2019年03月23日更新
iPhoneの無料ウイルス対策!セキュリティソフト(アプリ)は必要?
本記事ではiPhoneの無料ウイルス対策方法を紹介します。iPhoneはウイルス対策がすでに施されているスマートフォンですが、油断は禁物です。本記事ではiPhoneで過去に発生したウイルス感染例を元に、適切な対処方法と予防策を紹介します。
目次
iPhoneにはウイルス対策ソフトが無い
iPhoneにウイルス対策ソフトが無いのを知っていますか?App Storeで提供されているセキュリティ対策ソフトは、パソコンのようなウイルススキャン機能が搭載されていません。本記事冒頭の本章ではiPhoneにウイルス対策ソフトがない理由を紹介します。
iPhoneにウイルス対策が必要ないといわれる理由
理由その1:iPhoneのアプリは、原則Apple公式のApp Storeで厳正にチェックされたアプリしかインストールできないため
理由その2:iPhoneのシステム情報はブラックボックス化(非公開)のため、iPhone専用のウイルス開発ができないため
理由その3:iPhoneにはウイルスを無効化するシステムを搭載されている
iPhoneにウイルス対策様のセキュリティソフトやアプリが必要ない理由が分かって頂けたでしょうか?iPhoneやiPadはウイルスに非常に強く、ウイルス感染しにくい性質のスマートフォンです。ただ過去にはiPhoneがウイルスに感染したという事例もあるので、油断は禁物です。
次の章ではiPhoneがウイルス感染した事例と、感染ルートを詳しく解説していきます。
iPhoneにウイルス対策のセキュリティソフトは必要?
結論から先に述べると、セキュリティ対策ソフトのインストールは入れておくべきです。ですがApp Storeで公開されているウイルス対策アプリは、すべてネット上での個人情報漏えい防止の目的とした対策アプリです。ウイルススキャンやウイルス感染を直接ブロックするものではありません。本章ではiPhoneがウイルス感染した感染例と感染ルートを紹介します。感染例からどういった対処法が必要なのかを確認してください。
iPhoneのウイルス感染例
過去にiPhoneがウイルスに感染した例を紹介します。主なiPhoneのウイルス感染ルートは下記の通りです。
- ウイルス感染しているPCとiPhoneを接続した時に、iPhoneもウイルス感染した
- 公式Appストア以外からアプリをダウンロードしてウイルスに感染した
- 悪質サイトにアクセスし自動で「脱獄」されウイルス感染した
PCと接続したときにウイルス感染した
- トロイの木馬【Wirelurker(OSX.Wirelurker / Trojan.Wirelurker)】【Wirelurker(OSX.Wirelurker / Trojan.Wirelurker)】は【トロイの木馬】タイプのウイルスで、MacやWindowsパソコンで感染するとiPhoneのアプリにも感染するタイプのウイルスです。
公式Appストア以外からアプリをダウンロードして感染
- 中国の公式App Storeで提供されていた【XcodeGhost(OSX.Codgost)】
悪質サイトにアクセスし自動で「脱獄」されウイルス感染した
2016年8月に発見された「Trident」と呼ばれる悪質なマルウェアは、特定のWebサイトにアクセスしただけで、iPhoneを自動で「脱獄」させ、ウイルスソフトをiPhoneにインストールさせる悪質なウイルスです。「脱獄」とはiPhoneのSIMロックを解除する手段で、公式には認められていない行為です。
「脱獄」したiPhoneはiOSのアップデートができないため、iOSの貧弱化させウイルス感染のリスクが高まります。「Trident」はiOS9.3.4のシステム貧弱性をついたウイルスなので、iOS9.3.5移行のバージョンにアップデートすればウイルス感染することはありません。
iOS9.3.4よりも古いiPhoneを利用している方は、iOSを最新版にアップデートしてください。「Trident」以外のウイルス対策にも繋がります。
iPhoneにもセキュリティ機能・対策は必要
このようにiPhoneもウイルスに感染する可能性はゼロではないということが分かっています。もっとも有効的な対策は、iPhoneを最新のiOSにアップデートしておくことと、iPhoneを脱獄しないことです。
