スプレッドシートの関数一覧!絶対役立つ関数19選を紹介!
Googleスプレッドシートで関数を使いこなしましょう!知っておくべき関数を一覧で理解できるようにまとめてみました。絶対に役に立つ、関数19選を紹介します。この関数を知っておけばGoogleスプレッドシートの使い方がさらにグレードアップします。
目次
- 1Googleスプレッド シートで役立つ関数とは?
- ・関数の便利な使い方
- 2【SUM関数】をスプレッドシートで使う
- ・SUM関数
- ・SUM IF関数
- ・SUM IFS関数
- 3【IF関数】をスプレッドシートで使う
- ・IF関数
- ・IFS関数
- ・IFERROR関数
- 4【AVERAGE関数】をスプレッドシートで使う
- ・AVERAGE関数
- ・AVERAGEIF関数
- ・AVERAGEIFS関数
- 5【IMPORT関数】をスプレッドシートで使う
- ・IMPORTRANGE関数
- ・IMPORTHTML関数
- ・IMPORTDATA 関数
- ・IMPORTXML関数
- 6【COUNT関数】をスプレッドシートで使う
- ・COUNTIF関数
- ・COUNTIFS関数
- ・COUNTA関数
- ・COUNTBLANK関数
- 7【番外編】スプレッドシートで役立つ関数
- ・GOOGLETRANSLATE関数
- ・Query関数
- 8スプレッド シートで関数を使いこなそう!
Googleスプレッド シートで役立つ関数とは?
Googleスプレッドシートは、一般的な表計算ソフトが搭載している関数は網羅されています。つまりビジネス仕様の表計算アプリケーションとしての使い方は十分できる実力を持っているので、オンライン上で作業できる、フリーで使えるという点を加味すれば、大変便利なアプリケーションです。
Googleスプレッドシートの関数は、基本的な関数の使い方をマスターしていれば、すぐにでも使いこなせます。また、Googleスプレッドシートには、オンライン上で作業できるという利点を生かした独自の関数も用意されています。
関数の便利な使い方
入力作業でパターン化してしまっている入力作業の中には、関数を知っているだけで大幅に作業量を減らすことができるものもあるでしょう。しかし、関数は一見、意味の分からない文字列が並んでいるだけなので、知らない人には難しくとらえられ敬遠されがちです。
関数の習得を考えるとき、すべての関数を覚える必要はなく「一般的によく使われる関数」、「自分の仕事にとっては便利な関数」というように、初めは絞って憶えていくという関わり方をしていけば、自然に関数の便利さも理解できて関数を使うことに対しても抵抗がなくなってくるはずです。
一覧からコピーして使う
関数の種類を見ると同じグループでくくられる関数が多いので、関数の習得は一覧表を使うと理解が深まって便利です。
あらかじめ、基本的な関数、知っていると便利な関数を自分なりにピックアップして一覧表にしておき、使用するときはアプリケーション内で探すのではなく、その一覧表からコピーして使うというやり方もいいでしょう。自分が使った関数の例式などをそのままコピーペーストして使っていけば憶えも早いはずです。
初めのうちは10~20種類の関数の一覧表があれば十分です。一覧表で内容を確認しながら関数を使っていくうちに自分の仕事で良く使う関数が分かってくるでしょう。そうすれば、そこから掘り下げていって関係のある関数をまた一覧表に加えていけば、自分だけの鉄板の一覧表にブラッシュアップされていくので試してみてください。
○○ できない で検索する
また、インターネット検索を辞書代わりにして、その都度、疑問点や使い方でつまずいている点を調べながら関数作業を行うというやり方も良いでしょう。逆にその方が自分の思い込みにとらわれず、詳しい人の使い方を参考にして情報を得ながら作業が進められるので効率的ともいえます。
疑問点や使い方でつまずいている点を検索するときのコツは、「○○ できない」のワードで検索すると良い情報にヒットする可能性が高いです。インターネット検索を活用して、自分に的確な情報を集められるよう試してみてください。
【SUM関数】をスプレッドシートで使う
関数の種類の中で恐らく最もポピュラーな関数が「SUM関数」でしょう。数の合計を自動計算してくれる関数です。もちろんGoogleスプレッドシートでも使用できる関数で、使い方も簡単です。
Googleスプレッドシート上の関数コマンドの場所は、画面上方のタスクバーにあります。
タブをクリックするとメニューが表示されるので、代表的な関数はここから選ぶことができます。
関数を選択したら、カーソルでセルを指定することで関数内の範囲を設定することができます。もちろん手入力でセル値を入力することも可能です。
以下に紹介するSUM関数グループの一覧表を作っておくと、機能を比べられて理解が早まるので試してみてください。
SUM関数
