2019年03月10日更新
iPhoneにSuicaを登録する方法!Apple Payを使って新規発行するには?
iPhoneでSuica使ってますか?iPhone7の発売から提供開始されたApple PayでのモバイルSuica。今回の記事では新規登録の方法と登録後の便利な使用方法を解説しますので、ぜひ参考にして登録してみて下さい。
目次
- 1iPhoneのモバイルSuicaとは?
- ・使用できるエリアは全国
- ・Apple PayのモバイルSuicaは年会費無料
- ・Apple PayのSuicaに対応しているiPhone
- 2iPhoneでSuicaを登録する方法
- ・iPhoneからモバイルSuicaを新規発行する
- ・手持ちのSuicaをiPhoneに登録する
- 3iPhoneのモバイルSuicaのチャージ方法
- ・Apple PayのWalletからチャージする
- ・現金でチャージする
- ・ビューカードを登録しオートチャージする
- ・チャージできない場合
- 4モバイルSuicaの使い方
- ・電子マネーとして利用する
- ・定期券として利用する
- ・新幹線を予約し乗車する
- 5iPhoneにモバイルSuicaを登録して便利に使おう
iPhoneのモバイルSuicaとは?
モバイルSuicaは元々2006年にガラケーやAndroidスマホで提供されていたJR東日本のモバイルICカードのサービスで、2008年に発売されたiPhoneのユーザーから長年にわたってサービス提供の要望がありましたが、JR東日本による長年のAppleとの交渉で遂に2016年9月16日に発売されたiPhone7から待望のサービス提供開始になりました。
使用できるエリアは全国
Suicaは、鉄道、バス、買い物などで利用できるJR東日本のICカードで、あらかじめ入金(チャージ)することで、乗り降りしたり途中で下車したりしても改札機で自動精算できて窓口で精算をする必要がありません。
Suicaで、北海道から九州までKitaca、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、PiTaPa、SUGOCA、nimoca、はやかけん、icsca、odecaの各エリアにおける鉄道・バス等の利用が可能になります。
Apple PayのモバイルSuicaは年会費無料
通常AndroidスマホやガラケーでモバイルSuicaを利用する場合、JR東日本発行のビューカードで登録しない場合には年会費が1,030円発生します。
しかしPhoneでモバイルSuicaを利用する場合はこの年会費が無料になります。これはAppleとJR東日本のモバイルSuicaの利用促進の施策ですが、2020年2月26日(予定)以降の会員登録及び継続は、会員種別およびご登録のクレジットカードによらず無料となる予定です。
Apple PayのSuicaに対応しているiPhone
モバイルSuicaに対応するiPhoneの機種は、iPhone7・iPhone7PLUS・iPhone8・iPhone8PLUS・iPhoneX・iPhoneXR・iPhoneXS・iPhoneXS MAX、Apple WatchではApple Watchシリーズ2以降が対象になります。
iPhoneでSuicaを登録する方法
iPhoneからモバイルSuicaを新規発行する
iPhoneでモバイルSuicaを新規に利用するには、まずApp StoreからモバイルSuicaアプリをダウンロードする必要があります。
またモバイルSuicaアプリからのSuicaの新規発行には、iPhoneのウォレットアプリに登録されているクレジットカードか、モバイルSuicaアプリ内でのクレジットカードの登録が必要です。クレジットカードを利用しない場合は後述する手持ちのSuicaをiPhoneに登録する方法があります。
ダウンロードしたiPhoneのモバイルSuicaアプリを起動するとSuicaの新規発行画面になりますので、新規発行をタップします。
するとSuica発行画面で発行するSuicaの種別を選択になりますので、「記名式」「無記名式」「Suica定期券」のいずれかをを選択して発行手続きをタップします。この中の「無記名式」については後述します。また定期券を使用しない方は「記名式」を選択する事をおすすめします。
「モバイルSuica会員規約」「モバイルSuicaによる鉄道利用に関する特約」に同意の上、会員登録をタップします。
続いて会員情報を入力します。ここでクレジットカードの登録項目(赤い点線の囲み)が出てきますので、登録する・登録しないのどちらかを選択して次に進みます。モバイルSuicaアプリ内で登録できるクレジットカードは、ビューカード(JR東日本グループのクレジットカード)・JCB・VISA・Mastercard・American Express・Diners Club・JR東海エクスプレス・カードになります。
