確認できます。

テレビ画面の表示は全画面表示ではなく、iPhoneのディスプレイのサイズで表示されます。また横向き画面の表示には対応していません。

Apple TVでのミラーリングは非常にスムーズで快適です。家族や友人と集まって、旅行やイベントなどの写真をみんなで鑑賞したりするにもおすすめです。

またYouTubeやNetflixなどの動画サービスは、Apple TV内のアプリでテレビやモニター画面のフルサイズで鑑賞できます。2019年の秋以降から新サービスとして『Apple TV＋』がスタートしますので、更に利用するシチュエーションが広がります。

Apple TV以外の接続方法として、Googleから販売されている『Chromecast』を使う方法もあります。ChromecastにもApple TV同様にHD出力版と4K出力版があります。値段も4,980円(税込)からとお手頃で、スマートスピーカーの『Google Home』による音声コントロールにも対応しています。

接続も簡単です。電源ケーブルを接続して、テレビやモニターのHDMI端子にChromecastを接続するだけです。あとはiPhoneやAndroidスマートフォンなどのデバイスで『Google Homeアプリ』をインストールして設定します。また4K出力対応のChromecast Ultraは有線LANでのインターネット接続もサポートしています。

今回の記事では、iPhoneの画面をミラーリングでテレビに出力して見る方法を解説しました。画面のミラーリングは仕事で会議のプレゼンや研修などに利用したり、プライベートではイベントなどの写真を仲間と集まって鑑賞したり、様々な場面で便利に活用できます。

有線接続・無線接続で機材の費用が変わりますので、ご自身のデバイスや利用環境をよく確認して活用しましょう。