2019年11月26日更新
Windowsリモートデスクトップ接続先にCtrl+Alt+Delを送信する方法
Windowsリモートデスクトップ接続先にCtrl+Alt+Delを送信する方法を解説します。通常、Windowsリモートデスクトップ接続先にCtrl+Alt+Delを送信してもローカルPCで機能するのでうまくいきませんが、代替えのショートカットがあります。
目次
- 1Windowsのリモートデスクトップとは
- ・利用できるバージョン
- ・Windowsのリモートデスクトップ機能の活用方法
- ・スマホアプリのWindowsリモートデスクトップ機能
- ・その他のリモートデスクトップサービス
- 2リモートデスクトップでCtrl+Alt+Delを送信するとどうなるか
- ・ローカルPCが反応する
- 3リモートデスクトップ接続先にCtrl+Alt+Delを送信する方法
- ・deleteキーの代わりにendキーを使う
- 4多重でリモートデスクトップをしている時のCtrl+Alt+Delの送信方法
- ・多重でリモートデスクトップ
- ・操作方法
- 5リモートデスクトップの便利なショートカットキー
- 6リモートデスクトップ接続先にCtrl+Alt+Delを送信するショートカットを覚えておこう!
Windowsのリモートデスクトップとは
Windowsの「リモートデスクトップ」機能を知っていますか?リモートデスクトップ機能は、Windows XPの時代から歴代のWindows OSに装備されている機能で、リモートデスクトップ機能を一言で説明すると「インターネット経由でPCを遠隔操作する機能」のことです。
リモートデスクトップ機能を利用すれば、自宅にいながら会社のPCを操作したり、逆に会社のPCで自宅のPCを操作したりできます。また、事務所から顧客のPCにアクセスして、顧客対応として遠隔でPCやアプリの操作をレクチャーしたり、別事務所のPCを使って作業を行ったりできます。
Windowsの「リモートデスクトップ」機能は、インターネット経由で他のPCにアクセスすれば接続先のPCを自分のPC(ローカルPC)と同じように操作できるので、アクセスの方法さえマスターすれば誰でも使いこなせる便利な機能です。
利用できるバージョン
Windowsの「リモートデスクトップ」機能は、Windows OSに標準装備されている機能ですが、基本的にHomeバージョンには付加されておらず、Professional以降のバージョンに搭載されています。
この点について補足で説明すると、Windowsの「リモートデスクトップ」機能については、接続する側(ゲスト側)のPCのOSに制限はありませんが、接続先(ホスト側・接続される側)のPCのOSがProfessional以降のバージョン(リモートデスクトップ機能が装備されているバージョン)でなくてはいけません。具体的には、以下のバージョンになります。
- Windows 10 Pro、Enterprise、Education
- Windows 8.1 Pro、Enterprise
- Windows 8 Pro、Enterprise
- Windows 7 Professional、Ultimate、Enterprise
- Windows Vista Business、Ultimate、Enterprise
- Windows XP Professional、Tablet PC Edition
Windowsのリモートデスクトップ機能の活用方法
Windowsの「リモートデスクトップ」機能は前述した通り、ビジネス・プライベートの様々な局面で利用できる便利なPCの操作方法ですが、単純に遠方のPCを操作するという使い方だけではありません。
Windowsの「リモートデスクトップ」機能を使って、特定のスペックを持ったPCに遠隔でアクセスし、そのPCでしかできない作業を行うという使い方ができるのがポイントです。
具体的にいうと、例えば、画像処理や動画編集などの作業を行う際に、手元にあるノートPCのスペックでは処理しきれない場合は、Windowsの「リモートデスクトップ」機能を使って、事務所もしくは自宅のハイスペックPCにアクセスして、ローカルPCのごとく操作して作業を進められます。
また、事務所もしくは自宅のPCにしかインストールされていないライセンスソフトを使用したい場合は、Windowsの「リモートデスクトップ」機能を使ってアクセスすれば、手元のPCでローカルPCのごとく操作できます。
スマホアプリのWindowsリモートデスクトップ機能
現在は、スマホでもWindowsの「リモートデスクトップ」機能が利用できるようになりました。iOS版・Android版の「Windowsリモートデスクトップ」アプリが、それぞれのアプリストアで無料インストールできます。もちろんMicrosoftがリリースしている純正のリモートデスクトップアプリです。
その他のリモートデスクトップサービス
PC・OSなどの条件が合わず、Windowsの「リモートデスクトップ」機能が利用できない場合は、他のリモートデスクトップサービスを利用するという方法があります。
Windowsの「リモートデスクトップ」以外にも、TeamViewer・Chrome リモートデスクトップ・LogMelnなどの無料で利用できるリモートデスクトップサービスがあり、これらのリモートデスクトップサービスはWindows OSの条件がそろっていなくても利用できるので、条件に縛られずリモートデスクトップ機能を活用できます。
リモートデスクトップでCtrl+Alt+Delを送信するとどうなるか
Windowsの「リモートデスクトップ」機能では、ローカルPCで操作したショートカット機能も、基本的には接続先PCで実行が可能ですが、「Ctrl + Alt + Del(delete)」のショートカットに限っては送信しても都合よく機能してくれません。
「Ctrl + Alt + Del(delete)」は緊急時に使用する大事なショートカットなので、「Ctrl + Alt + Del(delete)」が使えないというのはユーザーにとっては厳しい状況です。
ローカルPCが反応する
「Ctrl + Alt + Del」のショートカットは、PCがフリーズを起こすなどして操作不能になったときに、セキュリティ画面を表示するために利用するショートカットです。
「Ctrl + Alt + Del」のショートカットを起動すると、画面が強制的に切り替わり、ログオフ・タスクマネージャーの起動などの選択肢のリンクが表示されます。
しかし、Windowsの「リモートデスクトップ」機能に限っては、この「Ctrl + Alt + Del」のショートカット機能を利用すると、接続先のPC(ホストPC)ではなく、自分の手元のPC(ゲストPC・ローカルPC)でセキュリティ画面が起動します。
「Ctrl + Alt + Del」のショートカットは、緊急のためのショートカットなので、Windowsの「リモートデスクトップ」機能を有効にしている状況でも、自分の手元のPC(ゲストPC・ローカルPC)に機能するようになっています。
リモートデスクトップ接続先にCtrl+Alt+Delを送信する方法
それでは、Windowsの「リモートデスクトップ」機能で遠隔操作している際に、接続先PC(ホストPC)上で、セキュリティ画面を起動できないのでしょうか?