モバイルSuicaの新規発行時には最低1,000円のチャージが必要です。Suicaアプリケーションに登録したクレジットカードまたはApple Payで決済できます。「金額を選ぶ」からSFチャージ(入金)金額を設定後、決済方法を選択します。
これでiPhoneのApple Pay(Wallet)にSuicaが登録されました。
手持ちのSuicaをiPhoneに登録する
続いて既に使用している手持ちのSuicaカードをiPhoneのApple Payに取り込んで登録する方法を説明します。
iPhoneのApple Payに取り込んで登録できるSuicaカードの種別はSuica(無記名)・My Suica(大人用記名)・Suica定期券(通勤・大学)の3種類です。クレジットカード一体型のSuicaカードやJR東日本以外で発行されたSuicaカードや他社交通系ICカードも取り込んで登録できません。またiPhoneに取り込んで登録する際のSuicaカードの残高は19,500円以下となります。
プラスチックのSuicaカードをiPhoneに取り込んで登録する場合は、モバイルSuicaアプリからではなくWalletアプリからの取り込み登録になります。まずiPhoneのWalletアプリを開いて右上の+をタップします。
するとApple Payの画面に切り替わりますので、続けるをタップします。
カードの種類でSuicaを選択します。
取り込み登録するSuicaのSuica ID番号(券面裏のJEから始まるもの)の下4ケタと生年月日を入力し、次へをタップします。
利用条件を読んだ上で同意するをタップします。
これで手持ちのSuicaカードがiPhoneに転送されて登録されます。一度iPhoneに取り込み登録したSuicaカードは再利用が出来なくなり、iPhoneから戻す事ができませんので注意が必要です。またSuicaカードを発行した際に支払っているデポジット(預かり金)はSuica残高としてチャージされます。
ここまでがiPhoneにSuicaを登録・新規発行する方法です。クレジットカード一体型のSuicaカードはiPhoneのWalletアプリにクレジットカードとして登録しないといけなかったりなどかなり細かく規定がありますので、以下のAppleとJR東日本の公式サイトを参考にしっかり理解して登録しましょう。
記名式と無記名式の違い
Suicaには、Suica(無記名式)・My Suica(記名式)・Suica定期券の3種類があります。無記名式は利用者の制限がなく会社や家族や友人など複数の人が使用できます。
記名式と定期券は券面に記載のある人しか利用できませんが、JRE POINTが貯まったり紛失の際はみどりの窓口に届け出ると残高を補償してもらえます。以上の事を考えると無記名式よりも記名式の方がお得で安心です。
iPhoneのモバイルSuicaのチャージ方法
ここからはiPhoneに登録したSuicaにチャージ(入金)する方法を説明します。チャージの限度額は2万円です。
Apple PayのWalletからチャージする
まずiPhoneの設定からWalletとApple Payを選択します。Walletアプリに登録済みのカードの中からチャージしたいSuicaカードを選択します。
選択したSuicaカードの項目の中のチャージをタップします。
金額を決定してチャージをタップします。表示されている固定金額の1,000円・2,000円以外にも任意の金額をテンキーで設定してチャージする事もできます。
Touch ID(指紋認証)・Face ID(顔認証)で認証してチャージ完了です。
現金でチャージする
続いてiPhoneのSuicaカードへの現金でのチャージには『Suicaが使えるコンビニエンスストアのレジでチャージ』『JR東日本のモバイル端末対応Suicaチャージ専用機でチャージ』『セブン銀行ATM(一部を除く)でチャージ 』の3つの方法があります。いずれもiPhoneのWalletアプリを開き、チャージしたいSuicaを選択して金額を指定し読み取り機にかざします。
ビューカードを登録しオートチャージする
iPhoneのSuicaアプリケーションにJR東日本発行のビューカードを決済用クレジットカードとして登録すればオートチャージ設定が可能になり便利に使えます。オートチャージ設定に対応しているクレジットカードはビューカードだけです。あらかじめiPhoneのSuicaアプリにビューカードを登録しておきます。
まずiPhoneのSuicaアプリを開き、Suica一覧画面右下のチケット購入・Suica管理をタップします。
