2019年04月10日更新
Windows10の音声録音方法!ボイスレコーダーでライン入力やマイクを使うには?
外部ソフトインストール不要で、Windows10標準機能だけでPC内部の音声を録音する方法を紹介します。Windows10標準の「ボイスレコーダー」を使用してPC内部の音声の録音や、ライン入力をする方法について紹介します。
目次
Windows10で内部音声を録音する方法
今回は、Windows10標準機能の「ステレオミキサー」と「ボイスレコーダー」を使って、PC内部の音声を録音する方法を紹介します。
Windows10の「ボイスレコーダー」は、マイクから入力された音声を録音する便利なアプリですが、さらに「ステレオミキサー」と併用すると、PC内部で流れる音声を「ステレオミキサー」を通じて、Windows10の「ボイスレコーダー」で録音することが可能になります。
PC内部で流れる音声すべてが録音できるため、YouTubeの音声や、ゲームの音楽などを録音が可能になります。またマイクで喋った音声と、PC内部で流れる音楽を合成することも可能なため、ゲーム実況の音声作りなどにも使えます。
ステレオミキサーの設定をする
Windows10の「ステレオミキサー」を有効にして、PC内で流れる音声を録音できるように設定します。まずは、デスクトップ右下の「スピーカーアイコン」を「右クリック」します。
表示されたメニューの中から「サウンド」を選択します。
サウンドの画面から、「録音」のタブを選択します。表示されたデバイスの中に「ステレオミキサー」があることを確認します。もし「ステレオミキサー」がリストにない場合は「ステレオミキサーが表示されない場合は?」の章を参照してください。
「ステレオミキサー」が「無効」になっている場合、「右クリック」→「有効」を選択し、デバイスを有効にしてください。
リストから「ステレオミキサー」を選択し、「既定値に設定」をクリックしてください。
続いて、「ステレオミキサー」の上で「右クリック」→「プロパティ」を選択します。
「ステレオミキサー」のプロパティ画面が表示されたら、「レベル」タブを選択します。タブの中にあるつまみを一番右まで移動させ、音量を「100」に設定します。終わったら「OK」をクリックして設定を保存します。
これで、PC内部で流れる音声を録音する為の「ステレオミキサー」の設定は完了です。
ステレオミキサーが表示されない場合は?
無効化されたデバイスを非表示にしていると、録音デバイスの一覧に「ステレオミキサー」が表示されないことがあります。そのような場合は、録音デバイス一覧の何もない所で「右クリック」→「無効なデバイスの表示」のチェックを入れます。
上の方法でも「ステレオミキサー」が表示されない場合、インストールされている「サウンドドライバー」が「ステレオミキサー」対応していない可能性があります。Windows10をクリーンインストールした直後など、「サウンドドライバー」がWindows10標準のものになっていると、「ステレオミキサー」が表示されません。
お使いのサウンドチップのメーカーから、PCに合ったドライバーをインストールすると、「ステレオミキサー」が表示されます。
ボイスレコーダーを起動して録音する
「ステレオミキサー」の設定が完了したら、ボイスレコーダーを使って、PC内で流れる音声を実際に録音してみましょう。Windows10の「スタートメニュー」より「ボイスレコーダー」アプリを起動します。
「ボイスレコーダー」が起動すると、下のような画面が表示されます。「マイク」アイコンをクリックすると録音が開始されます。YouTubeやゲームの音楽など、録音したい音声をPC内で流した状態で「マイク」アイコンをクリックしてください。
「マイク」アイコンをクリックすると、録音中の画面に切り替わります。録音を終了するときは、画面中央の「■」ボタンをクリックします。録音を停止すると、自動的に録音した音声ファイルが保存されます。
録音を停止すると、下のような画面に切り替わります。作成される音声ファイルの形式は「.m4a」になります。
録音した音声を再生して余計な音が入ってないか確認する
ここで録音した音声に、余計な音が入っていないかチェックしましょう。Windows10の「ステレオミキサー」はPC内で流れる全ての音声を拾ってしまいます。例えばメール受信時の通知音や、Windows10のメッセージが表示される時の警告音なども録音されてしまいます。
Windows10でライン入力で録音する方法
ここでは、MP3音楽プレイヤーなどの外部のオーディオ機器からの音声を、ライン入力でWindows10の「ボイスレコーダー」で録音する方法を紹介します。
