KindleでePubやPDFファイルの電子書籍を読む方法!配信/削除/設定のやり方を解説!
電子書籍をKindleで読む場合いに注意することがあります。それは世界標準であるePub電子書籍が開けないことです。KindleでePub形式の書籍を読むためにはアプリを使いePubをMOBIに変換する必要があります。本記事で詳しく解説します。
目次
KindleでePubなどの電子書籍を読むための確認事項
今やペーパーレスの時代、若者の読書離れが取りざたされていますが、電子書籍の台頭が書店の売り上げを押し下げた結果であり、現実はさほど深刻ではないと思われます。今回は電子書籍を読むためのKindle端末の特徴と注意点を解説します。
Kindle専用端末とは
電子書籍には、閲覧用の携帯用端末が必要です。ノートPCでも可能ですが、持ち運びに不自由でバッテリーの容量も気になり、作業にも影響が出ます。電子書籍の閲覧や設定には便利な専用端末が販売されています。
アマゾンからKindleという端末が販売中で、値段がスマートフォンの1/7程度で8,000円~16,000円とリーズナブルです。内臓メモリーは4GB~32GBあり、電子書籍を数千冊も保存できます。スクリーンに反射抑制機能がつき、タブレットと比べて目の疲れが格段に楽になり、日差しを気にせず読書できます。
本体に電源スイッチのほかPCの接続用にUSBポートが付き、いつでもパソコンからファイル(本)をダウンロードできます。バッテリーは一度の充電で数週間OKのようです。
Kindleで読込可能なファイル形式
電子書籍でのメジャーなファイル形式は,「PDF」,「ePub」ですが、電子書籍にはKindleで開けない、ファイル形式(拡張子)があります。最初にKindoleが標準でサポートしている、ファイル形式の一覧をご覧ください。
- Kindle(.MOBI,.AZW)
- MicrosoftWord(.doc,.docx)
- HTML(.html,.htm)
- RTF(.rrtf)
- Text(.txt)
- JPG(jpeg,.jpg)
- GIF(.gif)
- PNG(.png)
- BMP(.bmp)
- PDF(.pdf)
以上の拡張子のファイル形式はKindleでサポートされいて、問題なく開くことができます。
しかし、電子書籍の世界標準でもあり、「楽天COBO」「BOOKLIVE」にも採用されている「.ePub」はKindleでサポートされていません。そこで「ePub」ファイル形式の書籍の閲覧には「ePub」を「MOBI」に設定で変換する必要があります。
ePubはMOBI形式に変換する必要がある
電子書籍で標準の「PDF」「ePub」のうちKindleでePubが、サポートされていない理由は読書端末のライバルである「cobo」の存在です。下の画像が「Kobo」でKindleと同等以上の性能があります。
「cobo」は楽天で販売されている電子書籍端末であり、Kindle,Koboそれぞれ自社の運営する”ストア”の書籍しか閲覧できないという点で一致しています。しかしそれでは不便であり、お互いファイル形式の変換は、無料のアプリで簡単に設定し変更できます。
KindleでePubを読むためにMOBI形式に変換する方法
「ePub」ファイルを「MOBI」に変換するためAmazonの無料ソフトの「Kindle Previewer」をPCにインストールします。下のショートカットアイコンは「Kindle Previewer」が正常にインストールされて、デスクトップに作るアイコンです。
- 「Kindle Previewer」リンクサイト
Kindle Previewerをダウンロードして変換しよう
上記の「Kindle Previewer」をクリックするとインストールページに移動します。
アプリの説明をしているインストールページの画面を下にスクロールします。
Windows用ダウンロードボタンとMac用のダウンロードボタンが現れます。環境の合う方をクリックします。
PC画面の下段に上の画像のようなKindle Previewer「exeファイル」が表示されます。クリックして実行します。
Kindle Previewerのセットアップウィザード画面になります。「次へ」をクリックします。
Kindle Previewerのライセンス契約の同意画面です。読んで「同意」をクリックします。
インストール先のパスを確認し、念のためメモをとり取り「インストール」をクリックします。
インストールが開始されました。
インストールが無事完了しました。「完了」をクリックします。
Kindle Previewerを使用する上で便利なショートカットキーの説明です。納得できたら出来たら「閉じる」をクリックします。
Kindle Previewer使用開始の画面です。「本を開く」をクリックしてエクスプローラ(ファイルブラウザ)から変換するターゲット(対象)ファイルを指定して、変換します。
