スケッチアプリ「Concept(コンセプト)」の使い方・機能・特徴を解説！

今回は、iPadで利用できる「Concept（コンセプト）」という図形描画アプリを紹介します。現在はiPad用の図形描画アプリが豊富にそろっており、プロ仕様から初心者向けまで多数のラインナップがそろっています。

そんな中、今回紹介する「Concept（コンセプト）」は、デザインや図形を描画できるアプリとして使いやすいと評判のアプリの1つです。以下、多くのユーザーに定評のある話題の図形描画アプリ「Concept（コンセプト）」の特徴や使い方について解説します。

「Concept（コンセプト）」は、iPhoneやiPadでデザインや図形を簡単に描画できるアプリです。無料で利用できるアプリでありながら、デザイン・図形の描画に便利な機能が充実しており、有料版に切り替えると多機能アプリとして更にアップグレードできます。

「Concept（コンセプト）」は、Apple Pencilにも対応しているので、iPadで利用するとより機能的なスケッチ・描画が可能です。特にApple Pencilを使った、デザインのアイデアスケッチやラフデザインには、「Concept（コンセプト）」は最適なアプリです。

次に、デザイン自在のスケッチアプリ、Concept（コンセプト）の特徴についてレビューします。

Concept（コンセプト）の最大の特徴は、無限にキャンバスを作成できるという点です。通常のスケッチ・描画アプリは、初めにキャンバスフレームのサイズを設定して、描画を始めますが、Concept（コンセプト）は自分が必要な分だけ無限にキャンバスを広げていけるので、iPadを使ったフリースケッチには便利な描画アプリです。

また、キャンバス上のワークツールの表示に関しては、8種類のツールを自由にカスタマイズ表示でき、配置も右利き用・左利き用を選択できます。

Concept（コンセプト）はペンやカラーの種類が多彩であることも特徴の1つです。様々なスケッチパターンに対応できます。アイデアデザインのラフなタッチから、色配置のアイデアを整理する詳細なカラーリングまで、用途に応じたスケッチパターンをカスタマイズできます。

ペンスタイルは、鉛筆・マーカー・CAD状ワイヤーなどから選択でき、アート系では、COPICの水彩ブラシや液体ペンなども選択できます。

Concept（コンセプト）は様々なエクスポート形式でデータ保存が可能です。PNG・SVG・DXF（CAD）・PSDなどといった、一般的に広く利用されている描画ファイル形式でデータを保存できるので、他のアプリと連携しながら作業するという使い方も容易に行えます。

次に、iPadで利用する、Concept（コンセプト）アプリの使い方について解説します。

Concept（コンセプト）アプリは、今回はiPadにおける使い方をメインにして、本アプリの特徴・使い方をレビューしますが、アプリ自体は、iOS・Android・Windowsのバージョンがそれぞれリリースされています。iOS版はApp ストアから、Android版はGoogle Playから、Windows版はMicrosoft ストアから、無料でインストールできます。

アプリをiPadにインストールした後に立ち上げると、まず、アカウント登録の画面が表示されます。アカウント登録は無料で行えます。

アカウント登録を行わずに、Concept（コンセプト）アプリを利用するという使い方もできますが、アカウント登録を行っておくと、他のデバイスでConcept（コンセプト）アプリをインストールして利用するときに、同じアカウントにログインして機能・設定・カラーパレットなどを共有するという使い方ができて便利です。

次に、各メニューボタンの役割・使い方について解説します。

まず、ホーム画面の下方に表示されている「＋」マークをタップして新規のキャンバスを設定します。新規キャンバスが表示されたら、画面左上に表示されているツール設定用のアイコンを使って、ツール・カラーの設定・カスタマイズを行っていきます。

まず、カラーパレットを設定するのは、ワークツール設定用のアイコンの中央にある「カラーアイコン」をタップします。カラー設定用のサークルチャートが表示されるので、任意の色を選択できます。

ワークツール設定用のアイコンの外側の円には任意の8種類のツールを自由にカスタマイズ表示できますが、描写ツールを設定するには、任意のツール欄をタップします。

描写ツールの設定画面が表示されるので、ペンタイプを設定できます。様々なペンタイプ・ブラシタイプが用意されているので、任意のパターンを選択します。

基本的なペンタイプ・ブラシタイプを紹介します。まず、最もよく使用されると考えられるペンタイプは主に「ペン・万年筆（Fountain Pen）・ダイナミックペン・固定幅ペン（Fixed Width）」があります。

ペン・万年筆は描く速さに応じてペンの太さを調整できます。ダイナミックペンは筆圧で太さを調整できます。固定幅ペンはその名の通り常に筆幅を保ちながら描けます。

「ワイヤー」はCADで使用する製図用のラインに値します。描画の拡大・縮小に関係なくライン幅は常に一定に保たれます。

「鉛筆」はソフトとハードの2タイプが用意されています。リアルな鉛筆の書き味が再現されているので、手書き感を強調できます。ライティングの「傾き・筆圧・速度」に合わせてラインの状況が変化するので、アナログ効果を出したいときに重宝します。

