iPhoneには本体下部にマイクが内蔵されており、設定を変更するだけで簡単に音声入力を行えます。今回はiPhoneにインストールされているアプリでマイクを使うためのアクセス許可の設定方法や、マイクを使えない場合の対応策などをまとめました。
iPhoneはタッチパネルを使ってテキストを入力・送信できるだけでなく、内蔵マイクによる音声通信機能にも対応しています。ただしiPhoneでマイクの機能を使うためには、マイクの設定にて各アプリからのマイクへのアクセスを許可する必要があります。
iPhoneでマイクのアクセス許可を個別に設定しなければならない理由をご紹介しましょう。
iPhoneで新しいアプリをインストールした時、画面上に「"〇〇〇"が写真へのアクセスを求めています」といったアクセス許可のメッセージが表示されることがあります。これは、インストールされたアプリがiPhoneの機能の一部を使用する仕様になっており、その利用権限をユーザーに求めているものです。
iPhoneに搭載されているiOSは、非常にセキュリティレベルの高いOSです。外部アプリが新規インストールされた際には、本当にその権限をアプリに与えて良いのか、その都度ユーザーに対して注意を促すシステムになっているのです。
ユーザーがアクセスを許可すると、インストールされたアプリがiPhoneの機能の一部を使ったサービスを正常に処理できるようになります。逆に言えば、アクセスを許可しないとそのアプリが本来の機能を発揮できません。
例えば画像編集アプリの場合、写真へのアクセスが許可されていなかったら、端末に保存されている写真データを読み込めないといった不具合が生じてしまいます。インストールしたアプリのサービスを最大限に利用したい場合は、アクセス設定を許可するようにしましょう。
それではアクセス許可のメッセージが表示されたら常に許可すれば良いのかというと、実はそういうわけにもいきません。
インターネット上で公開されているアプリの中には、一般ユーザーには分からないようにマルウェアを巧妙に仕込んでいるものが存在します。この類のアプリはiPhoneに保存されている重要な個人情報を破壊・流出させようとするため、インストール時に様々な機能へのアクセス許可を求めてきます。
特に、「"〇〇〇"が連絡先へのアクセスを求めています」というメッセージが出た時は要注意。連絡先アプリへのアクセスを許可すると、自分や友達の住所・電話番号等を盗み出される恐れがあります。同様に、マイクへのアクセスを許可した場合、iPhoneを介して自分の日常会話を盗聴されてしまうかもしれません。
iPhoneのアクセス許可は、セキュリティ上なくてはならない設定です。本当に信頼できるアプリに対してのみ、マイクへのアクセス許可を与えましょう。
iPhoneのマイクのアクセス許可を設定する方法は非常に簡単です。まずは、ホーム画面上で歯車アイコンをタップして「設定アプリ」を開いてください。
次に、設定アプリのメニューの中から「プライバシー」の項目をタップします。
プライバシーのメニューの中から「マイク」をタップしてください。
すると、iPhoneのマイクに対してアクセス許可を要求したアプリが一覧表示されます。マイクへのアクセスを許可したいアプリのスイッチをタップしてオンにしましょう。これで、そのアプリがiPhoneのマイクにアクセスできる設定になりました。
国内最大の人気を誇るSNS・LINEには、テキストメッセージを送るだけでなく無料で音声通話を行える機能も実装されています。しかし、iPhoneのマイクのアクセス許可設定がオフになっていると、こちらの音声が相手に聞こえないという不具合が通話時に起こります。
ここではiPhoneアプリの例として、LINEアプリのマイクのアクセスを許可する設定方法をご紹介しましょう。
LINEアプリをiPhoneにインストールしたばかりの状態では、設定アプリを開いてもLINEのマイクへのアクセスを許可する項目が表示されません。まずはLINEアプリ上で音声通話機能を使用する必要があります。
LINEアプリを起動したらホーム画面を表示し、左上にある歯車アイコンをタップしてください。
LINEの設定画面が表示されたら、「通話」の項目をタップしてください。
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