エラーが出るときの対処法
外国製のソフト(アプリ)のためか、PCの環境によってエラーが出るとの報告があります。稀にファイル名が日本名だとうまく読み込めないようで、その場合ファイル名を英語表記にすると、Kindle Previewerに読みこめる様になり、ファイル形式も「.MOBI」に変換されます。
KindleでePubやPDFファイルの電子書籍を読む方法
これから実際に、AmazonのKindle版の本を購入して,端末で読んでみます。パソコンに接続してダウンロードするのですが、直接USBで接続する方法とWi-Fiでメールに添付する方法があります。まずメールに添付するやり方の「sendo-to-kindle」で端末に送ります。
メールで電子書籍ファイルをKindle端末に送る手順
手順を解説します。
パーソナル・ドキュメント設定でアドレスを確認
Amazonで電子書籍を購入された方は,Amazonのアカウントを持っているということです。そしてKindle端末を購入したということは、PCとKindle端末が同期されているものとします。まずAmazonのサイトを開き、自分の「アカウント&リスト」をクリックします。
次に下段の赤わくの「コンテンツと端末の管理」をクリックします。パスワードを求められ入力すると、下の画面になり、これから実際に本を読むKindle端末に購入した本を読みこませるための、設定を行います。
「コンテンツと端末の管理」にKindleに送信できるコンテンツ(ここでは書籍)が表示されています。「設定」をクリックしますと、下段に「パーソナル・ドキュメント設定」の項目があらわれクリックすると、Kindleに送信されるアドレスが表示されます。
メールアドレスの追加方法
上の画像に記載されているアドレスはKindle独自の端末向けアドレスで自動的に作成されます。アドレスの追加は下の画像のように追加します。
「承認済みEメールアドレスを追加」をクリックすると、別のデバイスのメールアドレスを入力できるようになり、Kindle仕様のメールアドレスに一部変更され、上の欄に追加されます。
Kindleで読書するには二つ手段があります。購入した書籍(電子書籍)をすぐに端末へ送信することが多いですが 同時にKindleライブラリ(Amazonのクラウドサービス)に自動的にアップロードされます。もう一つはKindleライブラリからダウンロードし、端末に送信して本を開けるようにします。
Kindle端末への配信・削除方法
「パーソナルドキュメント」内の書籍は「Kindleライブラリ」に保管されています。
ここでは”Kindleライブラリ内の書籍=パーソナルドキュメント”をKindle端末にダウンロードしてみます。上の「コンテンツと端末の管理」から「本」を選択してダウンメニューより「パーソナル・ドキュメント」をクリックします。
パーソナルドキュメントからコンテンツ(書籍)を選び配信を、端末を選択すれば配信されます。
上の画像は購入しておいた本をそのまま「配信」をクリックして端末に送る画面です。
無事に送ることができすぐに読むことができました。
ファイルサイズに注意
Kindleの「Sendo- to-Kindle」では50MB、送ることが可能ですが,メールでは25MBが限度ですので、一度に送る冊数には注意が必要です。
USB接続で電子書籍ファイルをKindle端末に送る手順
Kindle端末にはUSBを接続するUSBポートが準備されていて簡単にPCとUSB接続ができ、電子書籍をダウンロードすることができるようになります。
「コンテンツと端末の管理」から対象の書籍をクリックして左にある□の中に「...」があるアイコンをクリックすると下の画面になります。端末とPCを接続して「ダウンロードしてUSB経由で転送」をクリックして送信します。
USBに接続しての転送では特に設定しない限り各端末へ個別の送信となりKindleライブラリには保存されません。
アップロードされないためバックアップを残しておこう
USBで端末に送信するとKindleライブラリに保存されないこともありますので、PC上にバックアップを保存することをお勧めします。
PCからUSB接続すると端末はUSBメモリーと同様の扱い(外部ストレージ)になりドラッグアンドドロップで移動が可能です。
KindleでePubやPDFを読む方法を覚えておこう
Kindleに読み込めるように「ePub」を「MOBI」に変換するには「Kindle Previewer」で変換しました。じつはPDFファイルにも、kindleで読めない形式の書籍が稀にあります。
それが「DRM」付きのPDF書籍です。紙面の関係で詳しく説明はできませんが、下のリンクのアプリでPDFに付いているDRMを解除できるはずです。「試用版も」あります。ぜひあきらめずチャレンジしてください。