SUM関数は、数字列、数字行の合計値を自動計算する関数です。範囲指定もできるので、間に空白のセルがあっても計算できます。関数式は[=SUM(セル値1:セル値2)]です。これはセル1からセル2までの数字をすべて合計するという意味です。例えば、[=SUM(C3:C7)]とするとC3からC7までの間の数字の合計なので、下の図でいうと合計は15になります。
セルの数字を1セルずつ加算することもできます。その場合は[=SUM(セル値1,セル値2,セル値3)]となり、コンマ「,」をセル値とセル値の間に入れます。例えば、[=SUM(C3,C5,C7)]とすると、下の図でいえば、合計数は9になります。
セルの合計数に定数を加算することもできます。例えば定数を「15」とすると、その場合は、[=SUM(セル値1,セル値2,セル値3,15)]となり、セルの合計数に常に「15」が加算されます。
SUM IF関数
SUMIF関数は、指定したセル値・セル範囲で、設定した条件を満たす数字のみ加算します。この後説明するIF関数とSUM関数を合わせた関数になります。基本の関数式は[=SUMIF(セル値1:セル値2,"条件")]となります。例えば、[=SUMIF(C3:C7,">3")]とすると指定セル範囲内の3より上の数字だけを加算します。下の図では4と5のみ合計されます。
SUMIF関数はもう一段難しい使い方もあります。関数式で表すと[=SUMIF(範囲,"条件",合計範囲)]となります。これは条件を満たした範囲(セル)と同じ行の合計範囲にある数字のみを合計するという関数です。
言葉で説明すると分かりづらいですが、例えば、[=SUMIF(C3:C7,">3",D3:D7)]という式を、下の図で説明すると、”>3”(3より大きい)という条件を満たす4と5の隣の40と50だけを合計するという関係式になっています。合計数は90です。C列が「範囲」、D列が「合計範囲」に当たります。
SUM IFS関数
SUMIFS関数は、SUMIF関数の複合関数です。条件を複数設定できます。関数式は、[=SUMIFS(合計範囲,条件範囲1,"条件1",条件範囲2,"条件2",)]となります。例えば、[=SUMIFS(E3:E7,C3:C7,">2",D3:D7,"<50")]という関係式を作ったとします。
下の図で説明すると、”>2”(2より大きい)という条件を満たす3と4と5の隣の30と40と50の内、"<50"(50より小さい)という条件を満たす30と40の隣の300と400だけを合計するという関係式になります。合計は700です。C列が「条件範囲1」、D列が「条件範囲2」、E列が「合計範囲」に当たります。
【IF関数】をスプレッドシートで使う
代表的な関数の一つに挙げられるIF関数は、設定した条件によって振り分けを行う関数です。基本になる条件(質問のようなもの)を投げかけ、そのとおりであれば、Aとして扱い、違っていればBとして扱うという処理を行います。使い方も難しくはありません。
以下に紹介するIF関数グループの一覧表も、作っておくと機能を比べられて理解が早まるので試してみてください。
IF関数
IF関数を関数式で表すと[=IF(論理式,True値,False値)]となります。論理式通りであればTrue値を表示し、論理式に反するようであればFalse値を表示します。例えば、[=IF(C3>8,"OK","キャンセル")]としてみます。下の図はC3に5が入力された場合です。値が論理式から外れるので「キャンセル」と表示されます。
C3に9が入力された場合は、値が論理式にかなうので「OK」と表示されます。
IFS関数
IFS関数は、論理式に反した場合にさらに条件をつけて振り分けを行います。関数式でいうと[=IF(条件1,値1,条件2,値2)]となります。
例えば、[=IFS(C3>8,"OK",C4=2,"セーフ")]としてみます。これはC3が8より大きければ「OK」と表示されますが、8以下であれば次の条件に委ねられます。次の条件はC4が2であることであり、当てはまれば「セーフ」と表示されます。
次の条件にも当てはまらなければ「N/A」(エラー)が表示されます。
IFERROR関数
IFERROR関数は、指定したセルの値がエラーであった場合、エラー表示をするのではなく指定したワードを表示させる関数です。
エラー表示は数種類あります。例えば「0で割り算をしているので値が不正」という意味の「#DIV/0!」、「検索関数で検索対象が見つからない」という意味の「#N/A」などがあります。これらのエラー表示が発生したときに、それを参照せずに代わりの表示を行います。
例えば、[=IFERROR(C3, ★)]とした場合、下の図のようにC3のセル内の値が不正であると★マークを表示します。
C3の値が正しい値であればそのまま表示します。
【AVERAGE関数】をスプレッドシートで使う
AVERAGE関数は、指定した範囲の値の平均を計算する関数です。使い方は簡単です。これもグループの関数がいくつかあります。一覧表を作っておくと、機能を比べられて理解が早まるので試してみてください。
AVERAGE関数