「マーカー」は、コピックマーカーの書き心地を模しています。​​​​​​​コピックマーカーはイラスト作成に特化した人気マーカーなので、iPadでコピックマーカーを使ったイラストを好きなだけ描けるというのは、コストがかからないことを考えるとかなりお得と言えます。

他には、水彩（Watercolor）・エアブラシ（Airbrush）・塗りつぶし（Fill）・点線（Dotted）があります。それぞれ特徴がはっきりしているので、効果を狙ったドローイングに活用できます。

なお、描写ツールからカラーを選択することもできます。画面上方の「カラー（Color）」タブをタップするとカラーチャートが表示されるので、任意のカラーを選択できます。

レイヤーを設定・編集するには、ワークツール設定用のアイコンの下方にある「レイヤー（Layers）」のリンクをタップします。

レイヤーを設定・編集するには、ワークツール設定用のアイコンの下方にある「レイヤー」のリンクをタップします。Concept（コンセプト）アプリの無料版では5枚までレイヤーを設定・編集できます。有料版にアップグレードすると、無制限でレイヤーを設定・編集できます。

Concept（コンセプト）アプリには、描画用ツールとして精密モードが用意されています。「グリッド・スナップ・計測・定規の4つの機能が用意され、精密なデザインを作成する際に重宝します。

精密モードを利用するには、ワークツール設定用のアイコンの下方にある「精密（Precision）」のリンクをタップします。

4つの機能の選択肢が表示されるので、任意の機能を選択します。それぞれの機能の使い方は後述します。

次に、Concept（コンセプト）アプリのおもな機能の使い方について解説します。

Concept（コンセプト）アプリでは、ガイド線を表示できる機能があります。ガイド線を表示すれば、ガイド線に合わせて描画することで、きれいなデザイン画を作成できます。無料版は、直線と円弧にガイド機能を利用できます。

Concept（コンセプト）アプリでは、キャンバス上にグリッド線を表示する機能も用意されています。グリッド線とは、キャンバス一面に表示された方眼ラインのことで、グリッド線を表示させることで距離や角度の目安を測れるので、正確な距離・角度でデザインを描画できます。

グリッド線機能を利用するには、前述した、ツール設定用のアイコンの下方にある「精密」のリンクをタップし、精密モードとして「グリッド」を選択します。

ツール設定用のアイコンの中央にある「カラーアイコン」をタップすると、カラーチャートが表示されますが、サークルチャートになっており、「ホイールツール」として回転させながら任意の色を選択します。「ホイールツール」はドラッグで回転できます。

また、Concept（コンセプト）アプリのカラーパレットは、イラスト画材として定評がある「コピック」を基にしているので、色の識別番号はコピックの色番号になっています。

次に、iPadでConcept（コンセプト）アプリを有料版にアップグレードした際に、利用できる機能の特徴と使い方について解説します。

Concept（コンセプト）アプリを、有料版にアップグレードすると、多くの便利機能が追加されます。

Concept（コンセプト）アプリを有料版にアップグレードすると、利用できるレイヤー数が無制限になります。無料版では利用できるレイヤー数は5枚までに限られますが、有料版にアップグレードするとより複雑な描画が可能になります。

Concept（コンセプト）アプリを、有料版にアップグレードすると、利用できるガイドの内容が広がります。無料版では直線と円弧のみガイド線を利用できますが、有料版にアップグレードするとV字・楕円・長方形のガイドも合わせて利用できるようになります。

Concept（コンセプト）アプリを、有料版にアップグレードすると、描画編集機能として「選択機能」を利用できるようになります。

「選択機能」とは、スケッチした線やオブジェクトを1つつ選択して編集できる機能です。線・絵・図形をオブジェクトとして取り扱えるので、描画編集機能が格段にアップします。

Concept（コンセプト）アプリには、アプリ内課金で好みの機能を使いしたり、有料版にアップグレードしたりできます。

Concept（コンセプト）アプリには、アプリ内課金で利用できるカスタマイズメニューが多数用意されています。Concept（コンセプト）アプリの有料版は、Essential（エッセンシャル）というアプリですが、アプリ内課金でこの有料版にアップグレードできます。アップグレード後に、前述したプロ用の追加機能を利用できます。

Concept（コンセプト）アプリのアプリ内課金では、有料版アップグレードの他に、「Shape Library」「Body Silhouettes」といった、描画・スケッチ用のオプション機能も追加できるので、自分のニーズに合わせて機能アップすることも可能です。

Concept（コンセプト）アプリの特徴を活用して、お手軽に図形スケッチやデザインを楽しみましょう。Concept（コンセプト）アプリは無料版でもキャンバスを無限に利用できるのが特徴です。この特徴を生かして、発想を自由に働かせて、アイデアスケッチ・図形デザインをダイレクトにキャンバス上に表現できます。

Concept（コンセプト）アプリを有料版にアップグレードすると、さらにプロ用の機能を追加できるので、本格的な図形描画作業をiPadで行えます。Concept（コンセプト）アプリの有料版アップグレードは、内課金からでも行えます。