iPadを使っていると、せっかくの広い画面がソフトウェアキーボードにスポイルされることもあります。その点外付けキーボードを使えば、画面が広く使える上にショートカットも利用できます。そこで本記事では便利なiPadのキーボードショートカットを、まとめて紹介します。
iPadで文字入力や各種作業の効率を上げるのにおすすめなのが、iPadにキーボードを追加することです。キーボードを追加することで、iPadの文字入力の効率が上がるのみならず、キーボードショートカットが使えるようになり、コピー&ペーストやアプリの切り替え、各種アプリ内の作業が著しく便利になります。
キーボードショートカットを使うためには、2019年7月現在の現行機種でいえば、iPad Pro 12.9インチモデルやiPad Pro 11インチモデルなら Smart Keyboard Folioを、iPad AirならSmart Keyboardを、iPadやiPad miniならそれ以外のBluetooth接続型のキーボードを接続する必要があります。
なお、iOSには別に「ショートカット」という名前のアプリもあります。こちらはいろんなアプリの機能を組み合わせて、自分ならではの機能をiOSに追加するアプリです。今回はこのショートカットアプリについては触れませんので、以下で出てくる「ショートカット」はすべて「キーボードのショートカット」のことです。誤解しないようお願いします。
なお、ショートカットアプリについて調べるつもりでこの記事にたどり着いた方は、以下のリンク先の記事を参考にしてください。
iPadに組み合わせるキーボードには、iPad Pro 12.9インチモデルとiPad Pro 11インチモデルに接続できるSmart Keyboard Folioと、現行のiPad Airや過去のiPad Proに接続できるSmart Keyboard、それにどのiPadにもつなげるBluetoothのワイヤレスキーボードがあります。
ワイヤレスキーボードのメリットは次の節で説明しますが、iPad Proか現行のiPad Airのユーザーであれば、Smart Keyboard Folio/Smart Keyboardがおすすめです。このふたつのSmart Keyboardは、無線ではなくiPadと接点でハードウェア的に接続されていますので、接続が早く、反応も鋭いため、非常に使いやすいという長所があります。
ただし、Apple純正品の例に漏れず価格が高めで、かつキーボードを選べないデメリットがあります。Smart Keyboard Folio/Smart Keyboardのキータッチやキー配置にどうしても慣れないのなら、iPad ProやiPad Airであっても、ほかのワイヤレスキーボードを組み合わせるのがいいでしょう。
iPad Pro 12.9インチモデルとiPad Pro 11インチモデル、現行のiPad Airと以前のiPad ProはSmart Keyboard Folio/Smart Keyboardを使うとして、それ以外のiPadではBluetoothのワイヤレスキーボードを使わなければなりません。
ワイヤレスキーボードは接続までに時間がかかったり、しばらく触れていないと接続が切れたりします。またiPadから電源を取れないため、別途充電が必要という不便さもあります。その代わり、価格が安く、自分に合ったキーボードを選べるというメリットがあります。中でもおすすめは、薄くてキーが大きく使いやすい、Mac用のMagic Keyboardです。
Mac用のMagic Keyboardは、iPad Pro 12.9インチモデル用のSmart Keyboard Folioとほぼ同じ幅で、重さも231gと、単三電池2本約50gを加えても、400gのSmart Keyboard Folioよりはるかに軽くて済みます。もちろんキータッチもSmart Keyboard Folioより上で、かつ値段も半分以下です。
さて、それではここからiOSで使えるキーボードショートカットを紹介していきます。なお、以下では「コマンドキー」を「⌘」、「シフトキー」を「Shift」、「コントロールキー」を「Ctrl」、「オプションキー」を「Opt」、「タブキー」を「TAB」と表記します。また同時押しの場合はそれぞれのキーを「+」でつなぎます。
最初に覚えて欲しいショートカットは、ホーム画面に戻る「⌘+H」です。iOSの場合、かなりの頻度でホーム画面に戻る必要がありますが、その度にキーボードから手を放してiPadのホームボタンに触れたり、スワイプしたりしていては、効率がだだ下がりしてしまいます。そのため、まずはこのショートカットを必ず覚えてください。
iOSでは、アプリを切り替えるショートカットに「⌘+TAB」を使います。このショートカットは、Macの「⌘+TAB」やWindowsの「Alt+TAB」と同じですので、MacやPCのユーザーであれば新しく覚えるまでもないでしょう。
さらにiOSでは、「⌘+Space」でiPad内のアプリやファイルを検索するSpotlight検索画面をポップアップさせられます。このショートカットもMacと同じなので、Macユーザーにはより便利に使えます。おすすめは、ここでアプリ名を入力してiOS上でアプリを立ち上げることです。そうすれば、キーボードから手を放さずに新しいアプリを立ち上げられます。
加えてiOSではMacと同じ「⌘+Shift+3」でスクリーンショットが撮れます。元々スクリーンショットは片手では撮りづらく面倒な操作ですから、キーボードショートカットでスクリーンショットが撮れるのはとても便利です。
また、「⌘+Shift+4」を使うとスクリーンショットを撮ってそのまま編集モードに移行できます。このショートカットはiOSとMacとで、似ているようでちょっと違うものなので、ひょっとすると混乱するかもしれません。
つづいて、メモアプリやSafariなどのブラウザの入力画面での、テキスト入力時に使える便利なショートカットをお教えします。
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