AVERAGE関数を関数式で表すと[=AVERAGE(セル値1:セル値2)]となります。例えば、[=AVERAGE(C3:C7)]とするとC3からC7までの間の数字の平均値をだします。下の図でいうと平均値は3になります。
AVERAGEIF関数
AVERAGEIF関数は、指定したセル範囲で、設定した条件を満たす数字のみを平均計算します。IF関数とAVERAGE関数を合わせた関数になります。
基本の関数式は[=AVERAGEIF(セル値1:セル値2,"条件")]となります。例えば、[=AVERAGEIF(C3:C7,">3")]とすると指定セル範囲内の3より上の数字だけを平均計算します。下の図では4と5のみ平均されます。値は4.5になります。
AVERAGEIFS関数
AVERAGEIFS関数は、AVERAGEIF関数の複合関数です。条件を複数設定できます。関数式は、[=AVERAGEIFS(平均範囲,条件範囲1,"条件1",条件範囲2,"条件2",)]となります。例えば、[=AVERAGEIFS(E3:E7,C3:C7,">2",D3:D7,"<50")]という関係式を作ったとします。
下の図で説明すると、”>2”(2より大きい)という条件を満たす3と4と5の隣の30と40と50の内、"<50"(50より小さい)という条件を満たす30と40の隣の300と400だけを平均するという関係式になります。平均値は350です。C列が「条件範囲1」、D列が「条件範囲2」、E列が「平均範囲」に当たります。
【IMPORT関数】をスプレッドシートで使う
GoogleスプレッドシートにはいくつかのIMPORT関数が用意されています。Googleスプレッドシートにデータをインポートする関数です。IMPORT関数はGoogleスプレッドシート独自の関数で、Excelにはありません。IMPORT関数を使用することで、データの読み込みができるだけでなく、元データが更新されると自動更新されるのでとても便利な関数です。
このIMPORT関数もグループの関数がいくつかあります。一覧表を作っておくと自分で活用するときに便利なので、試してみてください。
IMPORTRANGE関数
IMPORTRANGE関数は、他のGoogleスプレッドシートを参照して、指定したセルにある情報をインポートします。関数式は[=IMPORTRANGE(“スプレッドシートURL”,”範囲”)]です。なお、他のGoogleスプレッドシートから情報をインポートする際、編集権限が必要になります。
関数式内の”範囲”は「シート名!セル値1:セル値2]」とする必要があります。例えば、[=IMPORTRANGE("https://docs.google.com/spreadsheets/d/●●●”,”シート4!C3:C7”)]とします。指定したURLの「シート4」の「C3~C7」の範囲をインポートしてきます。
指定したセルの情報が更新されるとリンクして反映されます。
URLでシートを指定できるということは、当然ですが他者のGoogleスプレッドシートをインターネットを通して参照できるので、Excel等の表計算ソフトにはない汎用性のある関数といえます。
IMPORTHTML関数
IMPORTHTML関数は、指定したURLから表やリストのデーターをインポートする関数です。関数式は[=IMPORTHTML(“URL”,”クエリ”,”指数”)]となります。
クエリは「table」もしくは「list」のワードを入力します。表をインポートするときは「table」を、箇条書きなどのリスト情報をインポートするときは「list」を入力します。指数は表やリスト情報が複数あるときに何番目の情報をインポートするか指定します。指数は省略も可能です。下の図は、ウイキペディアから地域情報の表をインポートした例です。
IMPORTDATA 関数
IMPORTDATA関数は、指定したURL上にあるデータを「.csv形式(カンマ区切)」もしくは「.tsv形式(タブ区切)」に変換してインポートできる関数です。下の図は、ウイキペディアから地域情報のページをインポートした例です。
IMPORTXML関数
IMPORTXML関数とは、指定したURLのデータ構造から特定のデータをインポートする関数です。関数式は、[=IMPORTXML(“URL”,”XPath クエリ”)]となります。「XPath クエリ」とは特定のデータのアドレスのようなものです。まず、「XPath クエリ」の取得方法を、Googlechromeで取得する場合を例にして説明します。
指定するURL上(ホームページ上)で右クリックしてウインドウを開き、「検証」をクリックします。
URLのデータ構造が表示されるので、表示されたHTMLソースから、インポートする箇所を探して右クリックします。開いたウインドウから「Copy」→「Copy XPath」をクリックするとこの個所の「Copy XPath」がクリップボードにコピーされます。
この「Copy XPath」を関数式に入力します。その際注意が必要な点は、ペーストした「Copy XPath」内にダブルクォーテーション「”」が含まれている場合は、シングルクォーテーション「'」に置き換えてください。置き換えないとエラーになります。
