2019年05月10日更新
Windows10が重い時に軽くする10の設定!遅いPCを高速化・軽量化するには?
Windows10が重いと、作業が思い通りに進まないといったトラブルが起きてしまいます。ここでは、Windows10が重いときにやるべき対処法をご紹介します。また、動きを元に戻すだけでなく、今までよりも高速化・軽量化するための方法も併せてご紹介します。
目次
- 1Windows10の動作が重い・遅い原因は?
- ・不要なアプリや常駐アプリが多い
- ・バックグラウンドで何か処理している
- ・システムファイルの破損
- ・搭載ディスクやメモリの不足
- 2Windows10の動作が重い・遅いと感じたらすぐにすること
- ・【1】Windows UpdateでOSを最新の状態にする
- ・【2】パソコンを再起動する
- ・【3】不要なスタートアッププログラムを無効化する
- ・【4】ウイルスやマルウェアのチェック・削除する
- 3Windows10を軽量化して動きを軽くするには
- ・【5】不要なアプリを削除する
- ・【6】ディスククリーンアップでメモリの空き容量を増やす
- ・【7】ディスクやメモリを増設する
- 4Windows10を高速化するには
- ・【8】Windows Defenderを無効化する
- ・【9】常駐アプリを無効化する
- ・【10】アニメーションなどの視覚設定を無効化する
- 5それでもWindows10の動きが重いと感じたら
- ・Windows10を初期化する
- 6Windows10の動きが重いと感じたらすぐに対処を!
Windows10の動作が重い・遅い原因は?
Windows10を使用し続けていると、Windows10の動作が重い、または遅いと感じるようになることがあります。そのような症状が現れたときにはパソコンの不具合や故障を疑ってしまいますが、他にもメモリが圧迫されている、システムの同時処理が行われている、という状況でもWindows10の動作が重い・遅いという症状が現れます。
ここでは、Windows10の動作が重い・遅いときに考えられる原因をご紹介します。これらの原因に該当していないかチェックしてから、対策を検討しましょう。
不要なアプリや常駐アプリが多い
Windows10には購入時点で様々なアプリがインストールされています。また、必要に応じてアプリをインストールして追加していくことができるため、気付かぬうちにWindows10に多くのアプリがインストールされていたという状況に陥りやすいです。
これらのアプリをアンインストールせず、溜めてしまうとWindows10のメモリを圧迫してしまうため、Windows10の動作が重い・遅いという症状が現れます。
バックグラウンドで何か処理している
Windows10でアプリやwebサイトを複数使用していないにもかかわらず、動作が重い・遅い場合には、Windows10がバックグラウンドで何かを処理していると考えられます。セキュリティソフトなどアプリを起動していなくてもバックグラウンドで動いているシステムは必ずあります。
バックグラウンドで処理しているデータが複雑である、または複数のデータを処理しているとWindows10の動作が重い・遅いという症状が現れます。
システムファイルの破損
Windows10を使用中に予期せずシャットダウンさせてしまった場合、システムファイルが破損してしまうことがあります。破損したファイルがWindows10の作動に関するものであった場合、Windows10の動作が重い・遅いという状況を引き起こすことがあります。
また、システムファイルが破損されていなくても、Windows Updateの途中でシステムのインストールが完了されておらず、必要な更新が行われていなかった場合も、同様にWindows10の動作が重い・遅いという状況を引き起こすことがあります。
搭載ディスクやメモリの不足
使用しているWindows10の機能に対して、搭載ディスクやメモリが不足していると、Windows10の処理速度が格段に落ちるため、Windows10の動作が重い・遅いと感じます。
Windows10を使用すると、自分が保存したデータ(動画や画像なども含む)以外にも、キャッシュなどが自動保存されるため、予想以上に搭載ディスクやメモリが圧迫されます。
使用しているWindows10の搭載ディスクやメモリの容量が保存データ量よりも少ないと、すぐに容量不足に陥ってしまい、Windows10の動作が重い・遅いという状況を引き起こします。
Windows10の動作が重い・遅いと感じたらすぐにすること
Windows10の動作が重い・遅いと感じたときにできる対処法は複数あります。しかし、Windows10の処理速度自体が落ちているため、複雑な設定操作は時間がかかってしまい、なかなか改善に繋がりません。ここではまず、Windows10の動作が重い・遅いという症状を改善するために、すぐ実行できることをご紹介します。
【1】Windows UpdateでOSを最新の状態にする
Windows10を軽くするためには、Windows Updateでシステムを更新しましょう。Windows Updateにアクセスするためにはまず、「設定」を開きます。設定ページの1番下にある「更新とセキュリティ」のアイコンをクリックします。
左欄の「Windows Update」の文字をクリックすると、右ページに「更新プログラムのチェック」というボタンが表示されます。そのボタンをクリックし、Windows10の更新プログラムをチェックします。更新が必要なプログラムがあった場合には、更新またはインストールし、Windows10を最新バージョンにします。
