「楽天でんわ10分かけ放題 by 楽天モバイル」の料金とメリットデメリットを解説!

各キャリアやMVNOが力を入れているのが電話のかけ放題です。会社によりかけ放題の時間が24時間、5分、10分とありますが、楽天モバイルのスーパーホーダイは楽天でんわが10分かけ放題になります。本記事ではこの楽天でんわ10分かけ放題の内容とお得度を解説します。

「楽天でんわ10分かけ放題 by 楽天モバイル」の料金とメリットデメリットを解説!のイメージ

目次

  1. 1楽天モバイルの料金プラン
  2. スーパーホーダイ
  3. 組み合わせプラン
  4. 2楽天でんわ10分かけ放題の通話料
  5. 10分以内の場合
  6. 10分を超える場合
  7. 楽天でんわ10分かけ放題を利用するときの注意点
  8. 3楽天でんわ10分かけ放題のメリット
  9. 10分まで電話で話し放題
  10. 通話の音質がよい
  11. 楽天スーパーポイントが付く
  12. 他社のかけ放題・話し放題よりも割安
  13. 4楽天でんわ10分かけ放題のデメリット
  14. 通話は楽天でんわアプリを使用しなければならない
  15. 緊急電話が使用不可
  16. 5楽天でんわ5分かけ放題は楽天でんわ10分かけ放題に変更
  17. 6メリット・デメリットを確認し、楽天でんわ10分かけ放題を上手に使おう

楽天モバイルの料金プラン

楽天スーパーホーダイの広告

出典: https://mobile.rakuten.co.jp/

楽天モバイルのスーパーホーダイが今(2019年7月現在)非常にお得です。スーパーホーダイの名前の通り、データ通信も電話通話もすべて通信し放題・電話かけ放題で月額1,480円(税別)というお値段で済むというのです。もちろん、それにはいくつかの制限がありますが、非常にお得なことには変わりありません。

そこで、本記事ではそのお得さを徹底的に解説すると共に、その仕組みとお得さを満喫するための方法を、特に電話かけ放題の点を重点的にお教えします。そのために、まずは楽天モバイルのスーパーホーダイと、楽天モバイルの基本プランとなる組み合わせプラン、および組み合わせプランに10分かけ放題を追加したプランについての説明から開始します。

なお、以下の料金はすべて税別なので気をつけてください。

スーパーホーダイ

データも通話も使い放題の告知

出典: https://mobile.rakuten.co.jp/

最初に楽天モバイルを利用するなら、誰でも1,480円からデータも電話も使い放題になる「スーパーホーダイ」について説明します。まず、ここで言うところの使い放題ですが、これはまったく無条件に使い放題になるわけではありません。使い放題にできるには、以下の条件を満たさなければなりません。
 

  • データが使い放題……上限を超えても最大1Mbpsでデータ通信がし放題(ただし、12〜13時、18〜19時は最大300kbps
  • 電話がかけ放題………楽天でんわアプリを使った国内向けの10分以内の通話に限る

スーパーホーダイの告知

出典: https://mobile.rakuten.co.jp/

また1,480円になるのは、高速でデータ通信が可能な容量が2GBのプランSのみで、しかも3年契約をした上で最初の2年間だけの料金です。なお楽天モバイルと契約するには楽天会員への登録が必須ですので、最初の2年は必ず楽天会員価格、もしくは1年目に限りダイヤモンド会員価格となります。
 

  高速データ上限 通話 月額 楽天会員 ダイヤモンド会員
プランS 2GB 10分かけ放題 ¥2,980 ¥1,480(2年) ¥980(1年)
プランM 6GB ¥3,980 ¥2,480(2年) ¥1,980(1年)
プランL 14GB ¥5,980 ¥4,480(2年) ¥3,980(1年)
プランLL 24GB ¥6,980 ¥5,480(2年) ¥4,980(1年)

