iPhone XRのHaptic Touchとは?3D Touchとの違いや使い方とできることを解説!

iPhone XRより搭載されているHaptic Touchの使い方やできることについてレビューします。また、Haptic Touchと3D Touchの使い方の違いやできることとできないことの比較を検証します。新機能の理解を深めて使い方をマスターしましょう。

iPhone XRのHaptic Touchとは?3D Touchとの違いや使い方とできることを解説!のイメージ

目次

  1. 1Haptic Touchとは
  2. 長押しと触覚フィードバック
  3. テキストカーソルをディスプレイ上で操作できる
  4. 2Haptic Touchと3DTouchの違い
  5. 強く推すか長押しかの違い
  6. 感圧センサーがあるかないかの違い
  7. Haptic Touchを使う時の注意点は?
  8. 3D Touch搭載モデルでのみできることとは?
  9. 3Haptic Touchの使い方
  10. 画面を長押しする
  11. キーボードのカーソルを操作する
  12. 4Haptic Touchの対応機種
  13. iOS12から使える
  14. 3D Touchが使えない機種でも使える
  15. 5Haptic Touchの新たな拡張機能
  16. 通知のプレビュー機能
  17. 今後できることは増えていく
  18. 6Haptic Touchを上手に使いこなそう

Haptic Touchとは

iPhone XRより搭載されている「Haptic Touch」という機能を知っていますか?従来の「3D Touch」と似た機能ですが、使い方やできることを比べると、様々な点で違いがあります。「Haptic Touch」は「3D Touch」の後継機能として最新のiPhoneモデルに採用されています。

「Haptic Touch」は、2018年に発表されたiPhoneの最新ラインナップ「iPhone XS・XS Max・XR」の内、iPhone XRだけに搭載された新機能です。iPhone XRではその代り「3D Touch」が非対応になってます。

そして、2019年9月に発表されたiPhoneの最新ラインナップであるiPhone 11シリーズ「iPhone 11・iPhone 11 Pro・iPhone 11 Pro Max」では、全ての機種において「Haptic Touch」が採用され、「3D Touch」が非対応になってます。

Haptic Touchが搭載された最新モデルiPhone

「3D Touch」は、2015年の当初最新モデル「iPhone 6s」より搭載された機能でしたが、この流れに鑑みると、iPhoneの次世代のオペレーション機能が「Haptic Touch」に代替わりすることは明確なようです。

今回は、そんな「Haptic Touch」の使い方・特徴や「3D Touch」との使い方・できることの違いについてレビューします。

長押しと触覚フィードバック

まず、「Haptic Touch」と「3D Touch」の操作感覚の違いを説明すると、従来の「3D Touch」はディスプレイ強く押し込むことで機能が発動しましたが、「Haptic Touch」は軽く長押しすることで触覚フィードバックが働いてディスプレイを押しこんだような感覚が生まれ、実際は強く押し込まなくても機能が発動します。

総じて「Haptic Touch」と「3D Touch」の操作感覚の違いを一言で言えば、「Haptic Touch」は軽いタッチの長押しで力を入れずに操作できます。

ちなみに、iPhoneの基本操作として、ホーム画面で長押しすることでアプリを削除・移動する画面を発動できますが、この長押し操作よりも短い長押しで「Haptic Touch」を操作できます。

テキストカーソルをディスプレイ上で操作できる

Haptic Touchの使い方

「Haptic Touch」の使い方・機能面の大きな特徴の1つが、テキストカーソルをディスプレイ上で操作できる機能です。

iPhoneでテキストを入力する画面を表示すると、画面下方にテキスト入力用のキーボードが自動表示されますが、このキーボードの「Space」バー(日本語キーボードの場合は「空白」ボタン)を長押しすることによって、テキスト入力の画面上で自由にカーソルを移動できます。

丁度、PCでマウスをつかってカーソルを動かすように操作できるので、PC操作に慣れているユーザーにとってはありがたい便利な機能です。

iPhoneはこれまで、こうしたカーソルを簡単に移動できる機能がなく、カーソルを移動するには画面を長押しして虫眼鏡機能を立ち上げて指で移動する方法しかなかったので、このような機能を望んでいたユーザーは多いのではないでしょうか。

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Haptic Touchと3DTouchの違い

次に、「Haptic Touch」と「3DTouch」の使い方の相違点について、詳細をレビューします。

強く推すか長押しかの違い

「Haptic Touch」と「3DTouch」の操作の体感の違いは、「3DTouch」は強く押し込む操作であるのに対し、「Haptic Touch」は軽く長押しする操作であることは前述しましたが、この操作感覚の違いは、感圧センサーの有無によります。

