世界で一番人気があると言われるChromeですが、たまに動作が鈍くなり、重いと感じる事があります。それはChromeのメモリ不足が原因ですが、メモリを解放することで解消できます。そこで今日はChromeのメモリ不足解消法、メモリ解放できる拡張機能を紹介します。
Chromeは描画速度が速く、セキュリティ面で優れているとして世界中から評価を得ているブラウザですが、一方でメモリの消費量が多いというデメリットがあります。
タブをいくつか開くなどしてメモリが不足してくると、Chromeは動作が遅くなり、さらには「GoogleChromeのメモリが不足しています。」と表示されサイトが開けなくなってしまいます。また、パソコン自体のメモリが不足するため、パソコン全体の動きも鈍くなり、固まってしまう事態に陥ります。
プログラムはメインメモリ(RAM)の空いている領域を実行に必要な分確保します。そしてプログラムが終了し、メモリが必要なくなれば確保していたメモリを解放させます。
ところがメモリが必要なくなったプログラムがメモリを解放せず確保したままでいると、他のプログラムが必要なメモリを確保することができなくなってしまいます。このような現象をメモリリーク(memory leak)と言います。
Chromeはこのメモリリークが頻繁に発生するといわれており、発生した場合には当然他のプログラムが必要なメモリを確保できないために処理に時間がかかり動作が遅くなったり、強制終了してしまったり、パソコン自体が固まってしまうことになります。
開いているタブの数は、開いているホームページの数と同じことです。Chromeでは、ホームページ(=タブ)を開く際にパソコン内で「プロセス」という処理が必要になります。つまり開いているホームページ(=タブ)が多ければ、その分メモリを消費します。
メインメモリの空き容量が少なくなれば動作に影響を及ぼし、十分なメモリが確保できなければChromeの処理動作の低下はもちろん、パソコン自体の処理能力も低くなります。
Chromeには開くタブの数に制限がありません。そのためあとで読もうと思ったりリンクを新しいタブで開いていくとあっという間に何十個という数のタブを開いてしまっている事があります。何十個もホームページを開いていればその分沢山のメモリを占領しているということは簡単に想像できるでしょう。
Chromeはもともとメモリの使用量が多いというデメリットがあると冒頭でお話ししました。そこで、まずはすぐに対処できるChromeのメモリ使用量を減らす方法をお話しします。
「Chromeがメモリ不足になる原因・タブを多く開いている」でお話しした通り、タブを開いている数だけメモリの使用量も増えます。具体的に挙げると、タブ1つのメモリ使用量は50MB~100MBです。タブを10コ開いているだけで、メモリの使用量は約0.5GB~1GBにも上ります。新しいタブを開きながらネットサーフィンしている人は、せめて開いているタブの数を10コ程度に抑えるだけで使用量は大分抑えられます。
また、固定しているタブの数を減らすことでもメモリの使用量は抑えることができます。
キャッシュのおかげでサイトの表示速度が早くなり快適にネットができる反面、放っておくとデータはどんどん蓄積され、メモリの使用量がかさみ、動作に影響を及ぼしてきます。
手動での操作になりますが、Chromeのキャッシュは「閲覧履歴」「ダウンロード履歴」「キャッシュされた画像とファイル」の3つを削除しましょう。この3つのキャッシュを削除するだけで大分軽くなります。
Chromeには簡単に拡張機能を追加できるとう特徴があります。ですがあれもこれもと、どんどん追加していくと、それだけでメモリ使用量がかさんでしまいます。とりあえずChromeに追加したけれどあまり使っていないような拡張機能は無効にし、様子をみましょう。その上で使わないと判断したらChromeから削除してしまいましょう。
タブの数に気をつけたり、定期的にキャッシュを削除したりというのは、普段の心がけ次第です。それでもやはり沢山タブを開かなくては作業ができない、いつもうっかり大量にタブを開いている、という人のためにChromeのメモリ使用量を抑える拡張機能を紹介します。
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