表だけではわかりにくいので、以下にプランSをグラフにしたものを示します。

スーパーホーダイの料金変化グラフ

3年目から月額料金がほぼ倍に跳ね上がりますが、3年で均しても平均月額は1,980円ですから、楽天モバイルのスーパーホーダイは十分にお得なことがわかります。

組み合わせプラン

楽天モバイルのロゴ

一方、楽天モバイルには、かけ放題を含まない基本プランとなる「組み合わせプラン」も存在します。こちらはオーソドックスなデータ通信量ごとでのプランで、通話料金は別途必要です。
 

  通話SIM(SMS付) データSIM(SMS付) データSIM(SMSなし)
ベーシックプラン ¥1,250 ¥645 ¥525
3.1GBプラン ¥1,600 ¥1,020 ¥900
5GBプラン ¥2,150 ¥1,570 ¥1,450
10GBプラン ¥2,960 ¥2,380 ¥2,260
20GBプラン ¥4,750 ¥4,170 ¥4,050
30GBプラン ¥6,150 ¥5,520 ¥5,450

それでは、この組み合わせプランとスーパーホーダイではどのくらい支払う料金が変わるのか、組み合わせプランの3.1GBプランで楽天でんわを毎月10分使った場合と30分使った場合、そして高速データ通信の上限が2GBのスーパーホーダイのプランSの場合を比較して、下にグラフで示します。

スーパーホーダイSと3.1GBプランの比較

電話を月に10分しか使わない場合は2年半ほど使った段階で、同じく月に30分しか使わない場合は4年使った段階で、それぞれスーパーホーダイを利用した場合より支払い総額が安くなります。当然の結論ですが、電話をあまり使わない場合は組み合わせプランの方がお得と言えます。

組み合わせプランに10分かけ放題オプションを組み合わせる

10分かけ放題の広告

出典: https://mobile.rakuten.co.jp/fee/option/free_call/

それでは、「組み合わせプラン」に月額850円の10分かけ放題オプションを組み合わせた場合の料金についても、表とグラフで確認します。
 

  通話SIM(SMS付) 10分かけ放題オプション 合計
ベーシックプラン ¥1,250 ¥850 ¥2,100
3.1GBプラン ¥1,600 ¥850 ¥2,450
5GBプラン ¥2,150 ¥850 ¥3,000
10GBプラン ¥2,960 ¥850 ¥3,810
20GBプラン ¥4,750 ¥850 ¥5,600
30GBプラン ¥6,150 ¥850 ¥7,000

それでは、先ほど同様にこの組み合わせとスーパーホーダイでどのくらい支払う料金が変わるのかを、組み合わせプランの3.1GBプラン+10分かけ放題オプションとスーパーホーダイのプランSの場合とで比較します。

スーパーホーダイと10分かけ放題オプションの比較

先ほどとは大きく異なり、6年経ってもまだ3.1GBプラン+10分かけ放題オプションよりも、スーパーホーダイのプランSの方が低い支払い総額で済みます。楽天モバイルで10分かけ放題を選ぶのなら、スーパーホーダイがいかにお得であるかがわかります

楽天でんわ10分かけ放題の通話料

楽天でんわ10分かけ放題のメリット

出典: https://mobile.rakuten.co.jp/fee/super_hodai/

さて、楽天モバイルのスーパーホーダイ、および組み合わせプランでのオプションにおける楽天でんわ10分かけ放題ですが、先にも記したように、この10分かけ放題を利用するには通常の電話アプリからではなく、楽天でんわアプリを利用しなければなりません

10分以内の場合

問題ないイメージ

楽天モバイルでスーパーホーダイを契約し楽天でんわアプリを使って国内に10分以内で電話した場合は、料金がかかりません。回数に制限はないので、10分以内に話し終えれば何度電話をかけても無料です。

同じ相手であってもそれは変わりませんから、10分以内に電話を切ってまた同じ相手に電話をかけ直して話し続ければ、追加料金は発生しませんから、文字通りのかけ放題が実現できます。