【2】パソコンを再起動する
Windows10で複数のアプリやwebサイトを同時に開いている場合、Windows10を軽くするためにパソコンを再起動させましょう。動作が重い・遅い状態ではアプリやwebサイトを閉じることにも時間がかかるため、パソコンを一度再起動させてから必要なアプリやwebサイトを順番に開き、1つずつ処理していくことがポイントです。
パソコンを再起動する前に必要なデータを保存できていない場合は、時間がかかりますが、きちんと保存できたかどうかを確認してから再起動するようにしましょう。
【3】不要なスタートアッププログラムを無効化する
スタートアッププログラムとは、Windows10起動時に使われるプログラムのことです。スタートアッププログラムはWindows10を起動する際にバックグラウンドで処理されるため、どのようなプログラムが使用されているか把握する機会はなかなかありません。
そのため、スタートアッププログラムの中には不要なプログラムが組み込まれたままである可能性が高いです。Windows10を軽くするためにはスタートアッププログラムで使用されているプログラムを確認し、不要なプログラムを削除しなければなりません。まず、Windows10の「設定」を開き、「アプリ」のアイコンをクリックします。
アプリの設定画面が開いたら、左欄の「スタートアップ」をクリックします。すると、右側にスタートアップアプリの一覧が表示されます。表示されているアプリの中で使用頻度の少ないものは、右側の「オン/オフ」ボタンをクリックし、「オフ」にします。これで、スタートアップ時にバックグラウンドで処理されるプログラムが減ります。
【4】ウイルスやマルウェアのチェック・削除する
Windows10がウイルスやマルウェアに感染すると、バックグラウンドで余計なプログラムの処理が行われます。他にもWindows10に様々な悪影響を与えます。ウイルスやマルウェアに感染しないためには、ウイルス対策ソフトを使用し、定期的に感染していないかチェックすることが重要です。
ウイルス対策ソフトは必要に応じて、市販されているソフトをインストールした方がセキュリティも高いため安心です。市販のウイルス対策ソフトによって使い方は異なるため、説明書等を参照してウイルス対策を行なってください。ここでは、Windows10に搭載されている「Windowsセキュリティ」でのチェック方法をご紹介します。
まず、Windows10の「設定」を開き、「更新とセキュリティ」アイコンをクリックします。
左欄の「Windowsセキュリティ」をクリックすると、右ページにセキュリティに関する項目が表示されます。ページの1番上に表示されている「Windows Defender セキュリティセンターを開く」ボタンをクリックします。
別ページでセキュリティの概要が開きます。画面左上に表示されている「ウイルスと脅威の防止」アイコンをクリックします。
このページでは使用しているウイルス対策ソフトが表示されます。また、「Windows Defender ウイルス対策のオプション」をクリックすると、定期的なスキャンを行う設定もできます。定期的なスキャンが必要であれば、「定期的なスキャン」の文字の下にある「オン/オフ」ボタンをクリックして、「オン」に切り替えます。
Windows10を軽量化して動きを軽くするには
Windows10を軽量化するということは、つまりWindows10の処理速度を上げてWindows10の動作を軽くするということです。Windows10の動作を軽くするためには、メモリ容量に余裕がなくてはなりません。ここでは、メモリ容量に余裕を持たせて、Windows10を軽量化する方法をご紹介します。
【5】不要なアプリを削除する
Windows10を軽量化する方法の中で、1番簡単にメモリ容量に余裕を持たせられる方法が不要アプリの削除(アンインストール)です。不要アプリをアンインストールし、Windows10を軽くするためにはまず、Windows10の「設定」画面を開き、「アプリ」アイコンをクリックします。
左欄の「アプリと機能」をクリックすると、右ページにインストールしているアプリの一覧が表示されます。それぞれのアプリがどれくらいの容量であるかも合わせて示されているため、容量の大きい不要なアプリがあれば削除していきましょう。
削除したいアプリのアイコンをクリックすると、「アンインストール」のボタンが表示されるため、そのボタンをクリックして削除します。これで、不要アプリの削除によるWindows10の軽量化は完了です。
【6】ディスククリーンアップでメモリの空き容量を増やす
ディスククリーンアップとは、一時ファイルなどWindows10を使用する際に不要なファイルを削除することを指します。ハードディスクメモリの空き容量が増えるため、当然Windows10の軽量化に大きく影響します。
ディスククリーンアップを行い、Windows10を軽くするためにはまず、Windows10の「設定」画面を開き、「システム」アイコンをクリックします。
左欄の「ストレージ」をクリックすると、右ページにストレージの設定画面が開きます。右ページ下に表示されている「今すぐ空き領域を増やす」の文字をクリックします。
