「Windowsセキュリティシステムが破損しています」詐欺警告の消し方を解説!

Windowsユーザーの方はシステムに関する警告を画面上で見たことはありますか?実はこの警告表示には、詐欺の可能性があるものもあります。この記事では「Windowsセキュリティシステムファイルが古く破損しています」という詐欺警告の消し方をご紹介していきます。

「Windowsセキュリティシステムが破損しています」詐欺警告の消し方を解説!のイメージ

目次

  1. 1Windowsシステムの警告とは?
  2. 詐欺警告の種類(代表的な例)
  3. 不自然な解決策の提示
  4. 2Windowsシステムの警告の対処法
  5. ブラウザが動く場合の消し方
  6. ブラウザが動かない場合の消し方
  7. PCが動かない場合の消し方
  8. 詐欺警告が出たらブラウザキャッシュする
  9. 3Windowsシステムの警告の見分け方
  10. 詐欺警告の見分け方
  11. Webサイトの本物のセキュリティ警告
  12. Androidの本物のセキュリティ警告
  13. 4Windowsシステムで詐欺警告に従ってしまった場合
  14. どこまでがセーフ?
  15. インストールしたらどうなる?
  16. ウイルスに感染の危険がある
  17. インストールしてしまった場合の対処法
  18. 5Windowsシステムの詐欺警告にあわない対策
  19. セキュリティソフトをインストール
  20. 基本的なセキュリティ対策をとる
  21. 警告に焦ってクリックしない
  22. 6Windowsシステムの詐欺警告には従わないようにしよう!

Windowsシステムの警告とは?

Windows10

普段仕事やプライベートでWindowsを使っているユーザーの皆さんは、システムに関する警告をWindowsPCの画面上で目にしたことはありますか?実はこの警告表示には、詐欺の可能性があるものもあります。

この記事では、「Windowsセキュリティシステムファイルが破損しています」という詐欺警告の消し方、Windowsシステムの警告の見分け方をご紹介していきます。

まずはじめに、Windowsシステムの警告とは何かを確認していきましょう。なお、これからご紹介していくシステム警告の代表的な例は、詐欺警告であることを忘れないようにしましょう。

詐欺警告の種類(代表的な例)

詐欺警告の種類の代表的な例として、現在次の2種類が挙げられています。
 

  • 「Windowsセキュリティシステムファイルが破損」
  • 「Windowsシステムファイルが古くなって破損」

これらの「〇〇が古くなって破損」という警告がPC上に表示された場合は、安易に信用しないようにしましょう。これらの警告は「詐欺目的」で発信されているものだからです。

「Windowsセキュリティシステムが破損」

「Windowsセキュリティシステムが破損」

WindowsのPC画面上に「Windowsセキュリティシステムファイルが破損」という警告が表示された場合は、偽のシステム警告で、詐欺目的で発信されているものです。

この詐欺の警告は、特に怪しいウェブサイトを閲覧していない場合でもこの警告ページに突然画面が切り替わります。詐欺警告にはいくつかのパターンがあるようですが、上に表示した画像の詐欺警告が最近多くなっています。

「Windowsシステムファイルが古くなって破損」

「Windowsシステムファイルが古くなって破損」

WindowsのPC画面上に「Windowsシステムファイルが古くなって破損」という警告が表示された場合は、偽のシステム警告で、詐欺目的で発信されているものです。

この詐欺の警告も、先にご紹介した詐欺警告と同様、特に怪しいウェブサイトを閲覧していない場合でもこの警告ページに突然画面が切り替わります。

不自然な解決策の提示

詐欺目的の警告と断定できるひとつの特徴として、PC画面に表示されているメッセージの中に、ユーザーに何らかの行動を起こすように促すような文言が含まれている点があります。下記のような記述がメッセージ内に記載されている場合、その警告は詐欺警告の可能性が大いに高いです。
 

  • お金を振り込ませるように催促する
  • メッセージの中の番号に電話をかけさせる
  • 不具合を修正するためのソフトをインストールするよう催促する
  • 「PCを修復する」というボタンをクリックするように言われる
  • メールアドレスが記載されていてメールを送るように言われる

上記のようなメッセージが表示された場合は、注意してください。本物のセキュリティシステムファイルの警告の場合、これらの行為を求めるようなメッセージが表示されることはありません。

表示されたセキュリティシステムファイル警告のメッセージに従ってしまうと、PCがウイルスによる感染で破損や詐欺に合ってしまう場合があるので、絶対に従わないように注意しましょう。

不自然なブザーに注意!