10分を超える場合

砂時計のイメージ

楽天でんわで10分を超えて話し続けた場合、その超過分に対して楽天でんわの基本通話料が請求されます。楽天モバイルでは、通常の通話料金は30秒20円ですが、楽天でんわでは30秒10円で済みます。したがって、スーパーホーダイを契約した状態で楽天でんわを使って20分話し続けると10分分の通話料金として200円が請求されます

楽天でんわ10分かけ放題を利用するときの注意点

楽天でんわのダウンロード画面

最初にお話ししたように、10分かけ放題は楽天でんわアプリを利用しなければ適用されません。「10分かけ放題だから」と思い込んで、通常の電話アプリで通話すると30秒20円の通話料金が発生します。10分間の無料通話どころか、楽天でんわによる通話料金の割引も受けられませんから、丸損となります。

もともと楽天でんわは、携帯電話同士、あるいは携帯電話と固定電話とをつなぐ際に、大手のキャリアの回線を使わずに、楽天コミュニケーションズが持っている専用線でバイパスすることで通話料金を安くする仕組みです。そのため楽天でんわは「楽天コミュニケーションズの回線を使いますよ」という「0037-68-」の番号を自動的に頭につけて発信します。

したがって通常の電話アプリであっても、すべての電話番号の頭に「0037-68-」をつければ、楽天でんわアプリを使わなくても楽天でんわの効用を得られます。しかし、そうなるとキャリアを代えたりオプションを変更したりするたびに電話帳の番号を書き換えなければなりません。その手間を考えれば、結局は楽天でんわアプリを利用する方が楽と言えます。

楽天でんわ10分かけ放題のメリット

10分かけ放題の広告

出典: https://mobile.rakuten.co.jp/

組み合わせプランでの楽天でんわ10分かけ放題は、850円のオプションですから、月に通常の電話アプリで21分半、楽天でんわを使っていても42分半以上電話で話し続けるのであれば元が取れる計算です。もちろん楽天でんわはそれ以上に利用できますし、また同じ格安の通話アプリである050のIP電話よりも通話品質が良い、などといったメリットがあります。

10分まで電話で話し放題

スマートフォンで話す女性

楽天でんわ10分かけ放題における第一の、そして最大のメリットが1回あたり10分までの通話がかけ放題ということです。先にも記したように、10分以内に一度電話を切ったあとに同じ番号にかけ直せば、ずっと話し続けられますから、10分どころか永遠に楽天でんわで話し続けることが可能です。

ビジネスや問い合わせの電話だと、いろいろたらい回しされたり、保留電話で待たされたりするため、10振んでは心許ないこともありますが、10分もあればたいていの用事は収まります。しかも、10分を超えた場合でも、楽天でんわ10分かけ放題なら料金は10分過ぎた部分にしか発生しませんし、それとて30秒10円で済むのも10分かけ放題のメリットです。

通話の音質がよい

楽天でんわの仕組み図

出典: https://mobile.rakuten.co.jp/fee/option/free_call/

前章の「楽天でんわ10分かけ放題を利用するときの注意点」の節で説明したように、楽天でんわは、携帯電話同士、あるいは携帯電話と固定電話とをつなぐ際に、大手のキャリアの回線を使わずに、楽天コミュニケーションズが持っている専用線でバイパスする仕組みです。楽天でんわ10分かけ放題は、この有料のバイパスを定期券で利用するようなものです。

このバイパス部分は大手キャリアの回線を借りているものですから、同じ格安の通話アプリである050のIP電話とは違い、大手キャリアの回線品質と同等のものが期待できる、つまり高音質の通話が望めます。IP電話の通話品質をはるかに凌ぎ、大手キャリアのそれと並ぶほど通話品質というのも楽天でんわ10分かけ放題のメリットです。

楽天スーパーポイントが付く

楽天スーパーポイントのイメージ

出典: https://denwa.rakuten.co.jp/

楽天でんわというよりも、楽天モバイルのメリットになりますが、支払った料金に楽天スーパーポイントが付き、同時に電話料金の支払いに楽天スーパーポイントを利用できるのも、楽天でんわのメリットです。