Windows10に保存されている一時ファイルが一覧で表示されます。ファイル名とともに、使用している容量も併せて表示されるため、不要だと思うファイル、容量の大きいファイルを選んでチェックボックスにチェックを入れます。削除するファイルを選び終えたら、画面上部に表示されている「ファイルの削除」ボタンをクリックします。
これで、ディスククリーンアップによるWindows10の軽量化は完了です。
【7】ディスクやメモリを増設する
不要なアプリの削除によるWindows10の軽量化、ディスククリーンアップによるWindows10の軽量化の両方を行なっても、Windows10の軽量化が不十分だと感じる場合は、パソコン内のディスクやメモリ容量のみでは不十分だと判断できます。これ以上データを削除することはできないため、ディスクやメモリを増設しましょう。
ディスクを増設する場合は外付けハードディスクを、メモリを増設する場合は使用しているパソコン専用のメモリを購入する必要があります。外付けハードディスクは使用しているパソコンの種類にかかわらずお好みの容量を増設できますが、メモリの場合は使用しているパソコンによって増設できる容量が異なってきます。
Windows10を軽量化したい場合は、なるべく容量の大きいディスクやメモリを増設するようにしましょう。
Windows10を高速化するには
Windows10をより快適に使用するためには、Windows10をさらに軽くする必要があります。Windows10を高速化するためには、使用頻度の少ない不要な機能を削減していかなければいけません。ここでは、Windows10を高速化するために、どのような機能を削減していけばよいかをご紹介します。
【8】Windows Defenderを無効化する
Windows Defenderは有効にしていると、バックグラウンドでウイルスチェックを行います。しかし、他にウイルス対策ソフトをインストールしている場合、ウイルスチェックを二重で行なっていることになるため、バックグラウンドで行われる処理も2倍となります。
そのため、Windows Defenderは不要な機能だと判断できるため、Windows10の高速化のために無効化してもよい機能だといえます。Windows Defenderを無効化するためには、Windows10の「設定」から「更新とセキュリティ」にアクセスします。
セキュリティ画面が開いたら、左欄の「Windows セキュリティ」をクリックし、右ページに表示される「ウイルスと脅威の防止」アイコンをクリックします。
ページ下部の「定期的なスキャン」をオフにすると、ウイルスチェックが行われなくなります。これで、Windows Defenderを無効化することによるWindows10の高速化は完了です。
【9】常駐アプリを無効化する
Windows10を高速化させるためには、バックグラウンドで作動している常駐アプリを無効化させる必要があります。常駐アプリがバックグラウンドで作動しないだけでも、処理速度は速くなり、Windows10をより軽くすることが可能となります。
常駐アプリの無効化はタスクマネージャーから設定できます。タスクマネージャーは「Ctrl + Alt + Delete キー」の同時押しで開きます。
タスクマネージャーが開いたら、「スタートアップ」タブをクリックします。常駐アプリの一覧が表示されたら、不要な常駐アプリの上で右クリックします。表示される「無効化」の文字をクリックしたら、常駐アプリの無効化は完了です。これで、Windows10を高速化できます。
【10】アニメーションなどの視覚設定を無効化する
Windows10ではアニメーションなど様々な視覚設定を調整できるようになっています。しかし、視覚設定を多くすると、処理速度が落ちてしまいます。そのため、Windows10を高速化したい場合は、視覚設定を無効化しましょう。
Windows10の視覚設定を無効化するためにはまず、「コントロールパネル」を開き、「システムとセキュリティ」アイコンをクリックします。
「システム」アイコンをクリックして、「システム」画面を開きます。左欄に表示されている「システムの詳細設定」をクリックすると、別画面で「システムのプロパティ」画面が開きます。1番上に表示されている「パフォーマンス」の設定ボタンをクリックします。
「パフォーマンスを優先する」にチェックを入れ、画面を閉じたらWindows10の視覚設定の無効化は完了です。視覚設定の無効化が完了すれば、Windows10はより高速化されます。
それでもWindows10の動きが重いと感じたら
Windows10を軽くするための方法を試してみても、動作が重い・遅いと感じる場合にはパソコンに不具合が生じている可能性があります。不具合が生じている状態では軽量化・高速化のための方法を試しても改善することはありません。
Windows10を初期化する
Windows10の軽量化・高速化がうまくいかない場合は、Windows10を初期化しましょう。初期化することで、不具合の原因となっているアプリやソフトを消去できるため、Windows10の動作が重い・遅いという症状は改善されます。
Windows10の動きが重いと感じたらすぐに対処を!
Windows10の動作が重い・遅いと感じたまま放置していると、より動作が重くなりパソコンの操作が困難となってきます。そうならないよう、Windows10の動きが重いと感じたらすぐに、余計な保存データはないか、バックグラウンドで余計な処理をしていないかチェックしましょう。
適切な対処をすぐに行うことで、Windows10の軽量化・高速化も容易に実行できるようになり、快適にWindows10を使用できます。