詐欺目的の警告と断定できるひとつの特徴として、不自然なブザー音が鳴るという点があります。偽物のセキュリティシステムファイル警告には、不自然なブザー音が発生するものもあります。

不自然なブザー音を鳴らすことで、PCのユーザーの不安を煽り、詐欺にひっかけやすいようにしています。不自然なブザー音の他に、「このPCはウィルスに感染しています」という音声が流れるというタイプの警告音もあります。

どちらにしても、本物のセキュリティシステムファイル警告の場合は、PCユーザーを不安にさせるような不自然な警告音、音声が鳴るようなことはありません。

Windowsシステムの警告の対処法

次に、Windowsシステムの警告の対処法をご紹介していきます。

ブラウザが動く場合の消し方

まずはブラウザが動く場合の消し方をご紹介していきます。ブラウザが動く状態であれば、警告メッセージが表示されているブラウザのタブの「×」をクリックし、タブを閉じるだけで削除ができます。

ブラウザが動けば削除は簡単ですが、この手の警告メッセージは通常の操作ではブラウザが削除できないような仕掛けがしてある場合が多いので、他の消し方も知っておく必要があります。

ブラウザが動かない場合の消し方

次に、ブラウザが動かない場合の消し方をご紹介していきます。ブラウザが動かない場合、タスクマネージャーを使ってタブを削除しましょう。

タスクマネージャーを使う

タスクマネージャー

タスクマネージャーを使って、警告メッセージのブラウザを強制終了させる消し方があります。「Ctrl」キー+「Alt」キー+「Delete」キーを同時に押し、タスクマネージャーを選択します。表示されたタスク一覧の中から、警告メッセージが表示されてブラウザを選択し、タスクの終了を選択しましょう。これで削除が完了です。

PCが動かない場合の消し方

次に、PCが動かない場合の消し方をご紹介していきます。使っているPCがフリーズしてしまい、先にご紹介したタスクマネージャーも開かないという場合には、PCを強制的にシャットダウンして削除しましょう。

この場合、PCの電源ボタンを押して強制シャットダウンを実行しましょう。決してバッテリーをPCから外したり、コンセントを抜いたりといった方法でシャットダウンをするのは避けましょう、PCの大切なデータを失う可能性が出てしまいます。

詐欺警告が出たらブラウザキャッシュする

最後に、詐欺警告が出たら、ブラウザをキャッシュして削除するようにしましょう。ブラウザを使って閲覧した記録には、詐欺警告のデータの記録もしっかり残っているので、今後同じような詐欺警告が表示されないよう、古くなった閲覧履歴のキャッシュも削除しておくようにしましょう。

Windowsシステムの警告の見分け方

次に、詐欺警告の見分け方、Webサイトの本物のセキュリティ警告、Androidの本物のセキュリティ警告のWindowsシステム警告の見分け方をご紹介していきます。

詐欺警告の見分け方

まずはじめに、多くの人が引っかかりやすい詐欺警告の見分け方をご紹介していきます。

セキュリティソフトで確認する

詐欺警告かどうかを見分けるには、セキュリティソフトで確認してみましょう。無料のセキュリティソフト、別途購入してPCにインストールするセキュリティソフトといった様々なものがありますが、このようなセキュリティソフトを事前にインストールしておくことで、怪しいサイトやウイルスを検知し、ユーザーに知らせてくれます。