各項目の中からオートチャージ設定をタップします。
オートチャージ申込/変更をタップします。ここでiPhoneのSuica残高が○○○円以下になったら○○○円をチャージするといった設定ができます。これで自動改札にタッチして入出場する際に、チャージ残額が一定金額以下のとき、あらかじめ 設定した金額がビューカード決済で自動的にモバイルSuicaへチャージされます。
チャージできない場合
iPhoneのSuicaアプリやWalletアプリの状態によって、残高が正しく表示されなかったり反映に時間がかかる場合があります。操作ミスをしなければチャージされているはずなので、慌てずに落ち着いて確認しましょう。それでも改善しない場合はiPhoneのSuicaアプリのヘルプモードを利用します。
iPhoneのWalletアプリから対象のSuicaを選択して右下の項目をタップします。
各項目の中にある『ヘルプモードをオンにする』の項目でオン・オフを切り替えて改善する場合があります。この操作で改善しない場合は駅の改札などにある端末を利用して再度iPhoneのSuicaアプリをヘルプモードに切り替えて処理してもらいます。
またiPhoneのSuicaチャージでVISAとダイナースが使えないとの話がありますが、Suicaアプリ内にクレジットカード登録をすれば利用できます。
まずiPhoneのSuicaアプリを開いて、Suica一覧画面右下の『チケット購入Suica管理』をタップします。
すると各項目の中に『登録クレジットカード情報変更』という項目がありますので、こちらをタップしてクレジットカードを登録します。Apple Payでは対応するクレジットカードに制限がありますので、以下のApple公式サイトでご自分のクレジットカードが対応しているか確認しましょう。
モバイルSuicaの使い方
最後はiPhoneに登録・チャージが完了したSuicaの使い方です。基本的にプラスチックのSuicaカードと使い方は同じですが、ちょっとした設定でさらに便利に使えますのでその方法も含めて説明します。
電子マネーとして利用する
コンビニ・スーパー・レストラン・電車やバスやタクシーなど、Suicaが使える全国の店舗や交通機関で利用出来ます。使い方は各店舗での支払いの際はレジ担当者にSuicaでの支払いを伝えて、WalletアプリからSuicaを立ち上げて読み取り機にかざします。
バスやタクシーの使い方は運転手さんにSuicaでの支払いを伝えて読み取り機にかざします。電車での使い方は各改札の読み取り機にかざします。
定期券として利用する
定期券の使い方は事前にSuicaアプリ内で定期券を新規発行していれば、WalletアプリからSuicaを立ち上げて各改札の読み取り機にかざすと定期券のエリア内では定期券情報が自動的に適用されチャージ分からの引き落としはありません。
定期券のエリア外であれば乗り越し分がチャージ残高から引き落とされます。また定期券発行の際に始発駅をJR東日本の駅に設定すれば、各私鉄を乗り継ぐ定期券を発行できます。
また非常に便利な機能として、新規に登録したSuicaを『エクスプレスカード』に設定しておけば、いちいちWalletアプリからSuicaを立ち上げなくてもiPhoneを各読み取り機にかざすだけで利用出来ますので使い方を説明します。まずiPhoneのWalletアプリを開きます。
次に各項目の中に『エクスプレスカード』の項目がありますのでタップします。
ここで新規に登録したSuicaや既に登録済みのSuicaを選択して『エクスプレスカード』に設定して完了です。これで店舗でも交通機関でもiPhoneを取り出して読み取り機にかざすだけです。とっても便利でスマートな使い方なので、ぜひ皆さんもSuicaの登録が完了したら設定して試して下さい。
新幹線を予約し乗車する
iPhoneのモバイルSuicaアプリで新幹線の予約も出来ます。JR東海の『エクスプレス予約』に入会する事で専用アプリ『EX予約公式アプリ』からの東海道・山陽新幹線(東京~博多間)の予約ができます。
東海道・山陽新幹線(東京~博多間)以外の場合はiPhoneのモバイルSuicaアプリ内のチケット購入・Suica管理から特急券を購入します。
iPhoneにモバイルSuicaを登録して便利に使おう
今回の記事ではiPhoneのApple PayでのモバイルSuicaと登録方法や基本的な使い方・さらに便利な使い方を説明しました。一度iPhoneでのSuicaの設定を完了して使い方を覚えると、あまりの便利さにプラスチックのSuicaカードには戻れなくなります。まだ使っていない方はぜひこの記事を参考にiPhoneでのSuica生活をスタートさせましょう。