iPhoneのバッテリーの保ちが悪くなるとバッテリー交換したくなります。iPhoneの新品購入から1年以内ならすべてのiPhoneが無料で、2年目であっても「Apple Care+ for iPhone」に加入していれば無料でバッテリー交換が可能です。
2019年6月現在、保証外でiPhoneのバッテリーを交換すると、iPhone Xシリーズなら7,800円、その他のiPhoneだと5,400円の費用が必要です。しかし、そのiPhoneが保証対象であれば、バッテリー交換は無料です。保証対象は、新品購入から1年以内であなたに過失がないすべてのiPhoneと、Apple Care+に加入している2年目のiPhoneです。
ただし、どこのiPhoneの修理ショップでも保証期間内であれば無料でバッテリー交換してくれるわけではありません。Apple StoreかApple正規サービスプロバイダに持ち込むか、Appleの修理センターへ配送修理を依頼するかした場合にのみバッテリーの無償交換が受けられます。誤って近くの非公式業者に持ち込まないようにしてください。
iPhoneを購入するとApple Careとも呼ばれる「Apple製品限定保証」がついてきます。これは1年以内の自然故障にのみ対応している保証です。
一方、購入から30日以内であれば、2年目でも保証がつき、しかもあなたの過失や事故によるiPhoneの破損も低額で修理できる「Apple Care+ for iPhone」に加入できます。Apple Care+に加入することで、通常ならバッテリー交換費用のかかる2年目であっても、無償交換が可能となります。
iPhoneの保証状況は、iPhone上で簡単に確認できます。そのためにはまず設定アプリを立ち上げ、「一般」を選択、さらに「情報」をタップします。すると保証期間内であれば、「Apple Care+」もしくは「AppleCare Services」という表示とともに有効期限が表示されます。保証期間が過ぎている場合には、この部分が表示されません。
Appleは、公式に500回の充電でiPhoneの劣化が発生すると発表しています。iPhoneユーザーの多くは、1日に1回はバッテリー充電をすると考えられ、およそ1年半でiPhoneのバッテリーは劣化すると考えられます。もしあなたがより頻繁に充電を行うのでしたら、その期限はもっと早まります。通常使用開始から2年弱がiPhoneのバッテリー交換の目安です。
しかし、Appleでのバッテリー交換の可不可は通常バッテリーが新品の80%以下に劣化した場合です。それ以上でも交換してもらえる場合もありますが、頑なに拒否される場合もありますので、iPhoneの「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」をそれぞれタップし、「バッテリーの状態」画面の「最大容量」が何%かを確認してください。
冒頭で記したように、iPhoneの電池の無償交換を受けるには、Apple StoreかApple正規サービスプロバイダに持ち込むか、Appleの修理センターへ配送修理を依頼する必要があります。
しかし、Apple Store直営店は全国に8店舗、東京・大阪・名古屋・京都・福岡の5都市にしかありません。またApple正規サービスプロバイダも全国100店舗ほどで、多くの県では県庁所在地に1店舗あるのみで、山口・島根・鳥取に至ってはApple正規サービスプロバイダも存在しておらず、持ち込み修理は難しいことが少なくありません。
その場合は配送修理を依頼することになります。通常の配送修理では最低1週間iPhoneが使えなくなりますが、Apple Care+加入者が利用できるエクスプレス交換サービスであれば、自宅で配送された新しい交換品と電池が劣化したiPhoneを交換できるので、iPhoneを使えない期間がゼロで済みます。
持ち込み修理であれ、配送修理であれ、どちらの場合も電池交換を依頼する前にいくつかやっておくべきことがあります。
まずiPhoneのデータや設定をバックアップします。これを行わないと、元のiPhoneの内容や設定が失われてしまいます。ただし、Apple Watchをペアリングしていて、かつ配送修理をする場合は、Apple Watchとのペアリングを解消してからバックアップをとってください。先にバックアップをとると二度手間になります。
下のリンク先の記事を参考にiCloudやiTunesにバックアップをとってください。また、アプリによってはアプリ内でのバックアップが必要な場合もありますので気をつけてください。詳しくは以下のリンク先の記事を参考にしてください。
持ち込み修理の場合は最低限バックアップさえとってあればその場でなんとかなりますが、配送修理の場合は以下の下準備が必要です。これができていないと最悪バッテリー交換ができずに送り返されてきたり、ほかの修理費用が発生したりしかねませんので、注意してください。
Apple Watchを併用している場合には、ペアリングを解除します。ペアリングを解除していないと、バッテリー交換から戻ったiPhoneとのペアリング時に、これまでのApple Watchのデータが消えてしまいます。
ペアリングを解除しておくとiPhone側にApple Watchのバックアップが作られますので、そのあとでiPhoneのバックアップを作成することで、iPhoneとApple Watchの両方のバックアップが手元に残ります。
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