ですが、「Trident」ように自動でiPhoneを「脱獄」させる悪質なサイトがあるのも事実です。すでに対処はされており、現在のところ危険な状態ではありませんが、いつ新しい手口のウイルス感染が発生するか分かりません。そういった時のために、iPhoneに無料のセキュリティ対策ソフトをインストールしておくと有効的です。
次の章では、iPhoneで利用できる無料のセキュリティソフト(アプリ)を紹介します。セキュリティソフト(アプリ)をインストールしておけば、危険なサイトにアクセスしようとした時に、警告が表示されるので悪質なサイトを事前に察知・回避できます。
iPhoneの無料セキュリティソフト(アプリ)
本章では無料で利用できるiPhone専用のセキュリティソフト(アプリ)を紹介します。無料アプリでも十分なセキュリティ対策になるので、本章で紹介するセキュリティ対策アプリを利用してみてください。
Kaspersky Safe Browser
「カスペルスキー セーフブラウザ」はセキュリティソフト開発会社として有名な「カスペルスキー」が提供している、iPhone・iPad専用の無料セキュリティ対策アプリです。iPhone・iPadのウイルススキャン機能は搭載していませんが、ブラウジング中に危険なサイトにアクセスしようとすると、警告が表示され悪質サイトへのアクセスを未然に防ぐことができます。
Mcafee Mobile Security
「マカフィー モバイル セキュリティ」はセキュリティソフト開発会社として有名な「マカフィー」が提供している、iPhone・iPad専用の無料セキュリティ対策アプリです。
「カスペルスキー セーフブラウザ」同様ウイルススキャン機能は搭載していませんが、ブラウジング中に危険なサイトにアクセスすると、警告表示され悪質サイトへのアクセスを未然に防ぐことができます。
Avira Mobile Security
「Avira Mobile Security」は盗難防止ツールや、フィッシングサイトと呼ばれる個人情報を盗み出す悪質サイトへのアクセスを防止してくれる無料セキュリティ対策アプリです。クレジットカード情報など、個人情報を登録しておけば、情報漏えいが発生した際に通知してくれる優秀なアプリです。
Lookout(iOS版)
「Lookout: モバイルセキュリティ」もこれまで紹介したアプリ同様、フィッシングサイトへのアクセス防止や、個人情報漏えいのチェック、オンタイムでの情報漏えい警告機能が搭載されています。また不正なSIMカードチェック対策や、盗難防止のデバイス追跡機能も利用できます。
iPhoneの有料セキュリティソフト(アプリ)
本記事最後の本章ではiPhoneの有料セキュリティソフトを紹介します。紹介するiPhoneの有料セキュリティソフトを使えば、パソコン・スマートフォン両方のセキュリティ対策が実行できます。スマートフォンではウイルススキャンができませんが、パソコンのウイルススキャンが実行できるのでパソコンからのウイルス感染を防止できます。
ノートンモバイルセキュリティ
セキュリティソフトでも最も有名な【ノートン】ですが、2019年3月現在、3年版の購入でAmazonギフトカード2,000円分が全員にもらえるキャンペーンを実施中です。60日間の返金補償や、24時間のチャットサポートが受けられます。
【ノートン】はネット上からソフトウェアをダウンロードするだけで、簡単にセキュリティソフトを利用開始できるのも嬉しいポイントです。
ノートンには必要なウイルス対策機能が全て搭載されており、パソコン1台/1年あたりの値段が最も易いソフトウェアです。またソフトウェア自体の動作も軽く、使いやすさも秀でています。ノートンを利用したことが無い方のために、30日間の無料体験版を利用することが可能ですので、まずは利用してみることをおすすめします。
ウイルスバスターモバイル
「ウイルスバスター モバイル」アプリにはウイルススキャン機能は搭載されていません。ですがネットブラウジング中に必要なすべてのセキュリティ対策を実行してくれる頼もしい有料アプリです。「ノートン」同様無料体験版が利用できるので、はじめてウイルス対策ソフトを購入する方におすすめです。
iPhoneのウイルス対策をしよう
iPhoneのウイルス対策はiOSを最新の状態にアップデートしておくこと、また「脱獄」をしないことです。それでもネット上では新しい悪質なウイルスが開発され続けているので、本記事で紹介したセキュリティソフト(アプリ)をインストールし、より万全なセキュリティ状態を維持しておくことが重要です。