公式サイトのURLを確認する

詐欺警告かどうかを見分けるには、公式サイトのURLを確認してみましょう。ウェブページの「URL表示部分」に「鍵アイコンのマーク」と「保護された通信」が表示されていないものが詐欺警告と疑って間違いありません。

普段あまり気にかけない方が多いようですが、この「鍵アイコンのマーク」が付いているURLは、作成、意地するのに費用がかかるため、詐欺サイトとして導入される場合が少ないとされています。

また、様々な公式サイトには、必ず「〇〇〇.com」がURL表示の最初の方に含まれていますが、詐欺警告には「〇〇〇.com」というURL表示がありません。このURL表示を確認するのが一番確実な判断基準になります。

公式サイトとの違いを見分ける

詐欺警告かどうかを見分けるには、公式サイトと詐欺警告のちょっとした違いを見分けられるように注意ましょう。この確認方法は他と違って少し難しいのが難点です。

公式ページに表示されている文章は、アルファベットと日本語表記の間に「Windows10 の警告」のように、必ず「半角スペース」で余白が用意されます。しかし、詐欺警告にはこの余白がありません。

この違いはよく注意しないと発見できない小さな違いになりますが、突然警告のウィンドウが画面に表示されたら、この余白にも注意して、公式のものか、詐欺警告かを判断する材料に役立ててみましょう。

Webサイトの本物のセキュリティ警告

次に、Webサイトの本物のセキュリティシステムファイルの警告をご紹介していきます。いくつかのパターンがあるので、パターンごとに分けてご紹介します。

Webサイトの本物のセキュリティ警告

パターン①は「この接続ではプライバシーが保護されません」という表示です。このセキュリティ警告は、Google Chromeが表示する本物の警告です。

この警告が表示される場合は、SSL(Webページを閲覧する場合にPCとサーバーとの通信を暗号化するための技術)に対応したページを表示したいが、古くなってしまい有効期限が切れているという場合に表示される警告です。

Webサイトの本物のセキュリティ警告

パターン②は「偽のサイトにアクセスしようとしてます」という表示です。この警告が表示されるのは、主にフィッシンッグ詐欺を行う可能性のあるWebページを開こうとした際に表示されます。この警告が表示されるようなWebページは、Googleで「危険なサイト」として登録されています。もしこの警告が表示された場合は、すぐにタブを閉じましょう。

Androidの本物のセキュリティ警告

次に、Androidの本物のセキュリティ警告をご紹介していきます。

「この接続ではプライバシーが保護されません」という表示です。このセキュリティ警告が表示された場合で、何らかのアクションをユーザーに求めていないような場合は、本物の警告の可能性が高いです。

この警告はサイト側の問題であり、セキュリティ証明書が古く、期限切れになっていたり、セキュリティ証明がまだ有効になっていないことなどが原因となって表示されます。PCのユーザー側の問題ではないため、作業を続行しても基本的に問題はありません。

Windowsシステムで詐欺警告に従ってしまった場合

次に、万が一Windowsシステムで詐欺警告に従ってしまった場合の対処法をご紹介していきます。

どこまでがセーフ?

万が一詐欺の警告に引っかかってしまったという場合、どこまでがセーフでどこからがアウトなのか気になります。一般的に、以下の行為まではセーフとされています。
 

  • 詐欺警告がPC画面に表示されたので、速やかにブラウザを閉じた
  • 表示された更新ボタンを押してしまったが、ダウンロードせずに速やかにブラウザを閉じた
  • ソフトウェアをダウンロードしてしまったが、PCにインストールはしていない

これ以上先に進んでしまった場合は、これからご紹介する対処法に従って対処してください。

インストールしたらどうなる?

