Bluetooth接続でイヤホンやキーボードを使う人が増えています。Bluetooth接続には規格があり、バージョンが違うと通信速度や使える機能に大きな違いが出てきます。この記事ではBluetoothの規格のバージョンについて詳しくお伝えします。
iPhone X以降の最新版のiPhoneにはBluetooth5.0が搭載されたことが大きな話題になっています。Bluetoothというのは、赤外線通信でスマホやタブレット、PCとイヤホンやヘッドホン、キーボードやマウスなどの周辺機器をワイヤレスで接続できたり、他のスマホなどとデータをやり取りできる通信規格です。
最新版のiPhoneで話題になったBluetooth5.0というのは、Bluetoothの規格のバージョンになります。バージョンが上がっていけば上がっていくほど、通信速度や性能が上がっていくのは言うまでもありません。この記事では、現在5.0まであるBluetoothの規格のバージョンについて詳しく解説します。
まずはBluetoothの規格を見るときに注目するべきポイントについてお伝えします。
Bluetoothで見るべきポイントには次の3つがあります。
Bluetoothの規格にはバージョンがあります。バージョンというのは、Bluetooth4.2とかBluetooth5.0と表記される数字の部分のことです。現在までに1.0bから5.0まで11のバージョンが出されています。バージョンが上がれば上がるほど、通信速度や通信範囲が広がっていきます。
ただし、スマホやPCに搭載されているBluetoothのバージョンと、Bluetooth接続したいイヤホンやキーボードなどのバージョンが違う場合には、互換性がある場合には低いバージョンのBluetooth規格に合わせた機能しか使うことができません。
スマホよりも接続するデバイスのバージョンが低い場合には、スマホで発揮できる機能が全て発揮できずにもったいないです。接続デバイスのバージョンの方がスマホよりも高い場合には、価格が高くなるのでコスパが悪くなります。
Bluetooth接続する場合には、両方のバージョンを合わせることが大切です。
Bluetoothの規格で見るべきポイントにはClassがあります。BluetoothのClassというのは、電波の到着距離のことです。現在のBluetoothにはClassが3段階あり、最大1mから最大100mの違いがあります。
Bluetoothの規格にはプロファイルもあります。プロファイルというのは、Bluetoothの通信機能でどのような機能を使うことができるのか、ということを表すものです。
例えば古いバージョンのBluetoothのプロファイルでは、イヤホンやキーボードを接続することはできますが、スマートウォッチを使って健康管理データをスマホに送ることはできません。Bluetoothを購入するときには、どのような通信機能を持っているのか確認してから購入することが大切です。
ここからは具体的にBluetoothの規格の違いについてみていきましょう。ご紹介したBluetoothの3つの規格の中から、まずはバージョンの違いについて詳しく見ていきましょう。
Bluetoothのバージョンには1.0bから5.0まで、現在までに11種類が発表されています。それぞれのバージョンによって、性能や通信方式にどのような違いがあるのか、ということについてみていきましょう。
Bluetooth1.0bは最初に作られたBluetoothのバージョンです。1999年に発表されました。
Bluetooth1.0b + CE (Critical Errata)は、1.0に修正を加えたバージョンです。
Bluetooth1.1からがBluetoothの普及バージョンになります。2001年に発表されました。その後、日本では2003年頃からBluetoothが普及し始めました。
Bluetooth1.2は2003年に発表されました。2.4GHz帯域の無線LAN (IEEE 802.11/b/g) など、他の無線通信方式との干渉対策が盛り込まれ、より確実に接続できるようになりました。
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