もっとも、スーパーホーダイの料金はかなり抑えられているため、結果的にその料金に比例し貰える楽天スーパーポイントも少なめになってしまうのは、あるいはデメリットに数えるべきなのかもしれません。

他社のかけ放題・話し放題よりも割安

かけ放題は楽天モバイル以外でもオプションを提供していますが、10分までの通話が無料になるとは異なり、5分までだったり、通算で60分までだったりと、楽天でんわの10分かけ放題に比べると見劣りするサービスも少なくありません。オプション価格が上がる完全かけ放題のオプションを除けば、楽天でんわ10分かけ放題はトップクラスのお得度です。

楽天でんわ10分かけ放題のデメリット

楽天でんわのデメリットの告知

出典: https://denwa.rakuten.co.jp/column/demerit.html

ここまで記してきたように、楽天でんわの10分かけ放題は非常にお得なサービスです。しかしこのサービスにデメリットがないわけではありません。以下にそのデメリットを挙げますので、これらのデメリットに注意してください。

通話は楽天でんわアプリを使用しなければならない

一番のデメリットは、楽天でんわアプリを使用しなければならないということです。これは通常の電話アプリが使えず、面倒というだけの話ではありません。相手からの電話を受けたり、電話に出られなかったりして折り返し電話しようとする際、電話アプリの着信履歴からは電話できないというデメリットも生まれるのです。

もっとも、「楽天でんわ10分かけ放題を利用するときの注意点」の節で触れたように、通常の電話アプリを使う場合でも、電話番号の頭に「0037-68-」をつければ10分かけ放題の効用は得られます。しかし、その場合もただでさえ長い電話番号に余計な電話番号を付け加えなければならない面倒くささはデメリット以外の何者でもありません。

緊急電話が使用不可

楽天でんわに慣れてしまうと、今度は110番などの緊急通報の際にも楽天でんわを使おうとして通報できずに困るというデメリットもあります。もっとも緊急通報には元々電話料金がかかりませんので、あえて楽天でんわを使う必要はありません。

とはいえ、緊急時に楽天でんわを使うべきか電話アプリを使うべきかで迷わされるのはデメリットと言われても仕方がありません。

楽天でんわ5分かけ放題は楽天でんわ10分かけ放題に変更

さて、この「楽天でんわ10分かけ放題」は、実は2018年6月までは「楽天でんわ5分かけ放題」でした。また5分、10分と時間を区切らず、本当の意味での使い放題、かけ放題、話し放題の「楽天でんわかけ放題」というサービスも2018年8月まで提供されていました。利用料金はそれぞれ月額850円と2,380円でした。

利用料金を見ればわかる通り、「楽天でんわ10分かけ放題」無料になる時間が5分から10分に倍増した「楽天でんわ5分かけ放題」の生まれ変わった姿です。総務省の発表によれば、2017年度の携帯電話で発信された1通話当たりの平均通話時間は2分41秒です。そのことから、上限が5分でも10分でも、ほとんどの通話はその中に収まることが予想されます。

つまり無料通話時間を5分から倍増しても、楽天モバイルにはあまり影響がないと判断したのは間違いありません。実際に5分から10分に倍増したことで利用状況がどう変化したかは不明ですが、利用者が思うほどには5分から10分への倍増は影響がないのでしょう。とはいえ、利用する側としては5分が10分になることで安心感は倍増以上になりました。

メリット・デメリットを確認し、楽天でんわ10分かけ放題を上手に使おう

楽天でお得なイメージ

楽天モバイルの楽天でんわ10分かけ放題は、特にスーパーホーダイで利用すると非常にお得なサービスです。実際、楽天モバイルユーザーの8割がスーパーホーダイを利用している人気のサービスでもあります。楽天でんわを使わなければいけないデメリットはありますが、それを上回るメリットのある楽天でんわ10分かけ放題を上手に利用してください

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この記事のライター
julyten
PDAの頃から携帯機器やPC関係を扱ってきた旧きプロレス愛好家。