2019年03月18日更新
Windows10でエクスペリエンスインデックスを計測!スコアの目安は?
Windows10でエクスペリエンスインデックスを計測する方を詳しく解説致します。また、Windows10におけるエクスペリエンスインデックスの簡単な説明、スコアを確認する方法2通り、スコアの目安や値、スコア基準についても併せてご紹介します。
目次
Windows10のエクスペリエンスとは
Windows10のエクスペリエンスとは、Windows10 PCの性能のことです。今回は、WIndows10でエクスペリエンスインデックス(性能指標)を簡単に計測する方法をご紹介していきます。
エクスペリエンスとは
エクスペリエンスインデックスとはいわば「PCの性能」のことです。
- プロセッサ(1秒あたりの計算)
- メモリ(RAM)(1秒あたりのメモリ操作)
- グラフィック(Windows Aeroのデスクトップパフォーマンス)
- ゲーム用グラフィックス(3Dビジネス及びゲームグラフィックスパフォーマンス)
- プライマリ ハードディスク(ディスクのデータ転送速度)
などがあげられます。Windows Vista以降、Windows7などではハードウェアの性能を分かりやすく指標化してくれる「Windowsエクスペリエンスインデックス」のツールを標準装備していたのですが、Windows8.1以降はこのツールがなくなっていました。Windows10でも使用できません。
しかし、PowerShellを利用すればWindows10でもエクスペリエンスインデックスを計測することが出来ます。
Windows10のエクスペリエンスインデックスを計測する方法
Windows10でエクスペリエンスインデックスを計測するには「コマンドプロントでコマンド実入力」をすることが第一歩となります。それでは、Windows10のエクスペリエンスインデックスのスコアを計測する方法を詳しくご紹介していきます。
管理者としてコマンドプロンプトを開く
最初に、管理者としてコマンドプロンプトを開きます。以前はWindows10でコマンドプロンプトを開く際には2ステップのみ(スタートボタンを右クリックし「コマンドプロント(管理者)(A)」という項目をクリックするのみ)で簡単にコマンドプロンプトにアクセスできたのですが、現在は出来なくなっています。
画像左下の「スタートボタン」を右クリックします。その次に「Windows PowerShell(管理者)(A)」をクリックしてください。
Windows PowerShellから「ユーザーアカウント制御:このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」というポップアップが表示されますので「はい」をクリックします。
こちらの画面が、管理者としてコマンドプロンプトを開いた状態です。この画面からWindows10のエクスペリエンスインデックスをはかるコマンドを直接入力していきます。
Windows PowerShellでコマンドを実行
Windows10エクスペリエンスインデックスをはかるために必要なコマンドを入力していきます。
画面の位置に、”Winsat.exe Formal”というコマンドを入力して「エンターキー」を押してください。エンターキーを押すことで入力したコマンドが実行されます。
その後数分間コマンドが実行されます。最後に赤い枠で囲ったこの文字列が表示されましたらコマンド実行が完了したサインです。これでWindows10のエクスペリエンスインデックスのスコアの計測が完了しました。
Windows10のエクスペリエンスインデックスを計測したスコアをみる方法
先ほど計測したWindows10のエクスペリエンスインデックスのスコアを確認していきます。Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアを確認する方法は
- PowerShellでコマンド入力してスコアを見る方法
- WEBMarksというサイトを利用してスコアを見る方法
の2通りあります。
WinSATファイルを確認
スコアを確認する前に、PowerShellで確認したWindows10のエクスペリエンスインデックスの結果がxml形式で保存されているのでそのファイルを探します。
- エクスプローラーを開く
- PCをクリック
- Cドライブ(ローカルディスク(C))をクリック
- Windowsをクリック
- performanceをクリック
- WinSATをクリック
- DateScoreをクリック
以上のアクションをすると先ほど計測したWindows10エクスペリエンスインデックスのスコアの結果のファイルが見つかります。もし見つからなかった場合は下記のように探してください。
- エクスプローラーを開きます。タスクバーに表示がない場合は画像の左下の検索欄に「エクスプローラー」と入力してエクスプローラーを探してください。
- ローカルディスク(C)を左欄から探してください
- 右上の検索欄に「Formal」又は「日付(20XX-XX-XX)」又は「WinSAT」と入力しディスク内を検索してください。
上記のように、エクスプローラー内のCドライブ(ローカルディスク(C))からファイルを確認してください。*WEBMarksでスコアを確認する場合はこのファイルを使用致しますので開いたままにしてください。
WEBmarksでスコアを確認
ファイルを元に、Windows10エクスペリエンスインデックスのスコアを確認していきます。WEBMarks(下記のURL)のサイトに飛んでください。
上記の画面が表示されます。エクスプローラーを開き、先ほど確認したWindows10エクスペリエンスインデックスのスコアのファイルを画面に表示してください。
WIndows10エクスペリエンスインデックスのスコアのファイルを、先ほどの画面で青い丸に白い文字で”3”と書かれていたエリアにドラッグ&ドロップしてください。
これでWEBMarksを用いたWindows10でのエクスペリエンスインデックスの計測は完了です。次に、PowerShellを用いた方法をご紹介します。
Windows PowerShellでスコアを確認
先ほどはWEBMarksというサイトでスコアを計測しました。次はPowerShellを使用してWindows10エクスペリエンスインデックスのスコアを表示します。
最初に表示したプロンプトコマンドを下にスクロールして頂き、画像の場所に”Get-cimInstance Win32_Winsat”と入力しエンターキーを押します。
その後、コマンドが実行され、スコアが表示されます。赤い枠で囲ったところがWindows10エクスペリエンスインデックスの計測スコアになります。
Windows10のエクスペリエンスインデックスを計測したスコアの目安
Windows10エクスペリエンスインデックスのスコアの数値の目安について解説します。以前はWEBMarks内のタブで代表的なPCとの比較や全体スコアと比較ができ、大体の目安をつけることが出来たようですが、現在は出来なくなっています。
代表的なスコアの目安
Microsoftが規定した、Windows7のスコアの値に対して快適に利用できるApplicationや用途を下記の表に要約してまとめました。(Windows10のエクスペリエンスインデックスのスコアの基準、用途に関してはMicrosoftは公表していませんでした)
基本スコアの目安(Windows7)
1.0~1.9 | OfficeApplication等のビジネス目的、Internetやメール等の日常的な 使用目的であれば快適に使用できる |
2.0~2.9 | 基本スコア1.0~1.9のApplicationをより快適に利用できる |
3.0~3.9 | Windows7の多くの機能が利用可能 |
4.0~5.9 | 複数のディスプレイ表示やHD動画の再生 |
6.0~7.9 | HD動画の録画や高グラフィックスのApplicationも快適に動作する |
Windows7の規定は、3.0以下だと、必要最小限のビジネス用途や連絡用途、3.0だと基本的な動作可能、4.0以上だとさらに使用用途が多岐にわたり、動作も快適になります。この表がスコアの大体の目安になります。
Windows10のエクスペリエンスを知ろう
以上が、Windows10でエクスペリエンスインデックスのスコアを計測し、確認する方法です。冒頭書きましたとおり、Windows Vista以降、Windows7などではハードウェアの性能を分かりやすく指標化してくれる「Windowsエクスペリエンスインデックス」のツールを標準装備していたのですが、Windows8.1以降はこのツールがなくなっていました。
しかし、今回の方法のようにMicrosoftのApplication、「PowerShell」を使用することで簡単にWindows10でエクスペリエンスインデックスを計測することが可能になります。