下の図は、ウイキペディアのURLより、「出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』」という文字列の個所をインポートした例です。
【COUNT関数】をスプレッドシートで使う
COUNT関数は、数字が入っているセルだけをカウントする関数です。文字の入ったセルはカウントしません。使い方は簡単です。関数式は、[=COUNT(セル値1:セル値2)]となります。例えば、[=COUNT(C3:C7)]とした場合は、下の図のようになります。文字の入ったセルを除くので、値は3になります。
このCOUNT関数もグループの関数がいくつかあるので、一覧表にしておきましょう。
COUNTIF関数
COUNTIF関数は、指定したセル範囲で、設定した条件を満たす数字のみをカウントします。IF関数とCOUNT関数を合わせた関数になります。
基本の関数式は[=COUNTIF(セル値1:セル値2,"条件")]となります。例えば、[=COUNTIF(C3:C7,">3")]とすると指定セル範囲内の3より上の数字だけをカウントします。下の図では4と5のみカウントされます。値は2になります。
COUNTIFS関数
COUNTIFS関数は、COUNTIF関数の複合関数です。条件を複数設定できます。関数式は、[=COUNTIFS(条件範囲1,"条件1",条件範囲2,"条件2",)]となります。例えば、[=COUNTIFS(C3:C7,">2",D3:D7,"<50")]という関係式を作ったとします。
下の図で説明すると、”>2”(2より大きい)という条件を満たす3と4と5の隣の30と40と50の内、"<50"(50より小さい)という条件を満たす30と40のセルだけをカウントするという関係式になります。カウント値は2です。C列が「条件範囲1」、D列が「条件範囲2」に当たります。
COUNTA関数
COUNT関数が数字の入力されたセルだけをカウントしたのに対し、COUNTA関数は文字列も含め空白以外のすべてのセルをカウントする関数です。関数式は、[=COUNTA(セル値1:セル値2)]となります。例えば、[=COUNTA(C3:C7)]とした場合は、下の図のようになります。空白のセルだけを除くので、値は4になります。
COUNTBLANK関数
COUNTBLANK関数は、COUNTA関数とは逆で、空白(未記入)のセルのみをカウントする関数です。関数式は、[=COUNTBLANK(セル値1:セル値2)]となります。例えば、[=COUNTBLANK(C3:C7)]とした場合は、下の図のようになります。空白のセルだけをカウントするので、値は1になります。
【番外編】スプレッドシートで役立つ関数
Googleスプレッドシートが搭載している便利な関数は他にもあります。その中から、GOOGLETRANSLATE関数とQuery関数を紹介します。使い方は難しくありません。
GOOGLETRANSLATE関数
GOOGLETRANSLATE関数を使えば、Googleの翻訳機能を関数で活用できます。翻訳できる言語は100種類あります。関数式は、[=GOOGLETRANSLATE(セル値,"ソース言語","ターゲット言語")]となります。例えば、C3のセルに入力されている日本語を英語に翻訳する場合は、[=GOOGLETRANSLATE(C3,"ja","en")]となり、下の図のようになります。
ソース言語とターゲット言語は 2 文字の言語コードを入力しますが、ソース言語を「auto」と入力すると、言語を自動検出してくれます。
Query関数
Query関数は、指定した範囲の情報を参照して、別の場所に転写する関数です。エクセルの場合はセル一つ一つを「=」で参照するように入力しなくてはいけませんが、GoogleスプレッドシートのQuery関数は、一つのセルに指定範囲を入力すれば、範囲ごと転写できます。同じGoogleスプレッドシート内の別シートにも転写することが可能です。
Query関数の関数式は「=Query(セル値1:セル値2)」です。例えば、「=Query(C3:E7)」とした場合、下の図のように転写されます。同じGoogleスプレッドシート内の別シートに転写する場合は、「=Query('シート名'!セル値1:セル値2)」と設定します。
スプレッド シートで関数を使いこなそう!
Googleスプレッドシートの関数は一般的な表計算ソフトに搭載されている関数に加え、クラウド環境を活用した使い方ができるGoogleならではの関数が用意されています。ぜひ、これを機会にGoogleスプレッドシートの基本的な関数をマスターし、関数の使い方を習得するだけでなく、仕事やプライベートのワークに活用してみてください!
また、自分でGoogleスプレッドシートの関数の一覧表を用意して、内容確認やコピペ用に活用してみてください。自分なりのGoogleスプレッドシート関数の便利な使い方が見つかるでしょう。