Windowsの「リモートデスクトップ」では、「Ctrl + Alt + Del(delete)」のショートカットの代わりに利用できるショートカットが用意されています。「Ctrl + Alt + Del(delete)」の代わりに代替えショートカットを利用することで、「Ctrl + Alt + Del(delete)」と同様の利用の仕方ができます。
deleteキーの代わりにendキーを使う
Windowsの「リモートデスクトップ」機能で遠隔操作している際は、「Ctrl + Alt + Del」のショートカットの代わりに、「Ctrl + Alt + End」のショートカットを利用します。
Windowsの「リモートデスクトップ」機能で、接続先PC(ホストPC)上で、フリーズなどを起して操作不能になった際は、「Ctrl + Alt + End」のショートカットを利用することでセキュリティ画面を表示できます。
「delete」キーの代わりに「End」キーを押すだけです。簡単に覚えられるので、緊急時に備えてマスターしておきましょう。
多重でリモートデスクトップをしている時のCtrl+Alt+Delの送信方法
また、あまりない状況かもしれませんが、多重でリモートデスクトップをしている時の「Ctrl + Alt + Del」の送信方法を解説します。
多重でリモートデスクトップ
多重でリモートデスクトップを行うというのは、自分のPC → 接続先PC1 → 接続先PC2、というように、自分のPCで遠隔操作しているPCで、更にもう1つのPCを遠隔操作するという状況です。
この場合、自分のPCで「Ctrl + Alt + End」のショートカットを送信すると、自分のPCが直接アクセスしているPC(接続先PC1)にしか送信できません。そのため、接続先PC2に「Ctrl + Alt + End」のショートカットを送信するには一工夫しなくてはいけません。
操作方法
操作方法の手順は、まず、自分のPCが直接アクセスしているPC(接続先PC1)上でコントロールパネルを開き、「コンピューターの簡単操作センター」を選択してスクリーンキーボードを表示させます。
スクリーンキーボードを表示させたら、そのキーボードで「Ctrl + Alt + End」のキーを押すことで、接続先PC2に「Ctrl + Alt + End」のショートカットを送信できます。
リモートデスクトップの便利なショートカットキー
「Ctrl + Alt + Del」の代替えショートカットキー、「Ctrl + Alt + End」以外にも、Windowsの「リモートデスクトップ」機能で活用すると便利なショートカットキーがあります。
以下に、おすすめショートカットキーをまとめました。
ショートカットキー | 機能 |
---|---|
Ctrl + Alt + -(マイナス) | 接続先PCでスクリーンショットを撮影する |
Alt + Delete | 接続先PCでウィンドウを表示する |
Alt + PageUp | 接続先PCでウィンドウの切り替える |
Ctrl + Alt + Pause | 接続先PC画面上でフルスクリーンとウィンドウ表示を切替える |
Alt + Home | 接続先PCでウィンドウズキーを起動する |
リモートデスクトップ接続先にCtrl+Alt+Delを送信するショートカットを覚えておこう!
Windowsの「リモートデスクトップ」の接続先に「Ctrl + Alt + Del」を送信する代替えショートカットを覚えておきましょう。
通常、Windowsの「リモートデスクトップ」の接続先に「Ctrl + Alt + Del」を送信してもローカルPCで機能するのでうまくいきませんが、代替えのショートカット「Ctrl + Alt + End」を使えば、リモートデスクトップ接続先に「Ctrl + Alt + Del」と同等のショートカットを送信できます。
「delete」キーの代わりに「End」キーを押すだけなので簡単に覚えられます。緊急時に備えてマスターしておきましょう。
また、「Ctrl + Alt + Del」の代替えのショートカット「Ctrl + Alt + End」以外にも、Windowsの「リモートデスクトップ」で利用できる便利なショートカットがあるので、自分のニーズに合わせて活用しましょう。