インストール

万が一、表示された更新ボタンを押し、詐欺のソフトウェアをダウンロード、PCにインストールしてしまった場合、ウイルスに感染してしまう可能性が大変高くなります。場合によっては、ソフトウェアを購入するのにかかる高額な費用を請求をしてくるという場合もあります。

ウイルスに感染の危険がある

万が一、表示された更新ボタンを押し、詐欺のソフトウェアをダウンロード、PCにインストールしてしまった場合、ウイルスに感染してしまう可能性が大変高くなります。PCがウイルスに感染してしまうと、大切なデータを喪失、登録してある個人情報が詐欺相手に流出してしまうという最悪の場合が想定されます。

インストールしてしまった場合の対処法

ここからは、インストールしてしまった場合の対処法をご紹介していきます。ウイルスに感染してしまい、大切な情報が流出してしまう前に早めの対処を心がけましょう。

すぐにアンインストールして削除する

まずすぐに行ってほしいのが、インストールしたソフトウェアをすぐにアンインストールして削除することです。ソフトウェアをアンインストールしても、何か怪しいデータがPCに残っているのではと不安に感じる場合は、セキュリティソフトでスキャンしておくと、よりアンインストール後の安全度が高くなります。

セキュリティソフト使用する

ソフトウェアをアンインストールした後に、何か怪しいデータがPCに残っているのではと不安に感じる場合があります。そのような場合は、今後も安心してPCを使い続けられるようにするため、セキュリティソフトを使ってPCをスキャンし、安全性を高めておきましょう。

個人情報の確認をする

もし万が一、詐欺のセキュリティソフトの指示に従って、クレジットカードの番号やパスワードといった個人情報を入力してしまった場合は、クレジットカードの利用履歴に不審なものがないかをすぐに確認しましょう。

すぐに利用履歴の確認が取れないという場合は、入力してしまったクレジットカードを一時的に利用停止にするといった安全措置を取るようにしましょう。

Windowsシステムの詐欺警告にあわない対策

最後に、Windowsシステムの詐欺警告にあわない対策をご紹介していきます。

セキュリティソフトをインストール

まずご紹介する詐欺警告、ウイルスの予防策は「セキュリティソフトをインストール」することです。セキュリティソフトをインストールし、定期的に更新される最新の状態にソフトを保つことで、詐欺警告やウイルス感染の恐れがあるセキュリティソフトを検知し、ウイルス感染や個人情報の流出といった被害を未然に防ぐことができます。

古くなったままにせず、古くなったものを常に最新版にアップデートするような習慣を日頃からつけていくようにしましょう。

基本的なセキュリティ対策をとる

次にご紹介する詐欺警告、ウイルスの予防策は「基本的なセキュリティ対策をとる」ことです。基本的なセキュリティ対策とは、以下の2点です。
 

  • ファイアウォールをインストールし、常に有効にしておく
  • PCのバージョンやソフトウェアの更新を古くなったままにぜず最新版にしておく

基本的には、古くなった状態のままPCを放置せず、古いバージョンから最新のものにアップデートすることがPCを安全に使うための大原則です。これら基本的な対策を日頃から怠らないようにしておけば、万が一の場合に大いに助けになってくれます。万が一の場合のため、日頃からの気配りが大切になります。

警告に焦ってクリックしない

次にご紹介する詐欺警告、ウイルスの予防策は「警告に焦ってクリックしない」ことです。詐欺のセキュリティソフトでは「感染しています!」「このままではあなたの個人情報が流出します!」といった、ユーザーの危機感を煽るような表示が多くあります。

このような表示を目にすると、つい焦ってしまい、冷静な判断ができず、詐欺の表示をクリックしてしまう場合があります。警告や無料のソフトウェアダウンロードの表示が出た場合は、まずは落ち着くように心がけ、公式の表示なのか否かを確認してみましょう。

Windowsシステムの詐欺警告には従わないようにしよう!

この記事では、「Windowsセキュリティシステムファイルが破損しています」というWindows詐欺警告の削除方法、ウィンドウの消し方、万が一詐欺に引っかかってしまった場合の削除方法や対処法をご紹介してきました。Windowsシステムの詐欺警告には従わないよう、日頃からの対策と、表示の確認に気をつけるようにしましょう。

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この記事のライター
tiamomare