また、「Haptic Touch」は軽く長押しするだけですが、触覚フィードバックはあるので、「3DTouch」のようにボタンを押したような感覚は得られます。丁度、ディスプレイの上に指を乗せただけで自動的にディスプレイが操作を感知して機能が発動するような感覚で、次世代の新しい操作感を感じさせます。

感圧センサーがあるかないかの違い

従来の「3DTouch」の操作は感圧センサーで指の強い押し込みを感知して、触覚フィードバックを発動する仕組みになっていました。

iPhone XRには感圧センサーは搭載されていない

しかし、iPhone XRと2019年の最新モデル、iPhone11シリーズには、感圧センサーは搭載されていません。これらの「Haptic Touch」搭載モデルでは、感圧センサーを使わずに、軽い長押しで触覚フィードバックを発動する仕組みになっています。

ちなみに、「3DTouch」搭載モデルでは、ホーム画面の「設定」から「3DTouch」機能のオン・オフを切り替えたり、押し込み感のレベルを3段階で調整したりできましたが、「Haptic Touch」搭載モデルでは、「Haptic Touch」機能のオン・オフ切り替え・押し込み感のレベル調整はなく、標準の固定機能として装備されます。

Haptic Touchを使う時の注意点は?

「Haptic Touch」を使う時の注意点に関しては、まず、「3DTouch」との利用条件の違いを良く把握しましょう。

「Haptic Touch」では、前述した通り、「設定」による機能のオン・オフ設定はできません。また、「3DTouch」が押し込み感のレベルを調整できたように、長押し感を調整することもできません。そのため、「Haptic Touch」が発動する一定の長押し感覚に慣れる必要があります。

また、後述する、「3DTouch」でしか利用できない機能も存在するので、「3DTouch」の操作に慣れたユーザーはそうした機能が使えなくなることを留意しましょう。

長押ししすぎるとアプリの消去・移動モードが発動する場合がある

Haptic Touchの使い方の注意

「Haptic Touch」をiPhoneのホーム画面で操作する場合は、長押しの長さが長すぎるとアプリの消去・移動モード(アプリアイコンがゆらゆら揺れる画面)が発動する場合があるので注意しましょう。

本来、アプリの消去・移動モードが発動するには、「Haptic Touch」よりも長く長押ししないと発動しませんが、操作のアクシデントで間違って発動させてしまう場合もあります。

3D Touch搭載モデルでのみできることとは?

2019年9月発表のiPhone最新モデルでは、全機種が「Haptic Touch」を採用し、「3D Touch」は非対応となっています。

この状況から、今後はメイン操作機能として「Haptic Touch」に全面移行する可能性がほぼ確定といってよさそうですが、「3D Touch」でしか利用できない機能がいくつかあります。以下に紹介する機能は、現時点(2019年9月)では「Haptic Touch」では利用できません。

Peekを使って既読を付けずに内容を確認する

「3D Touch」では、押し込みの強さのレベルで操作を切り分ける機能がありました。押し込みの強さのレベルとして、軽く押し込む操作を「Peek」といい、この「Peek」でリンクURLを押し込むと、リンクサイトをブラウザで立ち上げるのではなく、プレビューとして、サイトの1ページ目をポップアップで表示する機能がありました

この「Peek」によるプレビュー閲覧は、サイト履歴に残ることもなく、リンクサイトを「チラ見」できる便利機能でした。

この「Peek」によるプレビュー機能は、「Haptic Touch」では利用できません。

アプリごとのサブメニューを確認できる

Haptic Touchでは使えない機能

「3D Touch」のもう1つの特徴的な機能が、アプリのサブメニューを表示させる機能です。アプリアイコンを強く押し込むと、アプリの主な機能を表示するサブメニューが表示されます。

このサブメニューを利用すれば、アプリを立ち上げなくても、「アプリアイコンを強く押し込む」→「サブメニューで操作」という簡単操作で用事を済ませられたので、よく使うアプリの操作には重宝する機能でした。

このサブメニュー機能も、「Haptic Touch」では利用できません。

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Haptic Touchの使い方

次に、「Haptic Touch」の使い方・できることについてレビューします。

画面を長押しする

「Haptic Touch」の基本的な操作は、「画面の長押し」です。ただ、「画面の長押し」といっても通常のタッチよりやや長めにタッチする程度なので、操作する上で使い方に不自由はないでしょう。

アプリの消去・移動モード(アプリアイコンがゆらゆら揺れる画面)を発動するには、明らかに長めに長押しをしないと発動しないので、「Haptic Touch」の操作に慣れれば間違ってアプリの消去・移動モードを発動させることはないでしょう。

