2020年12月12日更新
SysWOW64とは?System32との違いについても解説【Windows】
WindowsのPCにはSysWOW64というフォルダが必ずあります。SysWOW64とは一体どのような働きをしているフォルダなのでしょうか。また、System32とはどのような違いがあるのでしょうか。この記事では、SysWOW64について詳しく解説します。
目次
SysWOW64とは?
WindowsのPCにはどのような働きをしているのかがよく分からないファイルやフォルダがたくさんあります。今回は、一般のユーザーにはあまり馴染みのない、SysWOW64というフォルダについて解説します。
Windows10に限らず、Windows7やWindows8にも必ずあるのがSysWOW64です。WindowsのPCには欠かせない重要な働きをしているフォルダのようですが、いったいどのような働きをしているのか見ていきましょう。
Windowsの32bit版のファイルやプログラムを格納しているフォルダ
SysWOW64とは、Windows PCの32bit版向けのプログラムが格納されているフォルダです。
現在販売されているWindows10は64bit版が主流です。Microsoftからは、2020年5月に32bit版のWindows10のOEM版の提供が終了しているので、今後は新しく32bit版のWindows10が販売されることはありません。
しかし、今まで販売されてきたPCの中には、32ビット版のWindows PCも多くありました。古いPCをWindows10にアップグレードして利用している方もまだまだ多く、ソフトウェアも32bit版に向けて開発されたものもあります。
Windows10の64bit版でも、32bit版の機能を利用する必要があるときのために、32bit版向けのプログラムを格納するためにSysWOW64のフォルダがあります。
System32との違いは?
Windowsの重要なプログラムを格納しているフォルダには、System32があります。System32とSysWOW64の違いを知りたいという方も多いようです。
System32には、64bit版用のプログラムが格納されています。SysWOW64とSystem32には、同じ名前のプログラムやファイルがありますが、それぞれ32bit版と64bit版に向けて用意されているものです。
System32には「32」とついているので、32bit版用なのかと勘違いする方もいるようですが、こちらは64bit版です。32ビット版を格納しているのがSysWOW64の方です。
ウイルスの可能性は?
SysWOW64は見慣れないので、ウイルスなのではないかと疑う方もいるようです。SysWOW64は重要なSystem用のプログラムを格納しているフォルダなので、SysWOW64がウイルスの危険性であることはないでしょう。
ただし、SysWOW64がローカルディスク(C)の直下のWindowsのフォルダではない場所にある場合には、本来のSysWOW64に似せたウイルスの可能性があります。
心配ならウイルススキャンをかけてみよう!
もしも、SysWOW64がウイルスかどうか心配なようなら、信頼の置けるウイルス対策ソフトをPCにインストールして、ウイルススキャンをかけてみましょう。スキャンして特に問題なければ、大丈夫です。