ケーブルを接続する
まず、ライン入力の端子にオーディオケーブルを接続します。ライン入力の端子には上のマークが表示されています。マークを目印にケーブルを接続してください。
コントロールパネルのサウンドから設定をする
ケーブルを接続したら、Windows10のライン入力が有効になっているか確認します。まずは、デスクトップ右下の「スピーカーアイコン」を「右クリック」します。
表示されたメニューの中から「サウンド」を選択します。
ライン入力が有効になっているか確認する
サウンドの画面から、「録音」のタブを選択します。表示されたデバイスの中に「ライン入力」があることを確認します。もし無効化されている場合は、「右クリック」→「有効」を選択し、デバイスを有効にしてください。
ボイスレコーダーで録音する
ライン入力の準備が出来たら、Windows10の「ボイスレコーダー」で外部の音声を録音しましょう。Windows10の「スタートメニュー」より「ボイスレコーダー」アプリを起動します。「ボイスレコーダー」アプリの「マイク」アイコンをクリックして録音が開始します。
Windows10の「ボイスレコーダー」で録音を開始したら、外部の音声機器から音声を再生します。これで外部の音声をWindows10で録音できます。
上の手順で録音をすると、「ボイスレコーダーの録音開始」~「外部機器の音声再生開始」までの時間、無音時間が発生します。Windows10の「ボイスレコーダー」には音声のトリミング機能があるため、後から簡単に無音の音声をトリミングできます。「ボイスレコーダー」でトリミングするには、画面下にあるアイコンをクリックします。
ライン入力の音声が二重になる場合
ライン入力で録音した音声が、二重(エコー)状態になった場合の対処方法を紹介します。まず音声が二重になる原因は、音声が2つ以上のデバイスに出力され、それをWindows10の「ボイスレコーダー」が録音したことにより発生します。二重(エコー)を解消する為には、音声が出力されるデバイスを1つに絞ります。
大抵の場合、ライン入力と、スピーカー出力の音声が二重になることによって発生することが多いため、スピーカーをミュートにするか、スピーカーの音量を「0」に設定します。スピーカーのミュートは、「サウンド」の画面から該当のスピーカーを選択し「右クリック」→「プロパティ」を選択します。
「レベル」のタブを選択し、音量を「0」に設定するか、マイクのアイコンをクリックして、「ミュート」に設定します。
デバイスが有効になっているのに音声が聞こえない場合
Windows10の「ボイスレコーダー」で、ライン入力した音声がうまく録音できない場合、ライン入力のプロパティを開き、上のイメージの通り設定を変更します。設定を変更したら、もう一度録音を試してみて下さい。
Windows10でマイクで録音する方法
ここでは、マイクで入力した音声を、Windows10の「ボイスレコーダー」で録音する方法を紹介します。最近のノートPCであれば、内蔵マイクが付いていることが多いため、簡単に音声を録音することができます。
マイクを接続する
内蔵マイクが付いているPCの場合、特に準備は必要ありません。内蔵マイクが付いていないPCの場合、外付けのマイクをマイク入力端子に接続します。
ボイスレコーダーで録音する
マイクの準備が出来たら、Windows10の「ボイスレコーダー」で録音しましょう。Windows10の「スタートメニュー」より「ボイスレコーダー」アプリを起動します。アプリの「マイク」アイコンをクリックして録音が開始します。
音声が録音されているか確認する
録音が終わったら、問題なく音声が録音されているか確認します。「ボイスレコーダー」で録音した音声を再生し、音声が正しく入っているか確認します。
最近では、会議などの議事録を音声で録音するところが増えてきています。こういった録音漏れが許されないビジネスシーンでは、事前にテストを行い、正しく録音できるか確認するようにしてください。
Windows10で好きな音声を録音しよう
今回は、Windows10の音声録音方法を3つ紹介してきました。今回紹介した方法を使用すれば、YouTubeの音声を録音したり、会議の議事録を音声で録音することもできます。
また、「ステレオミキサー」と「マイク入力」を組み合わせて使えば、ゲームの音楽と、マイク音声を1つにまとめた音声ファイルを作ることもできます。これを使用すれば、最近盛んになってきたゲーム実況用の音声データなども作ることができます。Windows10の音声録音を是非活用してください。