キーボードのカーソルを操作する

「Haptic Touch」でできることとして便利な機能が、テキスト入力画面で利用できる、カーソル移動機能です。キーボードのSpaceバー、もしくは日本語キーボードの場合は「空白」ボタンを長押しすると、テキスト入力画面上を、丁度PCでマウス操作するように、自由にカーソル移動できます。

また、このカーソル移動機能は、「3D Touch」対応機種でもiOS12以降にアップグレードすれば利用できることです。「Haptic Touch」搭載機種のiPhone XRや2019年の最新モデル、iPhone11シリーズだけができることではありません。

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Haptic Touchの対応機種

Haptic Touchの対応機種

出典: https://www.apple.com/jp/shop/buy-iphone/iphone-xr?afid=p238%7CstCXcAy2a-dc_mtid_18707vxu38484_pcrid_382305410818_pgrid_76944490254_&cid=aos-jp-kwgo-iPhone--slid---iphone+xr-e-product-

次に、「Haptic Touch」の対応機種についてレビューします。

iOS12から使える

「Haptic Touch」搭載機種としてのラインナップは、現在、iPhone XR・iPhone 11・iPhone 11 Pro・iPhone 11 Pro Max、となりますが、OS環境の対応条件は、iOS12以降になります。

3D Touchが使えない機種でも使える

「Haptic Touch」に関して留意しておくべき点は、iPhone XR・iPhone 11シリーズでなければ「Haptic Touch」を利用できないというわけではないということです。

状況を整理して説明すると、「Haptic Touch」はiOS12以降のOSにアップグレードした機種はどの端末でも利用できますが、「3D Touch」対応機種(感圧センサー搭載機種)は「3D Touch」が優先して機能します。

つまり、「3D Touch」非対応機種(感圧センサー非搭載機種)でも、iOS12以降のOSにアップグレードすれば、「Haptic Touch」を利用できます。

「3D Touch」はiPhone 6s以降に採用されたので、仮にiPhone 5sやiPhone 6でもiOS12以降のOSにアップグレードすれば、「Haptic Touch」を利用できます。

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Haptic Touchの新たな拡張機能

次に、「Haptic Touch」の新たな拡張機能についてレビューします。

通知のプレビュー機能

Haptic Touchの拡張機能

「Haptic Touch」で新しくできることとして拡張された機能に、通知のプレビュー機能があります。ロック画面や通知センターに表示された通知ポップアップを長押しすると、プレビューを表示できます。

また、メールなどのメッセージ通知を長押しすると返信ボタンも合わせて表示されるので、ワンタッチで返信できて便利です。メールアプリの画面を表示させて操作する必要がないので、無駄な手間が省けます。

今後できることは増えていく

「Haptic Touch」は今後、機能が拡張されていくことが、開発元のAppleより発表されています。

iOS12.1で、上記の通知のプレビュー機能が追加され、2019年9月に発表されたiPhoneの最新ラインアップiPhone11シリーズでは、全面的に「Haptic Touch」が導入されているので、Appleの意向として、今後「Haptic Touch」の機能強化が図られることが推測されます。

3D Touchから置き換わる可能性も

ここ最近の一連の流れから、iPhoneの操作機能として「3D Touch」から「Haptic Touch」に世代交代する可能性が予想されますが、その明確な理由は明らかにされていません。

ただ、あくまで推測の域を出ませんが、「Haptic Touch」と同等の機能は既にAndoroidスマホには搭載されており、「3D Touch」機能の採用は感圧センサーを搭載するだけのコストに見合った反響・ニーズを見込めないと判断されたのかもしれません。

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Haptic Touchを上手に使いこなそう

「Haptic Touch」を上手に使いこなせるようになりましょう。「Haptic Touch」は、iPhone XRでデビューした新機能でしたが、その後のiPhoneの最新ラインアップiPhone11シリーズで全機種に採用されています。

iPhone XRに採用された当時は「3D Touch」との併用の可能性も想定されましたが、iPhone11シリーズ全機種で採用されたため、今後は「Haptic Touch」が、iPhoneのメイン操作機能の1つとなる可能性が高まりましたので、「Haptic Touch」の長押し操作に慣れて、将来的に追加される拡張機能を便利に使いこなせるようになりましょう。

また、現時点で利用できるカーソル移動機能や通知プレビュー機能も使い勝手の良い機能なので、使い方をマスターして、便利に活用しましょう。

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この記事のライター
KOUSUKE
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